このページは2010年の「プリあら会」日記です。2009年版の日記を読まれたい方は年号をクリックしてください。
12月14日(火)
泰磨光春(たいまみつはる)
 皆様、初めまして。マジックイベントの会場には、必ずいると巷で噂のタイマロです(笑)プリあら日記初デビューです。
 今日は、今年最後の例会となってしまいました。でも12月26日に「CB Family Xmas Show & Dinner Party」があります。しかもここで重大発表!! 総合司会の女性は、なんと私の大好きなぺるちゃんに決定。申し込んでない方はお早めに。
 さて最初のコーナーは会員マジック。今回はプリあらマジックAwardsで入賞もしている玉置慶子さん。笑顔も素敵に、愉快で軽快な音楽でフラワー尽くしの華やかな演技。さすが入賞者、落ち着いた演技でした。
 次は【魔人タジマーとビジターマジシャンのコーナー】なのですが、珍しく魔人タジマーさんがお休み。代わりに腹違いのお兄さん(笑)「魔人ケンマー」さんが怪しい服装で登場。
 ビジターマジシャンがいないので魔人ケンマーさんが会員マジックの講評を。と思いきやここでスペシャルビジターマジシャンが。魔人ケンマーさんが紹介すると何故かケンマーさんが引っ込んでしまいますが、代わりにケン正木さんが登場。ケン正木さんのスペシャルショーが始まります。
 ケン正木さんはオープニングでプリあらの山田さんに特注したテーブルを使い、ケーンのプロダクション。まさにケーン正木と言った感じ。その後レクチャーを含めたシンブルの演技。最後にウォンド代わりにセンスを使った演技、四つ玉、更にはジャンボセンスを出すと言う、これで例会終わっても良いような豪華な内容でした。
 さていよいよメインコーナー。スピリット百瀬さんの登場。私は今年からロープマジックの練習をはじめ、密かに百瀬さんを師匠としていたので、とても楽しみ。オープニングは、期待通りロープの演技。しかもロープのフラリッシュだけで演技を構成してしまう、まさに神の手と言うべきもの。
 ここで言いたいのですが、結び目をポンポン作ってしまうテクニックも凄いのですが、見終わった後、ほとんど結び目を解いている印象が残っていない事。テクニックだけでなく、普通気がつかないような見せ方の工夫があるのだと思いました。
 その後は、ロープの持ち方や見せ方のレクチャー、自分のこだわりについてなど。お弟子さんのゆりえさんの6枚ハンカチの演技。あの小さな体であんな大きなシルクを華麗に自由に扱っていて、流石百瀬さんのお弟子さんと言う感じでした。
 最後に百瀬さんの四つ玉の演技の後、またまたこだわりのあるシルクの見せ方、ボールの見せ方とレクチャーが続きます。
   そして会長のコーナーへ。やはりタジマーさんの代わりにケン正木さんが。ケンさんも出ている映画「森の歌が聞こえる」と「CB Family Xmas Show」の話。良いものが解るか解らないかをバロメーターにする話、なるほど、そうやって自分のレベルを高めて行くのかと目から鱗。
 最後に会長のマジック。インドの水ではなく、インドの催眠でお客さん自身が自分の引いたカードを当ててしまうと言うもの。裏表に適当にカードの数字マークが書かれた紙を自由に折って行き、四隅を切り順番も崩さす並べると選んだカードが書かれた紙だけが..... !!!
 うーむ、こんなカードの当て方もあるのか。それにしても、見たことのないマジックを毎回毎回よく考えられるものだなー。
   最後は百瀬さんのアンコール。必殺仕事人のテーマ曲にあわせ百瀬さん登場。カードを何枚か会場に飛ばした後、ゆりえさんの手にしたきゅうりを、カードを投げて、スパッと切断。殺傷と舞台を去る百瀬さんでした。
   次回例会は 来年になりますが1月14日(金)「踊る幻想」亜羅仁&有加さん。
 年明けらしい華やかな、ダンシングイリュージョンが見られることでしょう。 
11月25日(木)
佐原有紀
 2010年のプリあら例会も残り2回。11月後半の例会です。まずはMCのお二人によるインフォメーション。12月から来年、1月にかけて開催される、荒木会長プロデュースの2大イベントについてです。
 一つ目は、12.26CBFamily X'masParty のお知らせです。今年は品川プリンスホテルで開催され、ゲストにドルフィンマジックカンパニー、道化師ユニットのイェンタウンフールズを迎え、素晴らしいステージが繰り広げられます。
 ダンスチーム、パッションローズも登場。荒木一郎会長の荒木バンドがラストを飾ります。僕は会長の歌をステージで聞くのは初めてなので、今から凄く楽しみです。年末は、一日後のX'masで思い切り楽しみましょう。CBFamilyのクリスマスは12.26だ!!
 続いて、来年1月の『顔田顔彦ライブ』の再演のインフォ。昨年開催された『顔田顔彦ライブ』は劇場に長蛇の列!満員御礼!劇場に入れなかった人もいたという、一回限定公演の伝説のライブで、その再演が来年1.30に中目黒・キンケロシアターで開催されます。今回は2時と6時の二回公演です。こちらも楽しみです!
 さて、最初のコーナーは会員マジック。今日はMrクマリックさんの登場です。マジックに入るまでの、導入部分の音楽にこだわっていらっしゃり、面白かったです。お客さんをステージに招いて、自身が発明したと言う、「嘘発見機」で相手のカードを当てたかと思いきや、カードは一致していません。そのカードをホルダーに入れ、引き抜くと、見事に、お客様の選んだカードに変化します。これぞ、クマリックパワー!?
 続いては、【魔人タジマーとビジターマジシャンのコーナー】本日のビジターマジシャンはシルキー渚さん。
 シルキーさんから会員マジックの講評がありました。
 タジマーさん&わか葉さんは寸劇マジックを披露!すっかりお馴染みの「マジック高校」シリーズです。今回も、会場大爆笑&不思議なメンタルマジックを見せて下さいました。
 会長が昨年出された『テクニカルなメンタルマジック講座』の中にも、メンタルマジックは怪しくて、暗いイメージがある、と言う事が書かれていて、本書はそんな怪しいメンタルマジックのイメージを払拭した作品集です。
 が、タジマジックさんほど爆笑なメンタルをやられる方もいないかもしれませんね。
 さて、いよいよメインゲストのコーナー。怪人マジシャン、ブラック嶋田さんの登場です。ポンチョを身にまとい、帽子、と言う衣装が有名なブラックさん。
 非常に個性的な格好ですが、実は、ブラックさん、会場入りの時から既に個性的なファッションでいらっしゃいました。日本人離れしていて、メキシコ人か日本人か!?そんな、メキシカンなステージの始まりです。
 ベサメムーチョに乗せてのタバコの演技はブラック嶋田さんの代名詞ともいうべき十八番です。これはまさに名人芸!タバコが口から出るわ出るわ!やれと言われても、出来るものじゃぁありません。大胆かつ人間離れしています。怪人おそるべし!です。
 いつもはタバコの煙を嫌う僕もこの日ばかりはブラックワールドに引き込まれ、煙なんて気にする暇もありません。煙草にカード、塩等など、独特な雰囲気。この日はプリあらのステージが真っ白な煙に包まれました。
 トークマジックも面白かった。他のマジシャンには類を見ない、豪快なブラックトーク!観客のお札を観客自身に燃やさせようとしたり、破かせちゃったり、マジックの方も豪快でした。
 そして会長のコーナーです。今宵は、1970年代に創られた作品で、原案は「人前でやったら馬鹿にされてしまう」というものを会長流にアレンジし、名作に変身させてしまったという、ESPカードのマジックを見せて下さいました。
 ESPカードを用いて、お客さんの透視能力やテレパシー受信能力などをテストしながら、相手の想像したマークを読み取る、というもので、そのマークと会長の読みとったマークが一致した時には、いつもながら会場驚愕でした。
 最後はブラック嶋田さんのアンコールです。
 「タバコを呑む時代は終りました」というと、風船を膨らませ、風船を口に運んでゆきます。「あぁー!うぅー!あーー!」という叫び声と共に飲み込み始めます。大丈夫か!?
 全て飲み終わると、「はぁーはぁー」と苦しそうにしながらマイクの前に、「終わったんだよ!!」と一言残すと、バタリと倒れ、怪しげな(?)医者に運ばれてゆきました。なんという凝った演出。場内は大爆笑です!
 本日の例会は、ブラックさんの怪人ぶり炸裂のうちに幕を閉じました。今年のプリあら例会も残るところあと一回です。次回例会も楽しみですね。
11月7日(日)
藤吉成興
 プリあらオークション祭りに初めて参加しました。 「オークションのお知らせ」がプリンあらモードマジッククラブのホームページに掲載されると、それを見た友人がぜひとも参加したいということで、それならばこの機会にと参加したのでした。
 私は、ネットオークションをときどき利用していますが、販売停止や廃刊などにより中古でしか買えないものや、「コレだ!」と稲妻が光るような出会いを感じるもの、格安なものはやはり魅力的ですね。 プリあらのオークション祭りでは、そうしたものに加え、特別なものが手に入るとか。楽しみです。
 会場となるのはいつもの梅ヶ丘パークホールではなく、iStudio。 閑静な住宅街にある荒木会長のご自宅です。玄関にはものすごい靴の数。iStudioはそれを上回るキャパシティの大きさ。
 例会とはまた違ったなごやかな雰囲気です。
 ベストポジションを確保する人あり、 メールで連絡された出品表を確認する人あり、それぞれの意気込みを感じながら、 11月27日開催の大洋村バスツアーのお知らせと12月26日開催のクリスマスパーティーのお知らせに引き続き、オークションのお祭りは、ハッピに身を固めた佐々木さん、隅谷さんの名コンビによる司会で幕を開けました。
 会員のみならず、お友達と連れ立って参加された方、小さなお子さん、それにプロマジシャンやパフォーマーも虎視眈眈(こしたんたん)とお目当てのグッズを狙い定めます。
 いよいよ始まったオークション。次のような方々が登場されました。(順不同です。)
○ミステラさん
 大量のグッズを持ってきていただき、中にはコミカルな演技を織り交ぜて、とても良いテンポで次から次へとオークションにかけていきます。入札すればスリリング。見ているだけでも面白い。前半と2回にわけて、お買い得なグッズが続々落札されて行きました。
○むっしゅさん、秀ちゃん 
 まるで漫才コンビのように、笑いをとりながらのオークションです。 オークションの陰の主役である篠原さんも登場し、なぜかウェディングドレスもオークションにかけられました。
○タジマジックさん、わか葉さん 
 師弟コンビによる息の合った掛け合いで、ご自身では使わないというメンタルマジックを中心としたセットや、わざわざこのオークションのために買ってきたという服なども出血大サービスで放出されました。
○荒木会長、長谷和幸さん
 荒木会長もこの日はハッピで登場です。会長のオークションを進める声は天下一品! スピード、会場への目配り、間合いはまるで音楽を奏でるよう。スイスイとオークションが進みます。 長谷さんのグッズ解説も加わり、なめらかな進行のうちにあっという間にグッズがさばかれて行きます。
○ジン工房さん
 素晴らしく精巧な技術を凝らした「ビルマジック」(お札のマジック)に関わるグッズを中心に、オークションが続きます。会場のマニアックな視線がグッズにくぎ付け。まるで「手を下ろしたら負け」のチキンレースであるかのようにして落札されました。
○クマリックさん
 こちらも、時間をかけ、丹精こめたビルマジック関係のグッズを紹介されました。入札を示す手は上がりっぱなしです。
○都々さん
 素晴らしく美しく、妖しいまでの輝きを持つ、クラフトマンシップを感じさせる数種の1ドルコインをプレゼンテーション付きで紹介されました。垂涎モノの逸品。これは眼福、眼福。
○ケン正木さん(の代理でタジマジックさんと山田秀樹さん)
 残念ながらご本人の体調がすぐれず、代わってタジマジックさんと山田さんがオークションを進められました。 魅力的なグッズが次々と。プロ仕様のしっかりしたものも多く、さらにケン正木さんのマジック指導つきというグッズの数々が次々と落札されていきます。
○ぺるさん
 このコーナーでは、会場の一点が急にホット・スポットに。 「ぺるライブ」で使用されたグッズなども含め、次々と某熱狂的ファンの方が入札の手を。その手は上げたまま。「絶対手は下ろさない」という熱気もすさまじく、あっと言う間にグッズが落札されていきました。
○山田秀樹さん
 山田さんのお作りになるグッズは、色使いや見栄えが良く、それになによりもアイデアが優れています。 古典的なマジックであるゾンビボールには食傷したという人でも思わず手が伸びてしまいそうな、香り高く美味しそうな果物が次々と宙を舞うというファンタジックなグッズなど、全点大人気で落札されました。
 TV中継やネット中継では決して伝わらないものがあります。それは、その場の雰囲気、熱気。 秋らしい気候だったのですが、会場内だけはまるで熱帯夜でした。 精算を終えて帰り道につくみなさんの顔も、ホクホクして、その熱気を秋の夜に発散していました。
 また、今回のオークションでは、メールでの入札方式も加わり、この場には参加できなくてもオークションに参加できるようになっていました。 かくいう私もメールで何点か落札することができ、ひそかに喜んでいます。
 オークションの楽しみ方にもいろいろありますね。出品される方は、自分に合わないグッズなどを交換することで次のグッズに向かうことができ、入札される方は、これまでに見たことのないもの、試してみたいものをこの機会に手に入れることができ、それを見る方は、ちょっとした人間ドラマを含んだ筋書きのないショーとして楽しむことができます。
 マジックを愛する気持ち、ひとつひとつの品を大切にする気持ちを前のオーナーから次のオーナーにバトンタッチする機会であるかも知れません。プリあらオークションに参加される方は、みんなマジックを愛する仲間なのですから。
 この素晴らしい機会を作っていただいた皆様に感謝いたします。
 中でも、出品の受付から、事前のメールによるリスト配布、オークション進行の準備、配送にいたるまで、ご尽力いただいた篠原さん、どうもありがとうございました。来年も、秋の実りはプリあらオークション祭りで!
10月22日(金)
M.C.NeO
 佐々木さん、隅谷さん、二人の司会でブリあら例会はスタートしました。
 まず最初は、会員マジックです。ブリあらマガジンでプリあら探検隊のページを担当している小澤洋一さん。今回は、白色をモチーフとして、ティッシュから白い煙草や白い鳩を出現させる大技がでました。マジックの歴史に詳しい探検隊チーフの意名どおり、ステージに上げた観客とは古典的なティッシュ消失マジックと広範囲に演技。会場は、驚きと笑いで一杯でした。今度出演するときは、美女を出現して頂きたいと思いました。
 次は魔人タジマーとビジターマジシャンのコーナーです。一人目のビジターマジシャンはケン正木さんです。
 ケンさんは、11月7日に開催される毎年恒例の「プリあら大オークション祭り」に出品する予定の「ミカメクラフトのチャイニーズステッキ」をひと足早く披露してくださいました。
 本当は、売りたくないそうです。昨年のオークションで十数万円する袖花を出品したときのこと。5000円からスタートし、どんどん値上がるかとおもったら、6000円ちょっとで落札されてしまい、買い戻そうかとおもった、と話されていました(笑)
 今年も、このオークションには、価値あるものがたくさん出品されるようなので楽しみです! 
