このページは2007年の「プリあら会」日記です。2006年版の日記を読まれたい方は年号をクリックしてください。
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Diary
12月24日(祝)
篠原康子
 毎年催されているCB Family Xmas Show & Dinner Partyも、今年で20周年を迎えました。この日の日記は別枠仕立てになっています。どうぞ、ここをクリックして当日の模様をご覧下さい。
12月4日 火曜日
福田智大
 今年ももう十二月。歳を取るごとに一年が早くなる。気づけばもう2008年が僕の目の前に現れつつある。一年て早いなぁ…なんて感傷に浸りながらプリあらの例会に到着。今年最後の例会もそんな感傷に浸った雰囲気…なんて事はなく、いつもどおり元気な皆さん。既にクリスマス気分、いや、お正月気分?
 …とにかく、今年最後にもかかわらず、楽しい楽しい例会が始まったのだった。
 会員マジックではもう笑顔が素敵すぎな高橋茂さんのすばらしい演技。笑顔があるだけで幸せな気分になる。笑顔に「作ってる」という感じが全くなく、「楽しくて」笑っているのが分かる。ステージマジックの練習で「笑って!」と注意され続け、苦笑いをし続けた(泣)僕はあんな笑顔でマジックができる人に嫉妬心を抱いてしまうのでした。笑顔、教えてもらおうかな。

 (ゲストマジシャンは、左から順にマーカ・テンドーさん、上口龍生さん、レギュラーマジシャンの魔人タジマーさんです)
 そして本日のメインゲスト、渚晴彦さんの登場です。あぁ、なんでしょう、始まっていきなりの鳩出し。もう観客の心わしづかみです。いきなり鳩なんてずるいじゃないですか!しかもアシスタント全くつかわないで鳩出しをするなんて、大学の奇術愛好会での鳩の演技を見ている僕にはそのすごさはなおさらでした。

 ダンシングケーンもケーンがふらふらすることなんかなく、全く「ダンシング」の名にふさわしい、すばらしい演技でした。
 幼児教育用のマジック教材紹介では信号機のマジックでちょっとしたネタバレと思われるところがあり、そこで「こうなんないようにしないといけない、という例です(笑)」と笑っていたのが実に素敵だった。やはりマジックで魅せることができる人は、本人に魅力があるんですよね。語り口や立ち居振る舞いで観客を楽しませることができる、そんなマジシャンになれたらいいなぁ…と思う僕なのでした。
 そうそう、カードのファンがものすごくきれいで、思わずため息が出てしまいました。ファンだけであそこまで感激したのは初めてでした。なんというかもう、美の極致、ですね。カードマニピュレーションを練習しようと思っている僕は、憧れと「できるのか…自分に」という不安を感じたのだった。
 さらに、会長のコーナーでは荒木会長がプリあらで扱っているというDVDの「トーン&レストアカード」の荒木バージョンを披露してくださった。もう、なんていうか…意味わかんないです。サインしてもらったカードを破って、くっつける。単純明快な現象なだけにimpossibilityがものすごいので、打ちのめされてしまった。
 なぜ? と、いい意味で疑問をもたらしてくれた例会。
 来年もこんなすてきな「なぜ?」をいっぱいくれるプリあらにどっぷりつかりたいと思います。というわけで来年もよろしくお願いいたします。ちょっと早いけど、HAPPY NEW YEAR !

【プリあら・マジックAwards(アワーズ)2007】
11月25日日曜日
レポート/篠原康子
 第1回、プリあらのオリジナルマジックコンテスト マジックAwards(アワーズ)2007 が開催されました。応募者が多数なので「第一次審査はビデオ審査で」という企画。岡山県や新潟県、和歌山県と方々の地区から続々とDVDなど30以上の映像が事務局に届きました。映像は届いた順に、ステージ部門は、シルキー渚さんがサロン・クロースアップ系は、荒木会長が第一次審査合格者を選出して下さいました。
 第一次審査(ビデオ審査)を通過された方だけが11/25の栄えあるステージで演技をする機会が与えられます。プリあら・アワーズ2007が、一般的なマジックコンテストと違っているのは、完成度の高さで評価されるものではないというところ。ベテランも初心者もマジック歴は関係ありません。その人のもっている良さが演出によって引き出されていることや、先々のびていくだろうとおもわれる片鱗がみえることが大事。エンターティメントとしての磨けば光る原石探しとでもいいましょうか、スター性のあるマジシャンをピックアップするコンテストです。
 今や彗星のごとく輝いている、ブラック嶋田さんのお弟子さん葉月美香さんは2004年チョップカップ杯の一般審査員賞を受賞されました。葉月さんは、プロとしてデビューされる前にプリあらのコンテストに参加され「あの時の荒木会長からのアドバイスのお蔭で、美香ちゃんは成長した」と師匠のブラック嶋田さんは語られています。
 会長は俳優でもありますが、演じる人、エンターティナーを作る天才プロデューサーとしても有名です。エンターテインメントの世界はもちろん、その他の業界で、沢山の方々が荒木会長のプロデュースによって、成功されています。会長の助言により、挑戦者の良い部分がピックアップされていくことでしょう。
 楽屋で、審査員のスピリット百瀬さんがマジック業界ではないところでもトップクラスの会長の講評を聞くのが楽しみと話されていたのも印象的でした。
 アワードの舞台となる梅丘の恒例の例会会場はオリンピック会場のような雰囲気。特設された一段高くなった審査員席に4名のプロマジシャン、そして荒木会長が、司会から呼び込まれ、順に着席されます。スピリット百瀬さん、シルキー渚さん、長谷和幸さん、魔人タジマーさんです。特別審査員の錚々たる顔ぶれに、司会も観客もやや緊張気味の顔。
 さぁ、コンテストのスタートです。

 エントリーNo.1 むっしゅ佐久間さん
 鮮やかな真っ赤のジャケット姿でシンプルなリングとロープの演技をスタイリッシュに演じられました。ローブが黄色でしたので、洋服の赤とのコントラストも艶やかでした。
 佐久間さんの演技が終わると、司会者が「それでは、審査員の先生方、点数をお願いします!」と声高らかに促します。スピリット百瀬さんを筆頭に審査員の先生達は、10点満点の札の中かから思い思いの評価点をあげられます。
 司会が、その点数を順に読み上げていくさまはスポーツの世界選手権さながら。おもしろーい。観客も皆でドキドキする一瞬です。
 コンテスタントの演技は、タイムリーにドンドン、ドンドン進行していきます。
 エントリーNo.2 小澤洋一さん。
お面姿での登場。ご自身のアィディア満載のお面チェンジ、風船のゾンビや新聞の復活などを演じられました。シルキーさんからは、「アィディア賞」をあげたいとの評価もありました。

 エントリーNo3 佐原有紀さん
コンテスタントの中では、最年少の中学2年生。演じたのは、古典のカードマジック、ビジターです。小気味よい、おしゃべりで観客と楽しくコミュニケーションをとりながらのカードマジックは、大人顔負けの演技力です。
 エントリーNo.4 永井弘勝さん
コメディタッチのサロンマジックを演じられました。永井さんは、衣装が素敵でした。小粋に帽子をかぶった姿は、マジックとのバランスもバッチリ。シンブルというマニアックな素材をとても楽しく料理されたマジックでした。
 エントリーNo 5 和泉達典さん
マジックカフェテリアという題名のついたクロースアップマジックです。安全ピンが段々と大きくなって出現する演出。シルキーさんからは、「とても難しいことをやっている、まだ、手順になれていないようで、考えながらやっている気配がした」とのコメントがありました。
 エントリーNo 6 秋山紀夫さん
BOXのケン刺しイリュージョンです。秋山さんは、DVD審査の時は、衣装はハードゲイ、BGMはマツケンサンバでしたが、キャラクターが強すぎて秋山さんの良さがでていないというアドバイスを請け、本番はとてもニヒルなスタイリッシュマジシャンといった、いでたちで挑戦されていました。

 エントリーNo 7 戸崎拓也さん
四つ玉でカジュアルでフレッシュなステージマジックを演じられました。小気味よい切れのある演技で、誰もがノリノリになってしまったことでしょう。審査員からは「きっと、将来すごい人になると思います」なんてお褒めの言葉も出ていました。

 エントリーNo 8 今村美佳さん
ミリオンカード・シルク・鳩出しなどのステージマジックを演じられました。シルキー渚さんに演技をつけていただいていた美佳さんは、マジック歴は浅いものの落ち着いた艶やかな演技を魅せてくれました。審査員の札の中に、初の10満点の札が・・・。
 エントリーNo 9 浅沼康宏さん
ラストは、はるばる岡山県からの出場の浅沼さん! コインマジック・オリジナルルーティーンでマトリックスを演じられました!ご自分で考えられたテクニックでびっくりする現象を起されました。

 以上、挑戦者の演技は、終了です。
 特別審査員の得点と、さらに会員から特別に選出された一般審査員の得点が加算され、受賞者が決定されます。スタッフが得点の集計をしている間、スピリット百瀬さんによる見本演技が披露されました。
 愛弟子の裕里枝さんをアシスタントに演じられるマジックは全てにおいて、こだわりを感じさせる、華麗さがあります。リング・ミリオンカード・シルク・ロープ・・手先の美しさ、滑らかな流れは、一流ダンスを観ているようでもあります。さすが!! 
 時のたつのも忘れていると、集計結果がでたようです。舞台は、表彰式へと移り変わります。
 司会からの呼び込みで、審査委員長の荒木会長がステージに。いよいよ発表です。
 まずは、「プリあら・特別賞」として今村美佳さんの名前が呼ばれました。
 事前には、用意されていなかった賞ですが、健闘を称え会長の好意により贈られた賞でした。さぁ!注目の「ビデオ大賞」は・・・・! 浅沼康宏さんがコールされました。
 ご自分で考えられたテクニックでびっくりする現象を起されたことが高く評価されました。荒木会長から、僕も使ってみたいテクニックという言葉もあがりました。また、浅沼さんは、一次審査の会長からのアドバイスをもとに、手直ししたDVDを再送されたりと、意気込みと情熱を感じられたことも評価に繋がっています。賞状とフランス製のオルゴールが贈られました。
 続いて栄えある、「審査員特別賞」は・・・・!戸崎拓也さんです。
 スピリット百瀬さんをはじめとしたプロマジシャン審査員から、絶大なる支持があり高得点を獲得された、戸崎さん。シルキーさんからは、末恐ろしい。。会長からは、グランプリに匹敵する実力!との講評もありました。賞状と海外ブランドのボールペンが贈られました。
 そして、そして、
 輝かしい、「プリあら・グランブリ最優秀賞」は・・・・・!! 佐原有紀さんです。
 演技時間中の一瞬も観客をダレさせず独自の魅力で引にきつけ、自分の世界へ引きこむ力を持っているところなど、将来性をかわれてのグランプリ受賞となりました。賞状と30万円相当のダイヤ入り高級時計がおくられました。中学生の有紀くんが身につけるには、10年はやいだろぅと思われるほどゴージャスな超高級腕時計です。うらやましぃ。
 受賞者のみなさん、おめでとうございました。
 最後に、プリあら・グランブリ最優秀賞に輝いた、佐原有紀さんのコメントを掲載します。
【プリあらマジックアワーズ2007、当日会場へお越しいただいた方々、プリあらスタッフの方々、審査員の先生方、そして、荒木会長のお陰でグランプリを獲ることができました。
今回のコンテストを通し、自信がつき、これからマジックを頑張っていくためのエネルギーにもなりました。これからも頑張っていきますので、応援とご指導をよろしくお願いします!(佐原有紀)】
 2008年は、どんなダイヤの原石があらわれるかな? たのしみです。

11月24日(土曜日)
羽雁 渉

 私はほとんどテレビを見ない。いや見なくなったというのが正しい。理由は明白。おもしろい番組がないからだ。しかし、この夏から唯一見ている番組がある。アニメ専門チャンネル「カートゥーンネットワーク」(CS放送、ケーブル テレビなどで見れる)で月〜金曜日午後10時から放送している「天才バカボン」だ。
 赤塚不二夫のギャグ漫画。荒唐無稽。現代にはない痛快無比なストーリー展開にひとり腹を抱えて笑っている。
 思えば、最後に熱中してみた番組は、まだ元気だった映画監督の大島渚さん、朝日新聞社屋内で拳銃自殺した思想家の野村秋介さんらが激論を交わす「朝まで生テレビ」だった。特に大島監督の話は、雑草でぼうぼうになった頭の中を 鋭利な鍬(くわ)や鋤(すき)で耕し直してくれる内容で、「国家とは何か」というテーマを考える意味で知的におもしろいものだった。
 監督が病床に伏し、野村氏がこの世を去ってから日本はつまらなくなった。それに拍車をかけたのが小泉政権の登場。私は長い、長い「空白」の時期を過ごした。

 そんな時、縁があって参加したのがプリあらのバスツアーであり、例会だった。かくも長き不在。出口の見えないトンネルを掘り続けた末にたどりついたのがこのマジッククラブだった。

 こんなにおもしろい人たちがこの世の中にいて、こんなにおもしろいバスツアーがあったのか。私は鉱脈を掘り当てたような心境だった。
 2007年最後のツアーは茨城県八郷町の柿とミカン狩り。しかも、柿は宮中に献上する「献上柿」である。 この日は前回の台風通過による暴風雨から一変、雲一つないポカポカ陽気。バスの中もにぎやだ。
 まずは恒例の自己紹介。今回もおかしな人がいた。
 「ワタシハM82星雲カラキタ。地球デハHWとナノッテイル。アノSRとナノルバスガイドモオナジ星カラキタ。チキュウデキニイッタ食べ物ハホシイモダ」
 確かにSRはピンクの上下にラメが入った、いかにも宇宙人といった服装だ。以前から皆おかしいと思っていたはずだ。
 前回も60歳ぐらいの男性がまじめな顔で「3年1組○○です」とあいさつしていた。初参加の人も別に気にしたそぶりもなく、溶け込んでいるのが実にいい。
 そんな自己紹介が終わるころ、八郷町の鈴木果樹園に到着。晩秋の筑波山を借景に、収穫の終わった田んぼや果樹園が広がり、いかにも日本の秋の原風景といったところだ。しつこいが、UFOが飛んできてもおかしくない不思議な雰囲気がある場所でもある。
 柿はまだ硬いものや中味がドロドロになるまで熟した熟柿(じゅくし)、おばあちゃんのおっぱいのように垂れ下がったものまでさまざまだが、皆、目の色を変えて食べていた。
 この後は、一路、大洋村のiスタジオへ。
 ここでは「海のミルク」 と呼ばれるカキやウナギのひつまぶし、ウナギ茶漬け、みそおでん、ウインナーの鉄板焼き、そして皆の大好物・ワカメサラダがメニュー。
 皆で分担して作るのがこのツアーの楽しみだが、「ワカメサラダができましたよ」の掛け声がかかると、皆手を止め、金属製プレートを片手に羊の大移動のごとくテーブルに群がってくる。たかが ワカメサラダというが、これが実においしい。まだ食べたことがない方にはおすすめだ。
 さて、食事が終わったらもうひとつ大フィナーレが待っている。マ ジックショーだ。昨年はミステラさんが参加してくれたが、今回はプリあら会出身のプロのマジシャン、藤本明義さんの登場だ。
 藤本さんは3年に1度開かれるマジック界のオリンピック「FISM」に1997年のドイツ大会から2006年のスウェーデン大会まで毎回、出演している実力派で、アフロ犬のようなヘアーが特徴だ。
 干しイモとお茶が配られ、開演を待つ小さな会場はまるで村の寄り 合いのような雰 囲気。そんな中、初参加の鈴木清さん、熊倉一嘉さんが見事なマジックを披露。iスタジオで皆からかわいがられているオスのシーズー犬「ももちゃん」 も五十嵐さんのお母さんの膝の上で鑑賞した。
 そして、真打ち登場。藤本さんは世界の舞台で披露してきた不思議なマジックで観客を魅了。最後は観客が選んだカードがその人の腕時計の上や腕の関節に近い箇所からシールとして出てくるという、とんでもないマジックを披露、大拍手を浴びた。藤本マジックの真骨頂といったところだ。さすが、会長のお墨付きを得 たマジシャンだけある。
 帰りのバスでは感想を日記に書くのがこのツアーの習わしだ。
 もし、天才バカボンの親子がこのツアーに参加したらどうなってい ただろうか、と考えた。
 バカボンのパパは植木屋さんだから、はしごに昇ってあちこち の木の柿をちぎって「この柿は最高なのだ!バカボン、もっと食べるのだ」と言って全部の柿を食べ尽くし、鈴木果樹園のおやじさんが交番に電話。八郷にあのおまわりさんが来て「逮捕だ!逮捕だ!」と銃声が響き、マジックショーでも藤本さんに 「こんなことは人間にはできないのだ。第三の宇宙人なのだ!」と言ってパパ自身交番に電話。北浦湖でも銃声が鳴り響いたに違いない。
 でも、バスの中では「パパ、今日は楽しかったね」とバカボンが夢見心地にぐっすり眠り、パパも鼻毛が伸びた口からこんな寝言を言うに違いない。
「これで いいのだ」