 二人目のビジターマジシャンはキャラメルマシーンのSADAさんです。盛り上げ担当のおだじさんは、舞台稽古とのことで、やや地味なキャラメルマシーンですが、ラージカードのスリーカードモンテを難なく演じるところは流石です。
 次は、魔人タジマーとわか葉さんの超パワーアップした寸劇です。前回のプリあら例会で、有力学生マジシャンに影響されたのか、学生服が一段と輝いていて、マジックも小さなラビットとカードマジックを融合させた、面白い
パフォーマンスでした。子供さんには特にうけてました。
 大道芸人のムーラさんも、遊びにいらしてました。
 
 さて、いよいよメインゲストのパルト小石さんです。今日はナポレオンズではありません。なのでおしゃべり担当の小石さんがマジックを見せてくれます!
 ステッキダンスを華麗に舞、何処でも手に入れられるマジックグッズをパルトさんならではの小咄で盛り上げます。ゴム製の鳩が本物に見えたり、マジックの神髄を見たような思いでした。
 「あったまぐるぐる」はもちろん登場です。誰もが仕掛けを知ってるグッズであるにも関わらず、しかも、今回一人であったまぐるぐるをされると言うだけで、会場は盛り上がり、その演技に誰もが満足しました。
 
 最後は、プリあら会の会長、荒木一郎氏によるマジックです。会長のマジックは、カードマジックが多いのですが、いずれも、高度なマジックです。高度といっても、技というわけでなく、作品の質の高さも含まれています。
 今回は、カードをからめた「ブックテスト」。四人の観客をステージに上げました。単純に本を開かせるのではなく、二枚のカードを自由に引かせた数字の組合せで、選んだページを予言したのです。予言も4、5語でなく、数十語の文章を的中させました。魔法を見たとしか言いようがありません。
 会長のコーナーは、毎回会場が騒然となります。タネを見破ろうという気は無駄なことなのです。それはマジックは技だけではないからです。料理で言えば、材料や料理のやり方ががいくら分かっていても、調味料の量、炒め方、盛り付け方や盛付け皿などで全く異なる味になるのと同じです。もちろん、食べる人の体調や好みが分かるとより一層美味しくいただくことができます。
 マジックも同じように、やり方だけが分かっているだけではエンターテイメントにはならないと、会長コーナーを見て感じています。会長のようなPerformerをみて吸収し、自分らしさにアレンジしていければと思いました。
 今回例会では、魔人タジマーさんとわか葉さんのコンビマジックから、いつもコンビマジックを行っているパルトさんが、一人で行うマジックを連続でみせていただきました。特に相方のいないコンビマジシャンのパルトさんは、会場の観客を相方にして、何時ものユニークなステージを演じられていたように感じました。
 私も面白いマジックを意気込んで見せようとするだけでなく、観客を相方のように思うことで、演技が心地よく出来るかもしれません。 試してみようと思います。
 地方で例会に参加できない会員の方など、この日記で楽しさを共有できれば嬉しいです。
10月10日(日) 
川崎雅司
 プリあら例会のある今日は、2010年10月10日と10(テン)続きの日です。天候も10(テン)に肖ったのか、冬を思わせる肌寒い雨の朝が、昼からは春が来たような暖かい晴天となりました。
 例会が行われる会場はいつもと同じように多くの観客が来てました。今日は将来有望な大学生マジシャン4名がメインゲストです。そのため、半数が20代の若者で埋め尽くされていました。
 佐々木さん、隅谷さんの司会で、例会が始まりました。
 まず最初は、例会常連のむっしゅ佐久間さんによる会員マジックです。
 むっしゅさんは、マジックバー等でも活躍し、マジックを創作されている実力派。赤色のジャケットを着こなし、最近流行のこども店長を意識した姿で登場しました。
 今日も思考を凝らし、会場の観客全員に予め配られていたバラバラなカードを使い、観客と一体となって楽しむメンタルマジックを演じてくれました。初来訪者が多かった会場を一気に和ませてくれたのは流石、むっしゅ佐久間さんです。
 次は、お馴染みの魔人タジマーとビジターマジシャンのコーナーです。
 ビジターマジシャンとして、ケン正木さん、ダーク広和さん、キャラメルマシーンさん、そして今や全世界を飛び回っている原大樹さんが来会していました。各々数分間のマジックを披露していただきました。
 ダーク広和さんのロープとシルクから始まり、原大樹さんのカードマニピュレーション。
 ケン正木さんの水と新聞マジック。
 キャラメルマシーンさんの生卵を使ったメンタルマジック。
 最後は、学生服の魔人タジマーとわか葉さんの寸劇マジックとバラエティ番組の特番を見ているかのようで、一気に会場のテンションが高まりました。
 いよいよ、メインゲストの登場です。
 まず、1人目は、大江毅さん。英国19世紀始めのロンドンの街の一角に突然現れた、黒いコートを着た英国紳士姿で登場しました。シルクハットが顔の前を通り抜けると、白色の仮面姿となり、軽快な音楽にあわせて次々と仮面が変っていきます。
 中国伝統芸能の「変面」を思い起こさせますが、単純に仮面の色が変るわけではなく、縦半分、横半分など仮面のバリエーションは十種類を超え、スピード感溢れる演技でした。
 2人目は、女性のマジシャン、村田奈央さん。黒い着物姿で登場しました。ボールプロダクションから始まり、柄の付いた花を日本舞踊とをコラボさせ、しなやかな舞の中で、次々と出現させていきました。また、番傘を出現させた後、瞬時に白い着物へと変化させ、華やかさが伝わってきました。
 3人目には、ジャグラーの ぱわぁ さんの登場です。彼は、フラワースティックという、両端に房がある棒2本を通常のスティック2本で落とさずに、高速に回転させたり、宙高く投げたりと自由自在に操っていました。ぱわぁさんの柔軟な身体も最大限に使うことで、フラワースティックが自分の意志で踊っているようでした。
 最後の4人目は、鈴木千慧さん。彼は、ボールスライハンドの演技でした。完成度の高い、鈴木さんの演技は技術もさることながら、軽快なリズムに合わせて鮮やかな手つきで、ボールが増えたり、減ったり、出現したり、消失したり、色が変ったりと息つく暇もなく演技をしていきました。
 4人の大学生マジシャンは、各々がさまざまなマジックコンテストで優勝する実力の持ち主です。一人ひとりの演技が終わるたびに会場は楽しさと凄さに翻弄されていました。近いうちに例会で、今度はそれぞれがソロでバージョンアップした演技を見せていただく日を楽しみにしています。
 次は、会長のコーナーです。半透明の薄手のハンカチを使ったカードマジックを2つ見せていただきました。観客の覚えたカードが1回目は、ハンカチでカバーしたデックから観客に自由に取り上げた場所で出現したり、2回目では、ハンカチを通り抜けて出現したりと、まさにカードのイリュージョンを起こしてくれました。
 原案は、19世紀後半に作られたようです。原案では不透明なハンカチの使用でなければ成功しないというマジックを会長は、逆にハンカチからデックを透けて見せることで、このマジックを高尚なイリュージョンへと発展させてしまいました。
 既存のマジックを観客の目と好奇心を持ってマジックを想像することで新たなマジックが生まれる実例を見せていただいたように感じました。
 さて、例会の最後は、メインゲストのアンコールですが、今回4名の学生マジシャンを選抜した藤本明義さんがテクニカルなカードマジックを演技して頂き例会の幕は下りました。
 ビジターマジシャンとメインゲストのマジシャン・パフォーマーの個性あふれ実力派の演技を一度に見ることのできるのは、この「プリンあらモード・マジッククラブ」だけでしょう。次回の例会も楽しみです。
9月22日(水) 
むっしゅ佐久間
 開演1分前に到着!もう10年近くプリあら例会に出ているので、会場は知った顔ばかりだ。顔田ライブに出させていただいたので、あちこちから声をかけていただきました。ありがたいことです。
 さて、まず最初は会員マジック/佐原有紀さん。まだ高校生と言う事ですが、もうプリあら歴は7年。何と小学生の時から会員マジックをやっていました。演目は、カードマニュピレーション。若さいっぱいの演技で、はつらつとして素晴らしいテクニックでした。 流行の派手な演技では無く基本的な演技をしっかりと演じ切っていました。ますますこれからが楽しみになりました。
 次に魔人タジマーのコーナー。会員マジックの講評は、タジマジックさんがされていました。相変わらず、とぼけた評価で笑いの渦に。
 続いて定番の寸劇コーナーに。最近は、マジック自身はどうでも良く、わか葉さんとの小芝居がメインとなっているが、この日は何と女子高校生のコスプレマジック。客席から「同級生の薄井君」と名付けたお客さんを舞台に上げて大爆笑マジック!あまりにおかしくてマジックの内容は忘れました!!

 さてメインの渋谷慶太さん。
 分裂トーチ to ケーンから始まり、グローブ to シルク、カラーチェンジケーン、20世紀のシルク。華やかな舞台マジックを軽快な音楽に乗せて演じていただきました。会場は割れんばかりの大拍手。得意の決めポーズでまたまた拍手。大歓声!!!!
 今回はレクチャーと言う事で、なんと!!今やった演技を全てレクチャー。
 自分が舞台で注意してる点、工夫している点も詳しく教えてくれる。この値段でここまでのレクチャーを受けられるとは何という幸せ。長年の舞台で培った細かい演技指導や、どうしたら受けるか、拍手をもらえるかを惜しげもなく詳細にレクチャーしてくれました。
 フラッシュペーパー to ボールや、くす玉の出し方など、こんなこと教えちゃっていいの?もったいないと思うようなことも平然と披露してくれました。

 一番、僕が素晴らしいなと思ったのは、渋谷さんがなによりもマジックが好きということが心の底から伝わってきたことです。商売じゃなく、少年のように、この人はマジックが好きなんだなって言う本当の気持ちが伝わってきて心を打たれました。
 この日のプリあらの観客全員がそう思ったと思います。いつもですが、この日は心から感動しました。渋谷さんありがとう!!
 次に会長のコーナー。カード当て、サインしたカード移動、メンタルなくじ引き、数理トリック等々が全て合わさった素晴らしいマジックでした。
 いつものことながら、全く仕掛けが分からなかった僕でした(笑)このマジックを一度も練習なしでやってしまうのが天才荒木一郎会長です。
 最後のアンコールマジックでは何と渋谷さんのイリュージョンでした。
 アンコールでこんな豪華なマジックをやっていいんでしょうか!!素晴らしくて言葉がありませんでした。
 大拍手歓声の中、渋谷さんのマジック&レクチャーは幕を閉じました。お約束の(感動した)治子さんの涙はこの日も健在でした。

9月18日(土)
藤吉成興
 「天の恵み、地の恵み、人の恵み」三恵の秋の一日
 今日は絶好の日本晴れ。バスツアー日和!「梨狩り、ぶどう狩り、さんまの炭火焼」と、秋の味覚の三拍子が揃ったおいしいツアーは爽やかな空気に包まれて始まりました。
 (以下、バスツアーの「梨&ぶどう狩り&サンマの炭火焼き」日記は、グルグルメのサイトをごらん下さい→)バスツアー日記
9月14日(火)
川崎雅司
 ここ東京では、前日のゲリラ的な大雨のおかげで今日は涼しく、虫の音が秋の気配を伝えています。
 今日のプリあら例会は、藤本明義さん。アマチュアの頃から「コンテスト荒らし」といわれるほど超実力の持ち主です。どのようなマジックの世界を繰り広げてくれるか、非常に楽しみです。
 例会はいつものように佐々木さんと隅谷さんの司会で、と、言いたいところですが、佐々木さんの立ち位置に、背の高い金髪の男性が立っていました。タジマジックさんでした。今日は、佐々木さんがご都合でお休みということで、急遽代役だそうです。この二人の珍コンビでプリあらは開演しました。
 まず始めは、会員マジックのコーナーです。今日はプリあら会員の西野さんです。
 西野さんは、コインマジックを見せてくれました。背広姿の西野さんは、映画「追憶」をBGMにし、プロマジシャンの緒川隼人さんのように、なにもないところからコインが次々と現れてきました。4枚の米国ハーフダラーだけで、5種類以上のルーティンを流れるように演技し、会場からも「只者ではない」といった空気が流れてきていました。後にケン正木さんからの講評でも、一部の見せ方のアドバイスがありましたが、全体的に大変良かったと高評価でした。
 次は、魔人タジマーとビジターマジシャンのコーナーです。本日のビジターマジシャンは、ケン正木さんです。
 紙袋から取り出したゴム製の鳩があっという間に、缶へと変化し、その缶が皺くちゃに押し潰れてしまうマジックでしたが、鳩を鳩山前総理、缶を菅現総理、皺くちゃな缶をねじれ国会を表現し、日本を騒がしているトピックを語呂合わせを使い、分かりやすく表現したマジックでした。風刺をマジックで表現するところは流石、ケン正木さんならではでしょう。
 次に、魔人タジマーさんとわか葉さんのマジックです。女子高の教師を演じる魔人タジマーさん、そして、学生服に身をまとい女子高校生に扮したわか葉さんとの寸劇マジックが今日も炸裂しました。
 3枚のカードを予言するカードマジックでした。1回目の予言では3枚すべてカードに「わかりません」と印字されているコメディーマジックと2回目では、3枚観客が引いたカードをマジカルに的中させるシリアスなマジックでした。
 この相反する結果を組合わせる奇抜のアイディアと2人の阿吽の呼吸が、観客に最初は笑わせ、次にどよめきを起こさせました。流石です。次回も楽しみです。
 いよいよメインの藤本さんのショーが始まりました。踊りだしたくなるようなアップテンポのBGMとともにタバコを吹かしながら藤本さんが登場です。
 藤本さんは、タバコの火で紙を燃やし、白色のボールを出現させたり、煙の輪から実物の白色の輪をだしたりと、タバコからボール、ボールからシルク、シルクからシェルへと流れるように次から次へとマジックが展開していきます。
 それぞれで単独に演じるだけでもかなりの技術力が必要なのですが、平然とBGMの音楽に合わせて演技をしていきます。CDを使ったマニピュレーションでは、韓国のマジシャン、ハンソルヒと同様の技をみせていただきました。まさに、数年分のFISM優勝者の演技を1度に見せていただいた気分になりました。
 BGMの終了とともに、今度は会場の観客と対話をしながらのマジックです。観客をステージに上げ、食パンを使ったマジック、お金のマジックなどマジカルな世界を楽しませていただきました。また、藤本さんご自身は、特技として演じていただいたのですが、ルービックキューブを目隠しとタバコを口の中に3本入れたまま、90秒で完成させてしまったのです。90秒で完成も凄かったのですが、火傷しなかったのも信じられませんでした。
 藤本さんのマジックは、動と静の世界があり、動の世界では高度な技の基、俊敏なルーティンを切れ目なくつなぐことで観客の心を躍らせ、静の世界では、ユーモラスな会話とそこで見せてくれる不思議さとで、楽しませてくれました。
 会場の興奮冷めやらぬまま、会長のコーナーです。司会者の佐々木さんの代わりに、ケン正木さんが代役で魔人タジマーさんとこのコーナーの司会です。
 今日この日、荒木会長の新しいマジックの本「ビルマジック」が、発売されました。お札のみのマジック本は、今回の会長の本が初ということで、タイトルに「テクニカルな」というのはありませんが、かなりテクニカルなビルマジックが惜しげもなく紹介されています。付属のDVDを見るだけでも未知の世界への扉が開かれたような感動を受けます。
 会長のマジックの時間です。「タネはいたって簡単なのだが・・」といいながら司会のケン正木さんへ3つのカードマジックを繰り広げました。Aceを出現させたり、予言マジックでしたが、予言では会長がカードに触れたのはたったの1度。しかし、ケンさんに予言したカードが現れてくるのです。
 簡単なタネだとは誰も信じられない現象を今日も見せてくださいました。プロマジシャンのケン正木さんも驚きを隠せませんでした。マジックは、タネの難易度に関係なく人々に驚愕の世界を見せてくれる素晴しいものであることを学ばせていただきました。
 最後は、藤本さんのアンコールマジックです。3枚のカードを観客に選ばせますが、それが予め予言されているという驚愕のマジックを鮮やかに披露していただき、例会は終わりを告げました。
 次回の例会でも、さらなる驚愕の世界を見せてくれることでしょう。
8月24日(火)
樋口哲弥
 暑い日が続いている8月24日、会場に着くと涼しげな浴衣姿のスタッフのみなさんが、あたたかく迎えてくれました。僕は、1年ぶりの参加です。司会の佐々木さんとハルちゃんがスポットライトに照らし出され例会の開演です。
 会員マジックはリオ広沢さんの和妻。尺八の音とともに、顔が見えないように頭から黒い布をかぶった袴姿のリオさんと、かわいい娘さんが浴衣で登場し、客席からは大歓声が起こりました。リオさんが黒い布をとろうとしたとき、着けていた般若のお面の角にその布が引っかかり、歓声が和やかな笑いに変わりました。リオさんのマジックは何度か見てますが、リオさんのやさしい雰囲気でいつも会場は笑いに包まれます。この日もあたたかい笑いがいっぱいのステージでした。
 次はプリあら恒例の浴衣コンテストです。
 みなさんそれぞれ思い入れのある浴衣を着こなして、ステージで一言ずつアピールしていきます。会員全員による投票で上位3人が入賞です。(入賞された篠原弘樹君、増本まりさん、五十嵐ひとみさん)
 続いて五十嵐美智代さん、佐藤美保さん、酒井玲子さんの3人が明るく楽しく来月の巨峰と梨狩りのバスツアーの告知をしてくれました。
 僕も何度かバスツアーに参加したことがあり、何年か前の梨狩りのバスツアーにも参加しましたが、本当に美味しい梨でした。
 また、「勝手にバスガイド」の酒井さんも面白く、楽しいバスツアーだったことを思い出します。
 
 魔人タジマーさんのコーナーではビジターマジシャンのブラック嶋田さんが膨らませたペンシルバルーンを呑み込むという体を張ったマジックを。
 キャラメルマシーンのSADAさんとぺるちゃんはお札を使ったマジックを見せてくれました。
 タジマーさんとわか葉さんの寸劇付きのマジックは、テキヤのオニイちゃん役の堀さんがいい味をだしていて笑えました。
 さて、いよいよ、大道芸人のサンキュー手塚さんの登場です。プリあらには今回が3回目の出演です。数年前に初出演されたとき、サンキューさんにステージに引っ張り出された経験があり、それからすっかりサンキューさんのパフォーマンスが好きになってしまいました。
 パワフルさもありますが、やさしさが溢れるストーリーを自然な感じのパントマイムで表現されるので、サンキューさんの世界に自然に引き込まれてしまいます。今回は「恐怖シリーズの連発」「農作業ロボット」などなどアンコールも含めサンキュー手塚さんのパフォーマンスを堪能しました。
 中でも、自分の飼っていた犬のジョンが星になってしまい、20年後に宇宙飛行士になってジョンに会いに行くというストーリーには涙が出そうになりました。
 会長のコーナーでは、浴衣コンテストの結果発表。グランプリは「グランプリを取る」と断言していた篠原弘樹君が予言どおりグランプリを取りました。凄い! 2位は、増本まりさん、3位には、ドルフィンマジックカンパニーの五十嵐ひとみさんが入賞されました。賞品は、なんと宝石です!!