11月13日(火)
今村美佳
 すっかり毎年恒例の年中行事となった「プリあら」マジックオークションが梅ヶ丘iStudioで今年も盛大に開催されました。
 会場には、シルキー渚さん、ケン正木さん、西田さん、タジマジックさん、上口龍生さん、ミステラさん、しんざまなぶさん、岡井泰彦さん、ぺるちゃん…と多彩な顔ぶれが、沢山の出品物を用意してご来場下さっただけではなく、沢山のグッズを落札されていました。
 出品されたものは、DVDや書籍、毎年大人気のペルちゃんのトランプ柄グッズ、ギター型のマジックテーブルセットなど200種類以上!今年は例年にはなかったイリュージョンなどの大型グッズ、本格的なステージマジックの必須アイテム、噴水カードやスノーマシーンなどなど、一件お店が始められるほどの出品数です。
 昨年は運営委員・山田秀樹さんお手製のファンカードをはじめとした山田グッズが大人気でしたが、今年もそれを目当てにくる方がたくさんいらっしゃいました。「今年は忙しくて制作できなかった」との残念な発表があった後に、「代わりに妻の惠美子が…」といって紹介されたのが、惠美子さんお手製のシルクハット!
 ショッキングピンクと、浅葱色の和柄のもの二種類を出品して下さいました。山田夫妻のステージでみせるあ・うんの呼吸にはいつも感心させられますが、ステージ以外でも抜群なコンビネーションなんですね♪このシルクハットは、ペルちゃんと会員の鈴木唖樹さんがそれぞれ落札され、オークション終了後にお揃いのハットをかぶって二人で記念撮影している姿がとても印象的でした。
 又、ミステラさんは通常の例会でも、ビジターマジシャンとして素敵なパフォーマンスを見せてくださいますが、今夜も出血大サービスです!ステージ衣装を何着か出品して下さったのですが、ただ見せるのではなく、ファッションショー形式でリズミカルな音楽に乗って自ら紹介し、すべて完売となりました(^O^)。
 このオークションはそういった出品者の方達のサービス精神もさることながら、やはり、名オークショナー・荒木一郎会長のパワーによって成り立っている事を、改めて実感しました。オークションの始めは、司会の佐々木さんがオークショナーをしていたのですが、クスッという笑い声が漏れる程度。(佐々木さんごめんなさいm(_ _)m)。ですが、荒木会長にバトンタッチした途端に、会場中が大爆笑の連続!!!
 ふだん荒木会長がマジックを演じる時の注意点として、「その人の持っているパワー」「どのくらいの時間をそのマジックで持たせられるのか」というお話ししてくださいますが、そのものすごい例を今宵は魅せて下さいました。3時間にわたる長丁場、200品目以上から不落札品はたったの2点、普段マジックに縁がない全くの素人の方もいる会場を、オークショナーとして盛り上げ続けられる荒木会長のパワー!感動しました!
 更に、今年は当日会場に来場できない地方会員の方にも楽しんで頂こうと、初の試みが2つもなされました。一つは、出品品目がメールで配信されて一発落札もありの【先行メールオークション】。特に会員の村山崇さんが提供してくださった商品は、買い手の会員さんのツボにはまり、大人気でした。
 二つ目は、当日の会場の様子、落札額を伝える【オークションチャット】。私は、後者のオークションチャットのナビゲーターをさせて頂きました。このチャットシステムはB会員の小高瑞さんがボランティアで作ってくれたんですが、なれない事もあり、チャットに入場してきている方に気づくのが遅くなってしまい、その方が欲しい回答をクイックに返してあげる事が出来ませんでした。この場を狩りてお詫びします m(_ _)m-☆ 来年はよりバージョン・アップした形で皆さんにご参加いただける様工夫したいと思っています。
 最後に、「プリあら」へ出品物を寄付してくださった、A会員の松野好孝さん、保阪靖人さん、小林弘さん、ご協力ありがとうございました。
11月11日(日曜日)
むっしゅ佐久間
 第3回ラウンドテーブルが11月11日日曜日に開かれました。
 おなじみのメンバーが雨の中、三々五々集まってマジックトークや情報交換がマニアックに熱く語られます。この雰囲気がなんとも好きな時間です。
 今週私は、カーディシャン荒木学校、緒川集人さんのプライベートレクチャー そして、このラウンドテーブルと1週間でなんと3回目の荒木邸来訪です(幸せ者です)。運営委員、篠原さんの開会の挨拶でスタートです。そして司会進行を勤められるSAMのカードマニュピュレーター古川令さんが、ラウンドテーブルはレクチャーではなくて、毎回テーマを決めて、それについてのマジックを皆で討論、エンターテーメントな会として確立させて行こうといったようなお話をされました。今日も、プロマジシャンの参加者に、沙門零さん長谷和幸さんそして魔人タジマーさん(並び順です)と豪華です。そして会員が10名。簡単な自己紹介のあと いきなり私の演技から始まりました(汗)
 最近テーマにしているワイルドコインを披露しました。さすがにこのメンバーの前ではビビル! 無難に終わらせて 恐る恐る長谷和幸さんの批評を聞かせていただきました。デイビッド・ロスの原案ではイングリッシュペニーとハーフダラーのチェンジでしたが 会長がプリあら例会で使われたチャイニーズコインを使うアイデアを取り入れ、プリあらグッズの赤いチャイニーズを使ったのが、お目に留まり、それが良いとの批評をいただきました。
 次は、プリあら創設以来の会員・松崎さんが、フリップでプリあらの歴史を語るという壮大なマジックを披露されました。桜井さんから角度に弱いのでフリップを小さくするように、皆さんからかんかんがくがくの改案が出され、いよいよラウンドテーブルらしくなってきました。
 次ぎのパフォーマーは辻さん。第2回目のラウンドテーブルで演じた際にいただいた会長からのアドバイスを忠実に守って、王様の絨毯の改案編「結婚式の引き出物」という面白いマジックです。
 このように同じものを何度も手直ししながら発表を繰り返してゆくのもとても勉強になる良い方法だと思います。ストーリーを面白く練り上げ、しっかりとした脚本にマジックをのせていく、演技力をつけていく努力を続けてゆこうと言う結論でありました。
 会員 パフォーマーの最後は、小澤さん。お年寄り向けに製作されたチューリップカードのマジック。また、ヒロサカイさんのカクテルセレクションを食べ物バージョンで作ったとかで、「大きいサイズのカードで行うフォースでなにかうまい方法はないですか?」との相談です。それについては、荒木会長よりナイスなアィディア、丁寧なレクチャーがありました。
 本日最年少参加者の斉藤傑君に「たまには、何か得意なものをやってください」とみんなからのリクエストがあり 突然だったのでしばらく考え迷ったあとサンドイッチカードの手順をみせてくれました。 何時、どんな時もすぐにできるマジックを持っているといいですね。
 司会の古川さんは今回のテーマのひとつでもある「フォース」にちなんだマジックを紹介。ハンカチフォース。ちょっとエッチでおしゃれなマジックでした。
 ここからはフォースマジックのオンパレードです。沙門さんもジョーカーのギミックカードを使ったフォースをさりげなく披露していました。
 紅一点の美人マジシャン小君さんもサンドイッチカードのバリエーション、クライマックスの面白い、ハートのマジックでした。タジマジックさんはかわいいキティーちゃんのカードを使ったマジック。この人のメンタルマジックは凄すぎてわけがわかりません!
 長谷さんのマジックは他人から借りたカードを全く触りもしないで 選んだカードを当ててしまうという もうなんだか解らない超常現象のようなマジックでした。
 内容の濃いラウンドテーブルで思わず長い文章になってしまいました。最後まで付き合っていただいてありがとうございました。レポート終了!第4回ラウンドテーブルは、1/20日曜日の予定だそうです。楽しみです。
11月9日 金曜日
斉藤 傑
 11月に入り6時にもなると外はほとんど真っ暗になってしまい、冬に入りつつあるなぁなどと思いながら荒木会長宅へと向かいました。会長宅に入ると中では今宵の特別レクチャーに向けて着々と準備が進められていました。ラウンドテーブルの時と同じ立派なテーブルが用意され、周りの人も少しいつもと少し違うちょっとマニアックな?雰囲気です。
 7月29日の「米国の風に乗せて」の特別例会に出てから緒川集人さんの猛烈なファンになってしまった僕はこの日がとても楽しみで前日は寝不足になってしまうほどでした。
待ちに待ったレクチャーが始まり、緒川集人さんの登場です。やっぱり集人さんは最高にかっこいい!!
コインに始まりカードやロープ、ウォンドとシンブル等、前回にも増して濃い内容でした。
 集人さんはとてもじゃないけど真似できないような部分も流れるような美しい動きでこなし、常に視線やお客さんへの対応などの細かい所にまで気を遣っています。
レクチャーでは「そんな所で行われていたとは!」と感心する場面がとても多く、マジックと集人さんの演技が合わさるとマジックの良さが倍以上になるように感じます。集人さんはレクチャー中にもマジックをよりよく改善して行きます。直した部分はとても細かい所なのですがマジックをどれだけ不思議に見せるかというこだわりを感じました。集人さんのレクチャーは聞いているだけでも、とても面白く、何時間でもレクチャーを受けていたくなります。
2時間はあっという間に過ぎてしまい、気がつけば予定時間をかなり越えていました。
 集人さんは休憩時間になっても休むこと無くレクチャーを続けていただき2時間半をほとんどフルに使って教えていただきました。又、質問にもとても丁寧に答えていただき本当に勉強になりました。
 レクチャーが終わってからも集人さんと師匠の柳田さんのお二人でメンタルマジックのレクチャーがありました。
 普段はあまり見ることが出来ない集人さんのメンタルと柳田さんのマジックを見ることが出来てとても良かったです。マジックが終わった後のカードの置き方ひとつで印象が大きく変わるということを知って驚きました。
 しかも会場の片付けが終わってからも如何にマジックを美しく見せるかということについて教えていただくことが出来ました。詳しいことは秘密にしておきますが、プロが使っている理論に少しでも触れることが出来たのはとても良かったです。マジックを生かすも殺すもマジシャンの力量しだいなのだなと思いました。
 楽しい時間は一瞬の様に過ぎて行くので、少し残念に思いました。
やはりこのようなレクチャーを実現できたのは集人さんのご厚意とプリあらがあったからこそだと思います。今回のレクチャーに参加できたことをとても幸せに思います。
 集人さん、楽しい時間を本当にありがとうございました。
10月27日(土)
宮田文一
 今回のiStudio大洋村バスツアーは、「10種類のりんご狩り」である。
 あいにくの雨の中、3ケ所の集合場所を出発したバスの中は、恒例の組別編成と自己紹介から楽しく始まる。
 バスは常磐自動車道の那珂インターを降り、国道118号線を北へ向かって進んでいく。地図を見ながら、今どの辺を走っているのか推測してみる。大河は久慈川で、福島県から発して日立で太平洋へ注ぐ河だ。右へ曲がれば袋田の滝…以前、このバスツアーで連れてきてもらった所だが、いい滝だったなあと回想にふける…という交差点を過ぎてバスは更に奥まで進み、目的地の「とのうちアップルファーム」に到着した。
 地図の上ではあと1センチ北へ行くと福島県になるという茨城県の最北の場所だった。ずいぶん走ってきたんだなあという思いにかられる。改めてこのバスツアーの行動半径の広さを感じた。
 傘をさしながらりんご園へ。まずは農園の方がたくさんの種類のりんごを用意していてくれ、それぞれの特徴を説明してもらいながら試食させてもらう。その後、雨の中だが、皆それぞれ気に入ったりんごを取り、次々とかごの中に入れている。私はといえば、このりんごは大きいなあとか、色が鮮やかだなあとか鑑賞しながら楽しむ。
 バスの中で五十嵐さんから、「このりんご園には“幻の林檎”といわれている『こうとく』という品種があって、広い農園の中に2本しか木がないため中々手にいれることが出来ないのだけれど、iStudio大洋村バスツアーのために1人に1キロを確保してくださっています。」という説明があったので、これは必ず買わなければといきごむ。形は小さいが、全面に蜜がびっしりで美味しいりんごだそうだ。
 りんご園をあとにして、バスは大洋村へと向かう。今回はいつもより遠い所へ長い時間走るため、運転手さんは2名で、交代しながら運転するそうだ。バスの中ではプリあら会員の武田さんがカードテレパシーを披露してくれる。運転手さんもぜひマジックを見たいという要望があり、座席に座って一緒に楽しむことになった。
 10人に5枚ずつカードを取ってもらい、そのうちの1枚を覚えてもらって、それを次々に当てていくという不思議なマジックだった。運転手さんの畔上さんも目を丸くして驚いていた。
 その後もバスの中は至るところでマジックを見せ合ったりして盛り上がり、iStudio大洋村へ到着する。この頃には台風の通過のため雨風が強くなっていた。
 バスを降りて徒歩で坂道を上るのだが、この道が滝とまではいわないが濁流のような勢いで雨水が流れてきている。皆濡れた靴下をぬいで素足で室内へ入り、全員で食事の準備にとりかかる。私の入った組「ふじたふしだら組」はマジックショーの飾り付け担当。料理作りに比べると早く完了したので、料理を作っているところをあちこち回って見せてもらう。
 天気が良ければ屋外のバーベキュー炉を中心に、殆どの料理を屋外で作るのだが、この雨では外へは出られない。鮭のチャンチャン焼きは軒下のテラスの上にコンクリートブロックを積み上げて炉を作り、炭をおこし鉄板を置いて焼き始めた。さすが、バーベキューの達人三井さんの技に感心する。
 サラダの担当の組では、小学3年生くらいの子供がお母さんに教わりながら、ピーラーで大根の皮をむいていた。次は大根おろしをこれもお母さんが手をそえながら少しずつ卸していた。
 このバスツアーでは、子供の成長が見れる特徴がある。バスツアーでのいろんな経験や、老若男女さまざまな人とのふれあいを通じて、子供が自立していく姿が見てとれる。料理は順にできていき、完成したものから食べていく。私が一番最初にいただいたのは、炊き立ての新米ごはんにいくらを載せたもの。ほっぺたが落ちそうなくらい美味しい御飯だった。
 また軒下の方を見に行ったら、三井さんの得意料理、スモーク缶から取り出したばかりの出来立て熱々のスモークベーコンとチーズを賞味することができた。本当にどの料理も素晴らしく、皆大満足の顔である。
 食事が終わり全員で後片づけをしたあとは、マジックショーが開始となる。1番手はリオ広沢さん。ピンクの衣装を着た娘の利沙ちゃんと一緒に登場。可愛い娘さんがアシスタントをやってくれるのだなと期待したが、風船の音に驚いたのか途中で退場してしまった。でも広沢さんは平然としてマジックを続行。ベテランの堅実な演技を見せる。
 2番手は小川一夫さん。鳩出し、鳩を消すマジック。鳩まで一緒にバス旅行していたんですね。ところが鳩が消えるよりも停電で電気の方が消えてしまった。今日の大雨で変電所あたりが故障したのかなとおもう。電気がついたと思ったらまた消えたりしてお気の毒でした。しかしなんとか鳩の消失まで見ることが出来てめでたしめでたし。
 大雨の中だったが、バスツアーは今日も楽しく終わり、帰路へついた。このバスツアーには始まった当初から参加させてもらっているが、どんどん進化しているなあという感じを受ける。子供が迷子になったところから出た荒木会長のアイデアの組長制度や、東屋いさお亭の建築と共にiStudio大洋村の景色も一変した。これからも大いに素晴らしいバスツアーをずっと続けていってほしいと心から願います。
10月19日 金曜日
久住辰雄
 すっかり、日が暮れるのも早くなった10月2回目の例会は、いつものように、佐々木さんとハルちゃんの軽快な踊り(?)で始まりました。佐々木さんの トークはいつものように軽快だ。
 今日の会員マジックは、マギー酒井とネコチャイナ中田のおふたり。この愉快な芸名の名付け親は会長だと聞いている。マギーさんはグリーンのカツラにくわえ煙草にサングラス、ネコチャイナさんは真っ赤なチャイナ服にサングラスいかにも怪しいムードをただよわせている。
 マギーさんは時折、老人ホームの慰問をしているだけあって舞台度胸は満点。風船を剣で突き刺すマジックでマギーさんは、風船ではなくネコチャイナさんの頭に針をさそうとしたり・・。お二人とも息もぴったりのボケと突っ込みで大受けです。剣が無事風船を貫いて大成功。最後はお面の早変わりで、酒井玲子さん、自身に戻ってのフィニッシュです。普段も明るい、玲子さんですが、何時もいい味出してるなぁ
今日も遊びにきてくださった、マジシャンの方も豪華です。最初に藤本さん、ペルちゃん、シルキー渚さん、魔人タジマーことタジマジックさん。遊びに来てくださっているのに、皆さんマジックを披露していただいてほんとにありがたいです。
 藤本さんは、タバコを使った危険なパフォーマンスです。電撃ネットワーク風マジックということで、火のついたタ バコを口の中で自在に操って、最後にはティッシュと一緒にゴクンと飲み込んでしまいました。
 コレっ て手品?ニコチンは体に良くないのに大丈夫なのでしょうか?心配です!「この芸をテレビでやったら、一昔前なら、ギターとジーンズをもらえたんですけどね」と藤本さん。
 このセリフ、わかった方は40代以降の人だそうです、わかります??
 ペルちゃんは、新幹線のトイレの音を披露…あれ、可愛いペルちゃんがトイレの音を真剣に演じるので、会場は笑いにつつまれました。そして、魔人タジマーさんはびっくり仰天なカード当てを披露してくれました。
 いよいよ、本日のゲストマジシャン、ヒロサカイさんの登場です。実はヒロサカイさんは、テレビに出演されているドクターレオンさんの お兄さんなんです。知ってました?私は初めて知りました(汗)
 ラッキーなことに、会場では、Dr.レオングッズの物販もしていただきました。
 今夜のヒロさんは、プリあらが名づけた「カクテル・ラウンジへの誘い」というテーマを意識していただいたメンタルマジックを中心に楽しませてくださいました。
 お客さんに飲みたいものをイメージしてもらい、紙袋の中には いったペットボトルをチョイスしてもらうのだけれど、なぜか、最終的に心に思っている飲み物が選ばれるというとっても不思議なことがおこります。絶対、紙袋のなかでテレポーテーションが起きているに違いない。カードを使ったカクテル当ても、超不思議でした。何度か質問をしただけで、ぴたりと当 ててしまう。超能力で心の中を読まれてるんではないか?
 そして、ちょっと笑える5千円札が2枚に見えるお話。5千円札に切り込みを入れると2枚に見える(笑)「しかし、これを使っては犯罪になってしまいますね」などと言いなが ら、指先でスッと触れるともう1万円札に変わってるではありませんか!これはかなり羨ましい。ぜひ習得したいマジックだなぁ。
 「幸せの風船」というマジックも、メルヘンチックな中に不思議さがもりこまれていて、感動した。ラストは、「コンプリート!」の決め台詞とともにあっという間に終了。
 ヒロさんのマジックは、創作性がたかく、実に鮮やか、スマート。一流を味わったという後味感が残りました。

 そして、もう一つのメインコーナーとも言える会長のコーナーですが、 今回は会長のコーナーはなく、そのかわりにDr.ネオン(レオンではないですよ?)さん? が特別ゲストとしていらっしゃったということでた!!
 客席の後方から、「open」と掲示されたネオン板を点滅させながら、見るからに怪しいDr.ネオンの登場です。薄い緑の手術用の服に銀髪、大きな鼻と鼻ヒゲ(笑)だれだ??だれだ??(笑)

 テンションの高いおしゃべりに会場は笑いに包まれます。そして、Dr.ネオン考案のフィンガーリング(笑)を披露両手の親指と人差し指で作ったリングを填めたり、外したり。「なんだそれ??」という、さめた空気が漂うと思いきや、パフォーマンス
が佳境にはいってくると、鮮やかな指さばきに感嘆の声があがります。
 会場でみてないと、この面白さは伝わらないかもしれません。いや、本当に不思議なんだって。
 Dr.ネオンの爆笑演技が終了すると、ふただひ、ヒロサカイさんのアンコールです。
 サイレントアクト (シーっ)・・・
 奇麗なステンレスのバケツに空中からコインを取り出し、バケツの中に。チャリンという音とともにバケツにコインが貯まっていきます。最前列の少年・ひろしくんも空中からコインを取り出しバケツに投げ入れます。
 俺も投げ入れた?い!ひろしくんもだんだんノリノリになってきます。もし、最初に見たマジックが今日だったら、きっとマジシャンになりた いと思ってしまうんじゃないかな? 両手から沢山のコインがあふれでて、フィナーレです。本当にスマートな演技で格好よく退場していくヒロサカイさんです。
 楽しい時間は、あっという間に過ぎていきます。こんなに楽しい例会が続くのも荒木会長を初め、出演してくださるマジ シャンの方々、そして、遊びに来てくださるプロマジシャンの方々のお陰です。もちろん、スタッフの協力もあってのことです。いつまでも、続いて欲しいなぁとおもいます。
 それにしても、Dr.ネオンって誰だったんだろう???
10月4日(木)
正木 亮
 炎の様な夏が去り、ここ最近の日没の早さ・・首相が変わり、郵政も民営化へ変化もした。
少しづつ肌に冷気を覚える始める時節へ変化して来た。
 今夜の例会、僕は久住さんの代役としてピンスポットの担当になった。他のスタッフの様に早めに会場入りは出来ないけれど、多少早めに仕事を切り上げ7時頃に会場へ着くと、ほぼ9割方のセッティングが終了していた。毎回参加して思う事だけど、7時半のスタートに合わせスタッフによる、段取りや手際の早さにはビックリ させられる。
 まず初めに今月27日(土)のi-Studio大洋村バスツアーのインフォメーション。今回は10種類のリンゴ狩り。その中でも蜜が一杯入った幻のリンゴ「こうとく」を、このバスツアーの為にアップルファームの方々が収穫しないでまっていてくれているという。
 過去2回参加している僕も又、行きたくなってきたなぁー。
 次に会員マジックはB会員の小高さんがオヤジギャグを取り入れながら、プリあらグッズの「ワープワンDVDやZホールドワレット」を使ってカードワープや千円札がTシャツに変化する演技を見せてくれた。うまかった。
 続いてビジターマジシャンの紹介では、顧問的な存在であるシルキー渚さんがタバコのマニピュレーションを皮切りに、ミステラさんが『私Mなんでーす!』といきなり登場して、動物を仕掛ける時に使うトラップを手刀で受け、自分で自分を痛めつけるアクションギャグマジック。
 最後はプリあら専属マジシ ャンの魔人タジマーさんが、会員の秋山リコちゃん相手にキティーちゃんを使った予言をミステラさんと2人で爆笑を誘いながら演技されました。

 いよいよメインゲストはペルちゃんが登場!
 「プリあら」とのお付き合いも長く、ビジターマジシャンとしても顔なじみで、僕は見かける度に声を掛けてるんだ。
 実にざっくばらんで話しやすく人懐っこくて、とってもキュートで憧れの1人でもあるんだ。BGMに合わせながら女の子らしく体をリズミカルに動かして、シルク、ステッキ、ロープ、鳩出し、などを次々スピーディーに披露し始めた。
 『よく名前をペロ、ペコ、ペリなどと間違われるんだけど・・・ペルでーす』と可愛らしく挨拶があった。
 もう一人のゲスト大輪教授さんがメガネとカツラを付け、大きなホワイトボードと共に白衣を着て登場した。お笑い系で円周率にギャグをまじえ数学風に解いて行く。素因数分解も素材の持つ特徴ごとに割り算して行くストーリーじたての数学講座は大爆笑の嵐だった。
 この様な一風変わった流れのギャグは今まで見た事がなく大笑いしてしまい、ピンスポットを持つ手が揺れちゃって、数回に渡り照明がスタンドからズレ落ちてしまうアクシデント 発生・・・(おそらく隣にいる撮影担当の恵美ちゃんしか知らないだろう)
 その後、ショートコントマジックで各タイトルの題材は「援助交際・団地妻・ジュリアナ東京」など次々に・・・。ペルちゃんの演技に合わせ大輪教授がコメントを付け、同じマジックを色々な違うシチュエーションごとに繰り返し演技をしてくれた。
 さらに、アニメとマジックを掛け合わせたアニマジック はド根性ガエル・ゲゲゲの鬼太郎・ドラエもんなどなど・・・多才な演出でたのしませてくれた。
 そしてラストはブルーのライトの雰囲気の中、ペルちゃん1人のシャボン玉とフローティングテーブルを使ったコラボレーションでした。見応えのあるステージだった。

 一息入れる間もなく会長のコーナーへ突入した。会員の中嶋さんを横に置き、お札を使ったマジックを披露してくれた。巷のマジシャンが好んで演じる、「ビル・イン・レモン」荒木流。中嶋さんのお札にサインを書かせ、おもむろに紙袋の中から、色々な果物を取り出しテーブルに並べてからお札を消して、それがテーブルの果物の中から出現する内容でした。
 又、演技中に「時間を45秒止める」と言う独特のセルフ回しや、このマジックを知っている人が驚く今までとは違う独自のルーティーンを取り入れながら、荒木ワールドへと引きずり込んで行く雰囲気は勉強になった。
 会長いわく『僕は、人と違う方法での「BILL IN LEMON」をずーっと考えてたんだ、今日やったマジックは、今書いている本にのせます』 と。。新刊がまちどおしい。
 アンコールはペルちゃんが、クレヨンしんちゃんの、しんのすけの声色で幼稚園児の姿で現れ、会員のさくらさんを相手にいくつかの物まねマジックで終演となった。 
 今夜の定例会の終了間まじか、マーカテンドーさんも顔を見せていました。
 この定例会には、会員マジック、プリあらグッズシアター、メインゲスト、会長のコーナー、そして、突然遊びに来るビジターマジシャン達のサプライズなどがあり、何1つ取っても同じ事の繰り返しがないんだ。観客を飽きさせない参加者1人1人の例会であり、毎回新鮮な変化が体感出来る。だからこそ10年も長続きし会員が増えて行くコンセプトがここに隠されているんだと思う。
 日本で唯一ここだけでしか観られなく他が真似出来ない様なプロデュースをありがとう、荒木会長!又、次回どう変化させるのかなー?