 そして、会長のマジックはカードマジックを2つ。1つ目のマジックは4枚のエースと4枚のキングを示しますが、4枚のキングを右手から1枚づつ改めながら左手に移したキングのはずのカードが全部エースに変わってしまいました!!一瞬の出来事で、頭の中がはてなマークでいっぱいになりました???
 2つ目は司会者の佐々木さんが選んでサインをしたカードに穴あけパンチで穴を1つ空けます。会長が穴をつまんで、その穴を動かすようなしぐさをすると、なんと実際に穴が移動しました。不思議で、不思議で眠れなくなりそうです。目の前で見ていた佐々木さんもビックリのマジックでした。ラストはサンキュー手塚さんのアンコールのショーでお開きです。
 プリあらに入会して10年近く経ちますが、毎回新鮮で毎回感動があります。今回も楽しい時間をありがとうございます。次はあまり間を空けずに参加しますので、皆さんよろしくお願いいたします。
8月10日(火)
川崎雅司
 今年の夏は異常に暑く、台風4号が日本海を渡り歩いている中、例会が行われる梅ヶ丘パークホールでは、台風の影響で降っていた雨がぴたりと止み、ショーの幕が開きました。名司会コンビである佐々木さんと隅谷さんの「プリンあらモード会へようこそ」と、息のあった発声から始まりました。
 まず最初のプログラムは、プリあら会員マジックです。今日は永世会員でもあり、多くの老人ホームやデイケアセンターで大人気の鈴木富夫さんの浪曲マジックです。浪曲マジックとは、浪曲の中に、やさしいマジックとそのタネあかしを織り込んで口演したもので、今回鈴木さんは、3つのマジックを披露してくれました。鈴木さんは81歳とご高齢にも関わらず、浪曲に合わせ、衣装は羽織袴で、演じるマジックの道具も扇子や御椀など、プロ顔負けの一貫した内容で老人ホームでお年寄りが不思議な顔をしたり、大笑いしたりする姿が目に浮かびました。
 次はお馴染み、「魔人タジマー」のコーナーです。ビジターマジシャンは、新宿でマジックバー「カルヴァドス」の支配人をしている、心(こころ)さんです。心さんは変わったマジックを披露してくれました。マジックというよりは、むしろ脳の錯覚を体験できるもので、1本のタバコを2本として錯覚してしまう興味深いものでした。
 今回の魔人タジマーさんのマジックは、わか葉さんとの寸劇コンビマジックでした。
 いきなり、舞台にダテメガネの白衣、ドクター姿の魔人タジマーさんが登場してきました。そして誰もが想像した通り、わか葉さんがピンク色の看護婦姿で登場です。
 このコスチュームのまま、観客を舞台に上げ、二人の息のあった掛け合いで面白おかしくコメディーマジックが進んでいきます。わか葉さんが注射器で採血した血をカードにかけると、選んだカードだけが赤色のカードに変化するというマジックは、個性的でした。今後もいろいろなコスチュームで2人の独特な世界をみせてくれることでしょう。
 いよいよメインゲスト、豪華客船を中心にマジックショーを行なっている日本では数少ない船上マジシャン菅原英基さんの登場です。黒色のスーツ姿ですが、背が高く、ランスバートンのように穏やかで紳士的なマジシャンです。
 まずは、マジシャン定番のカードと新聞紙を切り裂いた後、復活するマジックから始まりました。次に2本の長さの異なるロープを使ったマジックでしたが、マジック自身はよく演じられるような、同じ長さになったり、結び目が移動し取れたり、輪を作った部分がそのまま取れたり、ひとつになったりでした。しかし、菅原さんはロープを男女に例え、結ばれたり、喧嘩したりする現実を表し、出会いから結婚そして将来の夫婦の姿を実にうまく表現していました。
 次はどんなテーマかと期待をしていると、四季を題材としたマジックでした。まず、秋をモチーフとしたマジックが始まりました。照明の色やBGMを秋らしく穏やかな曲に合わせ、カードのスライハンドを見せてくれました。カード1枚1枚を紅葉に見立て、ゆっくり手から出現させては、落としていく様は、落ち葉を想像させてくれました。
 続けて、冬をモチーフとしたマジックでは、白紙を折りたたみながらハサミで切って小さくしていくのですが、広げるとダイヤの形となっており、氷を表していました。この氷を水につけることで、紙吹雪と化し、会場を雪国にしてくれました。
 最後は、春。冬がすぎ春になると照明も緑色となりました。まだ、冬の寒さが残っているのか、雪をイメージした柔らかい紙が宙を舞っています。その紙を花の形に変え、宙に舞わせることで生命が芽生え、ライターで紙を燃やすとそこから命をもらった生花のバラが出現しました。菅原さんのマジックは、しなやかなゆったりとした動きにより静の空間を作り、それぞれの演技のモチーフとマジックの融合は、鮮やかで、心が癒されてしまいました。
 次は荒木会長のコーナーです。会長は多くのマジックを考案され執筆されています。その中には、他のマジシャンが考案したマジックの欠点を補うために、会長流に手順や技を一度ばらばらにし再構成することで、まったく違う素晴らしいものに変えてしまった作品が数多くあります。
 今日の会長のカードマジックは、再構成したマジックの1つで、「3つ山崩し」にカテゴライズされるものでした。1組のデックを3つのパケットに分け、2つのパケットのTopカードを覚えてもらいシャッフルし当てるというマジックですが、会長がカードに触れるのは、選んだカードを探す動作のみ。もちろん、当たっています。神業としか言いようのない当て方は、会場が騒然となり、不思議さで埋め尽くされてしまいました。
 最後のプログラムは、再び菅原さんマジックのアンコールです。小太りで縫いぐるみのカルガモの人形が紹介されました。このカルガモが器用に観客の選んだカードを宙にばら撒いたデックからくわえるという、ユーモラスなマジックを最後見せてくれました。
 菅原さんのマジックは、終始静的な動作でのマジックでしたが、このマジックを引き立てるための技術の研鑽は当然のことですが、BGM・照明・衣装やマジックの流れがより一層マジックの質を上げているのだと感じました。またいつか、例会で演技していただく日を心待ちにしています。
7月28日(水)
佐原有紀
 7月下旬。夏はこれからだというのに35度を上回った、なんていうニュースを耳にする今日この頃。この夏の暑い夜に、マジックを愛する人々がいつものようにプリあらに集います。
 まずは「会員マジックのコーナー」。今日は、昨年10月に開催されたマジックライブ、荒木会長プロデュース『Peru Live One』に出演されたピーロさんです。
 昨年のぺるライブではジャグリング&パントマイムで観客を一瞬たりとも飽きさせることのなかったピーロさんですが、なんとマジックを演じるのは初めてだと言うことです。
 会場には「皆さん、こんな光景をご覧になったことがあるでしょうか?」というアナウンスが。どこかで聞き覚えのあるBGMが流れ出します。そこに登場したのは、映画館の上映前に映し出される「盗撮禁止」を訴えるあのカメラ男です!動きも格好もまったく同じ!映像の中から飛び出してきたかのようです。
 そのカメラ男がマジックをし始めます。ハンカチがステッキに。CDが増える!消える! カメラ男のマジックは初めてでした。(笑)
 さて続いては「魔人タジマーのコーナー」です。タジマーさんから今日は重要なお知らせがあるとのことです。「今までプリあらでマジックをやってきましたがついにネタが切れました。その為しばらくお休みをいただきます」エェッ!
 プリあらから魔人タジマーのコーナーが無くなる!?「その代わり次回からはタジマジロがやります」とのこと。ここで弟子のわか葉さんが登場。
 第一声が「おじさん、お花買って!」と、かまもとキャラに!こうしてタジマジロ&かまもとキャラでマジックスタート。かまもとの天然キャラと、それに戸惑うタジマジロ。2人のハチャメチャなやり取りが面白かったです。
 いよいよ「メインゲストのコーナー」です。今宵のゲストはベテラン、ダーク広和さんです。
  ダークさんは、クロースアップからステージまであらゆるジャンルをこなされるマジシャンで、寄席にも出演されているそうです。今回は本当にこだわりのマジックとテクニックを披露。こだわり、こだわり、こだわりです。
 登場すると、マイクをポケットから取り出します。するとマイクが1本2本と増えていき・・ダークショーの始まりです!普通だったら気付きもしないであろう細かい所へのこだわり満載でした。
 ダークさんはとても穏やかな優しい口調で、親しみやすい話し方をされる方だと感じました。こう言う話し方をされるマジシャンはあまりいないかもしれませんね。
 最後は、これもこだわりの(?)カードマニピュレーションで幕を閉じました。
 続いては「会長のコーナー」です。延期となったキャラメルマシーンのライブの話に引き続き、新たなライブの話題が!なんと、昨年10月2日、3日と大盛況を収めた『Peru Live One』の再演が決定したのです!題して、『Peru Live One Plus』!!
 会員マジックの記述でも少しご紹介しましたが、昨年の『Peru Live One』は荒木会長が初めてマジックのライブをプロデュースした公演で、本当に今までにはなかったエンターテイメントなマジックライブでした。
 僕自身も、このライブを見て、マジックを見ることがこんなに面白いものなんだ、ということを初めて知ることが出来たと言っても過言ではないし、マジックに対する見方、感じ方も変わってしまいました。
 こんなライブが広まれば、マジックを見る人がもっと多くなると思うし、マジックというものが日本で、もっとメジャーなエンターテイメントになると思う。まさに会長プロデュースのライブはマジックの未来像なのです!
 会長のマジックライブに関する考え方やスタンスは『プリあらMagic Magazine 第8号』をぜひ読んでいただきたいと思います。
 さて、この日は『Peru Live One+』のチラシとチケットのデザインも公開。日程も昨年と変わらず、10月3日。まさに一年ぶりの再演です。去年の演目に新たな演目が加えられ、リフレッシュする、とおっしゃっていました。楽しみですね!
 会長のマジックは・・おもむろにナイフを取り出し、そのナイフでタジマーさんの腕を切り、ガマの油を塗りつけて治す、というもの。
 強烈に怯え慌てるタジマーさん。会場は大爆笑でした!
 「じゃあしょうがないや」ということでタジマーさんの腕を切るのはやめて、お札を切ることにした会長は、お札のど真ん中をナイフで突き刺し、そのまま横に引き裂きます。「ビリッ」という完全にお札の半分が破けた音がしましたが、手で擦ると元に戻ります!
 会長は今、お札のマジックの本を執筆中ということで、こちらも楽しみですね。
 最後はダーク広和さんのアンコールです。3年に1度開催されるマジックの祭典、FISMで3度もチャンピオンに輝いた伝説のマジシャン、フレッドカップスの有名な塩のアクトをダークさん流にアレンジして演じて下さいました。
 さて、例会もそろそろ終わりです。佐々木さんと隅谷さんのMCです。と、ここでまたしてもお知らせが!