9月30(日)  
林 裕
 秋の味覚の王者「ぶどう狩り」のiStudio大洋村バスツアーに参加させて頂いた。久しぶり(確か1年半位)の参加だったが、顔見知りも多くホッとした気分。夜型の自分としては早朝4時半の起床は少々きつかったが、何のその心から楽しめた。
 このバスツアーに初めて参加したのはもう3年以上も前になるが、その時のことは今でもはっきり覚えている。顔見知りも少なく、最初はどうしたものかと思ったりもしたけれど、次第に慣れてきた。iStudio大洋村に着いた頃には、普段、台所に立つことが殆どない自分が、仕入れたばかりの新鮮な玉ねぎの皮をむき、包丁片手にまな板でコトコトやっているではないか。となりにはバスの中で知り合ったばかりの年配の女性と若い男性が、一緒に共同作業をしている。豚汁担当の仲間である。
 すぐ近くの港で仕入れた新鮮な魚貝類を慣れた手つきでさばく人たち、庭では炭をおこすグループ、デザートの準備と盛りつけ、食器類の用意など、豪華パーティーの準備が手際よく進んでゆく。ビールで乾杯のあと、自分たちで作ったごちそうを、それはそれは美味しく頂く。お互いにこにこと笑顔で満足感一杯、心から楽しいひとときである。
 テキパキと後片づけ、清掃をしながら、一方リビングではマジックショーの舞台作りが進められ、狭いながらもきらびやかな小劇場に生まれ変わる。仲間の何人かが日頃磨いた技を披露する。皆、ヤンヤヤンヤの喝さいで盛り上がる。その時初めて参加した自分も、いつの間にか、知らず知らずのうちに全体の雰囲気に溶け込んでいる。
 その後バスで帰りに立ち寄った那珂湊の魚市場では、安くて新鮮な魚貝を両手いっぱい持てるだけ買い求めて、家族達に喜ばれたものだ。
 帰りのバスの中で、このバスツアーは何人かのスタッフ(無論プロではない同じ参加者)はいても、全体をまとめているリーダーがいないのに、どうしてこれほどスムーズに物事が流れるのか非常に気になっていたが、その後理解できた。さすが荒木会長プロデュースで全てが成り立っていることを知った。
 とにかく参加した人皆が楽しめる場、形があらかじめ考えられ出来ていて、初めて参加した人も、周りの皆さんの優しさを感じてすぐに溶け込んで楽しめる。人の役に立つ喜び、誰かのために汗を流す、そこにいれば自然にそうなる。
 幅広い分野で活躍されている荒木会長の人生観、生きる価値観、遊び心などがスタッフの皆さんのキビキビ行動するチームワークと普段の努力を通して、参加者全員に無意識に浸透している。スタッフの手際の良さには感心する。何しろ参加者の中には、89才の太田さん、85才の宮田さんといった大先輩から、5才の可愛い元気のいい子供達と、幅広い年代のいろんな人達が心から楽しんでいることは何と素晴らしいことか。

 前置きの昔のことが長すぎてすみません。今回久しぶりに参加して、その心意気にますます磨きがかかってきた様に感じた。
 ぶどう園のご主人の大場さんはとても親切な方で、以前竹の子狩りでもお世話になったが、今回はぶどうの王様巨峰をたっぷりとご馳走になった。自分たちで選んだたわわに熟した見事な房を自分で刈り取り、格安で分けて頂いた。大場さんご夫婦お世話になりました。ありがとう。
 ぶどう狩りのあとバスで移動し、iStudio大洋村に着いて、景色の変化にびっくり。庭を整備したという話しは聞いていたが、なんと北浦湖が目の前に美しい姿を見せ、東屋いさお亭を合わせ、まさに絶景を演出していた。
 今回は雨で無理だったが、ここで美味しいお酒のグラスを傾けながら、仲間と会話を楽しみたいと思った。自分にとっては初めての「組長制度」という仕組みも経験した。以前は料理の分担作業をそれぞれが希望しチームを構成していたが、今は行きのバスの中で楽しく組が決まっていき、それがとても効率良く動いていた。
 自分は若い女性の組長の下、「カナッペ」なる作品の制作チームに入った。
 乾杯のあとはワインを楽しみながら、食べることしか知らなかった作品に心を込めて取り組んだ。評判が良くて、一個も残らず皆さんのお腹へ。
 毎回のことだがご馳走のオンパレードで、もう一つお腹が欲しいくらいだ。宴会のあとのお待ちかねマジックショーは、あの山田さん。
 自分にはマジックのテクニックや技の違いはよく分からないが、とにかく拍手喝采、素晴らしいの一言。山田さんは舞台に立つだけで絵になる。演じる前から何かワクワクさせる期待がある。皆さんを楽しませてくれるような雰囲気が一杯で、とても素人とは思えない。山田さん、これかも楽しみにしています。
 最後に、いつも果物狩りの現地でサポートして頂いている会長の友人の川上さん、更に大洋村にすっかり慣れ、大人数のお世話だけでなく、地元での事前調査、折衝や大洋村町内会の皆様とのおつき合いも広げ、このバスツアーを裏方でささえて頂いている五十嵐親娘に感謝します。
 何より、この楽しいバスツアーのプロデュースをされている荒木会長に、心から感謝の気持ちで一杯です。まだ参加されていない方も、機会を作って頂きぜひ参加されて、他のバスツアーでは絶対に味わえない楽しみの経験を持つことをお薦めします。

9月21日(金)
むっしゅ佐久間
 いつも豪華なマジシャンがお客様として来場するプリあら会なので、私も少々のことでは驚かないのですが今回はびっくり!!先ず、なんとマジック会の重鎮、松旭斎すみえ師匠が自ら車を運転されて颯爽と登場! 
 次に現れたのは埼玉の怪人ブラック嶋田先生。堂々とした体格に良くマッチする高級車で到着!わがプリあら専属マジシャン?魔人タジマーさんはおしゃれな小型車でご出勤!
 会場にはマジック会きってのアイデアマン荒井晋一先生がショーの準備に没頭されている! ゲストマジシャン席にはあさおかるい様スガヤ・サオリ様のスレンダー美女が優雅に着席!
 このメンバーだけで劇場を満席にできる豪華ゲストだ!プリあら恐るべし!!
 会場ではプリあらグッズの販売のお手伝いをする。深井さんの販売ブースをのぞく。マジック友達と軽いおしゃべり。もちろん、プリあら美女との遭遇!あちこちでマジック情報の交換。ちょっとしたマジック披露。わたしは、この時間がたまらなく好きです。
 いよいよショーの始まり始まり!!
 軽快なダンスで始まる佐々木さんと治子さんの司会コンビはもうすっかり「かまぼこ状態!」(板に付いているって事です(笑)
 会員マジックは福田徳彦君。 大きな声ではっきりと演技される姿はとても1年半の経験とは思えない。絵に描いた箱からハトが出てきて、本当のハトが出てきてびっくり!観客も大うけ!そして人体浮揚も見事に決めて、あさおかるいさんからの講評では、絶賛されていました。是非プリあらコンテストに出て欲しいです。
 ビジターマジシャンの紹介のコーナーでは松旭斎すみえさんが卵からかわいいひよこを出されて素敵な笑顔でした。
 魔人タジマーはメンタルカードマジックで決め!今度NHKに出られるそうです。
 サオリさんとるいさんはショーの告知でした皆様是非参加してください。
 荒井晋一さんがコップと皮の筒を使った素晴らしいマジックを披露されました。いつも、荒井晋一さんのマジックは自作の小物がとても素敵でその不思議さは、まさにマジックの原点と言えるのではないでしょうか。(このマジック本当にやってみたいです。)
 さあここからが本番
 深井洋正さんの秘蔵子マジシャン 亜空亜SINさんの華々しい登場!
 海外の大会でベスト6に選ばれ、関東学生マジック選手権でグランプリを受賞されたその手順を披露!カードマニュピレーションを中心に息もつかせぬ演技で会場の視線を釘付けにしていました。!自作のきらきらミリオンカードで華麗に決めるカードプロダクション。
 きらめくくす球・きらきらばね花・光るテープの乱舞!!会場は歓声と嵐拍手喝采の嵐。 すばらしい。これからが期待大の青年です。
 そしてそして、御大 深井洋正さんの静かな登場!!私の大好きなマジシャンです。
 大のジャイアンツファンで試合経過を気にしながらのマジック。新しいばね花の使い方を懇切丁寧にレクチャーされました。(思わず買ってしまいました)そのアイデアは底知れず。次から次から新しいマジックが惜しげもなく公開されます。
 ジャイアンツが勝ったと知った時の少年のようなくるっとした瞳が印象的でした!予定時間をはるかにオーバーするサービス精神とショーマンシップが世界の深井洋正を支えているのでしょう。
 最後の会長のコーナーは流石に駆け足状態です。なんと私 むっしゅがステージに上がりまして『キッズカード』の演技です。ちょうど予約して買ったばかりだったので超ラッキー! かわいい子供の落書きのような絵柄が会長の手にかかると次々に本物のカードに変化してゆき、なんとカードの透視もできてしまうのです。
 会長の演出はいつもながら鮮やかでとっても不思議でした。このカード絶対に買いですよ!!
 急いでスパイダーステージ カーテンを撤収して会長宅でオフ会にお邪魔しました。深井さんも手作りケーキに舌鼓を打ちながらなんとコーヒーを使った』強烈なマジック!!全員が 唖然!!会長と深井さんのマジック談義がとても楽しくて 秋の夜が更けるのも忘れて長居しちゃいました。
 会長スタッフ出演者の方々に大感謝の一日でした。
9月16日(日)
松崎 忠
 第2回 プリあら・ラウンドテーブルは会長ほか18名のメンバーが参加して、梅ヶ丘のiStudioで開催された。
 プロマジシャンでは、沙門零さん、藤本明義さん、魔人タジマーさんが来られました。まだ2回目ということでもあり、試行錯誤しながら?のラウンドテーブルだったが、参加された方それぞれに得るものがあったのではないかと思う。
 はじめに、アメリカで発売される荒木会長のカードマジック・テクニックのDVD2枚(魔技、カードマスター)の紹介があり、中に収録されているカードデックの空中浮揚を、瞬間芸的に会長自ら披露されました。プリあら会員には特別価格で販売されますのでお楽しみに。
 今日は、日本で屈指のカードマニュピレーターでもある、会員の古川さんの司会で始まった。今回は共通のテーマであるカードマジックの必須技法について語り合いましょうとお話があり、まずは、参加された皆さんの簡単な自己紹介。
 続いて、6人の方から、マジックの演技披露が。1人目は小澤さん、創作マジックで、あらき・コンピュータと描かれたボードとカードを使ったもので、演技時間、道具の表現、結果の意味するものなど、皆さんから色々なご意見が。会長からは、一回作ったらどんどん変えて煮詰めたら良いのではとアドバイスがあった。
 2人目は辻さん、『王様の絨毯:辻バージョン』。大屋(ダイヤ)家、蔵部(クラブ)家の披露宴会場での出来事をストーリー仕立てにしたもの。3人目は話上手のむっしゅ佐久間さん、立ち上がっても身長がそう変わらないとお笑いを取りながらのご挨拶。廉価のカードを使った予言のカードマジックで、カードケースに印刷された4枚のカードが選ばれてしまうというものでした。
 4人目は私で『野口さんの前は誰?』というお札のマジック。4枚の千円札の表裏を確認してもらい、手の平でお札をなでると夏目漱石さんの旧千円札に変化するというものでした。一瞬に変化させたらとのご意見を頂きましたが、本当は一瞬に変化する筈でした。藤本さんからは9,000円(旧千円)になりました、がある、とのご意見を頂きました。
 司会の古川さんからも、お札マジックならこういうのもありますよと、お隣の佐久間さんの手を借りて千円札と五千円札の瞬間移動マジックをみせてくれました。次は、アルゼンチンが母国の桜井さん。引き続きお札マジックをアルゼンチンなまりのおしゃべりで千円札5枚を手に持ちながら裏表と順に変えていきます。テーブルの上に裏、表と交互に置いていく方がスッキリ明快にみせられるのではとの意見も。
 そして、いよいよ今日のテーマである『フォールス・カット』の手法について・・。
 まずは、佐久間さんから。デックを3つの山にカットする(トリプル・カット・コントロール)、沙門さんからは、イン・ジョグをしてトップへ持って行く方法。すぐに、会長から、そのイン・ジョグの手法の解決についてレクチャーがあった。
 古川さんからもジョグをしてフォールス・シャフルで3つに分け、元通りのデック順にする技法の解説があった。会長からは更に、グチャグチャにカットしたように見せるフォールス・カット、フォールス・シャフルなどの実演があったが、本当にグチャグチャにカットしたようにしか見えなかったなぁ? 素晴らしいテクニック。
 藤本さんからはフラリッシュ系でハイテクニックなフォールス・カットを見せてもらいました。ゆうき君はリフルしているようで、実際にはリフルさせていないフォールス・シャフル?などやってくれました。
 ここで佐久間さんのマジックの解説が入るが、会長から、このマジックに対してのフォールス・カット(スリップ・カットも含めて)のレクチャーがあった。
 沙門さんからは、その後、不思議なカードマジックを2つ演じて頂き、そのうちの1つを解説して頂きました。魔人タジマーさんも持ってこられた、たくさんのカードの中から、ビックリさせる予言のカードをやって頂きました。
 最後は、参加されたメンバーの方がご自由に質問するコーナー。小澤さんはプリあらグッズで購入した3本リングのやり方についてのご質問。また、会長の解説とリングを扱うところを見て気に入られた藤本さんは、その場で購入されていました。
 宮澤さんは色変わりのロープのグッズが変なので、早速、グッズ担当スタッフが商品交換をさせてもらっていました。そんな時は遠慮なく言って頂いた方がいいですね。
 楽しい時間は経つのが早い。予定の時間を30分オーバー。
 アフターでは、魔人タジマーさんに、持参された沢山のカードでマジックを見せてもらって楽しんでいる方達。手順、見せ方の意見交換されている方。藤本さんに質問されている方。沙門さんに教えてもらっている方達など・・・。
 今日は少し、おっとり系のラウンドテーブルだったかなぁ? という印象を受けた。参加メンバーの年齢構成によるものだと思う。若手はお二人、と言ってもかなり若手の中学生。他のメンバーは私を含めて中高年(シニアが多い)中中高?メンバー。
 プリあら会には20歳代のバリバリのカーディシャンなどもおられます。すぐにと言うわけにはいかないと思うが、今後、参加メンバーの年齢構成などを配慮すると、もっとバラエティーに富んだラウンドテーブルになると思う。
9月5日(水)
齋藤傑
 長かった夏休みも終わり新学期が始まりました。9月最初の例会は齋藤傑(すぐる)が担当します。よろしく。
 今回、初めてプリあら日記の担当になり緊張の気持ちで例会に参加しました。会場に入ると毎回僕は感じるのですがプリあらの例会は老若男女を問わず会話を交わす事ができるところがすごいと思います。
 さて、定刻通りに例会がスタート。今回はビジターマジシャンとしていつも来てくださっているタジマジックさんとお馴染みのミステラさん。お二人で協力してお客さんが選んだ3つの数字が予言されるというマジックを演じて下さいました。
 しかも、今回からタジマジックさんが・プリあら専属マジシャン・魔人タジマーとして、プリあらに来られる限り来て頂けるそうです(大ニュース!!!)。今後の例会が楽しみですね。
 続いて会員マジックのコーナーです。中村ひでのりさんが登場。プリあらグッズのチンリンコインボックスやマジックフレームを使って貫通マジックを演じていました。マジックフレームがヒビが入ってしまったのは残念でしたが。
 ゲストのコーナーでは今回のゲストのケン正木さんが残念ながら体調を崩され、緊急入院されました。代演としてダーク広和さんがお越しくださいました。
 ダーク広和さんが舞台に登場!!! フローティングテーブルに始まり、ロープマジックでは軽快なしゃべり口調とテンポで長手順をとても綺麗に演じていました。
 カードの手順ではファンカードもさることながらダーク和広さんオリジナルのカードマニュピレーションがとても素晴らしい。一瞬で指先に四枚のカードが現れた時はため息が出るほど美しかったです。
 マジックは技術面だけではなく人を引き付ける力やマジックの表現力がとても重要なのだと思います。
 ダーク広和さんは例会の前日に出演依頼をしたにも関わらず急遽プリあらの為に引き受けて下さったそうです。ありがとうございました。
 引き続き、会長のコーナーでは実際には見えない指輪が指にはめると見えるようになるというマジックでした。マジックとはわかっていても本当に不思議な現象でとても印象に残りました。
 又、会長からの自分にとっての「財産」とは人である、と言う会長の考えについての貴重なお話がありました。
 人が財産といっても泥棒や強盗する人までは入らないと言われていました。人に楽しいことを伝えて人に笑顔を与えようと思いながら過ごしていくと自然と周りに人が集まってくるんだそうです。お金も、直接、それを取ろうとか儲けようとか考えるより、人を喜ばそうと考えて生きて行けば、自然と会長のようなお金持ちにもなるそうです。そういう考え方がプリンあらモード会の根底を流れているのですね。
 アンコールではダーク広和さんが男の子をアシスタントにハンガーを使って貫通マジックを演じてくださいました。今回の例会も非常に内容の濃い2時間でした。
 例会後、アフターでは魔人タジマーさんにメンタルマジックを見せていただきました。次から次へと演じてくださり何度も驚かされました。今回の例会も終始笑いが絶えない楽しい例会でした。
8月27日(月)
篠原康子
 先日、「空飛ぶ貴公子マジシャン」ことピーターマービーの来日公演が行われました。楽しみに見に行かれた方が沢山いたようです。私は、なかなか時間がとれず見に行かれなかったので大変残念に思っていました。が、見に行った方のほとんどが酷評を口にしていました。「お金を返してほしいくらい」と怒っている方もいました。(料金はS席8300円) 「見ないでよかった」と思う気持ちと、「満席だったにもかかわらず、皆にそんなつまらない思いをさせてしまうなんてなぁ」という腹立だしい気持ちも入り混じりました。
 そんな事を考えていたら「プリあらの例会は面白くない時なんかない !」というすごい発見をしてしまいました(あたりまえのことのようですが・・)。プリあらの例会は、毎月2回行われ、その1時間半〜2時間の間を参加された方々全員が大満足して帰ってもらえるにように作られています。はずれの日がありそうですが、はずれがないなんて、なぜなのでしょう?
 それは、素敵なマジシャンに毎回協力して頂いていることは、もちろんですが、「どんな状況であっても、絶対に面白くする」という会長の思いのもとに注意深く構成されているからです。プリあらのタイムスケジュールは、トータル的に会長の演出で色づけされてます。しかも、それぞれの「コーナー」ごとに。
 しかも、面白いのが、会員マジックで参加される方、ビジターマジシャンの方々、もちろんメインゲストマジシャンに対して、会長からの演技や手順に関して要求めいたものは、一切ありません。出演される皆さんは、あるがままの形、自然な流れの中、気がつかないうちにプロデュースされているのです。そこが、会長マジック・プリあらの七不思議のひとつです!(写真はタジマジックさんと会員の秋山さん) 
 「いつも例会後には、なんともいえない満足感でいっぱいになる・・」今宵もそんなことを実感させてくれる、楽しい例会でした。
 この日もマーカテンドーさんが貸して下さったスパイダーステージが威風堂々と設立されていました。このスパイダーセットは、テンドーさんから10/4まで大切にお預かりしているものなので「プリあらスパイダーMEN 」と名付けられた特別のチームでしか、触れられないようになっています。
 その為にわざわざ手作りされた「プリあらスパイターMEN Tシャツ」のロゴマークが目を引く・・(テンドーさんが彼らのTシャツ姿をみたら「さすが、プリあら、そこまでやるの?」とお腹を抱えて大笑いされるだろうな)。
 会員マジックは、プリあらチョップカップ・コンテスト入賞者の実力のあるお二人。森田悠一くん(大学院生・愛知県在住)と佐原有紀(中学生)くん。森田くんのロープマジックは、良く考えられたものでした。会場から選ばれた男の子も森田くんの芸を数倍にも楽しくさせるような、かわいいリアクション王で「名コンビ」の勝利☆といった感じでウケてました。
 有紀くんは、シルキー渚直伝のミリオンカードを披露してくれました。普段は子供っぽく、体も小柄な有紀くんですが、ステージに上がると妙に大人びるから不思議です。技術も確かで、驚きました。
 会員マジックの講評は、ミステラさん。「辛口にいきます」と的を付いたアドバイスに二人が大きくうなずいている姿が印象的でした。
 さて、メインゲストは爽やかな若手イケメンマジシャン・KiLaさんが初登場。日本一背の高いマジシャンです(なんと、身長190cm)。テンガロンハットを粋にかぶった姿は、華があります。キラさんの専門は、クロースアップマジック。クロースアップという10人程度にみせるマジックですので、プリあら例会のように観客人数の多い会場でのクロースアップは、一流のマジシャンでもかなり難しいものがあると思われます。手元で行われるマジックは、カメラが拾いスクリーンに映し出されますが、演者にパワーがなければ、マジックの現象が貧相なままになってしまいます。
  キラさんから「今日の演目はステージマジックではないので、舞台に上がらずフロアで演じたい・・・」との希望がありましたが、会長から「舞台の上でやらなきゃ駄目だ」との指示があり、それで決定! キラさんは、様々なオリジナル・ルーテーンを屈指して頑張ってくださいました。
 例会後のアフターでは、キラさんのマジックについてタジマジックさんやミステラさんからいくつかの指摘があり、キラさんが反省点を語られていて大変興味深かったです。会員マジックで活躍した森田くんの真剣に聞き入る顔がいい。その森田くんも、「今日は、クロースアップがメインになりそうだから、何かステージもので華やかさを加えて」との会長の一言があっての登場です。
 その後、ミステラさんから「今日は舞台があって、キラレンはラッキーだったよ」との批評がありました。
 プリあら例会を何度もご覧になっているせいか、吉良さんには舞台は絶対必要との会長の感覚を、ミステラさんが、そのまま感じとっておられたのにはびっくりしました。
 キラさんは、これから海外のコンテストにも精力的に挑戦して頑張っていきたいとの意気込みを話されてました。今日の例会を経験して、「もっと勉強しなきゃいけないな」と思ったそうです。
 話を例会にもどしましょう。
 会長のコーナーでは今宵も沸騰点が最高潮へ向かいます。前回に引き続き、爆笑シリーズ。魔化不思議な現象のカードマジックなのですが「犯罪研究会の会長」成り代わった会長が演じるカードマジックです。
 扮装こそしてませんが、しゃべり方立ち振る舞いで、いかがわしく爆弾でもつくってそうな男性へ会長が変貌していく感じが、可笑しくてたまりませんでした。
 名優として名高い会長が、別人のように変身されていくさまは、驚きですよ。キャラクターを表現する力は、まさにプロ。会長が日頃よりおっしゃっていることですが、やはりこの「表現力」身につけ磨き上げることこそが、エンターティメントの要なのですね。
 作品のもっているパワーを際立たせる会長のマジックは、いつみても勉強になります。
元気がもらえます。
 プリあらは、なにがあっても、絶対に毎回、毎回、面白い! ということが、また、証明された一日でした。
8月14日(火)
福田智大

 今日は僕にとっては、久しぶりの例会。テスト期間も終わり、夏休みに入り、何の気兼ねもなく堂々とマジックを見られるのはいいものだ。そして今日は浴衣コンテストの日!ということで会場の雰囲気は夏!だった。浴衣を着ている人は涼しそうで、僕も来年は着ようと思った。
 会員マジックではリオ広沢さんが大掛かりなショーを。出だしからかぶっておくはずのお面をはずしていたりと、本人の緊張と見せたいという気持ちの交錯がそのまま表れているようで好感が持てた(写真上・今日のビジターマジシャン、シルキー渚さんと会員の広沢さん、下・同じくビジターマジシャンのダジマジックさん)。
 思うに、マジックを演じる際に一番大事なことはまさにこれ、「相手に好感を持ってもらう」ことではないだろうか。それができればたとえ失敗したとしても(まあしないほうがいいんだけども)マジシャンが観客から嫌われることはないし成功したら拍手をしてもらえる。好感を持てるショーだったので、効果としては大成功だったのではないだろうか。

 本日のメインゲスト、北見マキさんの登場である!…といきやなぜかおばあさんがステージへ。会場の皆に挨拶をして後ろを向いた、と思うとおばあさんが北見マキさんに!あの変化のすばらしさにより、僕の目は一気に目の前にいるとても素敵なマジシャン、北見さんにひきつけられてしまった。
 続いてシルクを取り出し、何度もその色を変えていく姿も実にエレガントだった。ハンガーによるリンキングリングもオチの演出が素敵だった。つながったけれどはずせなくなったハンガーを外すためにのこぎりを取り出し、切ろうとする…とのこぎりまでもハンガーにつながってしまうが、最後には溶けるように全てのハンガーとのこぎりが外れてしまった。
 また、ロープを電気コードに見立ててのロープマジックは、ともすると退屈になってしまうロープの現象をとても見ていて楽しいものにしていた。
 観客の一人を呼んでのカード当てもピストルを使って当てるというなんだか射的のような楽しい演出で、非常に勉強になった。ショーの全体を通して、その一つ一つのマジックにストーリーがあって、使う道具に無駄がなかった。特にハンガーのマジックでののこぎりを使うというところは、のこぎりの存在によってよりそのマジックが盛り上げられるというとても素敵なものだった。
 僕がマジックをするときにいつも悩むのはどうやって無駄な動きをなくそうかということなのだけれど、北見マキさんのマジックにはその無駄がまったくなかった。無駄がない上に、観客を巻き込んでおきる現象は、マジックがもたらす幸せな時間というものを味わわせてくれた。
 ステージの素晴らしさを盛り上げた、もうひとつの理由を書き添えねばならない。マーカ・テンドーさんが、設置して下さったスパイダーカーテンのことだ。日本で一番忙しいプロマジシャンといってもいいマーカさんが、ゲストに大物マジシャンが来られる時は、まったくの無償で、こうして「プリあら」に駆けつけて応援してくれる時が多い。今日は、そのフルセット(総額230万ぐらいするらしい)の設置で、ここまでセットして舞台を作るのは初めてだそうだ。お金がすべてと考えてるような日本の風潮の中で、こうした人の優しさやつながりを「プリあら」で感じさせてもらえることは貴重な体験だ。