 今月7月4日に開催された、こちらも会長プロデュースの、一夜限りの「幻のライブ」。。。『顔田顔彦ライブ』の再演が来年1月に開催されることが早くも決定!本日は最後まで目と耳を離すことのできない例会でした。
7月11日(日)
藤吉成興
 参議院の選挙が行われた雨もよいの日。私も投票を済ませて「ハマちゃん・ワイルド・ナイト」というタイトルの例会に、梅ヶ丘パークホールへと向かいました。
 ハマちゃんことハマック柳田さんは「笑魔術」がキャッチフレーズです。
 そのせいなのか、振り返ってみると冒頭の中村ひでのりさんによる会員マジックからすでに「笑魔術」だったのかも知れません。
 中村さんは「マジ犬&ヒデちゃん」として登場。音楽に合わせてなんだか微妙なダンスを披露しつつ、ベストの色が変わったり、色とりどりのハンカチからお茶のペットボトルが出てきたり、帽子の中にホットケーキの材料を入れて魔法をかけるとあっという間にホットケーキが出来上がったりと、文字で書くととても不思議なマジックを連発。ときどき、個性的なタイミングのズレが会場の笑いを呼びます。
 キャラメルマシーンさんの講評によると「普通にマジックをする人と思っていました」???誰にも真似のできそうにないユニークなリズムということなのでしょうね。
 続くはビジターマジシャンのコーナー。独自の笑いの道を驀進するキャラメルマシーンのお二人が登場。ラッセンの絵が描かれた300ピースのジグソー・パズルを完成させるというものでしたが、お客さんの選んだピースは、おだじさんの絵が描かれたジグソー・パズルのちょっと大事な場所のあたりにはめ込まれることに。会場は大笑いです。
 次のビジターはムーラさん。カバンと帽子を用いたパントマイムの妙技をご披露。まるで生きているかのように動くカバンと帽子のダンスに拍手喝采。お客さんとのコラボレーションによるパントマイムも茶目っ気たっぷりで、笑い声が響きます。
 それに負けじと、ビジターマジシャンのコーナーを締めくくるのは、魔人タジマーとわか葉さんのコンビ。7月4日の顔田顔彦ライブからの1シーンを再現するといううれしいサービスです。
 それぞれマジシャンのタジマ
ジロとその弟子のかまもとという役に扮し、寸劇が演じられます。今回プリあらに初めて参加されたお客さんがそのシーンに引き込まれ、良い味を出していました。お客さんとのやり取りが面白く、また、予言が失敗したかな?と思っていたら実は大成功という魔人タジマーお得意のメンタルマジックもバッチリ決まりました。
 いよいよメインの「笑魔術」、ハマック柳田さんの登場です。
「参加型」のマジックを繰り広げるハマック柳田さんのステージでは、お客さんもパフォーマーとなります。ご夫妻で参加されたお客さんの選んだバラバラのカードがなぜか予言されているというマジックや、コーラのボトルが消失したり、コップの水がなぜか消えたりといったマジックが次々と演じられます。
 ステージの雰囲気がとても良く、お客さんの表情や反応が素敵でした。
 また、ハマちゃんプロデュースによるiPhoneアプリを使ったマジックや、段ボールに人が入り雨傘で串刺しにするというイリュージョンまでご披露いただけました。
 さらに、会長コーナーの後、アンコールとしてスプーン、フォーク曲げのオンパレード。これも「参加型」でしたが、お客さんの驚いた表情がなんとも言えずチャーミング。今回同行した知人からも「お客さんの天然のリアクションが面白くて、天然っていいですね。」という感想を後で伺いました。
 そして、白いジャケットに濃紺のマフラーがお洒落な会長のコーナーでは、びっくりするマジックが。お客さん4人がそれぞれ引いたカードがなぜか消えてしまうのですが、それをピタリと当ててしまったり、カードがとんでもないところから現れたりします。会場のあちこちから驚きの歓声が上がっていました。
 笑いと驚きとに満ちた今日の例会は、とても楽しいものでした。夕べのひととき、政治のことなどもすっかり忘れ、心の底から笑うことができるのは本当に幸せなことだと思います。
 ところで、翌日、外国人の同僚から送られてきたメールに、偶然にも笑いについてのこんな言葉がありました。『笑うとき、あなたは神に祈っているのだ。ところが、あなたが誰かを笑わせるならば、神があなたのために祈ることになる。だから、愉快にしているとともに、他の人の愉快な気持ちのタネにおなりなさい』
 この言葉に従えば、会員マジックからラストに至るまで、今回ご出演された方々に対して、神が祈っていることになるでしょう。もちろん、それを陰で支えている方々に対しても。ありがとうございました。
 参加する人もそれを観る人も愉快な気持ちにするマジックショーほど素敵なものはないと感じる次第です。
6月28日(月)
松岡大輔
 ワールドカップで日本代表が大活躍し盛り上がっている最中です。それに負けないぐらい、いやそれにも増してプリあらの夜も大興奮につつまれました。
 まず最初は会員マジック。今回は小野弁護士によるマジックと法曹界のコラボレーション!題して「マジック法律講座」です。小野さんはなんと本物の弁護士なのです。さすがインテリ。まず取り出したのは、いま話題沸騰中のiPad。早速マジックに取り入れてしまうとはさすがです。
 借金の利息の過払いにかけたマジック、夫婦のトラブルと消失にかけたマジック、事件の行方を見通す予言のマジック。非常に面白いシチュエーションを設定して、マジックを楽しませていただきました。シチュエーションがあると同じマジックでもまったく違うものに思えますね!
 つづきまして松本ツタエさんによるマジック。シルキー渚さんのお弟子さんです。シルキー渚さん主催の7/24のステージにてマジックを披露されるとのこと。綺麗な舞とマジックを融合した、和を基調にしたステージでした!
 プリあら専属マジシャンの魔人タジマーさんが担当する「ビジターマジシャンのコーナー」。タジマーことタジマジックさんは最近TVでもレギュラー出演で大活躍です。
 まず、ケン正木さん。息子さんがプロの林家一門に入り修行中ですが、その稽古のときに披露したマジック。マジックをするケンさんもすごいのですが、林家一門もさすがです。披露したマジックに笑いを掛け合わせて返し、マジックと落語が融合しました!
 次は、シルキー渚さん。なんと松本ツタエさんが演じていた、マジックに使われてる道具は、シルキーさんの手作り!なんだそうです。あんな綺麗な道具が手作りできてしまうなんてびっくりです。興味のある方は7/24のステージを是非ご覧ください。
 魔人タジマーと弟子の若葉さんのマジック。今回もメンタルマジックがバクレツです。次回のワールドカップ優勝国を当ててしまうという(笑)若葉さんの衣装がかわいらしかったです。
 お待ちかねのメインイベント、山本光洋さんの大道芸です!人間でないものを人間が表現する。これはものすごく難しいことだと思います。
 しかし!!山本光洋さんの大道芸では驚きの連続でした。
 ハエ・・・リアルすぎです(笑)あのハエの声はどこから出てるんだろう(笑)
 キューピー人形が本当に生きてるように空を飛んだり、歌にあわせて踊ったり、トリックも何もないのにCGや特撮を見てるような感覚。
 次に操り人形。操り人形をするのではなく、山本さん自身が操り人形を演じていました。本当に人形に見えてくるから不思議です。演技力だけでなくものすごい観察力で習得したんだろうなと感じました。
 赤いドレスを着た素敵な風船レディとのいちゃいちゃ劇も最高におもしろかったです。風船レディは本当に生きてるようでした。
 人間の表現力って無限の可能性があるんだなと思いました。山本さんの磨きぬかれた表現力は、実際にないモノがあたかもすぐそこにあるように見えたりする、マジックに通じるモノがあるとおもいました。なにより最初から終わりまでおもしろい!すっかりファンになりました。
 会長のコーナーでは、「お札を使ったマジック」。複数個の封筒に本物の1万円1枚と残りに荒木会長の絵が描いてあるアラ万円(超貴重?!)をいれて、お客さんが好きな数字を言ってその1万円が入っている封筒を当てるというもの。当てれば1万円プレゼント!1万円ももちろんほしいですが。。個人的にはアラ万円が欲しいと思いました(笑)
 お客さんは見事にはずしてしまいました。ここからが会長のすごいところ、、1回じゃかわいそうだからと何回も・・・
でもことごとくハズレです(笑)本当に不思議です。
 この不思議なマジックは会長が今度出版されるお札のマジック本に載るそうです。楽しみですね。
 今度、会長プロデュースで顔田顔彦さんのライブが行われます。顔田顔彦さんは本来役者さんなのですが、今度のライブではマジックを融合させた楽しいステージになるそうです。会長は「シチュエーション」と「マジック」の組み合わせが一つ上の面白いマジックステージになるということをおっしゃられていました。
 今回のプリあらでは、法律とマジック、落語とマジック、舞台演技とマジック、表現力とマジックといった組み合わせについていろいろ考えさせられました。
 今回も本当に盛りだくさんで楽しめました。次回も楽しみにしています。
6月6日(日)
朝貝克明
 今日の例会は、笑太夢さんのパントマイムをベースにしたマジックショーとのことで、受付開始と共に夫婦共々最前列に陣取ってしまいました。
 私はマジック歴半年ほどのにわかマジシャンです。小学生の甥達に次々とタネを見破られた悔しさから、プロの技を学びたいと思い、4月下旬にプリあらへ入会致しました。これまで例会に2回参加させて頂き、その素晴らしさにすっかりとりこになってしまいました。
 佐々木さんと隅谷さんのノリノリの司会の後、会員の方のマジックとして登場したのは弱冠20歳のマジシャン中宿雄典さんでした。
 義足を使った4本足でのパフォーマンスの後、4つ玉や新聞紙の復活などのマジックを披露して下さいました。途中、玉を落としてしまうハプニングもありましたが、終始笑顔で落ち着いて演じられていたのが大変印象的でした。ダブルボタンの黒のコートもビシッと決まって、とてもクールでした。今後のご活躍が楽しみです。
 次にマジックファンタジアの渋谷慶太さんが、6月20日の武蔵野芸能劇場でのライブショーのご案内の後、サッカートリックのカードマジックを披露して下さいました。タジマジックさんとの絶妙なトークの中、すっかりリラックスして鑑賞していましたが、最後の意表をついたオチには皆さん騒然としてました。
 その後、キャラメルマシーンさんのちょっとコワい(?)マジックが演じられました。私の他2人の観客の方々がステージに上がり、おだじさんと4人で口にクラッカーを加えて一斉に紐を
引くというものでした。にこやかに応じていたものの、かなり顔が引きつっておりました。それにしてもおだじさんは口の中、大丈夫だったのでしょうか?
 再びタジマジックさんのメンタル(?)マジックが演じられ、私と妻が交代でステージに上がりました。私は8枚のカードから半分を選び、その又半分を選び、最後に選んだ一枚があらかじめ用意された予言のカードと一致するというものです。
 妻は、自分が好きな時刻に合わせた時計と用意されていた時計の時刻が一致するというものでした(こちらはネタがばれてしまいました)。
 他にも、若葉さんとのコンビで愛の文字を使ったユニークなマジックなど盛りだくさんでした。和やかで温かい雰囲気をかもしだしつつ、驚くようなマジックも演じてしまうタジマジックさんは本当にすごい方と思いました。 
 いよいよメインゲストの笑太夢さんのマジックショーです。パントマイムをこのような間近で鑑賞するのは初めてでしたので、期待に胸が高まりました。内容は現代風にリサイクルをテーマとされていて非常に新鮮に思いました。
 プードル役のセロリさんは、表情一つ変えずに演じるという難しい役をこなされ、ヒロイン役のキラリンさんは、おばあさん役と後に意外なオチと共に素晴らしい演技を披露して下さいました。
 笑太夢さんの流れるようなパフォーマンスは、その和やかな笑顔と共に、見ているだけで心温まるような幸せな気持ちにしてくださいました。
 大道具を使った人体貫通のイリュージョンや瓶と缶を一瞬で分別するという斬新なマジックが目の前で行われて、その迫力にすっかりとりつかれてしまいましたが、最後に登場人物までもがリサイクル(?)されるという奇想天外な結末に「ヤラレタ!」と思いました。実にストーリー性豊かで、感動的なマジックショーでした。
 今回は荒木会長がご欠席で楽しいお話が聴けずに残念でしたが、それにしても盛りだくさんであっという間の2時間でした。次回も楽しみにしております(#^.^#)。
5月31日(月)
むっしゅ佐久間
 もうあの『世界のマーカテンドー』といわれた日本を代表する偉大なマジシャンが早世してから一年がたってしまった。あの日も今日のような五月晴れの若葉が光る晴天の薫風が吹いていた。マジック仲間からのメールで、マーカさんがなくなったのを知って衝撃を受けた!
 まさに青天の霹靂!! あんなにプリあらを愛してくれたマーカさん、あんなにプリあらの仲間を悲しませたマーカさん、昨年の追悼例会で泣き崩れて立てなくなってしまったブラボー中谷さんの姿が昨日のように思い出されます。あれから1年。プリあらのマーカさんを偲ぶマジックショーが開かれました。
 メインゲストは中島弘幸さん、ケン正木さん、マーカテンドーさんの弟分ブラボー中谷さんでした。3人とも私が個人的にも親しくさせていただいている方たちなので、お願いしてこの日の日記を書かせていただくことになりました。
 さて、梅丘の会場は、いつにもまして超満員!! プリあらを愛してくれたマーカさんをみんなも懐かしんでいる気配が会場中にむんむんとあふれていました。
 司会の佐々木さんハルちゃんの登場!! ハルちゃんは、早くも涙ぐんで追悼モード。
 プリあらマガジンの第8号が出版されて、執筆者の皆さんが紹介されました。私もいつも書かせていただいているので、是非、会員の方は買ってくださいね。
 会員マジックはプリあらの名物マジシャンであるファビオ桜井さんでした。なんとアルゼンチン育ち。いつもは怪しい日本語で楽しませてくれるのですが、この夜は音楽に合わせて華麗なマジックでした。高い鼻と伊達めがねの変装が長身にとっても似合っていて、ロープ、シルク、パーフェクトリングを使ったほのぼのとした演技に笑いと拍手が会場に響いていました。
 魔人タジマーのお弟子さんのわか葉さんは、マーカさんを尊敬する緒川シュート直伝のアピアリングケーンのフルルーティーンを、にこやかに演じてくれました。
 会長コーナーはいつもと趣向を変えて、マーカさんを偲ぶトークショーでした。涙と鼻水が止まらないブラボーさんは不参加でしたが、左から魔人タジマーさん、中島弘幸さん、ケン正木さん、そして荒木会長が登場して、在りし日のマーカさんの思い出話に花が咲きました。
 会員の思い出コーナーでは、プリあらの皆さんのマーカさんに寄せる思いが切々と伝わってきて思わず涙ぐむ会員も多く見られました。
 最初の演者はなんと天国でマーカさんと会っているだろうと思われるマイケルジャクソンが登場!! 手押し車ムーンウォークで登場したとたんに会場内は、割れんばかりの大爆笑と大興奮のルツボと化しました。もちろん、ブラボー中谷さんのお得意のコスプレ。いったいこの人はドンだけ観客を笑わせたら気が済むんだ!!(爆)
 次の演技者はケン正木さん。火のついたキャンドルからアピケン、シンブル、シルク、ミリオンカードとアップテンポの曲に合わせた渾身のスライハンドマジックのオンパレード!! 久しぶりにケン正木さんのカラオケじゃないスラハンドに酔いました。
 お次は、ブラボー中谷さんお得意のマーカさんの物まねショー。これがまた抱腹絶倒の面白さ!! かつらもマーカさんそっくり。なんと衣装はマーカさん御本人のステージ衣装だそうです!!
30センチも短く縮めているといって笑わせます。
 マーカさんのミリオンカードのコピー、マーカさんのロールダウンのコピーはなんと台所のゴム手袋にカードが貼り付けてある優れもの!!(笑) 演技のしぐさもマーカさんの特徴をよく捉えていて絶妙だ。
 いやいや久しぶりにおなかを抱えて笑いました。ブラボーさんよりも私が気に入っている奥様のハルちゃんの出番が少なかったのがちょっと不満でした?