 会長のコーナーではまず、浴衣コンテストの順位発表。なんと入賞者にはジュエリーが…!あんな素敵な商品があるならなおさら浴衣を着てくればよかった!と後悔ひとしお。何はともあれ受賞者の皆さん、素敵でした。
 そして会長のマジックでは、やたらテンションの高いマジックが披露された。現象だけ書くとシンブルの色当てという非常にシンプルなものなのだが、テンションの高さが半端ではなかったので、もうそっちに目がいってしまった(ビデオで見れたら良いのだけど)。
 そして北見マキさんのアンコールでは観客を巻き込んでのロープ。マジシャンと観客が同じようなことをするけれど、観客にはできないというもの。書いてしまうとこれだけなのだが、あの雰囲気がたまらなくいい。居心地がいい。
 そしてその居心地の良さを感じながら、会はお開きとなった。後で今回のショーは本当に中々見られないもので、非常に貴重だったということを知り、プリあらに入っていて良かったとまた感じることになった。

7月29日(日)
中村ひでのり

 今日は世界のマーカ・テンドーさんのレクシャーで題して「初だし!レクチャー、マーカ・テンドー」です。一体何が行われるのかワクワクしながら席に着きます。既に向かって左手にはマーカ・テンドー・グッズブースが…。右手にはいつものようにプリあらグッズブースが…。ちょっとしたコンベンションの様です。
 「プリあらは今年十周年目で全国に500名の会員を持つマジッククラブである」との紹介が終わると、最初のプログラムは会員マジックからスタート。幼稚園の園長先生である上野さくらさんの演技。メルヘンチックなワルツがバックミュージックに流れ始めると上野さんがにこやかに登場!
 幻想世界を表現したかったのか光った指から薔薇の花びらに移行し薔薇の花が宙を舞うというフローティングローズルーティン。そしてメリケンハットから溢れ出る花の演技も見せてくれました。
 何より演技中の表情が素晴らしく見る人を心地よくさせる「満点笑顔!」の演技でした。シルキー渚先生からも「笑顔は満点。あとはルーティンを少し直すといいね。今度、僕が作ってあげる」とまで言ってくださいました。上野さん、良かったですね。
 本日はビジターマジシャンも大勢遊びにいらっしゃっていて、沙門零さんの「ひっくり返るカード」も、テクニックが光って面白かった。
 タジマジックさんの「しゃべらないマジック」は爆笑でした! タジマジックさんはマジックバーであるKing&Queenのオーナーでもあり、実は私は2日前に行ったばかり。この時もタジマジックさんにこれまでに見たことのないような超メンタル系マジックを見せていただきファンになってしまいました。
 今日のマジックも喋らなかった理由が最後に解るというオチと笑いの付いたしかも超不思議現象でした。さすがTVのレギュラーを抱えるマジシャンである。
 さあいよいよメインであるマーカ・テンドーさんの登場!初めはアピアリングケーンを使ったレクチャー。かつて金属のステッキにはカラーがありませんでした。本日紹介されたステッキはマーカ・テンドー氏がこだわり抜いたプロ仕様で世界中のマジシャンが使用しています。
 種類はざっと、テクニカラー、ブライダルカラー、キャンディーカラー、ゼブラカラー、4色マルチカラー、蛍光色など、まさに“色々”!
 そしてレクチャーしていただいたのは、4色マルチカラーケーンの効果的な出し方、ブライダルステッキを使用する際両手に赤と白のシルクを持った状態で始める方法、同じ色のケーンを2本使った2種類の分裂方法。特に面白かったのは、アフリカ人などは動体視力が良いのでケーンが延びていく瞬間が見えてしまう。これはステッキの性質上避けられないのでこれを誤魔化すための視覚の盲点を突いた瞬間分裂方法!
 2本目のケーンが出る瞬間の微妙な動かし方と目線の位置関係を科学的に分析しその結果得られた視覚盲点利用型超瞬間ケーン分裂技!は、確かに分裂したようにしか見えなかった。
 また練習は鏡ではなくビデオに撮って後で見た方が良いとの事でした。
 続いてのレクチャーは3本リング。キーリングを使っているが予めお客様に3本とも調べさせていた。その上での演技だったので不思議感が強く感じられた。この「客に渡して調べさせてもバレない方法」も伝授してくれたが、これはレクチャーに参加された方のみの特権といえよう。
 続いて真田ギミックとスポンジボールを使った効果的な方法。新作のバナナ(本当に本物そっくりです!)が連続的に出現する、名付けて、超視覚効果高過新作型無限八七出現面白ルーティン。これは帰りに速攻で買いました。
 司会者の方から、「そろそろ時間です」と言われたときにマーカさんは「時間が足りない。あと4時間くらい必要だ」とおっしゃってました。これは第2弾も有ることを予感させてくれました。
 続いてのコーナーは荒木会長のコーナー。新しいグッズであるガラス張りのフレームにカードを当てがい、中心にペンを突き刺すとカードには穴が空くがフレームには穴が空いていないというもの。これだけ効果的な現象でありながら450円という破格での販売である。
 会長は初心者でも解りやすいようにカードに穴を空けるという現象で見せてくれましたが、上級者ならばさらにカードを破いて復活させたり、ムービングホールを使ったカードと組み合わせても面白いでしょう。
 そして2つめは先日i-Studioで行われた「ラウンドテーブル」に参加された会員の中で特に佐原有紀くんのオリジナルが良かったため、これを会長手順で見せてくださいました。現象の基盤はホフジンザープログラムで予めQueen4枚が用意され観客の選んだカードをQueenが探してくるというものの、面白く、大変効果的な手順だった。
 有紀くんは将来性のある大変期待されている存在である。今後も楽しみです!最後はマーカさんの同時に当てるカードマジックで締めくくりました。これだけの盛りだくさんの内容で楽しませていただけるのはプリあらならではでしょう。休日の日曜日、来て良かったと思いました。

7月 18日 森田悠一
 今日の特別例会のメインゲストは、アメリカで2度もマジシャン・オブ・ザ・イヤーに輝いた世界最高峰のクロースアップマジシャン、緒川集人さんです。
 今回、FFFFコンベンションでのレクチャーと同じ内容のものを見せていただけると聞いて、これはもう行くしかないと決めていました。ヒロ・サカイさんや、カズ・カタヤマさんも絶賛されたレクチャーで、話を聞いた荒木会長が「見てみたいなあ」と、おっしゃったことによって、日本初の夢のレクチャーが実現しました。
 僕は愛知に引越したため、ここ数ヶ月なかなか例会に参加できないでいましたが、今日は講義が休みの日だったため運良く参加することができました。世界のトップのレクチャーが受けられるのですから、新幹線代など安いものです。
 会場が混雑するであろうことは予想していましたが、 100名を超えるプリあら史上最高の来場者数となって整理券が配られることになりました。僕は運良く、最前列をゲットすることができました。
 さて、会員マジックのコーナーでオープニングを飾ったのは、 A会員・秋山紀夫さんによるイリュージョンでした。マジック歴数年で、アシスタントの美女を出現させたり、剣で刺したりする本格的なイリュージョンをすることも凄いのですが、格好が何とレーザーラモン HG!音楽はマツケンサンバ!という前代未聞のシュールさで、物凄いインパクトでした(笑)
 ビジターマジシャンには、マーカ・テンドーさん、あさおかるいさん、ミステラさん、岡井泰彦さんといったお馴染みの方々、
 そして、ご病気が治った後もなかなか例会に来られなかった副会長のプリンさんが久しぶりに元気な姿をみせられ、会場は大きな拍手に包まれました。
 いよいよ、お待ち兼ねの緒川集人さんの登場です。王者の風格を漂わせた集人さんはやっぱりかっこいい!ウォンド、シンブル、カード、コイン、ニンジャリング、そしてロープと、緒川集人さんのスライハンドマジックの集大成ともいえる豪華な内容でした。ちなみに、若手のファンは緒川さんのことを「集人さん」と呼ぶのです(イントネーションは「舅さん」)。アメリカでは、「 Shoot Ogawa!」ですね。
 緒川さんの魅力のひとつは、抜群の安定感と技の切れが生み出すかっこよさだと思います。ありえなさすぎて笑えるような高度なテクニックも完璧にこなし、裏で何かやったと感じさせるような部分は微塵もありません。魔法のようなビジュアルな現象の数々に、客席からは感嘆の声が何度も上がりました。
 そのリアクションの良さに「いいお客さんたちだ!」と緒川さんも嬉しそうでしたが、初めて見る人にとっては相当カルチャーショックだったと思います。
 緒川さんは英語での演技に慣れているため、日本語でのレクチャーはやりにくく、ニュアンスを伝えるのが難しいということで、通訳つきでのレクチャーとなりました。でも通訳のお姉さんが言葉に詰まると、「僕が訳そうか?」なんて言って掛け合いみたいになって、結局解説ではほとんど日本語をしゃべっていました(笑)
 海外での演技の雰囲気も分かって、まさに例会のタイトル通りの「米国の風にのせて」といった感じでした。
 緒川さんのレクチャーは単なる説明ではなく、それ自体がエンターテインメントになっているので、初心者でもマニアでも説明を聞くのが面白いのです。アメリカのドラマなどで、あちらのユーモアのセンスも磨かれているようでした。常に観客の立場に立って楽しませようとする、エンターテインメントの本場のショーマンシップというものを感じました。
 日本のテレビでは、現象の不思議さが中心で緒川さんのこういう部分があまり生かされていないように思うので、参加できて本当にラッキーでした。
 今回のレクチャーでのポイントは、「観客はイメージでマジックを見ている」ということです。緒川さんが、凄いテクニシャンに見えるわけ(実際、そうなのですが)や、怪しげなところをまったく感じさせない秘密も、観客にどのような印象を残すか、という点がポイントなのだと分かりました。
 緒川さんは、簡単な事を難しそうに見せるのもうまいのですが、難しいことを簡単そうに教えるのも実にうまいです。僕が連れてきたニンジャリング未経験の友人も、緒川さんが手を取ってステップごとに教えると(羨ましかった!)、その場でリングをつなげることができました。
 その友人は、今日の衝撃がきっかけで、マジックを勉強し始めました。僕のマジックを4年間みてもそんな風にならなかったのに!やはり、一流のものに触れることは大切ですね。
 緒川さんも、「手順をこの場で覚えようとするのは大変だし、後から本や DVDで知ることもできます。ライブでしか感じることのできない演技の雰囲気をよく味わって、イメージを覚えてください」というようなことをおっしゃっていました。
 今回僕が楽しみにしていたのは、日本のマジシャンもほとんど知らないであろう、緒川さんの凝った演出のルーティンです。アンコールでは、まだ見たことのなかった噂の「ジュラシック・パーク」を見ることができました。観客の女性から借りた指輪がありえない場所に!。不思議なだけではなく、意外な展開とロマン溢れる名作でした。
 司会者の隅谷さんは、前回緒川さんが来られたときと同じく、再び感極まって泣いていました。そこまで人を感動させられるマジシャンって、素敵ですよね。僕も、緒川さんからたくさんエネルギーをもらったように感じました。
 荒木会長のお宅で行われたアフターでは、時間の関係でできなかったロープマジックの解説も行われました。そして、ウォンド、シンブル、カード、ロープなど、今日使った道具を例に、フレームの理論についてのレクチャーがありました。詳しいことは内緒ですが、その理論にマーカさん、あさおかさん、ミステラさんも感心していました。荒木会長の『テクニカルなコインマジック講座』付属 DVDでのリテンションバニッシュの解説でも、その一端を知ることができます。
 緒川さんの師匠の柳田さんが、この理論に関連したマーカ・テンドーさんの秘密についてコメントすると、マーカさんは、「何のことだか分からないなあ〜(笑)」ととぼけた後、「実はそれ、一番知られたくないところなんだよね〜」とおっしゃっていました。
 その後も、緒川さんの新作マジックの撮影や、緒川さんへの質問コーナーなど、荒木会長のはからいで貴重な時間を過ごすことができました。
 今回のショー&レクチャーでは、マジシャンと観客・スタッフ全員の一体感を強く感じました。会場にいる全員が、同じ気持ちで緒川さんを見つめているのが分かりました。
 緒川さんも何度か、「今しか味わえないこの時間を、一緒に楽しみましょう」というようなことをおっしゃっていました。人と人とのつながりを大切にするというプリあらの理念に、緒川集人さんの魅力が加わって相乗効果を生み、マジシャンも観客も幸せな気持ちになれる、最高のショー&レクチャーになったのだと思います。
 一緒にその感動を味わえたことは、とても素晴らしい経験でした。
7月15日(日)
鈴木章子

 街が洗われた後のような雨上がりの午後五時、梅が丘の荒木会長邸?Studioで、第1回プリあらラウンドテーブルが開催されました。
 「ラウンドテーブル」というと、一般の方には、サミットなどの国際政治の円卓会議で馴染みのある言葉でしょう。私がオークションで手に入れた古書「奇術研究」に、石田天海さんのラウンドテーブルの記事がかかれていました。「マジック界においても真の発展を目指すには縦社会であってはいけない」といった米国マジック界の考え方から継承されてきたものだそうです。円卓を囲み和気藹々とした奇術家達の笑顔の写真も掲載されていました。
 ラウンドテーブルは「奇術知識の交換室」といった感じのもの。荒木会長のお宅では、このラウンドテーブルのような形式で、沢山のプロマジシャンやマジックディラーの方々が嬉々として戯れ、情報交換をされていることを「プリあらメールマガジン」を読んでしりました。
 会長宅に入ると、ラウンドテーブルを行なうのに大きさといい形といい、意外なほどぴったりのテーブルが置かれていたのでびっくり、何とこのテーブルはこの日の為に例会司会者の佐々木さんとカメラ担当のリエさんが作ってくださったとのこと。手作りの暖かさが伝わってきます。佐々木さん、リエさんありがとう!
 席に着いて、隣の席の三重県から参加された林香代子さんと話をしていると、林さんの表情がパッと明るくなったので目を追うと荒木会長が席に着いていました。
 荒木会長からの軽い挨拶に続いて14名の参加者全員の自己紹介がありました。この日の東京は台風が来ると言われていましたが、台風情報にも揺るぎ無く参加された皆さんの、ラウンドテーブルに寄せる思いが語られます。
 参加者はベテランの方、マジックを見ているだけで楽しいという方、13歳の中学生マジシャンのゆうき君とすぐる君、そして、姿を見つけると、つい笑顔がこぼれてしまう、我らがミステラさんなどの面々。
 まず、予め演目をエントリーされた参加者が演じた後、ミステラさんと会長の講評に続いて参加者全員の意見交換がされます。それぞれ芸に対して会話が途切れることなく談義が重ねられます。
 演目は、りんごのカードマジック、オリジナルのカードマジック、南京玉すだれ、オリジナルルーティーンのスポンジボール等々、様々。
 初めに演じたのは、小澤さんのかわいいりんごのイラストのカードマジック。かわいいカードマジックでも講評する顔は真剣です。「カードの何を見せているかが解りにくいので、ぬいた時一枚目、二枚目、一番下はと説明したらいいのではないか」とミステラさん。「引いている手が違ったらダメ。残ったカードを見せているようになる。ややこしくないストーリーにする」と荒木会長。
 続くは、オリジナルのカードマジックを演じたゆうき君、そして福田さん。「堂々としていてギャグも完成している。カードは平面に置くと見えにくいので傾けると見えやすくなる。テーブルマジックでもすこし、テーブルから離れてやったほうがいいかも」とミステラさん。
 続いて荒木会長の講評は「「裏向きのカードがあります」という説明があったが「一枚のカードが裏向きになっています」という表現のほうがいい。言葉がマジックを作っている」等、かなり細かい点までアドバイスが入ります。
 また、「心理的なものがすごく大事で、自分側の見方ではなく相手から見た場合を考える」不思議を綺麗に見せる。テクニックだけで考えると流れが止まってしまう。技術を覚えたら流れに溶け込むようにする。マジシャンは説明していることがマジックにつながらないとダメ。関係ないことは言ってはいけない」というようなアドバイスが次々と飛び交います。
 荒木会長からのお言葉は実に貴重です。プロデューサー、作曲家、歌手、俳優・小説家・実業家と一つひとつに真剣に取り組み、大切に培ってこられた感性や知識を、私たちに授けてくださっているのだと強く実感しました。
 辻さんが南京玉すだれを演じている時、玉すだれの糸がからまってしまうというアクシデントがありました。その時、ミステラさんが語るように「ゆっくり、もどして、ここがこうからまっているから‥」と手に取るように、辻さんがあせらないで戻せるように声を掛けていました。
 講評では「途中で糸が切れたり、くずれたりしたら終わってしまうので、もう一組用意しておいた方がいいですね。形づくりの一つひとつに感情を込めて、その形に見えないものは削って、もっとお客さんを見ながらやったほうがいい。最初の浦島太郎のところは大事にするといいですね。」とアドバイス。
 ミステラさんのマジックにはいつも笑いころげている私でしたが、常にこんなに考えているのだと奥深さに驚きました。
 そんなミステラさんは「ジャンボカードについて『ジャンボカードを使ってできるマジックを研究中ですが何かないかな』との「お題」で、みんなで話している間に沢山ヒントをいただきました。ラウンドテーブルは得るものがありますね、また、参加したいです」とおっしゃってました。
 スペシャルジャンボカードで、上手に「エルムズリカウント」を見せてくれた玄人株の古川さんには、驚きました。
 最後に「次回からのラウンドテーブルに望むことはどんなことですか」ということも話し合いました。ここでも、さまざまな意見が飛び交います。
 「テーマを決めてテーマに沿ったものにしたら、より、楽しめるかも」「他の人へのアドバイスも自分に当てはまるね」「見ているだけでも勉強になる」「即興マジックをつくりあったりするのも面白そう」「マジックをこの機会に習いたいし、できるものは覚えて帰りたい」「プリあらグッズ等も使って会長の演技が見たい」等々、白熱した声が活発に出ました。
 嬉しいことに、会長から、「2ヶ月に1回、2時間で、また、やりましょう」という提案がありました、次回開催は秋頃の予定かな?待ち遠しいです。
 時計を見ると終了予定時間が5分過ぎていました。あっという間の2時間でした。とはいっても誰一人として時計を見ている人はいません。まさに集中して過ごした2時間でした。とそこに最後の参加者、佐久間さんが大遅刻でやってきました。
 駆けつけ三杯ではなく駆けつけカードマジックをうながされ、みごとに演じた佐久間さんは、自分のマジックに対する講評と意見交換を真剣に聞き入っていました。「遅れて来たけれど、マジックをみていただけて、良かった。みんないい雰囲気で、真剣ないい目をしていましたね」と佐久間さん。
 「会長の作品の王様のジュウタンを会長に実演してもらい、とても勉強になった。ミステラさんの講評も解りやすかったし今日は楽しかった」は宇土さんの感想。オリジナルのスポンジボールを演じた鈴木富夫さんに小澤さんがレクチャーしてもらっていたり、会が終わっても、みんなが会長の席の周りに集まって、更に、二時間近く、マジックをレクチャーしていただいてたり。。。。楽しいラウンドテーブルにはおわりがありません・・・。
 帰り道、梅が丘駅に向かうとゆうき君がいました。「アフターで随分盛り上がっていたけどどんな質問をしたの」と聞くと「荒木会長はどんなことを質問しても一生懸命教えてくれます。自分がつくったオリジナルのカードマジックはこれが完成と思ったけれど、会長に見てもらってアドバイスをしてもらうと、まだ全然だめだな。まだまだ作品をよくしていけるなと思う。荒木会長を尊敬しています。また参加したい」とにっこり笑って答えてくれました。
 ラウンドテーブルは参加された皆さんの期待以上の、素敵な刺激を残したようです。