 メインゲストは船上のマジシャン中島弘幸さんでした。マーカテンドーさんに影響を受けたというミリオンカードの演技は圧巻でした。長い経験と熟練の技はマーカさんを彷彿とさせるのに充分でした。
 最後のスノーは思わずマーカさんの姿と重なって胸の奥が思わず熱く熱くなりました。
 フィナーレは荒木会長編集による在りし日のマーカテンドーさんのビデオ放映がありました。
 笑顔のマーカさん
 ステージのマーカさん
 荒木邸でくつろぐマーカさん
 どの画面にもあの純粋で少年のようなクリクリッとした大きな瞳が輝いています。スクリーンの中から今にも 「ヨウ!!」っと 言って舞台に出てきそうな気がしました。
 プリあらもマーカさんが望んだように発展を続けております。何でこんなに早く逝ってしまったんですかマーカさん!!
 残されたご家族が深い悲しみの淵から一日も早く立ち直られることを祈って会場を後にしました。
5月16日(日)
川崎雅司
 未だ東京は、肌寒い日が訪れたりと不思議な天候が続いていますが、例会の日は朝から暖かく、マジック日和でした。
 今日は、ヒロサカイさんのマジックショーです。私が本格的にカードマジックをやるきっかけとなったのは、ヒロサカイさんの「DVDで覚えるカードマジック入門」でした。この本と出合わなければ、未だにマジックをTVだけで見ていたことでしょう。
 今回は、海外から研修で訪日している米国、韓国、台湾、香港の同僚と中学生の息子を連れて例会に参加しました。
 今日はヒロサカイさんがメインとあって、会場は、いつもの倍ちかく椅子が設置され、ステージと観客席までの距離はわずか1m。演技者の息づかいまでが聞こえそうな距離です。会場は両国大相撲さながらの満員御礼となりました。
 定刻の19:30、名コンビの佐々木さんと隅谷さんの司会で今日の例会が始まりました。
 まず始めは、マジックグッズのテンヨー商品のディーラーでもある正木亮さんの演技です。テンヨーグッズを使っての演技で、封筒を使ったメンタルマジックや破いた新聞の復活など、見事に演じていただけました。
 ただ、ヒロサカイさんの前座という意識が強かったためか、全体の構成や演じる立ち居地などをケン正木さんから厳しい指摘を受けておりました。一つ一つのマジックは良いマジックであっても、それをどう繋いで演じるかで全体のマジックの質が変わるということを学ばせていただきました。アマチュアの私には大変勉強となるコメントでした。
 続いて、魔人タジマーとビジターマジシャンのコーナーです。今日のビジターマジシャンは、ケン正木さんとシルキー渚さん。
 ケン正木さんの脅威のミミズのマジックが披露されました。(これは、プリあらグッズです)ミミズのような紐を生きているかのように扱う切断マジック。最後には、大蛇に変わるサプライズで、距離の短いステージだけに大迫力でした。
 魔人タジマーさんとわか葉さんのマジックです。4カ国から訪れた外国人の中で、アメリカ人をステージに上げ、通じるか通じないかのハチャメチャ英語を使いながら、いつも以上にコミカルなカード当てを披露し、大いに笑わせてくれました。魔人タジマーさんとわか葉さんのアメリカ上陸も近いかもしれません(笑)
 いよいよメインゲスト、ヒロサカイさんの登場です。今日のヒロサカイさんのショーは、TVでは見られない「ヒロサカイそのもの」でのマジックショーです。
 オープニングと伴に、ステージ上のテーブルに紙袋が置いてあり、ひっくり返すとがま口のみの財布がでてきました。その中からスポンジボールが現れ、紙袋の中に消えていく。袋の中に消えたスポンジがなんと本物のボーリングボールとなり、ドスンと袋から落ちてきました。ステージとの距離も短いこともあり、会場にいる全員が予想外の出現に度肝を抜かれました。
 まだまだこれからが本番。今日は、メンタルマジックをさまざまな形で見せていただきました。メンタルマジックはご存知のとおり、自由に選んだ数字や言葉を超能力者のように完全に当てるマジックです。ランダムに選んだ3,4人の観客に、今回ヒロサカイさんは、「自由に覚えたカード当て」、「品物の所持者当て」、「思いつた場所、時間、記念日当て」など、メンタルマジックの王道を次々と演じていきます。観客の誰もが、メンタルマジックだと分かっていても、絶対に分かるはずがない状況の中、つぎつぎと当て、ヒロサカイの異次元の世界へと吸い込まれたような空間を生み出していました。
 もちろん、異次元の世界だけでありません。選んだカードが透明なアクリルの間に挟まれて出現する魔術師のようなマジックがありました。
 小学生の女の子をステージに上げ、女の子が選んだねずみのカードにちなみ、ミッキーマウスのキャップを破った紙から出現させるマジックもありました。異次元世界のなかに遊園地があるかのようなメルヘンもそこには存在していました。
 会長のコーナーでは、いま執筆中のお札のマジックを披露していただきました。
 お札のマジックということで始まったのですが、いきなりジャケットからピストルを取り出し、魔人タジマーに向かって脅していました。が、実はガスライターで、茶目っけのある会長のマジックは、観客から借りたお札を燃やしてしまうのですが、パケットシュガーから焼けたはずの同じお札が出現するという最高のマジックです。このマジックを含め21の作品が本となって出版されるので、その日が待ち遠しいです。
 再びヒロサカイさんの登場です。今度は、コミカルなマジックから始まりました。なんと、あのナポレオンズさんがよく行う首回しに対抗し、胴体回し。会場は大爆笑。ラストは、Dr.Leonの音楽とともに「コンプリート」の台詞を素顔のヒロサカイで聞くことができ、幕がおりました。会場は拍手の嵐。言葉の分からない外国人もヒロサカイさんのマジックワールドに堪能し、多くの拍手を送っていました。
 ヒロサカイさんのマジックは、会場の観客をステージに上げたり、席上でお願いしたりと常に観客をマジックに参加させることで、ヒロサカイさんの作りだそうとしている異次元の世界を観客と一緒に作り上げていたことに、例会が終わってから感じました。
 また、会場にいた私の息子を含め子供達もヒロサカイさんが見せてくれた無限の可能性のある世界観を感じ、広い視野で物事を見ることができる人間へと成長してくれることでしょう。これこそが本物のマジックであり、パフォーマンスであり、芸術であったと感じています。
 最後に会長をはじめ、ヒロサカイさんのマジックを見せていただく機会を与えていただいたプリあら会に感謝で一杯です。「多謝! カムサムニダ! 謝謝! Thank you!」
4月25日(日)
藤吉成興
 四月も下旬ながら外は肌寒さを感じる夜。『今夜はここで、マジック三昧』というタイトルの例会は、Mr.くまりっくこと熊倉さんの会員マジックでスタートです。くまりっくさんは、自称マジック・パクリエーターと名乗りながら、手作りの暖かみがあるマジックを披露されました。
 ユーモラスなカードの透視、そしてフーテンの寅さんをテーマとして花やコインが次々に現れるという楽しい雰囲気のマジックで、会場の中はホンワカした春の気配です。人柄の暖かさがそのままマジックに表れてくるのですね。
 続くビジターマジシャンのコーナーでは、昨年十月赤坂見附にオープンしたマジックバー『サプライズ』につながりのあるマジシャンが勢ぞろい。私もときどき『サプライズ』を訪問したり、『リアルマジック研究会』といったイベントに参加したりしているのですが、これほどまでにマジシャンが揃ったのを見たことがありません。いつものバーと同様のアットホームな雰囲気の中、次々とマジックが演じられました。
 アリスさんは、お客さんがサインをしたカードがポケットの中にいつの間にか飛行しているというマジック。 SACHIさんは、紫色の袋から卵が出て来て、ニワトリまで現れるというファンタジックなマジック。 わか葉さんは、お客さんが選ぶ色を予言するという師匠譲りのメンタルマジック。
  藤本明義さんは、お客さんの選んだカードがタバコになり、さらに口の中から火のついたタバコが出てくるという驚きに満ちたマジック。 最後に、このコーナーを締めるのは超魔人タジマーさん。
 お客さんの選んだカードがお客さんの指定した枚数目から現れるというという、これも驚きのマジックでした。
 ここまででもたっぷりマジックを堪能したのですが、ここからが今夜のメインゲストのステージ。上口龍生さんと竹たけをさんの師弟コンビの登場です。
 上口さんはお札のマジックでスタートし、次々とキレ味鋭いマジックを連発した後、6才のころデパートの手品用品売り場ではじめて出会ったというマジックの思い出を語りながら、まさにそのカップとボールのマジックを演じます。過去と現在のマジックとが互いに響き合い、とても印象深いものでした。古典中の古典ともいうべきマジックも、工夫次第であれほどにもオリジナル性の高い新しいマジックになるのですね。
 また、結んだロープが解けてしまうというマジックのちょっとしたレクチャーも。お客さんが参加されて3人での実演ですが、コミカルで面白かったです。
 竹たけをさんは、ジャズバージョンの『ルパン三世のテーマ』に乗せ、カードが次々と現れたり、カードの裏の色がさまざまに変化したり、赤い玉が増えたり消えたりするといった、マニュピレーションと呼ばれているマジックを披露されました。実はこれが初公開だそうです。
 このマニュピレーションのところはジャズに乗せてサイレントで演じられましたが、ワインボトルがたくさん出現するマジックでは、竹さんの語り口がユーモラスで、会場は笑いに満ちていました。マジシャンとしての来歴も語られ、上口さんや荒木会長とのつながりについて興味深い話を聞くこともできました。
 さらに、会長コーナーの後のアンコールがあり、中国服に衣装替えして中華セイロからさまざまな果物が出てくるマジックという大サービスつき。マジック三昧フルコースの美味しいデザートでした。
 会長コーナーには、会場になかなか来られない方のお便りが紹介されるコーナーがあります。今回は『プリあらマガジン』に毎回寄稿されている森田悠一さんのお便りが紹介されました。森田さんは小学校のクラブ活動でマジックを教えています。子どもたちがマジックを、人を笑顔にするために役立てているというエピソードに、会場から自然に拍手が湧きます。会場はマジックを通じて遠くの場所ともつながっていることを実感しました。
 また、副会長のミスター・プリンこと富岡四郎さんの話題も。プリンさんは『ミスター・プリンのマジックレストラン』というレクチャーノートを出版されているのですが、それがDVD化されたというお知らせがありました。ぜひ見てみたいですね。
 荒木会長はお札のマジックです。「11枚の千円札を使ったマジックを」と言いながらお金を数えるとなぜか1枚足りません。次々に千円札を足して数えますがなぜか10枚。そこでお客さんにも確認してもらいますが、確かに10枚です。仕方ないのでその10枚でマジックをやろうとして数えると、アレアレ?13枚に増えてしまっています。一体どうなっているのでしょうか?そして、最後には千円札が巨大な五千円札に変わってしまいました。
 今回の会長コーナーでは竹たけをさんが助手を務められたのですが、荒木会長と竹さんとの会話がとても楽しく、まるで掛け合い漫才を見ているかのようでした。
 不思議な現象を楽しむことがマジックの楽しみであるのは間違いないのですが、ただそれだけではないようです。私もマジックを知ってから急に人とのつながりが広がってきました。マジックの思い出による過去の自分や周りの人とのつながり、マジックを通じて知りあった人とのつながり、マジックを演じたり練習していく過程で見えてくる歴代のマジシャンやまだ見ぬ明日とのつながり、そんな不思議な力がマジックには潜んでいるのではないかと思いながら、マジック三昧の余韻にひたりつつ、心の中からすっかり暖まって家路につきました。
4月24日(土)
小野しの 
 今年も待ちに待ったたけのこ掘りの時期が来た。かれこれ我が家は5年ほど前から、毎回、このiStudio大洋村バスツアーのたけのこ掘りに参加している。
(以下、バスツアーの「たけのこ堀り」日記は、グルグルメのサイトをごらん下さい→)バスツアー日記
4月14日(水)
松岡大輔
 花見のシーズンが終盤になり寂しさを感じる方もいるかと思われるこのごろですが、プリあらでは熱い熱いステージが繰り広げられました。
 佐々木さんと隅谷さんのオープニング。個人的に元気で楽しいお二人のファンでもあります。
 最初は秋山さんの会員マジックです。今回はプリあらアワードで出すことができなかった手品をしてくださるとのこと。ダンディな顔立ちとビシッときまった舞台衣装で登場。さぞかしカッコイイ手品をやるんだろうなと期待が高まります。
 カミソリをつかった危険マジック。カミソリを何個も飲み込んで・・・口から糸で飲み込んだカミソリを引っ張り出す! ドキドキハラハラの真剣マジックです。ここで曲がだんだんコミカルにかわってきました。あれれ?と思っていると秋山さんがクネクネ踊りだしました!・・・・・・
 このあと何が起きたかはとてもいえません。いろんな意味で危険すぎです。面白すぎておなかがよじれるぐらい笑いました。さすがプリあらアワードで出すことができなかった作品(笑)。
 次にビジターマジシャンのコーナー。今回もすごい豪華メンバーでした。ナポレオンズのパルト小石さんがトップバッターで絶妙トークで会場を沸かせると。。。続いてケン正木さん。軽快なリズムで手品のオンパレード。シンブルを使った手品は神業です。
 つづいてキャラメルマシーンのテレビをつかったマジックパフォーマンス。とってもおもしろくて会場は笑いの渦につつまれました。7月に荒木会長プロデュースで単独ライブをやるそうです。楽しみですね。
 次に、わか葉さん。いつもがんばってるプリあらスタッフさんになぞらえての楽しいカードマジックでした。最後は、おなじみプリあら専属マジシャンの魔人タジマーことタジマジックさんのメンタルマジック。お客さんが心に思ってるカードを当ててしまうというびっくりのマジックでした。
 みなさんテレビの収録などで多忙にもかかわらずプリあらに来て頂いたようでした。楽しいステージありがとうございます。
 ここまででもかなり熱いステージでしたが、ここからがメインです。まろさんによるアクロバティックジャグリングです。肉体的芸術作品とでもいいましょうか、ジャグリングをこえたジャンルなのではないかと思いました。
 アジア風の服装で登場したまろさん。かなりのイケメンさんです。なにより、この肉体美。登場しただけで華やかさがありますね。
 ボールを使ったジャグリング。ただのジャグリングではありません。鍛え上げられた肉体をフルに使い、柔軟さ、躍動感、力強さ、繊細さを表現していました。人間は鍛えるとこんなにも美しいのかと感動しますね。
 中でもおもわず息を呑むほどすごかったのは水晶玉によるパフォーマンス。
 まろさんが水晶玉に手をかざすと、ふわりと浮きあがりました。まるで生きてるかのように手のひらの中で回転を始めたのです。まろさんはつぎつぎと操る水晶玉を増やしていって、なんと11個もの水晶玉を自在に操っていました。ものすごい力と精神力と集中力がなくてはできない技でしょう。
 演技の最中、また、終わった後、なんともいえないさわやかな笑顔をされていました。人が持っている生きているエネルギーのようなものが、ステージからほとばしり、一人ひとりにはいっていったような気がしました。演技が終わった後、なんだか自分もエネルギーに満ちたような気がしました。
 つづいてお楽しみの会長コーナー。会長はマジックもものすごいのですが、そのマジックに至るまでの絶妙なトークが楽しくて毎回わくわくしています。今回も不思議な財布とお札を使ったマジックを見せていただきました。49万円する財布だそうです。(高ッ!)正直思いました。
 ところがところが・・・その不思議な財布にお金や白紙を入れてボタンを押すと・・・白紙がお札に変わったり千円札が一万円に変わるんです!(それなら安い・・!安すぎる!)正直思いました。そんな財布私もほしいです(笑)お小遣いのさみしいお父さん。是非一つ購入することをお勧めします。
 今回も大満足なプリあら例会。いつも、終わったときには、笑いと元気とわくわくで何でもチャレンジできそうな気にさせてくれます。ちなみに私は楽しいことが大好きでプリあら会という楽しい会があると聞き、入会させていただきました。人生は限られた時間しかないので、それをどれだけ楽しい時間で埋められるかが幸せのシンプルな尺度なのではないかと思います。
 私は、静岡県から毎回例会を見に来ております。東京以外の会員の方も機会がありましたら是非参加してみてほしいと思います。人生が変わります。また次回もぜひ参加したいと思います。ありがとうございました。
4月9日(金)
永世会員 松崎忠
 2010年、初のラウンドテーブル。今日のテーマは「ミスディレクション」だった。どのように日記を書こうかと考えた末、プリあらラウンドテーブル発想の原点である「アメリカのラウンドテーブル」とはどのようなものだったかについて書かれた雑誌が手元にあるので、要約をご紹介してから、日記を書きたいと思う。
 昭和31年7月1日に力書房から発行された「奇術研究第2号・季刊・1956・夏」にアメリカ在住の石田天海師から寄せられた原稿でラウンドテーブルのことが掲載されている。
 奇術界における「ラウンドテーブル」の最初は、気のあう2,3人の愛好家が、奇術を持ち寄っては見せあい、お互いに不明な点を研究しあっては意見を述べ、それを実行に移して演出しあう。それから生まれた感想を述べあって更に技巧を磨くといった具合でした。
 すると、これがたちまち非常に有益な集まりだとわかって、現在ではラウンドテーブルの名声が全米的に高くなり、ついには「奇術研究家の集まりの会」の代名詞とさえ、されるようになった。
 当時のメモに書かれている参加者は、博覧会に出演している奇術団の団長、中国の奇術師夫妻、滑稽奇術師、奇術販売店主、奇術用具の考案製作者、奇術愛好家、マジックディーラーなどでした。中には「ハテナ?これは一体どうして使うのだったのかな?」といった調子で、使い方不明な用具を持ってラウンドテーブルにやってくる人もあります。
 要するにラウンドテーブルは奇術の研究室であり、知識の交換室でもあります。お互いに研究結果を披露し、疑義のある点を質問し合って、教えたり教えられたり、質量とも向上練磨させる会合であります。
 従って、誰でも奇術に興味を持って真面目に研究しようとする人であれば自由に入って来られます。同じ趣味に生きる親しい友達ばかりですから、少しの遠慮もなく打ち寛いで互いに胸襟を開く姿は、あたかも百年の知己のようです。
 しかし、中には生意気なことを言うものや肌触りの良くない人も来ることがありますが、こうした類の人たちは結局敬遠されて再び来ることを謝絶される破目になります。親しい仲にも尊敬の念を払うことや、節度をわきまえないでは、ラウンドテーブルの人にはなれません・・・・以上がアメリカのラウンドテーブルについての記述の要約です。77年も前の話ではありますが、現在でも趣旨は変わっていないと思う。
 プリあらラウンドテーブルも3年目を迎えています。参加されているほとんどのメンバーの方は私も含めて素人(アマチュア)であり、マジックを始めてまもない方もおられます。レベルアップさせるためには、マニアックな会員の方たちにも参加してもらうことも必要だと考えます。今までご参加のメンバーの方は、向上心を持って、テーマに関するマジックの本を読み勉強してから参加するなどの姿勢が大切だと思います。
 当日は17名のご参加。古川さんの司会進行で始まった。まずは古川さんから魔人タジマーさんへのプレゼントと称して、会長著作本であるテクニカルなメンタルマジック講座に紹介されている「ラシアン・ルーレット(ジョージ・サンズのプライムナンバーの原理を使ったもの)」のメンタルマジックを演じてもらいました。
 このあと、会長からは本を書くにあたって原案者探しの苦労、それが判らなければ本に載せる訳には行かないといった信念。いまのマジック業界は原案者への敬意が払われていないなどの苦言の話。マジックについては著作権(特許)がないのもおかしいと思っていましたが、会長が本を書くにあったての姿勢には感銘を受けました。
 マジックについては好きな分野が人によって違うとは思いますが、プリあら会員として、会長の著作本についてはDVDを含めてざっと目を通しておくことがラウンドテーブル参加条件だろうと思います・・・私自身反省していますが。
 菊池さんはカードを使ったミスディレクションマジック。小澤さんは手作りマジック。魔人タジマーさんはタジマーさんらしいミスディレクションのカードマジック。わか葉さんはかわいらしい「かえる」の絵カードを使った楽しいマジック。桜井さんはサムチップをつかったシルクとビニール袋でコメディーマジック?
  松野さんは今年80歳とのこと。おめでとうございます。いつまでもお元気で。ジャンボカードマジックを。鈴木富夫さんは今年81歳になられるとお聞きしてビックリ。コインとミスディレクションの解釈についての話を。千明さん、佐原さんはカードマジックを。
 私はミスディレクションの解釈について漠然としていたので少し整理してみたいと思ってメモを皆さんへお渡しさせてもらった。(視覚、聴覚、錯覚、触覚etc)。
 古川さんからは更にコインの移動、ハンカチとコインを使ったミスディレクションを実演解説して頂いた。最後に会長からは、コインによるミスディレクションマジックを明快に演じてもらいました。さらに、千円札と一万円の入れ替えマジックを見せてもらい解説をして頂いた。
 今日のテーマであった「ミスディレクション」は大変大きなテーマなので、少し整理したテーマの中で数回開催したら良いのではと思っています。参加者の一員として、考えをあらたにしなければいけないと感じたラウンドテーブルであった。
3月26日(金)
川崎雅司
 春の便りが聞こえたと思った矢先、真冬に戻ってしまったように、会場のある東京都世田谷区は、真冬のように寒い。今日の例会は、FISM北京 日本代表にもなった藤澤麻友子さんによる「不思議な国のマユコ」である。
 実力のある麻友子さんの演技を見るために、会場は満席であった。韓国からのファンも訪れていた。
 いつものように、佐々木さんと隅谷さんとの司会で、今夜の例会の幕が上がった。いつもの息のあった2人の司会のもと、会員マジックで登場したのは、永久会員 のムッシュ佐久間さん。今日のムッシュ佐久間さんは、新調した真っ白なタキシード姿で登場した。ムッシュ佐久間さんは、毎回、オリジナリティのあるマジックを披露しているが、今回は、プリあらグッズのディーラーであった。プリあらグッズの「インスタント・スノー・パウダ」「バン・ゴーン(爆発と共に去りぬ)」をムッシュ佐久間調で、やんわりとした演技で見事に演じてくれた。
 会員マジックの後、麻友子さんのマジックが始まった。今日は、麻友子さん自身、初めての2部構成からなるワンマンショー。第一部が始まった。麻友子さんは、2004年からさまざまなコンテストで賞を取り、2008年FISM北京 日本代表となった実力の持ち主。カードのスライハンドと4つ玉の演技から始まった。
 麻友子さんのスライハンドは小さな手であるにも関わらず、華麗にカードが次々と魔法のように出現させていきます。スライハンドの後は、ダンシングステッキとドラゴンリングとカードによるクロースアップマジック。ポップな音楽に会わせ、快活なダンスでダンシングステッキを巧みに躍らせていく。また、クロースアップでは、観客との会話を楽しみながら鮮やかなカードマジックを見せてくれた。
 第一部の麻友子マジックの後、魔人タジマーコーナーが始まった。ビジターマジシャンは、シルキー渚さんとケン正木さん。シルキー渚さんは、メンタルマジックを披露し、ケン正木さんは、十八番とも言えるカラオケマジックでした。色とりどりのキャップマジック出現・紛失、ロープマジックの貫通、そして空の紙袋からの花束出現の3つのマジックをケン正木さんの歌に合わせ、見せていただきました。
 花束出現のマジックは、会員の山田氏がちょっとアレンジを加えたオリジナルなグッズで、演じ方やグッズ自身にほんのちょっとアイディアを加えることで、とても魅力的なマジックになるお手本を見せていただいた。
 最後は、魔人タジマーのマジック。レインボーカードからお客が選んだ2枚のカードの裏と表が一致するメンタルマジックを見せてくれた。わか葉さんとの息も合い、いつもながら愉快である。
 今日は、すばらしい報告がケン正木さんからあった。ケンさんの今度中学になる息子の光晴さんが、噺
家の林家木久扇さんに入門を許され「林家きく坊」という芸名をいただいたそうです。今日の例会で早速「林家きく坊」としての初高座をプリあらで披露してくれた。人力車の車夫とお客のやり取りの落語だが、それぞれの人物の個性が、話し方としぐさにより浮き上がり聞き入ってしまった。
 昨年CBファミリークリスマスパーティーで拝見したときよりも表情に深みが増し、より面白く感じた。
 今後もいろいろな経験から味のある高座をプリあら例会で見せていただきたい。
 麻友子さんの第二部のマジックの開始です。第二部では、FISMなどで演じられている「不思議な国のアリス」。幼少時にテレビで次々とカードが出現する魔法のような演技を見て、不思議な国のアリスを思い出し、この2つを融合させたのが今日のプロットとなっているようです。
 メルヘンチックなBGMのなか、眠っている女子学生姿で登場し、ふと目が覚めると自分が魔法の世界にいる。学生服から青色のワンピースの服装に突然変わり、魔法が使えるようになったかのように、カードや4つ玉が出現したり消えたりする。
 徐々に不思議な国へ、観客が期待する夢の世界へと導いていく。その世界には、アリスの不思議な国にでてくるうさぎやカードの兵士を想像してしまう。それは、麻友子さんのマニピュレーションマジックが、卓越した技術を身につけているだけでなく、演技中の表情や間の取り方が、目の前に見えている物以外の想像物を生み出させてくれるからだろう。
 マジックは、アリスの国に行った麻友子さんが現実に戻る時間になると、青色のワンピースが再び学生服に戻り、眠っている女子学生に戻った。見ていた観客も現実の世界に戻されたが、不思議な世界を見た映像が笑顔として残っている。
 最後は、荒木会長のコーナーだ。荒木会長は、現在、お札のマジックを執筆中。その本に書かれるマジックを披露していただいた。1枚の千円札に1枚のカードを挟むだけだったが、時空が超えた、アリスの世界のように、魔法の世界を見せてくれた。
 今回、麻友子さんや荒木会長のパフォーマンス見て、過去にプリあら例会で見てきた大道芸パフォーマーと同じ感動を感じた。大道芸のパフォーマンスは、身近な道具を使いダイレクトな感動を与えてくれる。一方、マジックは魔法の道具を使い人が叶えたい神秘的な夢の世界を見せてくれる。どちらも人が持つ憧れを目の前の現実の世界で見せてくれる。
 今日のプリあら例会には、小学生低学年の女の子が来ていた。麻友子さんのマジックにとても感動していた。麻友子さんが幼少時に感じたのと同じように、将来、麻友子さんのようなマジシャンになるかもしれない。
3月20日(土)
山田恵美子 「原木しいたけ狩り&豚の丸焼き」
 朝めがさめてすぐにカーテンを開けて空をみた。『あぁー!晴れててよかった。バスツアー日和だ。本八幡駅に着いたらまだ誰もいませんでした。一番のり。少し待つと、ひとりふたりと集まってきてだんだん楽しい気分になってきました。
(以下、バスツアーの日記は、グルグルメのサイトをごらん下さい→)バスツアー日記
3月9日(火)
隅谷治子
 プリあらでは、2007年から年に数回、大道芸を活躍の場としたパフォーマーのかたを、メインゲストでおよびするようになりました。それ以来、私は大道芸が大好きになりました!!毎回、とてもすばらしい♪ 今日もどんなパフォーマンスがみれるんだろうと、ワクワクしながら会場へ向かいました。
 例会のトップバッターを飾るのは、会員マジックの松崎忠さん。松崎さんは「ざしきただまつ」というペンネームで、プリあらマガジンにほぼ毎号にわたりオリジナルマジックを書かれています。松崎さんのマジックは、いつも手作りで、暖かさを感じます。今日も、ご自分で作ったマジックでほのぼの、、でした。
 魔人タジマーとビジターマジシャンのコーナーでは、ケン正木さんが紹介されました。
 ケンさんも、準レギュラーといっていいほど、毎回、プリあらに遊びにきてくださいます。荒木会長プロデュースのバスツアーの常連さんでもいらっしゃいます。会長のことが大好きなんですね(みんなそうですが)。
 最近めきめきとメジャーになってきたご子息の光晴くんにかけて、『メジャー』を使ったマジック(笑)ダジャレ好きなケンさんの楽しいマジックでした。
 魔人タジマーさんは、プリあら専属になって、もう4年目になります。話はそれますが、はじめてプリあらにいらしたときのタジさんと、今のタジさんは、人がぜんぜん違います。会長コーナーで、タキシードを着て登場するときは、かっこいいなーと思いますもの。
 最初のころは、とっつきにくく、佐々木さんと「あのマジシャンは・・・???」と、疑問を感じたこともありました。でも今や、スタッフと一緒になってプリあらを家族のように大切にしてくれているタジさん。そばにいてくれると安心します。わか葉さんとの、ますます息の合ったコラボマジックが楽しみです。
 さて、メインゲストは、プリあら初登場『イェンタウンフールズ』のお二人。それぞれタイプの違うクラウンが、音楽にあわせて踊ります。メイクするのに1時間はかかるそうです!
 いろんなシチュエーションを体で表現します。ボクシングから、ジャグリングから、007から、バルーンへと、技とおかしさが混在して、いちいち面白い!
 トランペットと太鼓をつかった作品「オーバーザレインボー」では、綺麗な音色でメロディーを奏で、気持ちよく聴いてると、ここで?というところで、観客を楽しく裏切ってくれる! 