7月3日(火)
久住辰雄
 蒸し暑い日が続くなか、7月最初の例会はカードマニュピレーションの第一人者シルキー渚さんです、わくわくしながら会場に入るとスタッフの五十嵐さん星野さんがもう座席を並べはじめていました。私もスバイダーカーテンを組み立てます。
 スタッフとしてお手伝いするようになってもう3年近くになりますが、みんなでやる裏方の仕事は楽しいし勉強になる事が多いです。それに、ウラでシルキーさんのお手製で自慢の(!)の金色のドラゴンを間近に見せていただいて、その材質に驚いたりとちょっと役得な事もあります。
 会場の設営が終わり、音楽と照明の打ち合わせがおわるといよいよ、会の始まりです。客席には、なんとプロマジシャンのタジマジックさん、ハマック柳田さん、ミステラさん、普通のマジック会ではありえないような人たちがお客さんとして来場されています。
 皮切りは、会員マジックのコーナーから。プリあら運営委員の今村美佳さんです。美佳さんは去年ファンカードのレクチャー(全5回・限定10人)を企画して、シルキー先生にお願いしてしまうほどの行動派です。今日は師匠のシルキー渚さんの前で発表会です!実は、私も同じレクチャーを受講していたので、成果のほどがとても楽しみ。
 美佳さんは、大特訓のかいあって滑らかなカードさばきです。ファンカードも綺麗なカーブを描いて、両手ファン、S字ファン、ジャンボファンとつづきます。難度の高い5枚カードも上手に演じきり、終了。なぜか、私もホッとしました。
 ビジターマジシャンの紹介コーナーでは、時間があえば、いつも顔をだしてくれるミステラさんから。いきなりの「今日は、マジックはしません。」との宣言にざわめきが(笑)しかし、そうは言っても人文字5種という新ネタに会場は大爆笑!
 ミステラさんは、ジョークの効いた、フクロを使ったマジックも披露してくれました。
 つづくは、銭湯マジシャンとして有名なタジマジックさん。TVで来週発表するというユニークな予言マジックをおしげもなくみせてくれました。
 ラストはハマック柳田さんです。ハマックさんも「ハマちゃんもマジックしませーん」と公言(笑)いやいや、ちゃーんと、お笑い芸人らしさあふれる、お札のマジックを披露してくれました。
 さて、さて、いよいよ本日のメインコーナー シルキー渚さんです。赤いシルクのスカーフから、火のついたローソクが出現1本、2本、3本、、、いったい何本出るのやら…でることも不思議ですが、炎がシルクに燃え移らないか気が気ではありません。
 ローソクの次は鳩まで飛び出しました。あふれだすファンカードとミリオンカード。シルキーさんのカードさばきは、芸術的で本当に空中からカードが取りだされてるかのようです。ツァラストラの音楽の終了にあわせて最後のカードが出現するとピタッとフィニッシュが決り大喝采です。
 スカーフの嘘むすびのレクチャーでは軽妙なおしゃべりで観客を楽しませ、黄金ドラゴンの登場です。ドラゴン口の中からシルバーボールを拝借。スカーフの下で浮遊するボールはまるで生きているみたい。みとれていると、ボールがきえた。フィニッシュでステッキが弾けると同時に消失したボールがドラゴンの口にあらわれた。おそるべし、瞬間移動。音楽と演技の計算しつくされたタイミングは、シルキー渚さんならでは。いやはや、凄かったです。
 さて、次は荒木会長のコーナー。会長も、皮切りの一言「きょうはマジックはしません!」、が、タイミングの良さに会場は爆笑。その状況に合わせた盛り上げ方はさすが会長だ。今回は「マジックはしないけど、シルキータッチを出したい!」と音響の太郎さんにシルキーさん登場のテーマ(ロッキーですね)をリクエスト。
 シルキー渚風のマジックが始まるのかと思いきや!会長の手元にはおしぼりが…おしぼりがさらに、ふえてふたつに・・・カメラがズームしておしぼりに印刷された文字は…「silky touch 」アハハ、 なんと、マジックではなく駄洒落ネタでした。
 会長はこのおしぼりを5年前に見つけて、シルキー渚さんがゲストのときに披露しようとず〜っと暖めていたそうです。人を楽しませる事をいつも考えていらっしゃる会長らしいエピソードです。それにしても5年ってすごいなぁ。
 そして、おしぼりの次は、おもむろにスプーンを取り出し、ハマちゃん風にと荒木流スプーン曲げを披露。ゲストマジシャンに合わせたネタや気の使い方は、人を楽しませるプロといえる会長ならではの演出でした。
 シルキーさんのアンコールはチャイナリングとマイザーズ・ドリームです。チャイナリングは古典的なマジックで、タネも会場に来ているほとんどの人は知っていると思われるマジックですが…シルキーさんが演じると本当に不思議なリングにしか見えません。
 目の前で本当にゆっくりはめたり、外したりされるのですがまったくタネが判りません。マジックはタネよりも見せ方でいくらでも素晴らしくなるという事を再認識。タネを知っているからこそ、よけいに感動できることもあるのですね。
 楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいます。本当に楽しくて豪華な時間を体験できるのも、人と人とのつながりを大切にするプリあら会のおかげです。「プリあら会」。いまでは、すっかり私の生活の一部になってしまったようです。
6月30日(土)
羽雁 渉
 「待ち遠しい」という言葉がある。周りを海に囲まれ、四季がある日本は多くの農産物や魚と結び付いて、「待ち望む」という心の楽しみを持っていた。
 しかし、時代は変わり、世界中から年間を通してさまざまな食べ物が入るようになった。貯蔵技術や栽培技術の発達も大きい。
 それに加えて、恋愛の世界も変わった。今は携帯電話やメールでいつでも連絡が取れる時代だ。もう30年ほど前か、郷ひろみが「よろしく哀愁」という歌の中で「会えない時間が〜♪愛 育てるのさ♪」と唄っていた。私も大学時代、横浜のJAZZ喫茶に入り浸り、そこで働く女性にラブレターを書いたことがあった。書いては破り、書いては捨て、やっと書き上げた手紙をポストに入れ、返事をひたすら待った。毎日、毎日、想いが募る中、空っぽのポストをあけてはため息をついていたものだ。
 しかし今、通信技術の飛躍的な発達と流通のグローバル化は「待ち遠しい」という言葉を死語にしてしまった。物質的には満たされても、何か物足りないむなしさを抱え、流されるように毎日を過ごす人々が多いのが現状だ。そんな中、「待ち遠しい」と思えるものを持っているのは幸せなことだと思う。私にとってバスツアーは、まさに「待ち遠しい」かけがえのないものである。
 ちなみに、私の家のカレンダーの6月30日の欄には「バスツアー」の文字が書き込まれ、黄色いマーカーで縁取られている。これは、私にとってのハレ(祝祭)の特別な日を意味する。
 来た、来た、やっと来た。ちびまる子ちゃんのように心ときめきながら中央線に乗って、東京駅へ向かった。今回はメロン食べ放題の旅。そして、私が大好きなミステラさんが参加する。それ以外、聞いていなかった。ところが、待ち合わせ場所の東京駅丸ノ内口に足を運ぶと、何と「ハマちゃんパワー!」の掛け声で腹をよじらせて笑わせてくれる、あのハマック柳田さんがいる。ビッグマジシャンふたりが参加するバスツアーで8200円とは何と安いことか。
 そのうえ、後から帝国ホテル内の有名料亭「吉兆」料理長の伊藤勇次さんも合流、みんなと一緒に料理を作ってくれるという。
 44人を乗せてバスは一路、メロンを栽培している大洋村の「深作農園」へ。現地に着くとさっそくメロンの食べ放題が始まった。「大洋グリーン」と名付けられたメロンで、私が大好きなタカミ系の品種。糖度も高く、いわゆるウリ科の臭みが少ない私が大好きなメロンだ。
 ここの食べ放題はメロンを半分に切っただけの状態で、スプーンで食べる大胆かつぜいたくなもの。完熟して食味が頂点を極めたメロンばかりを選んであるので、皆大満足。
 そんな中、ハマックさんの即興マジックが始まった。農園主の深作さんもプロの芸に大笑い。まさに食べ放題、笑い放題の旅である。
 深作農園を後にしてバスは「iスタジオ大洋村」へ。今日もメニューは盛りだくさん。ウインナーとタマネギの串揚げ、ホタテ貝のカルパッチョ風サラダ「吉兆バージョン」、おなじみスーさんこと鈴木さん特製の冷やしトロロ汁、北寄貝のバター炒め、豚肉の塩釜焼き、焼きトウモロコシノノ。前回のカツオ料理づくしもすごかったが、今回は食の快楽が胃を通り越して脳天を直撃。
 メディチ家もうらやむ豪華三昧の料理の数々に体の力がぬけ、頭の中は朦朧。今回、私は初めてマジックを皆さんに見ていただくというのに、頭の中は快楽物質でいっぱい、緊張感の「き」の字もない状態に墜ちてしまった。
 そんな状態の中、マジックの時間が始まった。今回はプロのマジシャン2人に加え、セミプロのリオ広沢さん、初披露組の3人(小高さん、辻さん、私)の計6人も出演した。
 辻さんは南京玉すだれを山手線の駅名と絡めて名調子で披露、リオ広沢さんは「オペラ座の怪人」をテーマにストーリー性のある素晴らしいマジックでたくさんの拍手を浴びた。舞台裏で一緒にスタンバイしていたが、今回の広沢さんの体内からはまさにオペラ座の舞台に立つ役者の如く、並々ならぬ意気込みが伝わってきた。
 ミステラさんはメロンを食べるうちに髪の毛がメロン色に変わり、メロンもメロンパンに変わってしまうマジックを披露。ハマックさんは一万円札が昔の百円札に変わるマジックなど、ハマちゃんパワー全開で皆を笑わせた。
 そして、最後に「6月生まれの方はいますか」と問いかけると、10数秒してプリあら会員最高齢の太田いさおさん(89歳)が手を挙げた。
 ハマックさんは紙を白いバラに変え、それが真っ赤なバラに変化。そして何とそこから生命の誕生のように燃えるように紅いTバックのランジェリーが「顔」を出した。思わぬプレゼントに太田さんは相好を崩し、胸には紅いバラ、右手には紅いランジェリーを手に記念写真を撮った(ちなみに私の後ろは太田さんで、ランジェリーが私の頭の上をかすめて揺れていた)。
 私にはあの「あずま屋 いさお亭」ができた時以上にうれしい横顔に見えた。考えてみれば当日は6月30日。1日遅れてのバスツアーだったならあの「幸せの深紅のパンティー」は太田さんの手元に入らなかった。リコちゃんでもなく、りょう君でもなく、44分の1が太田さんだったのである。
 私は家に帰って風呂に入りながら思った。やはり、神様はいらっしゃるのだ、と。惜しむらくは送り主がハマちゃんだったことであろう。
 ところで、私。月が変わり、「バスツアー」の文字がないカレンダーを見ながら、何だかむなしさを感じている。「早く9月のバスツアーが決まらないかなぁ」。五十嵐さんの一報を今か今かと待ち続ける、日々が始まった。大洋村を心の故郷と思う私にとって「望郷」の時間が始まった。
6月17日(日)
松崎 忠
 土日は何かと用事があって例会に参加できないことが多いのだが、『みかめくらふと』グッズのファンとしては参加しないわけにはいかないだろう。都合をつけて参加させてもらった。
 定刻、オープニング・テーマソングにのって司会の佐々木さん、隅谷さんがおしゃれな初夏のファッションでご登場。毎回、例会には始めての方が来られます。その度に佐々木さんが丁寧に会の説明をされます。今回は東京新聞のサンデー版に『マジックの魅力』:学校の教材に役立つ大図解として、わかりやすくマジックの分類、ルール、歴史などが掲載された特集記事が出た。
 この特集の冒頭コメントを荒木会長が書かれている。また、会員500人を超えるサークルとして、プリンあらモードマジッククラブが紹介されている。9年前、会長宅で始まったプリあら会もビックになったなぁ? と思います。毎月2回プロマジシャンをゲストに迎えての例会!会長、副会長はじめ運営委員の皆さんの熱意の賜物ですね。
 この特集記事は地方新聞への掲載も広がり、何と600万部以上が販売されているという。ビックリです。そんな紹介もあわせて例会がスタートした。
 今日、はじめは、プチゲストで出演される小俣道代さんが所属している八王子マジックグループの浅井会長がご挨拶。マジックは見るのが好きでマジック自体はあまりやりません。と謙虚におっしゃっていましたが、あざやかなロープマジックをお見せ頂きました。
 また、プリンあらモード会の例会は目からウロコでした。といわれていましたが、八王子マジックグループもプリあら会員でもあった藤本明義さんがプロになられたり、ステージマジックの実力派、江澤ゆう子さんが所属されていたり、日本奇術協会賞、各種コンテストなどでたくさんの受賞歴がある有名なマジックグループです。
 小俣道代さんは男装系のモダンなファッションでご登場。リズミカルな音楽にのって、赤い帽子からたくさんのカラフルな花が、シルクも。そして、何とワインの入ったグラスまでもが。にこやかな表情で帽子をグルグル、信じられないくらいのカラフルな花が舞台いっぱいに!ビックリです。
 曲が優雅でスケールの大きな歌に変わると、着用のベストを脱ぎ、ベストからまた、ワイン入りグラスが出現。ワイングラスゾンビの演技があり、ベストをとると、シャツの赤いタイが黄色のタイに変化、最後はカラフルなステッキが出現。リズミカルな音楽にのったあざやかでステッキなマジック。拍手喝采でした。
 実は、小俣さんのマジックを見るのは4回目位だと思いますが、その度ごとに新鮮で、気持ちが楽しくなる明るいマジックです。ありがとうございました。
 さて、今宵のメインゲスト、6年振り、2回目、『みかめくらふと』で世界的に有名な三瓶米蔵さん、Tシャツ姿でチョット遊びに寄りましたよ!といった風情でご登場。実に気さくな感じでスタート。
 まずは、マジックの創作についてのスタンスをお話されました。製品作りは、全く苦労していない。365日、苦と思っていない(本当かな?)。足し算ではなく引き算の論理で道具作りをしています。これ以上省くものがない位にと。
 そして、問題のある道具、駄作が出るとチャンスだとも。それらをそばに置いて、パソコンをやったり、音楽を聴いたり、映画をみたり、関係ないことをしていると、突然ヒラメキがありアイディアが生まれる。脳裏にインプットされたものが湧き出てくるのでしょうね。
 早速、本物のグッズを出されてのお話。一つ目は『マイザース、ドリーム、グランテッド』(バケツからジャラジャラとコインが出現するあのマジック道具)の開発秘話。本当に引き算の論理から生まれていました。二つ目は『MCマジシャンズ、チェスト』(チェンジングボックス)の開発秘話。
 ハンコ入れのような原作をみせてくれ、グッズをお客に渡せない、タネがすぐバレてしまうような道具はだめだ。不自然なところについている投入口をごく自然な所につけ替える。一ヶ月位で問題点を改良し製品化したという。宝石箱のように綺麗な製品に変身。
 三つ目、みかめくらふとでは20種類のマジックテーブルがあるという。今日は最新の『Book型のフォールディング・テーブル』を紹介された。テーブル部は豪華本をイメージしたデザインになっていて、立て掛けたり、物が置けたり、出したり消したりと、色々な場面で使えるように工夫されている。持ち運びを考えてコンパクトになるなど至れりつくせりの素晴らしいものでした。
 そして、『みかめ・プレゼントボックス』の開発秘話。原作はサンフランシスコ在住のマークバーガーさん、三瓶さんの友人だそうです。その現物を見せてもらうと角度にも弱いし色々問題のあるグッズです。三瓶さんの作られたものはダブパンの原理を導入し、数段レベルが高い製品になっていた。今度はそれを実演、何も入っていなかったプレゼントボックスの中から本物のバースデーケーキが出てきました。ラッキーにも今月誕生日の宮崎さんへプレゼント。よかったですね。
 三瓶さんのお手伝い役は湘南マジシャンズクラブの石山会長がされていました。最後に、私はマジックのことを考えている凡人です。と謙虚におっしゃっていましたが、凡人だったら、あれだけ素晴らしいグッズはできません!そして、安くていいものを提供していきたいと強調されていました。大いに、期待しております!
 もう一つのメインコーナー。会長作曲の音楽がやさしく流れる中、荒木会長のご登場。みかめグッズの『マインドチップ』を使った会長バージョンでした。この手順はパソコンをやったり、音楽を聴いたり、映画をみながら、閃いた!と三瓶さんのお話とラップさせるなど。話の展開がいつも面白い。会長のトークが例会の面白さでもあると思っている。
 もう一つ、これも みかめグッズで『ハート、オブ、ゴールド』お客から借りた指輪をロープに通し会長が手の中へ、ロープを手の甲のところでお客に縛ってもらう。おまじないをかけ、手を開けると指輪がなくなり、何と、テーブルの上に置かれていたネックレスのハート型ケースから出てくる。あざやかで綺麗なマジックでした。
 会長の腕もさることながら、みかめグッズは素晴らしい。今日は『みかめくらふと』開発秘話:現物を見せて頂きながらの比較解説はなかなか聞けない貴重なお話でした。三瓶さん、わかりやすく楽しいお話本当にありがとうございました。
6月7日(木)
佐原有記
 「プリあら例会」6月初回のレポートは、佐原有紀です!こんばんは。
 会場のロビーに到着すると、数名のスタッフの方がiStudioバスツアーの告知の練習をしていました。毎回、様々な志向で楽しませてくれるバスツアーやプリあらの例会、こうしたスタッフの皆さんの努力こそが、充実したプリあら運営の基礎力なんですね。
 本当にありがとうございます。
 予約していたグッズを購入していると、もう開演です!外部のマジックショーのお知らせ、バスツアーの告知に続いて、プリあらのマジック専門誌【プリンあらモードMagic magazine】の刊行発表を、僕がさせていただきました。(編集長として、他ではない企画を満載にして頑張りたいと思っています。
 例会は、会員マジックのコーナーでスタート。アルゼンチンが出身と言う桜井直彦さんのマジック。衣装は、ホワイトのロングのブレザー(こんなのどこに売ってるんだろぅ?) 1本のロープを使ったロープマジックは、どことなくアルゼンチン的ムード?がプンプン。会長が、普段は大工さんのような方ですが、マジックをする時は、「マフィア」のようだとおっしやっていた、その通りの印象に見え面白かったです。
 ビジターマジシャンは、普段はシャイで顔も見せられないという、ケチャップリンたび彦さん。たしかに深々と頭を下げすぎて、顔が全く見えませんでした(笑)
 いよいよ今回のメインゲストのコーナーです。今回は、大道芸ワールドカップIN静岡1998のワールドチャンピオンで、大道芸人のちゅうサンさんです。
 さすがは大道芸! 登場してすぐに、チャップリンの映画を見ているようなマイクを使った独特な動きで、会場大爆笑!
 ちゅうサンさんは、大学時代、マジック研究会に所属していたそうです。ということは、、、もとは、マジックマニア?。始めて例会に参加されたお客さんと、楽しい掛け合いで進行するスポンジボールのマジックや、「オーソレミーヨー」を声高らかに歌い上げながらののロープマジックは最高でした!
 ただマジックを演じるのではなく、マジックグッズを小道具として使い、持ち味とうま〜く調和させていました。 その他、リモコンやエスカレーターのマイムも大爆笑でした。そして何と言っても、最後は投げ銭。大道芸といったら「投げ銭」ですね。ちゅうサンは、この投げ銭をもらう場面も「エンターテイメントになっている」と感じました。観ていて面白かったです!
 そして、ラストは僕のあこがれ、大尊敬する荒木会長のコーナーです。今日は、メモ帳を使ったメンタルマジックと不思議なカードマジックです。高木先生も絶賛されたということで有名な「ビックマジック講座」の中のその名も「メモ用紙を使った読心術」というメンタルマジックです。
 ダレでも出来るマジックで仕掛けもとても簡単なのにとても不思議に思いました。会長はシンプルなネタをどんなふうに演出すれば最大の効果が得られるのか知っているのです。「料理人によって、同じ素材を扱っていても料理の味がまったくちがってしまうのと似ています」と、本の中にも書かれていました。
 また、カードマジックは、1900年代に作られた作品の原理をつかった「荒木バージョン・現代風」なんだそうです。なんで???今日も摩訶不思議な会長ワールド! すごい。
 とても勉強になり、吸収することが多かった有意義なひとときでした。僕も、プリあらのマジック専門誌【プリンあらモードMagic magazine】の刊行に向けてがんばりまーす。皆さん、ご協力よろしくお願いいたします。次回の例会もとても楽しみです。
5月19日(土)
正木亮
 和菓子をほおばり、芳ばしい新茶のなごむ香りに心やすらぐ季節が訪れ、まさに僕にとってはうってつけの最高のシーズン到来だ! 今夜は待望の荒木会長の『表現力を学べるカードマジックのレクチャー』が開催される為、前の席を確保する為に少しでも早く会場へ向かう。
 と・・・ “なっ! なんだー!”と心の中で叫んだ!三人掛けのテーブルが会場を埋め尽くすように並び、開演30分前にもかかわらず、すでに8割が埋まっていた。そして開演時には初参加者7名程を含め、目算した所ざっと、80数名のマジックファンの熱気でスタート!
 まずは、会員マジックのコーナーで、A会員でマジック歴2年の(パイロット教官)土井繁さんの演技で開幕。 新聞紙からミリオンフラワーが飛び出すなど多彩な現象の連打、演技途中観客にアメを配る演出もおもしろかった!司会の佐々木さんが『緊張したでしょう?』 とマイクを差し出すと、『いや?、上がるのには慣れてますから』との、おとぼけ(うまい!)
 そして受講生として参加されているベテランプロマジシャンのケン正木さんに寸評をいただいた。『マジックもおしゃべりも飾り気がなく自然でいいですね。さすがパイロットだけに大変、貴重(機長)な演技でした』と、これ又、憎い一言で会場は大爆笑!
 また、ケンさんは、隅谷さんと2人でやるカードマジックのドゥーアズアイドゥ・トリック(一致現象)を演じて。『ここまでお互いの気持ちがピッタリなら、付き合うしかない!』と、今日もユーモラスなケンさんだった。 
 続いて『今夜は勉強する気満々で来ました!』と、元気なペルさんが登場「ペルリンコ」とかわいい魔法を使っての、ペルさのオリジナリティ溢れる楽しく不思議なお札マジックを演じてくれた。
 参加マジシャンとしては他にも、ケチャップリンたび彦さんやペガサス金子さん小君さん達が会員と席を並べ熱心に受講されている。
 さて今夜の特別ゲストは竹たけをさん。竹さんと荒木会長とは、かれこれ20年来の仲だそう。竹さんが最初に覚えたマジックは、会長がTVで演じたトライアンフと言うカードマジック。会長のカードさばきに魅せられてマジックをやりはじめるようになったそうだ。
  竹さんは、スケッチブックを使った楽しいマジックでスタート。カップ&ボールの演技はかなりの流暢さがあり、タネあかしも取り入れながら、1つ目のカップからジャガイモが現れ、二つ目のカップからは、ニンニク、最後のカップからは玉ネギを出現させてのクライマックス! 出現の素材の光る『(カレー)華麗なマジックでした!』と、コミカルに締めくくりました。竹さんの演技は、穏やかな性格がうまくマジックと融合していて、ほのぼのとしたムードにとても好感がもてる。
 
 まってました、荒木会長によるレクチャータイムが始まった。
 会長は皮切りに、ダンハーラン原案で会長のオリジナルバージョンの「指輪と輪ゴム」を披露。『原案は角度に弱いけど、どこから見ても良いという手順を考えた、今年11月頃に出版予定の、テクニカルなクロース・アップ講座に載せます』と会長。これは、スゴイゾ。
 しょっぱなから、ありえない現象をみせられてしまった。・・・と不思議で僕が真っ白になったいたところ・・・「今日は僕のアシスタントを務めてくれる竹久徹を紹介します。たけひさ!!」という会長の一言で竹さんの再登場。
 竹さんが荒木会長の横に並ぶと、すぐに、会長のドリンクがこぼれるアクシデント発生、それを見て、あわててタオルでふく、そんな、竹さんの姿がかっこいい。お二人の絆のようなものが垣間見れる。
 そして、セルフワーキングを題材にした、「表現力とは?」をテーマに、レクチャーへ突入。会長の著書(19の秘宝)から「手のひらの透視術」や「21トリック」のバリエーション「来てます!」などを折り込みながら、だんだんと他のレクチャーとは一線を画した荒木ワールド」へ引き込まれて行く。。。。
 マジックの演技でも、他のパフォーマンスでも、自分が相手に何を伝えたいのか、作品の面白さを100%伝えられる 「表現力」をもつことが大事というような話から、会長の講義が始まっていった。
 セルフワーキングの欠点は、段取りが必要な為に、意味のないカードの動作を繰り返す所だと。ダウンアンダーなどの手順を「能力のトレーニング」から「だんだん血が沸き立って来たぞォー!」と興奮して行くなど、楽しい演出と表現で、無駄に見える行為に必然的な意味を持たせることができる、と教えてくれる。
 また、マジックは、他のエンターテインメントと違って作品によりかかって演じることが出来る。が、マジックに依存していては、自分を磨くことは出来ないし、良いエンターテイナーにはなれない。
 作品の持つパワーと自分の魅力を磨いて、それを一緒にしたものをパフォーマンスという。
 マジックを本当にうまくなりたいと思ったら、100点の作品を選び、その面白さを理解し、それを100点として表現できる自分になる。技だけではなく自分のオリジナリティを磨いて行くことが大事。などなど、会長がユーモアたっぷりに様々なコメントをしてくれる度、聞き入り、笑い、うなずき、メモを取るなど、受講者の姿が印象的だった。
 例会終後、ケン正木さんが『「面白かった!勉強になりました。とくに、アシスタントにした竹さんの使い方は凄かった。こういうアシスタントの使い方を僕もやってみたい!!』と、周囲の方に何度も話され、感動されていた。
 そう、竹さんと会長は、まるで打ち合わせをしたかの様に始終、息の合った掛け合いぶりだった『オッ!おもしろい・・・』と、僕も荒木会長に使われる竹さんのアシスタントぶりにも、エンターティメントを感じた!
 ミリオンセラーを何枚も出したシンガーソングライター、実業家、作家、マジシャン、そして名優の誉れも高い荒木会長ならではの、とても貴重なレクチャーだった。