 どのパフォーマンスでも、毎回、おなかをかかえて笑ってしまいました。
 チョコレートを食べてるだけのパフォーマンスなのに、哀愁や楽しさがつまっていて心に残ります。丹念に作られた作品って、本当に素晴らしいと思いました★ 楽しい時間をありがとうございました。
 ラストの会長コーナーは、信じられないことがおこりました!! 久しぶりのカードマジックですが、誰もが自分の目を疑っていました。たぶん、文章で説明しても信じてもらえないでしょう。だって、明らかにカードが次元をこえてしまうんですから。とにかく、衝撃的なクライマックスです。
 マジック史に残る傑作として、いろんなマジシャンのかたが演じていますが、ここまですごいバリエーションは、ないとおもいます。マジシャンのなか。たつやさんが、荒木会長バージョンのこのマジックをずーと見たがっているそうです。先に見せてもらっちゃいました♪
 アフターでは、食事をし、手作りの美味しいケーキをいただきながら、会長とイェンタウンフールズのお二人を囲んで、真夜中の2時過ぎまで話が盛り上がりました。
 エンターテイメントについてを主軸にお話が進みますが、お二人が会長から今日のショーに対しての問題点を指摘されて、テーブルに両手をついて「一言もありません。おっしゃる通りで」と、大仰に頭を下げるびりさん、ブッチーさん。それが嫌みではなく、本心からそう言っていて、しかも、周りの全員が大笑いするというシーンもありました。
 ブッチーさんもびりさんも,作品として納得行くまで練り上げることが自分たちのやり方だからとおっしゃっていて、「だから、問題点を指摘してもらってすごくありがたい。こういう演出的な話や自分たち気付かない部分、誰も言ってくれないんですよー。だから、凄くありがたいんです。また、作品を磨きあげて、プリあらに挑戦させてください」
 そう、お話されていました。
 人は誰でも楽しいことが大好きで、誰もが大笑いしたいと思っています。「プリあら」には、マジックだけではなく常に笑いがあるからと、この空間を大切にしている会員の方がたくさんいらっしゃいます。
 でも、人を楽しませる、笑わせることって簡単ではないですね。「プリあら」はマジック会なので、大道芸の方をお招きする場合、会長の指示で、ベターではダメ、ベストじゃなきゃダメと、パフォーマーが厳選されています。
 厳選された大道芸を見させていただいてつくづく思うことは、観客を楽しませるパフォーマンスって、優しさがなければ出来ないんだなあ、です。会員の方やマジシャンの方に、もっともっとプリあらに登場されている大道芸の方々のパフォーマンスを見せてあげたいと思いました。
 今日のショーも、もっともっと沢山の方々に観てほしかった。次回の大道芸も、楽しみにしていまーす。
2月24日(水)
藤吉成興
 バンクーバーオリンピックで、フィギュアスケートの浅田真央が濃い目のピンクの新しい衣装で3回転半ジャンプを成功させたこの日。プリあらのステージでも色とりどりの素敵なパフォーマンスが繰り広げられました。
 オープニングの会員マジックは菊池俊幸さん。右肩に黄色いインコ、左肩に赤いオウムを乗せて登場です。紅いバラが花開き、手にした杖が金の花、銀の花に変わり、炎の中から生まれたハンカチからは真っ白なハトが。さらに虹色のリボン、赤、黄、緑、ピンクのハンカチ。そこからも真っ白なハト。ハト。ハト。
 百花繚乱のスカーフの噴水からも真っ白なハト。取り出したカードは青や緑に変わり、そして最後に現れたハトは純白。カラフルでぜいたくなマジックでした。 会場にはお子さんもちらほら見かけましたが、きっと大喜びだったことでしょう。
 超魔人タジマーのコーナーでは、多くのゲストマジシャンの方が登場。
 はじめにシルキー渚さん。菊池俊幸さんの演技の講評に続いて、ベストマジシャンズフェスティバルの告知。それからお手製の「着物姿の銀座のクラブのママ」を描いたカードを使ったマジックを披露されました。このマジックはタイトルどおりお酒の席向きでしょうか。
 続いてケン正木さん。マジック指導・監修をされたサスペンスドラマの話題の後、プリあら会員山田秀樹さんの製作されたマジックグッズを使っての「三人の美女の胴体切り」というイリュージョンです。一人だけでなく三人。しかもそれぞれに特徴のある違いがあるというとても面白いマジックでした。
 また、ご子息のみつの家金坊こと光晴くんが「笑点」などでおなじみの林家木久扇師匠のところに弟子入りされるとのこと。それは、怪談噺で名高い先代の林家正蔵師匠の孫弟子にあたるということでもあり、ますます期待がかかりますね。 (入門は、3月末に決定したそうです)
 次は、プリあらではすっかりおなじみのキャラメルマシーンのお二人。
 相性占いをするというマジックです。相性占いにもいろいろありますが、何を使って占うかというと、透明なビニール袋にいっぱい入ったブラジャーで。二人のお客さんがそれぞれ選びますが、これはカップル不成立。と思いきや、なんとおだじさん、SADAさんとそれぞれカップルができてしまうという、アッケラカンとした笑いに満ちたものでした。
このコーナーを締めくくるのは超魔人タジマーさんとわか葉さん。
 タジマーさんは黒に金の刺繍、 わか葉さんは赤いソフト帽がファッションのポイントです。そのわか葉さんが取り出したのが予言のカードを
入れた封筒。会場のそれぞれ別のお客さんに、カードの色、マークの種類、カードの数字と、自分に関係のある数字(今回は年令)を言ってもらい、それが予言のカードとマッチしているという、実に不思議なメンタルマジック。クラシカルな雰囲気と上品な味わいを楽しみました。
 いよいよ本日のメインゲスト、シルヴプレのお二人(柴崎岳志さんと堀江のぞみさん)がステージに。そこには真っ白なキャンバスと真っ白な衣装の二人。
 パフォーマンスは準備運動(?)から始まりました。会場からはクスクスとさざなみのような笑い声。 はじめのアクトをひとことで言ってしまうと、「きゅうりを丸かじりする」です。 ---えっ、何ですか?
 そうなんです。言葉にしてしまうとすごく単純なことなのですが、お二人の動き、表情、そして微妙な間によって会場は笑いに包まれました。
 全身を使っての表現、二人が醸し出す空気に触れると笑いが生まれます。その笑いは自然に湧き出してくる泉のようであり、世にありがちな、ただ騒々しいだけの笑いとは全く別の次元だと感じました。
 次のアクトは「ふれあい」というタイトルのもの。ミケランジェロの天井画「アダムの創造」や映画「E.T.」を思い浮かべてみてください。あの指と指とがふれあう図がモチーフで、そのふれあいによりインスピレーションが通じます。
 指が額にふれると、こころとこころがふれあう喜びが全身を駆け巡ります。そして二人の男女は結ばれ、子供たちに恵まれるという、愛と笑いに満ちたアクトです。
 このアクトにはお客さんも引き込まれてしまい、三人で演じる場面がありました。まったく打ち合わせのない「インプロ(即興演劇)」となったわけですが、参加された(引き込まれた?)お客さんの反応を見ながらの掛け合い、誘導、そして三人のハーモニーを作り出すまでの流れは、お互いにひと言も発しないのにしっかりと対話が成立しており、見応えがありました。これはもう、一期一会の芸術です。
 続く「記念撮影」というタイトルのアクトは、見通しが良く風の強い場所での記念撮影を描いたものでした。ものすごい熱演で、顔の微妙な表情もリアルです。本当に強い風までが見えます。お二人の熱演のあまり、ステージの後の幕が吹き飛ばされてしまうというハプニングも。
 映画「サイレント・ムービー」の中に、マルセル・マルソーが窓を閉めるために風に逆らって歩くところがあるのですが、それをほうふつとさせるシーンで、必死で身体を前傾させながら歩いても、歩いても、動けば風に押し戻されて前に進めないところを見事に表現されていました。
 おしまいのアクトは、テニスのダブルス。現在のテニスコートではもうほとんど見かけることがなくなった木製ラケットと白いいでたちが、天皇陛下のご成婚のエピソードを想わせます。まさに「昭和が薫る」という感じです。一挙手一投足、二人のテンションのズレなどがとても面白く演じられていました。
 スローモーションのシーンには飛翔感や躍動感などもあふれ、テニスの魅力が満載です。会場から大きな拍手と歓声が湧き上がっていました。
 真っ白な二人のパフォーマンスに続くのは、荒木会長のコーナー。
 荒木会長は、ブルーグレーのジャケットで、緑基調のドレスシャツに同系色のネクタイ、うす緑のポケットチーフをあしらうというシックなスタイルです。
 ここでニュース。長年演劇をやって来られプリあら会員でもある福田さんのライブが7月4日に予定されており、そのプロデュースを荒木会長がされるとのこと。なんと「島原の乱」をモチーフとしたマジックも考えられているらしく、これは今から楽しみですね。
 また、お札を使ったマジックの本を刊行される予定で、その本に収録されるマジックを初披露してくださいました。ひと組のカードの山の中にサインをしたカードを入れ、そこから数枚のカードを取り出して千円札でくるむのですが、なぜか一枚だけお札を通り抜けて出てきてしまいます。
 それが先ほどサインをしたカードで、ビックリ!! この本の発行日も待ち遠しいです。今から首が自然に長くなってしまいます。
 今回のプリあらはそれだけでは終わらず、シルヴプレのアンコールが演じられました。 タイトルが「本格ラーメンの店」という、ちょっとだけセリフの入ったパントマイムです。
 本格ラーメンというだけあって手打ちのラーメン。注文を受けてから麺を打つのですが、それがミュージカル「パジャマゲーム」の中の「ヘルナンドス・ハイダウェイ」という曲に乗ってなのです。
 たくさんの笑いとともに、ちょっと哀愁を帯びたタンゴのメロディ、ペーソスも感じられる二人の演技とダンスとが溶け合ってプリあらの素敵な夜は終幕を迎えました。
 ステージには色の要素もとても大事だと思いますが、今日はホワイトマジックに魅せられた夜となりました。
2月20日(土) 
和田敏郎
 「いちご狩り&あんこう鍋」
 あんこうにつられてiStudio大洋村バスツアーに初めて参加したちゃ〜りーです。あんこうって普通は釣るもんですけど、僕はそのあんこうに逆につられてしまいました(笑)
(以下、バスツアーの日記は、グルグルメのサイトをごらん下さい→)バスツアー日記 
2月14日(日)
A会員/関口伸光
 今日2月14日と言えば・・・そう!バレンタインデーです!そんなステキな夜にカップルでご参加されている方もいて、会場内は早くも熱気に包まれています。
 恒例の会員マジックは『ノノミー』こと、野々宮宏樹さんの登場です。・・・ん?この格好は?マジシャンというより、武道家?胴着に身を包んだ野々宮さん、いったいどんなマジックを見せてくれるのでしょうか?期待が高まります。
 お手伝いの女性をステージに迎え、カードを選ばせ一片をちぎって持っていてもらいます。と、ここで取り出したるは、なんと!真剣!これにはビックリです!怪しい上に危険さが加わって怖いくらいです。
 気合を入れ、構えると一気に真剣を、巻藁めがけて振り下ろした!巻藁が一瞬でスパッと真っ二つ。次の瞬間、選んだカードの残りの部分が今、切った巻藁から出てきました。合わせてみると、ピッタリ一致!素晴らしい!初めて見るマジックに会場は盛り上がります。
 野々宮さんは武道を嗜んでいらっしゃるそうで、日頃からなんとか武道を取り入れたマジックができないものか?と考えていたそうで、今回は、その念願どおり、武道とマジックのコラボレーションという斬新、かつ素晴らしいアイデアのマジックのご披露となりました!野々宮さんありがとうございました。
 大人気の魔人タジマー&ビジターマジシャンのコーナーでは、都々さんの会員マジックの講評ですが、なんと、都々さんは野々宮さんの事をよく知っていました。それもそのはず、都々'Sバーの常連さんだそうです(笑)いつも飲んでいる姿しか見た事なかったようなので、今日のマジックをとても関心して評価されていました。
 話は代わって、都々さんは、昨年惜しくも天国へ旅立たれたマーカさんとの話をして下さいました。日頃から、都々'Sバーの店内でマーカさんに向けた思いをスタッフに語っていたらしいのですが、その思いを、大都さん(ミュージシャン)が、曲にしてくれたそうです。感動ですね!
 その他にも、告知で、麻友子さん、ぺるちゃんもいらしていました。麻友子さんは、なんとビックリ!3月26日(金) にプリあらに出演して頂けるそうです!楽しみですね?!
 魔人タジマー&わか葉さんのマジックでは、会場の3人のお客さんにそれぞれ選んでもらったカードを次から次へと当てていくという素晴らしいマジックを披露されました!しかも、それだけではありません。最後はそのカードが・・・という、どんでん返し付きですからビックリ!おっと、これ以上はシークレット!魔人タジマー&わか葉さんのマジックをご覧になりたい方は是非、この会場へ足を運んで下さいね!
 いよいよ本日のメインマジシャン、寺岡利美さんの登場です! 題して「原点からの出発」。なんとミステラさんが、マジシャン「ミステラ」になる前の姿、「寺岡利美」時代のマジックショーをご披露して下さいました。
 アップテンポのBGMにのせ、軽快に登場!笑顔がとっても爽やかです!実は私、以前からミステラさんのマジックは何度か見た事はありますが、いつもとても奇抜なパフォーマンスが多くて、ミステラさんと言えば、そういうマジックというイメージが定着していましたので、今回、本名で演じられると言う事で、『いったいどんな事をやるんだろう?』と、とても気になっておりました。
 今回の寺岡さんのマジックは、以前のミステラさんと比べると大人しく感じはしたものの、1つ1つのマジックの完成度は素晴らしく、ゆっくりとした動きの中で見せる爽やかな笑顔によって見ている側にマジックの楽しさが自然と伝わってきました。
 女性のお客さんが選んだカードを匂いで当てるというマジックでは、寺岡さんが思いっきり鼻で匂いのするカードを吸い上げるというパフォーマンスに会場が沸きました!おそらくこういう見せ方ができるのはこの人しかいないでしょうね!とても斬新かつ楽しいパフォーマンスに会場内は大盛り上がりです!
かのマジックもオリジナリティに富んでいて、何が出てくるかわからない不思議な魅力を感じました。
 荒木会長のコーナーでは「最近、iphoneアプリを使ったマジックが流行っているようだが、つまらないので買わないように」との会長のお言葉があったと思いきや、会長のマジックでは、佐々木さんが自由に選んだカードを、魔人タジマーさんが思いっきりシャッフル、当てる事もフォースすることも、まさに不可能な状況で、なんと、取り出したるはiphone?
 佐々木さんの片手を上げさせ、iphoneで撮影します。撮影した写真を画面で見ると・・・佐々木さんの手の平には選んだカードがくっきりと写しだされていました!!!怖いほど凄い!!あっ、、ちなみにこれはiphone用のアプリではないそうですのであしからず(笑)
 会長が言いたかったのはこの事なんですね。iphoneはあくまでも1つの素材。要は見せ方だという事なのでしょうね!荒木会長のマジックは本当にいつも奇想天外で、毎回我々の予想を裏切って、素晴らしいサプライズを与えてくれます。割れんばかりの拍手が起こった事は言うまでもありません。バレンタインの夜に素晴らしいサプライズをありがとうございました!