 振り返ると、今回のテーマである“表現力”は、カードマジックとしてのレクチャーだけではなく、「人生のレクチャー」のようだった。日常でも表現力の豊かさこそが、全ての幸せの「鍵」なんだと言う事を胸にきざみこんだ一夜だった。
 僕はマリックやセロのマジックのファンである! しかし僕が表現したい演目と違うし、自分のキャラ的にも似合わない。 たんなる憧れと、表現力によって見せるマジックとでは全く別物だと痛感した。
 これから表現力を念頭に置き、自分に似合ったマジックを見つけ、作品のパワーの見せ所を考慮しながら演出して行きたい。今夜、心の何処かにあったモヤモヤが吹っ切れて、一皮むけ感じがした! この貴重なレクチャーに参加出来た事を誇りにして、この手記を終えよう! 
 すばらしいおはなしをありがとうございました、荒木会長!
5月12日(土)
久保田賢二
 今月も待望のiStudio大洋村バスツアーの日がやってまいりました!今回は「小玉スイカ狩り&食べ放題」です。ゴールデンウィーク後半あたりから天気のぐずつく日も多かったのですが、全くそんな気配は感じられず、今月1番の快晴となりました!
  今日はマジックショーメンバーの一員という事で荷物も多く、 時間ぎりぎりでなんとか本八幡のバス停にたどり着きました。 そこで見たことのある方がいるなぁと思ったら、ハマック柳田さんの一番弟子、 ペガサス金子さんでした。最近の例会でもお越しいただいていたので、 マジックの話でも盛り上がりました。
 ペガサス金子さんは、先日の例会の時にバスツアーの紹介があり、 その楽しそうな内容にひかれ今回参加されたそうです。 プロマジシャンと一緒に旅行を楽しみ、プライベートでお話できてしまうのは、一般にはとても考えられません。なんだか自分専用の特別企画を組んでいただいているような気分です。
  iStudio大洋村バスツアーは、自然と触れ合いながら旬のおいしい物が食べ放題で 、また、人との出会いやマジックも含めてたくさんの話題でコミュニケーションが取れる事が特徴です。
 大型バスで、一行は茨城県真壁町へと向かいます。 バスの中では、参加者全員の組分けと自己紹介が行なわれました。 荒木会長によって考案された組名が発表されました。会長はツアーには参加されませんが、かげでこのツアーのすべてのプロデュースをされています。
  今回は組長の本名に因んだ組名で、隅谷治子さんは「スンダラハルコン組」! なんだかスーダラ節みたいでカッコいいぞ! そして、久住辰雄さんの「オタッチョクスミ組」、豊富な趣味を持つ久住さんならではのネーミングかな?山田恵美子さんの「ハマタノエミラ組」、欧米の女優さんみたいな名前です。渡部純子さんの「ワタンベジッコ組」、今後もあだ名になりそうなぐらい可愛い名前が誕生しましたね。ペガサス金子さんの「ペガサモグサカナンコ組」、紹介された直後、本人はうまく言えずに噛みすぎていたので爆笑でした! でも何だか競走馬に出てきそうな速くて強そうな組名です。
 そしてなんと、私、久保田賢二も初の組長に選ばれていました! 今日は頑張るぞっ!と緊張の中、自分の組名は・・・「クンタケンジョロ組」だ! ジョロっとしてそうで笑えるネーミング!初っ端から盛り上がると組長としてもやる気が出る。面白おかしい組名が笑いの渦を巻き込んでいました。
 その後、組のメンバーが決定して行き、初対面の方ともたくさんのお友達を作ることができました。
 今回お世話になる藤田農園に到着。 あたりを見回すと、「おぉ、スイカがなってる、なってる」。農園のハウスの中に、はっきりとした黒と緑の縞模様が目に入ってきます。 藤田農園さんは普通の農家として小玉スイカを栽培し出荷しているだけで、 観光農園ではないので一般の方に農園を開放していないのです。 にも関わらず、iStudio大洋村バスツアー参加者の為に、特別に「小玉スイカ狩り&食べ放題」を企画していただいていたのです。 これを知って、更に感激してしまいました。
 スイカといえば夏のイメージがあったので、 杉花粉の飛散や桜開花が過ぎたばかりの この季節には、何だか不思議に感じられました。 サマーキッズと呼ばれる品種で、4月?6月が旬なのだそうです。 糖高度でとても甘く、シャリ感も十分にありました。
  そして、次のイベント地であるiStudio大洋村には時間に余裕を持って 到着しました。 実はスケジュールに遅れを出させない工夫がたくさん盛り込まれていたのです。
  iStudio大洋村バスツアーでは、盛り沢山の楽しい企画がそろっている為、 参加者はついついのんびりとツアーを満喫してしまいがちですが、 今回から、バスツアーのタイムスケジュールに、遅れが出ないようにと、時間や集合を催促する「鬼軍曹」が登場することになりました。
「鬼軍曹」とは何か?
  実は前回、4月のバスツアーの時に、 五十嵐美智代さんが、申し訳ないながらも「早く、早く」とせかしたところ、 「鬼軍曹」というあだながついてしまったそうです。 でもスケジュール通りに事を運ぶには、のんびりしている人を急がせたり 遅れている人の支援をしたりというこのような役はかかせません。 そこで「鬼軍曹」そのものを登場させちゃえ、というのが荒木会長のアイデア!
 この役を任命することによって、スタッフの負担も減りますね。旧日本軍のかぶっていたあの迷彩カラーの帽子と腕章を付けた、怖い怖い鬼軍曹に任命されたのは秋山さん。おもちゃの手りゅう弾を持って 後方で遅れてる人を勢い付けさせていたのが、おかしく、おもしろく、そして、怖く、非常に良かったと思いました。
  iStudioの別荘に移動してからは、みんなが分担しながら準備を行い、 おいしい料理を味わいながら、最後にマジックショーを観賞します。
 全員が別荘に集合した時点で、まずは北浦湖を背に集合写真を撮りました。 今回も参加者が多い中、なんとかカメラ枠に収まろうと 姿勢を斜めにして入り込みました。 晴天に恵まれて、みんなバッチリの笑顔です。 そしてもっとたくさんの笑顔がこの後も訪れます。
 今回の料理は今が旬の春カツオ料理です。 大洋村地元の鈴木さんは、毎回バスツアーの為だけに参加して、料理を手伝ってくれます。その腕は誰もが感動してしまいます。
 また、東京の有名料理店の料理長たちが、今回のバスツアーのために考えてくれた特別レシピもあります。お店秘伝のポン酢は、香りと酸味があり私好みの味でした。そういった鉄人の方々の協力で、春カツオをみんなで調理することができ、 楽しく食べれる贅沢なんて、絶対にありえない!と思います。
 最後はマジックショーです。最初はペガサス金子さんで、 ロープにリングが通過するマジックを披露して頂きました。 これがとても不思議で非常にウケが良く、 安定したトークですばらしかったです。 私は、 プリあら先輩の中村秀典さんとの共演で、 「マジケン&ひでちゃん」というユニットで3つのショーを披露させて頂きました。
  ツアー初参加でテレビ以外のマジックは初めてという方もたくさんいらっしゃいましたので、 杖の演技や、カード出しなど、不思議さが斬新に映った演技も多かったのではないでしょうか。 実は私も2年ほど前、初めてバスツアーに参加した時に、中村さんので演技を見て、 ステージマジックを始めるきっかけになりました。その時の感動は忘れません。
 バスツアーに参加していなければ、中村さんとのユニットでの共演や ステージでマジックを演じる事すらなかったでしょう。 バスツアーは様々な「きっかけ」を作ってくれる、とてもすばらしい場なんです。 楽しい時間もあっという間に過ぎ、 ずいぶん日が長くなったなあと思いながら帰り支度をはじめます。
 帰りのバスの中でも、まだまだイベントは続きます。 参加者全員が1枚の用紙に、今日の楽しかった事を感想文としてまとめます。 また、前に座っていたリオ広沢さんも、マジックには精通しており バスツアーや会員マジックで演技を見せてくれてます。 今回もマジックを披露してくださり、子供達も大はしゃぎで嬉しそうでした。 サービスエリアでは、新しくできたお友達たくさんと喋りっぱなしで過ごし、 今日も、たくさんの思い出を作る事ができました。
 マジックを間近で見たことが無い方、家族でツアーに参加されたい方も是非バスツアーに参加してみてはいかがでしょうか。 きっと世界観が変わるような事がいくつも体験できると思います。 他には無い人気のあるバスツアーです。皆さん早めに予約してくださいね。
5月8日(火)
むっしゅ佐久間
 今日の例会はプリあら日記を書くのでオフ会まで参加させていただく予定で愛車は小田急OXの駐車場へ置いて、ビールを買って駐車場代を節約(賢いでしょ) 1分もかからず会場の梅が丘パークホールに到着!!目の前に、階段をふさぐような大きな背中は弁護士の小野さん、マジック裁判では私もともに訴訟人仲間であります。
 会場はというと、今日は、いつにも増して最高の盛り上がりだ! まだ30分も前だというのに参加者の数が異様に多い。何よりも続々と来場されるビジターマジシャンが凄いメンバーだ。こんな凄い面子が普通に集うのは「プリあら」ならではだろう。テレビでおなじみの顔が普通に会場に笑顔でいるって凄いことだ。
 ブラック嶋田さん タジマジックさん ミステラさん シルキー渚さん マーカテンドーさん そして女性ではあのアイドルマジシャン・ペルさんがニコニコ顔で登場。周りがほのぼのと明るく輝くようだ。大ホールを満員にするショーが開催できるようなメンバーだ!
 楽屋に行き、ブラボー中谷さん&ハルちゃんにまずはご挨拶。何度かビーポイントでお会いしたことが会ったが僕を覚えてくれていて幸せ!
 アメリカ帰りの疲れを少しも感じさせないいつものはじけるようなブラボースマイル ハルちゃんの素敵なプロポーションは大好きでっす!
 いよいよ佐々木さん隅谷さんコンビのダンシングMCでショーの始まり始まり!ますます息の合った二人のダンスは近年プロ級!
 会員マジックはまず斉藤勝久さんのロープとシルク 空の箱から水の入ったグラスが出現 そして消失 初めての登場とは思えない落ち着いた演技で拍手喝采!!
「できまーす・グッズ・シアター」では、永廣 武規さんのパーフェクトリングを使った6本リング。こちらははじめてらしい初々しい演技で、オリジナルの手順を加えたすばらしい演技でした。
 僕はとても不思議な感じがして一度も使ったことのないリングを引っ張り出してみようかと思いました。すてきなリングでした!!

 さてさて、ビジターマジシャンのトップはブラック嶋田さん。なんとペーパーの復活とおなじみのタバコのフルルーティーンを披露!これを見ただけで帰ったとしても、もう十分お得な感じ。
 続いて、タジマジックさんの新しいマジックバーのお披露目。マジックボトルインキャップで決まり!
 ミステラさんの割り箸マジックはオチが素晴らしく大笑い!!ペルちゃんも自己紹介マジック かわいいので見とれて何をやったかただボーっとしてしまいました(ごめん!)
 シルキーさんは時間が押してご挨拶のみ、来月プリあら会の出演を待ちましょう。
 マーカテンドーさんがニューへアースタイルで登場!相変わらず長身イケメンでかっこいい!!
 ビジターマジシャンだけでショーが終わってしまいそうな盛り上がりの中 真打登場!!
流暢な英語のアナウンス(???)ではじまるブラボー中谷さんのショーははじめからテンション最高!
 ラスベガスからロスのマジックキャッスルを経由して駆けつけてくれただけあって随所にアメリカの雰囲気が炸裂!!
 アメリカの大舞台で「ドッカン ドッカン!受けた」というマジックが大盤振る舞い。
 最後はなんと驚愕の人体浮揚で大演壇!!まさに抱腹絶倒のブラボーワールドでした。

 つづいてもうひとつのメインコーナーは、会長の18番カードマジックの神業 今日はギャンブラーのテクニックを使ったルーティーン シャッフルしたカードから常にハイカードが配られ、いつの間にかストレートフラッシュが出現するという 奇跡のマジックで会場の興奮はまさに頂点!!
 追い討ちをかけるようにブラボーさんのアンコールマジックで豪華豪華のフィニッシュ!!

 アフターは会長の豪邸に集まって楽しいおしゃべり、といきたいところだがこの豪華メンバーに席を置くのももったいないという感じ!
 おいしい手作りケーキをいただきながら豪華マジシャンたちとの夜はたちまちふけて行くのでした。

4月21日(土)
福田智大
 前日のバイト、大学の授業に疲れつつもプリあらに行く。…というより今日は会員マジックをしなければならないのだ。というわけで会場に向かうことにした。会場についてみるとすでにたくさんの人が…!そりゃそうである。なにせ自分が会場に着いたのは開演10分前くらいなのだから。実は今日の会員マジックで使う物を探していてくるのが遅れてしまったのだ。
 何はともあれ会は始まった。次回のバスツアーのインフォメーションがされる中、「たまには行きたいものだ」…と思うが、自分の出番がもうすぐそこまで来ていることに気づき、少し焦る。…そして、ついに僕の名前が呼ばれた!足取りも軽く颯爽と前に(出られたならどんなに良かったか)。
 お客さんにカードを選んでもらい、それを当てるというマジックをした(このときにつけっていたおもちゃの拳銃を少し前から探していたのだが、当日やっと見つけました)。何よりも印象的だったのは僕が拳銃で撃たれた瞬間に「ロミオー!」という声が聞こえたこと。自分という存在がプリあらの中にあることを実感できて喜ばしいと同時にその象徴が「ロミオ」であることが少しおかしかった。
 会員マジックが終わり、ビジターマジシャンの藤本さんがマジシャンから見たら「そこでトップスイッチしてるんじゃないんかい!」と いったような突込みどころ満載のカードマジックを演じていた。
 やはり、すばらしいパフォーマーはそのテクニックだけではなく、人柄が前に出てくるのだなぁ、と以前会長がおっしゃっていたことを痛感した。
 会長は「マジックというものはマジックに頼れるから誰でも簡単に演じられ、他のエンターテイメントに比べて人間を磨くことが置き去りにされる」と言っていた。きっと会長は「だからマジックは簡単だし、つまらないものだ」 ということを言いたかったのではなく、「だからこそマジックを演じる者は自分をどう表現するかとか、マジックに自分が埋もれていないかとか、どうしたらマジックを他のエンターテイメントにも劣らないようにできるのかということを考えねばならないんだよ。」ということを言いたかったのだと思う(違ってたらすみません)。
 そして本日のメインゲストのハマック柳田さんは、出てきた瞬間からその強烈な個性(サングラス)が光っていて、もうマジシャンの人柄丸出し!さまざまなパフォーマンスのその随所に笑いを取り入れながら、「あれっ!不思議…」と思わせるところが、プロなんだなぁ…と 実感させられる。
 クライマックスでのダンボールの傘刺しは、どう見てもダンボールという箱に傘がドスドスッ!と刺されて行くが、中にいる人は無事というやはりこれもハマックさんらしいと思える(ダンボールという身近さが)すばらしいものであった。
 このラストのダンボール串刺しで中に入っていた隅谷さんによると、マジックの練習の際、ハマックさんは「じゃあ次刺すよ〜」と穏やかな感じだったのに、本番では傘が次々にブスッ!ドスッ!と刺さってきたのでとてもハラハラしたそう。
 見ている僕たちだけじゃなく、演じている側までハラハラするなんて、まさに観客と演者が一体になったすばらしいマジックだったなぁ(笑)。ハマックさんいわく、「テンションあがってきちゃって中にひと入ってるの忘れちゃった(笑)」そうです。
 会長のコーナーでは会長が僕のマジック批評をしてくださった。自分自身思っていたところ、つまりお客さんのカードを返してもらってからカードを混ぜるべきではないなぁ…というところを見事に指摘してくださったので、もう目からウロコでした。
 その後にグッズで扱うというワレットを用いた演技を見て、やっぱりワレット欲しいなぁ…と思った。実は僕、ワレット持ってないので。
 アンコールではハマックさんのメタルベンディング。普通なら超能力風に演じるだけなのに、やはりここにも笑いが。恐るべし、ハマックさん。…なんて思っている間に会はもう終わりに時間を告げる。楽しい時間はこうも早く流れてしまうのかという一抹の悲しさと、次回もくるぞという大きな楽しみが僕の胸にあった。
 アフターで会長宅にお邪魔して、とても実りのある時間を過ごし、帰宅の途についたが、終電を逃し、桜上水から飛田給まで徒歩で2時間半かかったのもいい思い出となることだろう…足痛い…。
4月14日(土) 久住辰雄
 天気予報では週末は雨と言われていたのが、参加メンバーの日頃の行いが良いせいか絶好のバスツアー日和です。今回は、初めてスタッフとして参加させてもらえる事になりました。楽しいツアーにしたいという意気込みと不安が交錯して気ばかりあせってしまう日々。とはいっても、ベテランの五十嵐美智代さんと斉藤恵美さんも一緒なのでそんなに心配しなくても大丈夫なのだ…(汗)
 スタッフの仕事は、ツアーの企画から始まる。通常4月はタケノコ狩りで、毎回20本も掘って帰る常連さんもいて楽しみにしている方も多いのだが、今年は気候の変化が激しく、タケノコの成長の日程がうまく合わなくて、別の企画を考えることになりました。
 こんな自由な発想もこのバスツアーならではです。森林公園のそば打ち体験とお好み焼きと日本酒に決まりました。お好み焼きと日本酒にはちょっとうるさい(?)私としては、願ったりかなったりの企画です。それと、荒木会長のアドバイスで海辺の巨大ハマグリ焼き〔10センチもある)を加えて、とても楽しそうで豪華な感じになりました。
 ツアーの前には、下見というのがありまして、当日のバスのルートや移動時間さらには、ハマグリの調理方法などなどを検討します。とくに巨大ハマグリは、地元の人も滅多にお目にかかれない貴重品でハマグリ取りのおばあちゃんがこのiStudioバスツアーのためにとっておいてくれたのです。だからおいしく食べるために調理の際に汁がこぼれないように蝶つがいをハサミで切ったり、加熱時間を検証したりと本格的です。
 いつもはお客さんとして、楽しく過ごしているバスツアーはこんなにも用意周到にシュミレーションされているという事にびっくりしました。これも会長のプロデュースの考え方です。
 そして、普通のバスツアーと一番の違いは席順です。プリあらバスツアーの席順はクジ引きで決まっているわけではないのです。スタッフが参加メンバーの事を考えて草案を作り、最後は会長のチョイスで決定(ほとんど、ここで並べ変えられてしまうのです(^O^)が)、これで当日不思議な事がおこります。一度もあった事のない人たちなのに会長の決定によると、なぜか隣に座った人が同じ趣味だったり、妙に話があってツアーの終わりには旧知の友人のようになってしまいます。ホント不思議です。
 さてさて、当日は梅丘に6時集合(バスの集合時間は6時半)バスに積み込む荷物をはこびます。定刻には全員集合。梅丘を出発します。今回初参加した私の友人の山浦さんは、勝手にバスガイドの玲子さんを本物じゃないの???と驚いていました。
 車内でのアイディアも盛りだくさん、ユニークな組長名は、「ラメの入ったタイツ組」「金のダボシャツ組」「シマシマ模様のデカパン組」など6組です。組長が発表されると、抽選で組員を選んで行き、それと同時に自己紹介が行われますが、その間にバスは、水戸森林公園へ。
 園内の道をどんどん上って行くと、なんとバスが通れない道です。道幅はギリギリですが、生い茂った木がバスの屋根にあたってしまいます。ドライバーの浦野さん(マジック好きのプリあら会員です♪)は、大型のバスを200メートルもバックで分岐点まで戻ります。凄いテクニックです。
 そば打ち体験場へ到着です。10組にわかれ、そば打ちの先生(お母さんたち)に教えを請います。みんな、見よう見まねで、真剣にそばを打っています。そばが、ゆであがる間に今回の目玉の一つである、美味しい日本酒をいただきます。新潟の久保田、八海山、茨城の武勇。そして、小高さんが、皆で飲みたいと持ってきてくれた、幻の瓶酒。どれも、美味しかったけれど、瓶酒はほんのり甘くて飲みやすくおかわりする人がたくさんいました。小高さんごちそうさまでした m(_ _)m
 そば打ち名人達に別れをつげ、バスは大洋村の海を目指します!海には、巨大ハマグリが待っています!
 食後は、靴下を脱いで海に入る人などそれぞれ、海や景色を楽しんでいます。特に海をバックにテラスでは、ダンス歴?十年というプリあら会員の宇士さんがステップを披露。ちょっとしたダンス教室のようでステップを踏む人たちの目がきらきらと輝いていました。
 次の湖畔のiStudio大洋村では、マジックショーの飾り付け、ドリンクetcそれぞれの役割があり、みんなで作り上げていきます。乾杯の後、天ぷらに、焼きタケノコ、タケノコご飯、お好み焼きと、なんだか一日食べてばかりです(笑)。
 さて、お腹いっぱいになったところで、お楽しみのマジックショーです。きょうは、プリあら会員の斉藤さん、治ちゃん&美保ちゃん、ひでちゃんの三組です。まずは、斉藤さん。カード当てマジックに最前列の優斗くんは興味津々です。最後は紙袋に水を注ぐマジックで、みんな不思議がっていました。次は、可愛いうさ耳を付けて治ちゃん&美保ちゃんの登場。プリあらグッズを使ったマジックです。風船からカードが飛び出すマジックはちょっと手間取りましたが、最後は見事にカードが出現、暖かい拍手が送られました。
 そして、トリはひでちゃんです。ひでちゃんは独特の雰囲気があって登場するだけで盛り上がります。なんというか、存在感があってうらやましい限りです。炎をつかったり、スカーフがステッキになったりと本格的です。そして、風船を操ってのダンスは見事でした。大きな荷物を持参していただきありがとうございました。
 楽しい時間は、あっという間に過ぎてしまいます。初めて誘った友人も、また参加したいと言っています。そしてプリあらの例会にも来ることになりました。初めてスタッフとして参加して、人間のつながりのあたたかさや人に喜んでもらえる嬉しさなど、勉強になりました! 
 このような機会を与えて下さった荒木会長、一緒にスタッフをしてくれた美智代さん、恵美さん、ありがとうございました。不思議で楽しいバスツアー♪いつまでも大切にしていきたいとおもいます。
4月12日(木)
松崎 忠
 マジックの例会でこれだけショーアップされているところはないだろう。と、いつも思っている。受付、舞台設営、司会進行、音響、照明、マジックグッズ販売コーナーなど『素晴らしい』の一言につきる。会長、運営委員の皆さん、会員の協力によって成り立っている。
今日の例会も、名司会、佐々木さん隅谷さんが春らしい真白な衣装で颯爽とご登場、元気いっぱいの楽しいダンスで始まった。
 会員マジックは初登場の小澤さん。仮面チェンジ、新聞紙の復活、風船ゾンビ、楠玉出しのアクトを明るい曲のBGMにのせて演じられ、拍手喝采でした。3年前に退職し老人福祉の仕事をされているが月に5〜10回もお年寄りにマジックを披露されているとはビックリ、今後ともご活躍を。
 佐々木さんが大好きと言われる大道芸。今宵のパフォーマーは、若くてチャーミングなバーバラ村田さん。アコーディオンとピアノの軽快なメロディにのってご登場。第一幕の始まりです。大きなトランクから鳥かごを出し、何が始まるのかと思っていると、鳥かごにお面をつけ、帽子をかぶせ、着てこられた黒いコートを脱いで人形に着せて、パートナーの誕生です。
 バーバラさんの衣装はビスチェという下着のような妖艶なファッション。一人二役で繰り広げるユーモアたっぷりで、ロマンティックなダンスショーは大爆笑でした。ストーリー性と観客を巻き込んだパフォーマンスはサンキュー手塚さんと共通したものを感じましたが、ちょっと妖しくコミカルな演出はバーバラ村田さんならではの個性を十二分に発揮されていた。観客をひとつにまとめた感動の即興シアターでした。
 第二幕は衣装替えをするも、背中のチャックができずお客に閉めさせる意図的な?演出もさりげなく楽しい。ロミオとジュリエットの物語のはじまりです。
 ジュリエットはバーバラ村田さん、ロミオは見えない糸をたぐり寄せて若手会員の福田さんが選ばれた。王冠とマント姿で、すっかりロミオになりきった福田さん。まずは、リハーサルで発声練習、次に会員の中からADと天使役が選ばれ、本番スタート。映画さながらの演出だ。二人の仲睦ましい熱演のダンスが終わると、ドラマの山場を迎え、突然、嵐の音楽に。ロミオは毒を飲んでバタリ、それを見て悲劇の主人公、ジュリエットはナイフで胸をグサリ。血はシルクから万国旗に変わり、マジックらしい演出も。
 妖しくもユーモラスでコメディタッチの爆笑劇場はバーバラさん、福田さん、会員の宮田さんのAD,ビジターで参加の天使役も素晴らしい演技で会場は大いに盛り上がった。
 会長コーナー:「マジックはコミュニケーションツールである」会の設立趣旨である友達を大切にしたいと言う会長のトークから始まり、新しいプリあらグッズ。コップの中から忽然と本物のコインが消える新商品の紹介。それと、会長の著作本『カードマジック19の秘宝』から「ファラオの奇蹟」が演じられた。ストーリー仕立てが面白いカードマジックでした。
 マジックに物語がついているというのは多いが、会長の場合は反対で、物語にマジックがそえられるといった具合だ。さりげない中に不思議さがかくされているから、セルフワーキングのカードマジックが魔法のように思える。
 最後はバーバラ村田さんのアンコール。パントマイムの演技の最後は口の中からピンポン玉がいくつも出てくる。ユーモラスでとっても楽しいパフォーマンスだった。汗びっしょりのバーバラ村田さんが印象的でした。楽しい時間を有難うございました。
3月21日〔水〕
鈴木章子
 4月から二年間の改築工事に入るため、砧区民会館での例会も今回が最後! と、成城学園駅を下車して、ちらっと感傷的になっていたものの、会場に着くなり活気いっぱいの空気と豪華なスケジュールにさっきまでの感傷も5秒で吹き飛んでしまいました。
 会員マジックは、タキシードにビシッと身をつつんだ中島俊一さん。新聞のマジックからカラフルなマジックを見せてくださいました。上尾マジッククラブに所属し、ボランティアでの活動で、年間50ヶ所も回られているという中島さんは、真剣さが演技にもキラッと光ります。
 ビジターマジシャンはミステラさんとシルキー渚さん。  
 いつも気さくに楽しいマジックをしてくださるミステラさんはファンが多いので、ミステラさんの名前が出ただけで会場は笑顔と和やかさに包まれます。
 今回はカードマジックで沸かせてくださいました。
 続いての登場はプリあらの影の顧問とも言われるシルキー渚さん。シルキー渚さんは、四つ玉の一つを手にして本当に消えたかに見えるマジックの後、マニュピレーションのレクチャーをしてくださいました。「一個のボールでも消したり出したりすることはできる。玉一個、1コイン、一枚のシルク、何でも1個の扱いをきちんと覚えると、組み合わせることができる。ボールが消えることは無く人間の手で消したように見せるので、ふくらみ方などボールを持った時の手を鏡で見て良く覚える。器用では無く理屈に合った事をやる。自分の手が手品の道具」と、マジシャンとしての丁寧な姿勢を教えていただきました。
 メインゲストのコーナーは、日本海の香りを漂わせて、ダンディなマイク太田さんとアシスタントのさくらさんとひろみさんの登場です。次々と流れるようなマジックの数々に拍手がずっと響いていました。また、マイク太田さんから参加者全員に手作りのマジックグッズのプレゼントをいただきました。マジックグッズのレクチャーでは、「できた、できた」という皆さんの楽しい声が響きました。
 マイク太田さんは新潟の海近く、佐渡が見える所に住んでおられるそうです。例会の二日前には、この冬で一番の積雪を記録する雪が降りましたが、早く溶けたので、この日の運転は快適に来られたそうです。
 荒木会長のコーナーは、驚きのメンタルマジックで、初めて例会に参加された方を中心に6人の方が覚えただけのカードを一度に当てていくという私も初めて見るメンタルマジックでした。会長の「6枚の選んだカードを当てます」という声で会場にどよめきが起きました。世界で誰もやった事のないマジックだそうですが、「昨日の夜に、これをやれるのじゃないかと思った」と、涼しい顔をして全員のカードを当ててしまいました。
 それも、ただあてるのではなく、会員達の胸に『聴診器』をあて、当てていきます。演出もとても面白い。5月19日の例会では会長の「カードマジックにおける表現力」についてのレクチャーがあるとのことなので絶対に参加しなくてはと思いました。
 本日は4月14日は、大洋村バスツアーがあることと、次回4月12日からの例会は梅が丘パークホールで行なうというお知らせがありました。
 私は2月のバスツアーに参加しましたが、あまりの楽しさに元気をもらった上に長年の夢を叶えさせていただきました。それは、大洋村アイスタジオでのおいしい食事の後に、小学生の男の子がバルーンで犬を作っていたので「それ難しいんでしょ」と言うと「簡単だよ。ここをこうやって、ここは耳で、しっぽのところは‥」と、とても解りやすく教えてくれ、難しいと思っていたワザを何と15分でできるようにしてくれたのです。「いつかバルーンで動物を作れるようになれたらいいな」という私の長年の夢はバスツアーに参加してこの少年との出会いで叶えられたんです。
 荒木会長の「人生の中で一番大切な財産は、人との出逢いと感動のあるコミュニケーション。その為に、マジックは素晴らしい道具になる。素敵なマジックで友達とのつながりを広げ、深めて行こう」という思い。例会でのマジシャンの演技やレクチャー、それを見る会員の方々の目には、不思議だけではなく、人生を謳歌する笑顔が込められていることを強く感じました。
 新しいメイン会場となる梅が丘パークホールでは、また新しいプリあらの歴史が生まれていく事でしょう。
3月8日(木)
 佐原有紀

 3月、最初の例会。今回の日記は、佐原有紀が執筆させていただきま〜す!
 会場に入るといつもと同じ・・「プリあら」のふんいき! 会員の方々やスタッフの方とお喋り!そして、「プリあらグッズ」のブースで、とあるグッズに一目惚れしていると、その近辺にはマーカテンドーさんのお姿も!!!開場してからの“この時間”が、いつも実に楽しい!
 そして、時間は7:30。「プリあら例会」の開演です。幕開け一番、MCの隅谷さんと佐々木さんによるインフォメーションでは、いつもマーカさんからお借りしている「スパーダーカーテン」を、ついに、ついに購入したとのこと!(す、すごい!ビッグニュース?にみな感慨ひとしお)
 そして、「ビジターマジシャンのコーナー」です。今回は、お二人のマジシャンがプリあらに! お一人目は「プリあらのの顧問」シルキー渚先生です。
「今日は何もやりません。」とシルキー先生。(残念・・・) そして意外なコメントがもう一つ、「二川さん(今日のゲスト)とは、まだお話したこと無いんだよねぇ」(ええっ、ホントですか?意外でしょ!)。
 そしてお二人目は、世界的にもチョー有名なマジシャン、マーカテンドーさんです。そんなマーカさんは?「僕も今日は、マジックやりません。」(残念×2)。な、なんで?と思いつつお話を聞いていると、「今日、シルキー師匠と僕は、同じ所をケガしてます。」と言って、人差し指を見せてくれました。そんな笑いありの「ビジターマジシャンのコーナー」でありました。
 続いて「会員マジック」のコーナー。今日は、様々なマジックのイベントにも出演されている、正木 亮さんが挑戦されました。笑える話を交えながら、古典「三本ロープ」を演じてくれました。
 そしていよいよ「メインゲストのコーナー」!!!今回のメインゲストは、クロースアップマジシャンなら、誰もがこの方の本を、一度は読んだ事があるであろう、クロースアップマジック界の巨匠、二川滋夫先生です。 二川先生は、荒木会長の「テクニカルなカードマジック講座」の付属のCDにも出演されていらっしゃいますが、ご自身でも数々の文献を著している方です。
 さぁ、二川先生のご登場!
 コインマジックの傑作【3フライ】から始まり、ロープを使ったカード当て、そして缶を使った?・・あっとこれはマジックではありませんでしたね。「これ、ダイズなものね!」も大うけでした。楽しい二川先生のショーが幕を閉じた瞬間に、皆の顔に・・(ワクワク、アンコールが楽しみ(^^)/)・・とくっきり!
 次なるは、プリあらの2つ目のメインコーナー、「荒木会長のコーナー」です。いつもの音楽で登場し、きれいなクロースアップテーブルの前に立ちました。
 いつもお会いして思うことですが、本当にオシャレでカッコイイ!「今日もオシャレだなぁ」と思う中、マジックが始まる。きれいなボックスを使ったマジック。観客の方の指輪の空中飛行です。「これ、今度プリあらグッズにします!」と会長。「でも、この紐は付いてないよ。」とやたらにアピールしている所が、また面白い!
 次に、カードマジック。(待ってました〜) 今日は【テクニカルなカードマジック講座2】で発表した、「エナメルカウント」の違うバージョン。「エナメルカウント」は、僕も覚えましたが、それでも不思議な所があるんです。最後にブランクに変わってしまうのが、とっても衝撃的だと思いました! マジックメーカー社のロブ・スティフ社長が言っているように荒木会長は、本当に【世界一のカーディシャン】だと感激します。いつか一日中、荒木会長にカードマジックを教えてもらいたいです!
 さてさて、いよいよ二川先生のアンコールの時間です。アンコールは、【3カードトリック】を演じてくれました。これもまた、面白く3枚のカードを、なかなか数える事ができないと言うもの。最後は、トランプ2デック分のカードになってしまいました。
 以上が今回のプリあらの報告です。プリあらに行くと毎回、何かしら新しい情報を仕入れることができます。会長の【テクニカルなカードマジック講座2】にも書いてありましたが、一つ一つの情報を大事にし、その一つ一つの情報に感謝して行きたいと思います。 おわり

2月24日(土)
秋山 俊広
 朝4:45分にセットした目覚まし時計は、気がつくと6:00。急遽集合場所を梅が丘から本八幡駅に変更し、最寄り駅へ急いだ!
 ところでこのバスツアーは面白いことに参加者が5人以上集まればバス停がつくれるそうです!常設のバス停は梅が丘駅、東京駅、本八幡駅の3箇所。いつも僕は奥さんの直子と娘のリコの3人で参加しています。たまに義理の母と父が参加することがあり、良く考えると家族だけでメンバーは5人!・・・5人で参加したらもしかして自宅の前がバス停になるんじゃない???(バスの運行ルートからかけ離れているので無理なことはわかっていますが。。)
 それに今回は遅刻するわけには行かない理由がありました。我が娘のリコが「夢見るコアラ組の組長」に任命されていたからです!・・・そう、前回のバスツアーから「組長」が6人任命され、楽しいくじ引きによって、参加者は誰かの「組員」になるシステムができました。組長は組員にいっさいの命令をすることは出ませんが、組員がバスに乗り遅れたり、迷子になったりしないように常に確認している義務があります。
 今回のツアーでは小学2年生のリコが組長に任命されたのには驚きました!!(選ばれた時のリコ本人のテンションはかなりハイレベルでした!)組長が決まり、ヤル気に満ちたリコの顔を見ていて、リコを任命する荒木会長って、「この人はこうしてあげれはきっとこう良くなる」みたいなことをちゃんとわかっておられるんだ!と感じるものがあり、あらためて会長は凄い人だということを実感し、またまた勉強になりました!
 ツアーでまず訪れたのは、何時もお世話になっている深作農園さん。istudioバスツアーだけに用意してくださった選りすぐりのハウスを、何と貸切!で思う存分イチゴ(クイーンベリーというとんでもなく美味しいイチゴ)を食べまくる!! 
 皆より先にハウスの外に出ると、バスの運転手の浦野さんがイチゴをつまみ食いされていました。浦野さんはハウスの中を覗き、「何で皆さん群れをなしてハウスの奥へ奥へと足早に進んで、しかも、ずっとそこに止まっているんですかねえ?手前にもこんなに赤くて美味しいイチゴが沢山あるのに」と笑いながら話していました。
 確かに、ここのイチゴは今まで食べたことが無い甘さを持った美味しいイチゴですが、そこには、その日に出会ってほんの数十分しか経っていない参加者同士が、まるで昔からの親友かのように語りあっている光景があります。イチゴとは別に、ハウスの奥でついつい立ち止まって話に興じてしまうのです。そんな光景を見てると、このツアーが「○○狩り」という目的の他に持っているプラスαがはっきりと見え、やっぱ最高!!って実感します。
 その後istudio大洋村の別荘へ場所を移動します。今回はアンコウ(重量14のビッグサイズ!!)の吊るし切りショーをはじめとした海の幸・山の幸が沢山用意されていて、みんなのお腹は十分すぎるほど満たされました。
 その後さらに、プロマジシャンのミステラさん、ペルさんをはじめとした豪華マジックショーまで見ることができる幸せ感は、参加した人にしか味合えないものです。
 特にプロマジシャンのミステラさん、ペルさんはプライベートで参加されているにもかかわらず、わざわざ大荷物を抱え皆さんにパフォーマンスを披露してくださった(何度も披露してくださっています)ことは、私達参加者にとっては感謝、感謝以上のものです!!
 というわけで、今回のツアーもミラクルの連続でしたが、このミラクルは偶然巻き起こるものではなく、荒木会長のプロデュースで全ては仕掛けられている気がします。
 バスの席順・自己紹介の進行・日記(多分この日記も)・大洋村という環境そのものまでetc・・・全ては会長のプロデュースによって描かれたミラクルなんだと思います。
 そしてそのミラクルを実行するのは、ツアースタッフの皆さん、美智代ちゃんのお母さん、鈴木スーさん、そして参加者全員なんだと感じています。このバスツアーによって、沢山の皆さんに出会えたことを本当に感謝しています。
 これからも出来るかぎり参加し、盛り上げて、一生の財産にして行こうと思います。
2月20日(火)
中村ひでのり
 今日の例会は3月度のバスツアー紹介コーナーからスタートです。
 このコーナーが終わるといよいよ会員マジックのコーナー。私の大切な仲間である久保田君は、今回初挑戦で5時半入りして準備。気合が入っていました。日本ではおろか海外でも手に入らないという貴重な変身グッズを使った出し物だが、覆面で耳が良く聞こえない状態なので、お喋りと構成を私が担当することになった。
 出だしからして傑作だったのは、「何だこの音は…」のせりふでスタートしたとき、音響係の太郎君がこの言葉にビックリして一時停止してしまい、久保田君が一度出てきたと思ったらそのままバックして戻るというハプニングに。
 でもその格好が可笑しかったらしく予想外の所でウケてしまった。久保田くんは、帰りに会長からも「良かったよ!」と褒められていました。これからも期待しています。
 今日もビジターマジシャンが2人参加されています。一人目のミステラさんはカードマジックを。シルキー渚さんはロープを使った脱出マジックを見せてくれました。ミステラさんのクローズアップは珍しいけど「掛け声」はいつも通り、笑えました。
 シルキーさんの腕時計脱出マジックもとても不思議だったなー。
 さて、いよいよ今日のメインゲストは1999年の大道芸ワールドカップでグランプリを取られたサンキュー手塚さんの登場です。この大道芸ワールドカップは世界中から参加される100組近い出場者がいる中でこれまでにグランプリを取った日本人はたったの3組。手塚さんはその中に入っているのだ。
 大道芸といえば、ディアボロやクラブスなどのジャグリングを思い出しますが手塚さんの場合はちょっと違っていて、いわゆる宴会芸の極致といわれているコメディータッチの演技。ビートの速い音楽が鳴ったかと思うとラジオ体操の音楽に切り替わり、それに合わせたロボットアクションパントマイムには場内大爆笑!!またレコードの回転数可変バッキングの究極合わせ技はまさに体そのものを使った一つのマジックといえよう。
 この後もお客様参加型の不思議パフォーマンスや、ホイットニーヒューストンのヒット曲に合わせた大爆笑ワールドには参ってしまいました。辛いものを使ったアクトのあまりに強力なインパクトに、その晩、夢に梅干が出てきてしまったほどです(見た人しか解からないが…)。
 サンキュー手塚さんの「サンキュー」の名前の由来は何ですか?と聞いたところ、師匠の名前が「ハッピー」で師匠が私に付けてくれた名前が「サンキュー」なんです。
 と仰っていました。まさにサンキュー手塚さんの演技は「ハッピーにさせてくれてありがとう!」と感謝せずにはいられない、とても楽しいパフォーマンスでありました。
 さてガラリと雰囲気は変り、続いては会長のコーナー。会長のコーナーは何が出てくるか全く予測が付かないので「今日は何だろう?」と毎回期待させられます。
 今日見せてくれたのはダイスを箱に入れ観音開きの扉を閉めるが最初は片方ずつ空けておき、開いていない方に有るんじゃないかと思わせて最後は予想外の結末になるというお笑い嗜好の強いネタで、かの有名な某お笑いマジシャンも演じていた事がある楽しいグッズ。
 続いてはステージ用の3本リングでしたが、今までとはかなり違った印象のリングで、通常のリングは演者が演じるだけで相手に渡すことは出来なかった。このリングは相手に調べてもらいながら手順が作れる優れものである。実際に会長は自由に入れたり出したり出来るのに、会場の一人に渡して調べてもらうが、外れもしないし切れ目も無い。一体どうなっているのか!?
 名前は「パーフェクト・リング」で、日本で扱っているショップは少なく、もちろん最安値で入手可能だ。会長独自のやり方は、つなげた瞬時に相手にわたしたり、戻って直ぐに外したりしながら、リングには切れ目がまったく見えない。このようなグッズまで扱うとは「プリあらグッズカンパニー」もいよいよ本格的になってきたなー。
 最後はサンキュー手塚さんのアンコールで締めくくり楽しい時間はあっという間に過ぎてしまった。
 帰りにビジター会員の一人が、「今日は笑うためにこの会場へ来たみたい。面白かった」と話していました。
 会長はいつも「色々な財産がある中で人こそが最も貴重な財産」とも語られており、プリあら会が誕生した背景にも単なるマジック会にとどまらずこうした「人が集う場所での楽しい心の触れ合い」を重要視しているようだ。
 昨今問題視されている小・中学生のいじめや自殺問題。「未来の君が待つ場所へ」の著者である宮本氏も、いじめと戦っている子供たちに次のようなメッセージを送っている。「君の味方は必ずいます。君の未来はまだまだ素敵な事が待っています。それをあきらめないでください。絶対に死を選ばないでください。君を愛する人のためと君のすばらしい未来のために」
 いじめなどこの世からなくなって欲しいものである。人間は人を喜ばせるため、人を楽しませるために生まれてきたのではないか!。例会での、みんなの楽しそうな笑顔を見るたびにそう思う。
2月4日(日)
久住辰雄