 アンコールでは、お馴染みブルースリーのテーマソングで颯爽と登場した寺岡利美さん、いかにも危険術が出そうな雰囲気で見ていると、なんと、扇子を片手に、まるでセレブマダムのようなキャラクターで登場し、会場内は笑いの渦。カードを意外な方法で当てたり、はたまた、最後は胸の間から○○が出てきたりと、とてもコミカルなマジックで盛り上げて下さいました。
 バレンタインデーの夜、チョコレート以上に素晴らしいプレゼントを貰えたようなそんな気分にさせてくれるプリあらの例会は、今日がバレンタインデーだという事を忘れてしまいそうなほどの熱気に包まれていた事は言うまでもありません。
1月26日(火)
川崎雅司
 私の家にある梅の木をみると梅の蕾が見えてきている。しかし、夜はまだまだ冷え込む。今夜は、1月2回目の例会の日である。この日の例会で、奇跡のパフォーマンスが目の前で起こるとは誰も思っていなかった。
 佐々木さんと隅谷さんの2人の司会で例会は始まった。最初は、会員マジック。2008年プリあらマジックアワードで特別賞をとった玉置慶子さんの演技。
 緑色の綺麗な服で登場し、破った新聞紙の復活マジックからはじまった。メインはフラフープを使ったリングマジック。玉置さんの身長の半分ほどもある大きなピンクのフラフープを4つ使い、BGMに合わせフラフープがつながったり、離れたりとリングのルーティーンが見事に演じられ、会場は、ほのかな雰囲気になっていく。
 次は、魔人タジマーのコーナーだ。
 今日一人目のビジターマジシャンは、なか。たつやさん。4枚のカードから選んだカードを当てるマジックだったが、荒木会長のヒット曲ばかりを書いたカードを観客に選ばせ、なか。さんの携帯に電話すると、選んだカードに書かれている曲が、着うたで鳴るという応用性のある面白いマジックだった。
 二人目のビジターマジシャンは、キャラメルマシーン。小田島さんのアクションや張りのある声とSADAさんとの息のあった掛け合いで、見事にキャラメルマシーンの独特な楽しい世界へと導いてくれた。観客が選んだカードを剣で刺すという定番のマジックを、小田島さんの被り物の鳩の口ばしに刺して当てただけであるが、彼らの世界だけに楽しい気分にさせてくれる。
 最後は、魔人タジマーさんです。今日は、観客3人が引いたカードの合計をわか葉さんがあらかじめ予言するメンタルマジックだった。最近のわか葉さんは、落ち着いたマジックを見せてくれる。師匠のタジマーさんを超える日は近いかもしれない。
 今日のメインゲストは、世界で認められている兄弟ジャグラー『桔梗ブラザース』である。篤(21才)さん、崇(19才)さん、優しいルックスの若い2人は、10年の経歴。背は高くないが、鍛えられた綺麗な身体をしている。
 彼らは、すでに、2002年から頭角を現し、数多くのコンテストで優勝し、2009年末には世界トップレベルの大道芸集団Cirque Du Soleil(シルク・ドゥ・ソレイユ)のオーディションに合格している。
 彼らの特徴は、余計な飾りのない道具を使いジャグリングの世界の奥深さと美しさを表現する。1人で演じるジャグリングとは違い、2人のコンビネーションでのジャグリングは、返って難度が高い。相手のボールを取合うだけでも、タイミングは難しい。しかも彼らのジャグリングは、スピードも速く、まさに兄弟でなければ計れないタイミングで滑らかに移動していく。
 今日の例会でも、彼らが使うのは、クラブ、ボールそしてディアボローの3種類である。例会の会場は狭い。その狭さゆえに、いつもよりさらに難度の高い技術力が要求される。見ている観客との間は2mもない。手を伸ばせば当たってしまう程の近距離なため、迫力が直に伝わってくる。彼らも観客の熱気を直に感じているようだ。
 「今日がいままでのなかで一番やり易い」というほど、観客と同様に感じている。彼らが演じれば演じるほど桔梗ブラザースと観客とが一体になっていた。そのことが彼らにとてつもない挑戦を挑む気分させた。
 クラブをお互いに投げあう技の中で、10本を越えると途端に卓越した技術と精神力が必要とされる。しかも狭い会場となれば、そのレベルは限界を超えている。
 アンコールで、彼らは世界でもまず出来ないとされる11本への挑戦を示した。桔梗ブラザースと観客全員のテンションが最高潮まで上がっていく。
 その中でも1回目、2回目と失敗する。が、誰もがかならず、成功すると疑わない。失敗をするたびに、全員の心が強く1つの大きな力となっていく。
 そして3回目。奇跡は起こった。宙を舞っていた11本のクラブ、最後の1本が兄篤の手に収まった。偉業を成し遂げたその瞬間を迎え、誰もが充実感で満たされた例会であった。

 例会の最後は、会長のコーナー。桔梗ブラザースの卓越した演技を見た後の会長のマジックは、度肝を抜くものであった。新聞紙とカードと予言をコラボさせたメンタルマジック。組み合わせも意表をついているが、どこでなにを使うのか、予想できないマジックの展開にめり込んでしまう。
 ブックテストに似ているマジックだったが、奇跡のマジックであった。マジックとジャグリング、同じパフォーマンスでありながらマジックは夢を与え、ジャグリングは感動を与えてくれるものだと感じた。
 マジックの演技力を学ぶには、多くのプロのマジックを見ることは大切である。マジシャンの目線、観客との間の取り方など、多くのことが学べる。
 しかし、マジックだけを見ているだけでは、演じる本質を学ぶことはできないだろう。さまざまな視点からマジックをみるためには、他の洗練されたパフォーマンスをみることが一番の早道だと思う。
 今回の卓越したジャグリングを目の当たりにした観客は、誰もがショックにも似た衝撃を受け、自分たちの演じるマジックへの原点に大きく影響を受けたに違いない。われわれ会員のために、マジシャンだけなく、パントマイマーやジャグラーなどのエンタテーナーを呼び、幅広く、多くの演技を見る機会を与えてくれるプリあら会にあらためて、感謝したい。

2月吉日
佐藤美保(2009年度クリスマス・制作チーフ)
 2009年の12月26日に催された、CB Famlyのクリスマス・パーティの日記がアップされました。こちらをクリックしてお読み下さい。
1月8日(金)
関口伸光
 新年明けましておめでとうございます。そして、今日1月8日は荒木会長のお誕生日!だからWでめでたいのです!
 今回初参加の私は少し遅れて荒木会長宅へ到着。急いで奥のお部屋に行くと、すでにたくさんの方が集まっていて、ちょうど乾杯をするところでした。ギリギリ間に合ってよかったぁ?(汗)

 テーブルの上には美味しそうな料理がびっしりと並べられていてすっごい豪華!!ふと周りを見回すと、マジック関係では、ケン正木さん、ヒロサカイさん、清水ヒロミさん、はやふみさん、あさおかるいさん、藤本明義さん、タジマジックさん、わか葉さんと、すごい顔ぶれで、自分がこの空間にいる事自体が不思議でなりませんでした。
 荒木会長の大ファンであり、映画制作会社社長の新田さんのご発声による乾杯を終え、盛大にお誕生会が始まりました!さっそく料理を頂きます。どれも美味しくて目移りしてしまいます(笑)慣れない手つきでいると、隅谷さんが気を利かせて取ってくれたりします。うれしい!ありがとうございます!

 少しして、藤本明義さんがマジックを披露してくれました!楽しいマジックで会場の雰囲気が一気に盛り上がりました!!
 いよいよケーキが登場してきました! 室内の照明が消されて、ロウソクに灯りをともした巨大なケーキが運び込まれてきました!それは今まで見たこともない大きさで本当にビックリしました!
 しかも驚くのは大きさだけではありません。そのデコレーションの豪華なこと!!真っ白な生クリームを覆いつくすかのように真っ赤なイチゴがびっしりと並べられています。そして真ん中には「Happy Birthday 荒木一郎先生」とメッセージが入った大きなプレートが!こんなの見たことありません。
 ミュージシャンのSWING-Oさんの電子ピアノに合わせ、クリスマスパーティでのコーラスでお馴染みの行川さんが歌い、いっしょに会場内のみんなでハッピーバースデーを合唱しました。とても素晴らしい雰囲気に感動の瞬間です!
 最後、荒木会長がローソクの火を吹き消すと、盛大な拍手が起こりました。ふと気付くと巨大なケーキの前には大勢の人が!それもそのはず・・・あんな大きくて素晴らしいケーキは滅多に見られないですもんね・・・そのケーキを写真に収めようと皆さん必死で、前のめりで写真を撮っています。気持ちがわかるだけに、その様子がとても面白かったです。
 その後、ケーキが皆さんに振舞われました。佐藤理恵さんが一生懸命作ったこのケーキは見た目もスペシャルですが、味もとーってもスペシャルでした!
 いよいよプレゼントオープンの時間です! 1人ずつ渡した皆さんからのプレゼントを荒木会長の手でオープンし、このプレゼントに決めた理由や、荒木会長へのお祝いの言葉をプレゼントした方々がスピーチしていきます。
 1人ずつ全員分なのでとても時間がかかりますが、それは荒木会長が1人1人を心からとても大切に思っているからこそ、じっくりと時間をかけてこのような形にされたのだと思いました。
 自分の番もあったのでちょっと恥ずかしかったりもしましたが、ここにいる全員が荒木会長のとっても大切なお友達ですから、自分もその中の1人になれたような気がして嬉しかったです。
 印象に残ったのが、昨年10月に催された「Peru Live One」を振り返ってスピーチした福田さんの言葉です。「荒木会長は言って欲しいところだけ的確に言ってくれるので演じる方としてはとてもわかり易いし嬉しかったです」という言葉がありました。
 あれだけ大変なライヴを成功に導いたのはこういう荒木会長のさり気ない心遣いにあったのかもしれませんね。
 特に昨年のこの「Peru Live One」はプリあらにとっても皆さんにとっても大きな出来事だったと思います。荒木会長の言葉にもありましたが、このライヴで得た経験、感動は関わった皆さんの素晴らしい財産になった事は間違いありません。・・・後からぺるちゃん本人も到着し「このライヴを通して、不可能はない!という事を知りました。今まで出来ないと思っていた事にも、今後はどんどんチャレンジしていきたいと思います!」というお話をされていました。
 ライヴにあたって、周囲から不可能と言われていたのを「不可能ではない!絶対できる!」という荒木会長の強い言葉から全てが始まったのですものね。この言葉がどれだけ多くの人に勇気を与えてくれた事でしょう!
 こうして毎年、荒木会長のお誕生日を祝うために、多くの人が訪れるのです。夜遅くには、ダーク広和さん、なか。たつやさん、キャラメルマシーンの鈴木さん、竹たけをさんも駆けつけられました。
 マジシャンはもちろんですが、ありとあらゆる業界の方がいらっしゃいます。これは荒木会長がいかに人生の中で「人」とのつながりを大切にしてきたかを物語っていると言えるでしょう。
 プリあらのホームページの荒木会長のページにこんな言葉が載っています。「ある時代に生まれて、人が人と知りあえる数というのは、わずかな必然が組み合わされた結果と言えるでしょう。 ・・・たとえば、マジックの楽しさに巡り合えるということは、やはり、ほんのちょっとしたきっかけからです」
 思い起こせばちょうど3年前の1月、私は初めてプリあらと出会いました。
 そしてこの3年間で多くの人と出会い、多くの楽しみを共有する事ができました。これもほんのちょっとしたきっかけからだったのでしょうが、私はこの「小さな」きっかけから、とても「大きな」財産を得る事ができました。これからも人とのつながりとなるこの「小さなきっかけ」を大切にしていきたいと思います。
 楽しい時はあっという間に過ぎます。私は時間の関係で、うしろ髪を引かれる思いで途中、会場を後にしましたが、この後もたくさんの方が訪れ、夜通し楽しいパーティーが行われた事でしょう!
 荒木会長のようにはなれませんが、人と人とのつながりを大切にして、誕生日を祝いあえる人が毎年少しでも増えるよう、自分自身を磨きながら、日々がんばっていきたいと思います。
 素晴らしい会に参加できてとても嬉しかったです。荒木会長ありがとうございました。今年1年もよろしくお願いします。
2010年1月7日(木)
永世会員 松崎 忠
 2010年はじめての例会。寒夜だが、梅ヶ丘パークホールの中は新春らしいさわやかな風が吹いていた。例会は、プリあら名司会コンビ 佐々木さん、隅谷さんのご挨拶から始まった。
 会員マジックはプリあら・ラウンドテーブルの司会、カードマジッククリエーターとして名の知られた、古川令さんがさっそうと登場。リズミカルな曲が流れる中、ミリオンカード、ブーメランカードなど見事なカードマニュピレーションの数々に皆さんからは感嘆の声、そして拍手喝采。カードが大好きな司会者・隅谷さんの瞳が潤んでいるように見えた。感激されたのですね。
 新春トップを飾る素晴らしい会員マジックで一気に会場のテンションが上がった。
 ビジターマジシャンと超魔人タジマーのコーナー、まずはキャラメルマシーンのSADAさんから会員マジックの講評。「素晴らしい!大先輩!勉強させて下さい」と講評ではなく、つい?お願いのコメントが出てしまった。
 強烈な音楽で踊りはじめたキャラメルマシーン、会場の拍手をもらいながら、ジャンボカードのマジック。最後は顔写真入りカードを出して今年もよろしく!
 このあとは超魔人タジマーとわか葉さんによる予言のカード。師匠の話術をマスターしよう?と頑張っているわか葉さん、カードの予言に失敗と思わせて最後はキャラメルマシーンのライブ案内チラシを使ってバッチリ決めてくれました。このチラシのアイディア、応用できそうでいいですね。
 メインゲストは今日7日にあわせて『ナナでーす』と瞳ナナさん。5日後の12日から18日までマジックキャッスルにご出演されるというお忙しいさなかに来て頂いた。小泉ポロンさんがお手伝い。
 気さくなナナさん、プリあら例会のために、お正月らしくおめでたいマジックを演じられた。
 真赤な中国衣裳をまとい、一瞬にして顔のお面を変化させる「変面」マジックで始まった。スピーディでたくさん出てくる変面に観客はくぎ付け、最後は、一瞬の衣装替え。さすがプロのスピード感。アマとの差を感じましたね。
 ピンクとブラック、ナナさんカラーの和風的ファッションで、紅白のシルク出し。バラバラの紙が大きく『おめでとう!』と書かれた一枚の紙に復活!
 お話をしながらの楽しいコミュニケーションマジックの数々。カードマジックの予言なども、お得意の『魔法でポン!』で決めてくれました。
 『トキメキ ドキッ!』のイメージソングを歌いながらのステッキ出し。ノーム・ニールセンのヴァイオリンの空中浮遊よりジャンボなアコースティックギターの空中浮遊にはビックリ。
 お客にサインしてもらったカードが新しいポテトチップスの菓子袋から出てくるマジックもお見事でした。お手伝い頂いたお客へは楽しい手作りバルーンおもちゃのプレゼントなど、サービス精神旺盛なナナさん。
 最後はマジックタンバリンを使って、たくさんのシルク出し、ナナさんの顔写真入りジャンボシルク、レインボーシルク出しはとてもカラフルできれいでした。
 魔女界からやってきたナナさんへ会場から大拍手。例会の最後、更に衣裳替えをされてのアンコールマジックではロープの胴体貫通。パンチのある音楽にあわせて、踊りながらの5本リングです。ナナさん風アレンジで楽しくみせてくれました。
 マジックキャッスル出演を機にテクニックのある日本の美人マジシャンとして世界進出ですね。3月に公開予定の映画:TRICK(トリック)では仲間由紀恵さんへ水芸を指導されたそうです。
 会長のコーナーは佐々木さん、超魔人タジマーさんがびしっとタキシード姿でご登場。
 佐々木さんからは、会員のおたより紹介。遠距離で例会へ参加できないB会員、小西さんからのメール。マジックの失敗談など、同感したり、笑ってしまったり、楽しいお便りでした。
 小野田さんからはマミー・ミステリー「かんおけファラオ」が良かったとのお便り紹介がありました。
 超魔人タジマーさんからはプロマジシャン情報のご紹介。今回はご自身のPR。TV朝日で大脱出1時間スペシャルがありますのでご覧下さいと。最後は爆発してしまうが危機一髪で助かるそうです。
 さて、会長のマジックは1940年代にあったカードマジックを会長流で演じられた。全く不思議としか言いようのない予言のマジックでビックリ。
 アシスタントのキャラメルマシーンのお二人も「ありえない現象」に遭遇し唖然とした表情でこれまたビックリ顔。新春第一回の例会も時間を忘れてしまう素晴らしいショーでした。いつもの例会より少し早めに終了。たくさんのマジックを見たいのとは裏腹に、自宅が遠いものにとっては有難い早めの終了だった。
 プリあら会に入って11年、始まった頃の運営スタッフは数人でしたが、今は何とプリあら会が大好きな運営スタッフがホームページにのっているだけも25人。こんな会は他にありませんね。すごい会になりました。
 私個人としてもたくさんの友人ができました。例会だけでなく、マジックの大会、プロマジシャンのショー、レクチャーでも必ず会員の方とお会いします。情報や創作グッズの交換などもしています。
 プロマジシャンの方とも親しくさせて頂き、お願いしたりすることもあって、プリあら会に入って、交流の輪が大きく広がった。今年も大いに楽しませて頂きます。よろしくお願いします。

このページは2003年からの「プリあら会」日記です。2009年版の日記を読まれたい方は年号をクリックしてください。
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