 いつもの様にオープニングのテーマソングにのせて司会の佐々木さんとハルちゃんの愉快で軽快な(?)ダンスの登場で今日も楽しい例会が始まりました。
 インフォメーションもそこそこに、会員マジックは星宮光くん(ほしみやひかる)と佐原ユウキくん。星宮くんは、プリあら特製のウサギ絵柄のカードを使ったオリジナルカードマジックを披露。
 カードケースをオリに見立て、閉じ込めたはずのカードケース(オリ)から、ウサギが脱走するというストーリー性のある不思議な現象です。このカードをもっていれば、誰でも簡単にできるのだとか。私にもできそう?カードの絵柄のうさぎは、パンダみたいなうさぎでめちゃかわいいし、買わなきゃだ!!
 片や、ユウキ君は、相変わらず中学1年生とは思えない飄々としたおしゃべりで笑いをさそい、手慣れたカードさばきで、ちょっとキザなカード当てを披露。独特のキャラクターが光る将来が楽しみな中学生です。
 続いて、ビジターマジシャンの小君さんが登場。大阪を拠点にBARでテーブルマジックされている可愛らしい女性マジシャンです。ムッシュピエールさんが師匠だとか。今日はチャイナリングを演じてくれました。雰囲気がどことなく皇室の紀子様にも似て、独特のホンワカとした間がとっても新鮮です。カードマジックでは、失敗したのか演技なのか判らないアンニュイな芸風で思わずクスっとしちゃいました。
 さぁさぁ、本日のゲスト・・なぞの東洋人と噂の高い、沙門零さんの登場です。
 皮切りより、軽妙な音楽とともに登場され、スカーフのプロダクション、ミリオンカード、シルクハットから滝のようにスカーフが溢れ出るという流れるような連続ワザに唖然です。魅惑のサイレントマジックの世界にひきこまれてしまいました。そして、沙門さんの饒舌なマシンガントークに次のマジックにうつる前から、客席は大盛り上がりです。
 ご自分とマジックとの出会いをさりげな〜く(?)物語っているうちにいつの間にか、マジックがスタート。4枚しか持っていないカードが一枚ずつ、捨てても捨てても4枚あるという(???)とっても不思議なカウントのマジックです。手元は同じことの繰り返しなのですが、話が面白いので、ぐんぐんひきこまれていっちゃうのです。本当に狐につままれたような気にさせられるほど、鮮やかなカードさばき。
 そして、会員の海老原さんをステージに招いてのスポンジボール。古典的なマジックですが沙門さんのトークにかかると大爆笑のマジックになってしまいます。スポンジボールを「幸せの玉」となづけ、しっかりキャッチしてくださーーいと、これまた、楽しいお話が光っていました。本当にマジックは演出の力が大切なんだと感じます。
 続いては、中村ひでのりさん(自称ヒデちゃん)を招いてのフローティングテーブル。名づけて、ダンシングマンボーテーブル!?。狭い舞台をマンボのリズムに合わせてテーブルを浮遊させながら、右へ左へステップします。ヒデちゃんのあわてふためいたリアクションに会場は大爆笑。
 最後は、ドンブリマジック(ライスボール)です。これも古典的マジックらしいのですが、マジック暦の浅い私は初めて見るマジックでした。カラのドンブリから溢れ出る出るお米に本当にビックリしました。
 沙門さんは絶対、魔法使いに違いありません。沙門さんのマジックはどれも、まさに【温故知新】クラシックなマジックを沙門流に味付けしたすばらしいショーの数々でした。まだまだ、沢山のレパートリーをお持ちだとききました、もっともっと見せていただきたい!
 さて、荒木会長のコーナー。本日、まずは、プリあらグッズの紹介です。
 カードプレスに新製品のミステリーチップス、どれもこれも会長が紹介するだけで無性に欲しくなってしまいます。カードプレスは、会長が誤ってコーヒーに浸してまったカードまで、ピンピンに!!おそるべし、プレス力。普通ではもう使えないような古いカードもピンピンに変身、かえって手に馴染んで、とっても使いがってがよくなるんだそうです。カード好きなら、もってなきゃですね。
 ミステリーチップスは、メンタルマジックですが、会員マジックにも出場したユウキくんを呼んでの楽しい会話から始まります。自然にマジックにと導入し、どんどん盛り上がって行きます。会長流のメンタルマジックは、当たるまでが、ホントにドキドキしてスリル満点です。
 ラストは沙門さんのアンコールです。小さなうすーい黒い皮の財布がトートバッグにさらにバッグの中から、水の入った金魚鉢が出現!!本当にびっくりです。もーすっかり、沙門さんのファンになってしまいました(^^)
 「ファンになっていただくのは、いいんですが、ストーカーにはならないでください」という最後の言葉にも大笑いです。
 いつも楽しい例会ですが,今日はさらに楽しく時間が過ぎて行くようでした。幸せな気持ちで帰宅できる、プリあら会は本当に最高です。

1月30日(火)
運営委員・今村美佳
 「プリあら」PRESENTS【会員限定!特別グループレッスン】第一弾『ファンカード&ミリオンカードレクチャー』が無事終了しました。
 昨年11月7日より5回にわたって催されたレクチャーの模様を、参加した10名の感想文でお伝えしたいと思います。
 正木 亮さん↓
 いつもカードマニピュレーションのステージを観るたび「出来たらカッコイイなぁー」と常日頃思っていた。今回、10人限定の特別レクチャーがある、しかも講師は『ファン&ミリオンカード』のエキスパートであるシルキー渚先生と聞き喜び勇んで応募をした。わずか5回の講習だったけれど、基礎から一連の流れを学ぶことができた。アッと言う間に終わってしまい、まだまだ続けたかった気分!加えて、このレクチャーを通して、山形県から参加した武内幸一さんや、以前は例会で顔を見かけるだけだった岸克行さん達とも色々な話が出来た。「プリあら」って人を結びつける不思議な『力』がある様だ! 
 岸 克行さん↓
 「ヤバイ!!」これがレクチャ−初日の感想です。シルキー渚先生の華麗なマジックと受講生の皆さんのレベルの高さに、ただただ感心するばかりで、このあとのレクチャーについていけるのか不安で不安でいっぱいでした。しかし、そんな不安も、シルキー渚先生のわかりやすい指導と皆さんが温かく接してくれたおかげで、すぐに消えていきました。レクチャーは毎回楽しく進み、自分自身もレクチャー修了時には、少し上達することができたと思います。今回が初めてのレクチャーでしたが、こんなにも楽しいレクチャー、是非、また受講してみたいと思います。シルキー渚先生、受講生の皆さん、本当にありがとうございました。
 地方のB会員でありながら、思い切って、無理をして参加して、とても良かったと思います。
 武内幸一さん↓
 「プリあら」、荒木会長、今村さんに感謝します。シルキー渚先生にお会いできて、たくさんのことを教えていただき、仲間にも恵まれ、レクチャーの時間はとても充実した時間を過ごすことができました。レクチャーが終わってからの成城学園前駅や電車内までも仲間と一緒で、学生に戻ったかのような楽しい気持ちを持つことができました。ありがとうございました。
 鈴木唖樹さん
 特別レクチャーを受けられとても幸せでした。以前からカードを習いたいと思っていたのですが、なかなかきっかけがなく、一人ビデオでの独学となっていました。自分ではそれなりに形になっていると思っていたのですが、こうしてレクチャーを受けてみると、今までのが「ま〜ぁひどい事」!ファンカードもまともに開けない自分にビックリしました。1月30日の最終日には、シルキー渚先生直筆の『修了証』が一人一人に授与され、さらには、荒木会長もお忙しい中レクチャー会場に足を運んで下さいました。本当にありがとうございました。
 中村秀典さん↓
 この度、シルキー渚先生直伝による未曾有のカードマニュピレーションレクチャーを受講出来る10名のメンバーに加えて頂けた事はとても嬉しく、毎回楽しみに参加させて頂きました。何より良かったのはビデオと違い質問が出来る事です。特に立ち位置や足の形まではビデオではなかなか解りにくく、直接教わる事が上達の近道であると実感いたしました。レクチャーの受講は修了しましたが、「継続は力なり」の言葉通りにこれからも練習を続けていきたいと思います。
 星宮 光さん↓
 カードマニュピレーションは長い間僕の憧れでした。本などではなかなかコツがわからず、やりたいけれど難しそうでずっと敬遠していました。今回のレクチャーを受けられたことにより、難しいとあきらめていたことがどんどんできるようになって嬉しい限りです。正しいやり方できちんと習えばできるようになるのだということ、できる喜びを実感することのできる、素晴らしいレクチャーでした。今後も練習を続けて、カードだけでショーができるくらいになりたいです。
 久住辰雄さん↓
 初めてプロマジシャンの方に直接指導して頂いて、沢山の驚きや発見、感動がありました。シルキー渚先生のテクニックの美しさに驚いたのはもちろん、何よりビックリしたのは、シルキー渚先生がご自分でカードを薄く剥いだり、カードケースを自作されているという事でした。いかに、自分がカードを雑に扱っているかを思い知らされました。テクニックはすぐには習得できませんが、プロの方の道具に対する心構えを知る事ができた事は、自分にとっての一番の収穫でした。
 リオ・広沢さん↓
 凄く『シルキー渚流』のファンカードが勉強になりました。
今後は練習を積んで、自分なりにアレンジしたファンカードをやりたいと思っています。
美佳さん、色々とお疲れ様でした。今後共、頑張って下さい。
 佐原有紀さん↓
 ミリオンカード・ファンンカードを基礎から教えていただき、本当に勉強になりました。 
 カードの加工によって出し方が変わることから、目線・足使いまで。早く、人前でやってみたくなりました! ですが、レクチャーの最終日にシルキー先生から一言、『レクチャーが修了したからといって、ファンカード・ミリオンカードが上手くなったわけではありません』、、、もっと練習しなくては・・・!

 いかがでしたでしょうか?ハイレベルなレクチャーを受講しながらも、受講生同士の和気あいあいと仲良く、嬉々としてレクチャーを受けていた様子は伝わったでしょうか?
 まるで個人レッスンかのようにそれぞれのレベルに応じた懇切丁寧な指導をして下さったシルキー渚先生の情熱と優しさには、本当に頭が下がる気持ちでいっぱいです。それぞれに手応えを感じて修了することができた様で、とても嬉しく思っています。
 シルキー渚先生、ありがとうございました。また、このレクチャーを「プリあら」として開催させてくださった荒木一郎会長、本当にありがとうございました。
1月22日(月)
今村美佳
 久しぶりの「プリあら」日記。嫌が応にも気合いが入ります^^ゞ …というのも、例会の翌日、三鷹で行われた『It's MAGIC復活ライブ』会場で、「プリあら」と大変親交の深いミステラさんから、「昨日はどんな例会でしたか?!都々さんですよねぇ!拝見したかったんですけど、行けなくて残念です。日記楽しみにしています!」って言われてしまったのです。さあ、責任重大!頑張らなくっちゃ-☆
 今年に入って第二回目の「プリあら」例会は、ほのぼのとした「会員マジック」コーナーからスタート。今夜は偶然にも「会員マジック」(ムッシュ・佐久間さん)と、それに続く「プリンコーナー」(藤原史岳さん)のマジック両方にパペットが登場。片や「骸骨」、片やディズニーの「スティチ」。個性の異なるパペット使いはとても面白かったです。
 さあ、お待ちかね♪今宵のメインゲスト・都々さんのコーナーです!都々さんは銀座で大人気・年中無休のマジックバー「都々’sバー」を経営していらっしゃるので、当初、ご出演して頂くのは難しいのではないかと思われていましたが、今夜は特別に「プリあら」の為に抜け出し、ご出演して下さいました。そんなサービス精神旺盛な都々さんのステージに期待が膨らみます。
 のっけからド派手な音楽とともにスクリーンに映し出される都々さんの色々なマジックシーン。ドッカーン!ドッカーン!!と盛り上がった所で、都々さんご本人の登場です!
 Barマジックの空気漂う、ワイングラスを使ったライジング・カードや、アシスタントに選んだ会員の男の子と演じる愉快なマジックの数々。都々さんの十八番『シンガーソング・マジック』の連発もあり、笑いすぎて窒息するのではないかというほどでした。
 中でも、場内が総立ちになるほどの盛り上がりだったのは、「お札マジック」。まずは、お客様から1枚の壱萬円札をお借りし、楽しいおしゃべりの掛け合い。そして会場が爆笑に包まれる中、さりげなく、何事もないかの様な表情で都々さんは、幾枚にも増えた壱萬円札の美しい扇を出現させたのです。さらに、その扇を都々さんが1枚1枚に分けていった時に、場内は驚きとともに感嘆のため息が漏れました。
 都々さんはおしゃべりをしながらさりげなく難易度の高いワンハンド・シャッフルをされたり、更にそのカードをサラサラと滝の様に落としていったり…。確かな技術に裏打ちされた超一流の技をさりげなく演じる都々さん。すっかり大ファンになってしまいました。
 フィナーレには、都々さんが出逢った少年とのエピソードにのせた幻想的な【雪】のマジックをご披露して下さるなど、緩急織り交ぜた素晴らしい舞台となりました。アンコールでは一転、茶目っ気たっぷりのオチまでつける大サービスで会場は大興奮&大満足でした!
 その余韻冷めやらぬ中、★会長コーナー★へ突入。私は、荒木会長が会場入りされた時から今夜魅せて下さるマジックが楽しみでなりませんでした。なぜなら、会長はいつもその日演じるマジックにこれ以上フィットするものはないという位マジックとマッチした装いでいらっしゃるからです。
 今夜はダークグリーンのジャケットにラベンダー色のタートルネックという絶妙な色合わせ。パリの夕暮れ時を思わせるシックな装いです。ひとしきり、おしゃべりが続いた後、いよいよ会長のマジックがスタートしました。
 会長は「ベルナール・ビュッフェ」の画集をおもむろに取り出し、「今日はこの画集を使ったマジックをするよ」とおっしゃいました。会長はその画家の絵がお好きで、いくつもご自宅にコレクションされています。
 その美麗な画集を使って、今夜の荒木会長は、メンタルマジックをご披露!!A会員の松野さんをアシスタントに、松野さんがランダムに選んだページに載っているビュッフェの作品タイトルを当てるというものでした。
 「本に書かれている文字を当てる」というマジックは他でも何度か見た事がありましたが、こんな芸術的なマジックは見た事がありません。どんなマジックも荒木流に調理されると芸術の域に達してしまうということが、また今夜証明されました。本当に凄い!!
 最後に、私的な事を述べさせて頂きたいと思います。
 約一年前、治ちゃんが交通事故にあい、それまで担当されていた新会員入会の窓口を私がする事になりました。「きちんとできるのだろうか?!」と、まわりのスタッフはもちろん、私自身もとても不安でした。でも、最近は少し余裕も出て来たのか、入会希望の方達とのメールのやりとりも楽しんでやらせて頂いています。そんな中、今回、初めて例会にいらした新会員の方々から嬉しいメールがよせられました。一部をご紹介したいと思います。
●「一昨日のプリあら例会では大変お世話になり有り難うございました。感動の2時間でした。以下に感想を綴ります。
 ☆舞台が素晴らしい。背景ジョーゼット、テーブル、照明、音響、モニター、全て一流。(私たちは発表会のみ)
 ☆一流のプロマジシャンの演技を2回/月も見れる。これで会費が14,000円/年とは安い。きっと会長のご厚意によるのかな」(新A会員・小澤洋一さん)
●「念願だった『プリンあらモードマジッククラブ』へ入会し、同時に例会にも初参加しました。例会が始まると、想像していた以上の盛り上がりにビックリ!!プリあらの魅力については、ホームページ等で知っていましたが、実際に自分が参加して本当の素晴らしさを体験できました。本当に楽しい時間をありがとうございました」(新B会員・関口伸光さん)

 私は、会員の窓口をさせていただいているおかげで、一人一人のお顔とお名前を覚えられますし、様々なエピソードも伺う事ができます。一番の特等席で、会員の方々が喜んでいる姿、活躍されている姿を見る事ができる私は、本当に幸せだと思います。何もできない私を、こんな特等席に座らせて下さった荒木一郎会長に感謝しています。
 おしまいに、この日の例会にもゴージャスなスパイダーカーテンをお貸しくださったマーカ・テンドーさん。いつも「プリあら」例会を気にかけて下さっているミステラさん。本当に、有り難うございます。この「プリあら」を大切に、会員である事を誇りに思い、ますます精進していきたい思っています。これからも、よろしくお願い致します。
1月18日(木)、19日(金)
隅谷治子
 この日は、アメリカからベン・サリナス氏が来日し、「プリあら」のためだけにレクチャーが行なわれました。
 ビッグレクチャー、プライベートレクチャーの2日間ともに大感動★ 16日〜21日までの6日間、ベンと一緒に過ごした滞在日記を別枠にまとめました。
 こちらをクリックして、ご覧ください。
1月12日(金)
福田智大
 今日は新年一発目の例会!ということで、大学の授業が終わるや否や電車に飛び乗り例会に出発。いつものことながら例会に行くと思うとぎゅうぎゅうづめの電車もさほど苦にはならない。会場に着いてみるとやはりいい雰囲気。
 いつも思うことながら、プリあらにはマジックというものが日本で持っている「少し近づきがたい閉鎖的な雰囲気」がないのがすごいなぁてなことを思いつつ、着席。例会が始まった。
 いつものように司会のお二人のダンスから例会は幕を開けた(初めの頃はぎこちなかった佐々木さんのダンスも最近こなれてきましたよね、笑)。
 まずは会員マジック。カクテル松野さんとオリーブ長沼さんのコラボレーションによるシルクなどを使ったステージは思っていたとおりとっても楽しい空気を作り出していた。ひとを魅せることのできるあのお二人のような雰囲気をいつか自分も醸せるようになりたいと思う。とはいえそれにはまだまだ時間がかかりそうだ。
 ビジターマジシャンのコーナーではシルキー渚さんがケーンの消失と出現を華麗に見せてくださいました。無駄のない動きで見せるマジックの美しさを再認識。特に最後にタバコがケーンに変わったときは「美しい…」とため息が出たほど。う〜ん、すごい。
 さて、いよいよ本日のメインゲスト、和田奈月さんの登場。チャイナドレスを身にまとい、ファンカードやチャイナリング、シルクロードから持ってきた(らしい笑)水を使ったマジック、そしてお正月にちなんでお年玉マジック。
 アンコールではゾンビボールを演じてくださった。
 やっぱり女性が演じるステージって僕たち男性が演じるそれとは趣がガラッと違う。同じマジックでも女性が演じるとそこには女性の持つ美しさが。「マジックってあんまり女性のものじゃない」なんて印象が世間にはあるかもしれないけど、むしろステージなら女性のほうがそのしなやかさとか動きの美しさとかで向いているんじゃないかなぁなんて思う僕の気持ちはますます強くなった。

 そして例会のもうひとつのメインコーナーとも言える会長のコーナー。一つ目は格安のテーパーデックの紹介(なんと150円!)。
 4枚のエースを抜き出してデックの中に入れ、観客にも切ってもらうのに、一番上から出てくるという演技を交えながら紹介してくださった。例会後急いで買いに行ったものの、既に売り切れ(泣)。
 二つ目はカード使ったギャンブルのブラックジャックになぞらえたマジック。
 「どんなマジックかな?」と席について見ていたら会長に呼ばれ、なんと前に出ることに!ものすごい近くで見ていて、自分が先に一番強いカードを選んだはずなのに、後からカードを選んだ会長に負けてしまった。「このマジックいいなぁ」と思うと同時に「会長とギャンブルは絶対にしないぞ!」と心に誓った(笑)。
 さっき始まったと思っていたら、もう終わりの時間が来てしまった。毎回例会の時間は楽しくて非常に早く時が過ぎてしまう。Le temps passe vite.(光陰矢のごとし)とはよく言ったものだ。もうすぐ大学では期末試験が始まる。でも今日の例会のおかげでがんばれそうな気がした。

2007年1月8日(日)
篠原康子
 新年、明けましておめでとうございます★
 今日は、荒木会長のバースディでーす。会長のお誕生日は「あけましておめでとう」と「お誕生日おめでとう」が一緒になって、アメリカのバースディパーティを彷彿させるような賑やかなパーティが毎年ご自宅で催されます。山のようなプレゼントと沢山の友達の笑顔にかこまれてひとときを過ごす会長は年を重ねられるごとに輝きがましてくるかのごとし、実に素敵な人となりを感じさせてくださいます。
 マジシャンはもちろん、ミュージシャン、芸能業界・将棋界・出版業界などから、大勢の友人が訪れ、荒木会長を囲んで美味しい手作り料理に舌鼓をうち、今年の抱負などを思い思いに語り合ったりして盛り上がります。合同記念写真も、一回では治まらない人数なので、業界関係とかマジック関係とかに分けて撮るのですが、マジック関係では、ダーク広和さん、ヒロサカイさん、ブラック嶋田さんと葉月美香さん、ミステラさん、ペルさん、原岡真吾さん、あさおかるいさん、アンギュラさん、藤本明義さん、なか、たつや。さん、たけたけをさん等がお祝いにいらしていました。
 このバースディパーティの名物は、毎年恒例の「会長自身によるプレゼントの紹介」です。これまた、海外のバースディパーティのようですね♪ 集まったプレゼントを招待客の前で順番に開けていき、プレゼント1つ1つに対して、贈った人を紹介し、そのエピソードを語ったりして行きます。ここでのマジシャンの面々からの贈り物は楽しかった!
 プレゼントの紹介だけではなく、一芸も披露。ヒロサカイさんはTVで大人気「Drレオン」マジックで「時空をとらえた」マジックを披露してくれました。もちろんお約束の「コンプリート」も。ぺるちゃんは、最近ヒロさんと同じ笑い系の事務所に所属されたそうで、ショートコントマジックで盛り上げてくれました。
 藤本明義さんは新聞の復活をモチーフにしたマジック「何があっても荒木会長のスゴイところは復活されるところです」と復活した新聞を広げる藤本さん。そこには、「昨夜、一生懸命書いたんだ」という、赤文字で大きなお祝いのメッセージが書かれていました。
 たけたけおさんのマジシャンになる前の昔話も、大爆笑。「竹久のマジックは、相手のカード出して、間違ったの出したにもかかわらず、じーっとしてたりするからね。サッカートリックかと思っちゃう」と会長。するとヒロさんから「会長!それは、錯覚トリックといいます」なんていうツッコミが入ったりして。。
 次から次へと繰り広げられるマジックショーに、将棋界の佐藤康光棋聖などは、倒れそうになるほどのけぞって驚かれたり、みんな大喜びで過ごしました。

 会長のパーティは普通じゃないことだらけなのですが、バースディケーキもスゴイんです。作られたのは、プリあらのアフターでも、毎回手作りケーキをつくってくれる佐藤理恵ちゃんです。部屋の明かりがおとされ、蝋燭の炎とともに、特大ケーキが入場した瞬間の大歓声は、すごかったです。
 プロのパテシェ直伝のビックで美麗なケーキが、今年もパーティに色を添えてくれました。あさおかるいさんは口にいっぱいケーキをほおばりながら「やっぱり、どこのケーキよりも、ここのケーキが美味しい」と幸せそうな笑顔をうかべていました。

 学生時代から47年間も続いている誕生日会をもっていらっしゃる会長、毎年沢山のプレゼントを贈られる会長ですが、
 実は人から物をもらうのが嫌いと語られます。でも、共に人生に係わってきた人たちが、こだわって選んでくれたプレゼントは貴重だし、何よりその人が思ってくれている気持ちに感謝したいので、紹介しながらプレゼントをいただく事にしたと話されていました。
 会長は、自分が人の人生と係わることによって、自分では考えなかったことを自分に取り入たり、やろうと思わなかった事にチャレンジしたりで、人の人生のアシスタントになって、幸せや豊かさを共に考えて行くと、いつのまにか、自分自身もキャパが広がって裕福になっていくんだ、と話してくれます。私も会長と知り合えたことにより、人生の幅がグーンと広がり、自分でいうのもなんですが、ふと、気がつけば、人が羨むような楽しい毎日を過ごさせてもらってる自分が存在していることに驚かされます。
 もうすでに、来年の誕生日には何にしたらよろこんでもらえるか?早ばやとサプライズ計画を練っている私です。来年の会長のお誕生日にはあっと驚く品、そして、何よりも少しでも成長した私をプレゼントでたら、幸せだなぁ〜。
 きっと、ここにいるみんなが同じ思いで一年を過ごされるんじゃないかしら・・・・。がんばりま〜す。Happy birthday ★荒木会長★ 今年もよろしくお願いします。

このページは2003年からの「プリあら会」日記です。2006年版の日記を読まれたい方は年号をクリックしてください。
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