このページは2008年の「プリあら会」日記です。2007年版の日記を読まれたい方は年号をクリックしてください。
Date
Diary
12月27日(土)
プリンあらモード・Magicクラブ・スタッフ一同
2008年クリスマスの日記は、独立したページにあります。ここをクリックして下さい。
12月7日(日)
川口 崇
 月日が経つのは早いもので今日は年内最後の例会です。
 本日は、メインゲストの都々さんの銀座の「都々's Bar」が梅ケ丘に再現されるということで、今日を楽しみにしていた方も多いのではないでしょうか?
 いつものように佐々木さん隅谷さんコンビで例会がスタート。まずは、会員マジック。本日はB会員の「菊地俊幸さん」。今日のマジックのタイトルは「もしもブルースリーが手品師だったら」
 幕があがると衣裳、音楽とバッチリと決まった菊地さんが、ウオンド、鳩、ミリオンカードと流れるような演技。すごい鮮やか。会場からも拍手。最後はウオンドがヌンチャクに!また、ヌンチャクさばきも鮮やかでした。ただただ見とれてしまいました。
 つぎは、いつも楽しみで仕方ない「魔神タジマー」のコーナです。出てくるやいなや、神妙な面持ちで重大な発表があると言う。その内容は、今日で魔神タジマーが終わると言うではないですか!憧れのタジマさんが見れなくなる?そんなぁと頭の中を駆け巡っていると、来年から超魔神タジマーと「超」がつくようです。ホッと一息。気を取り直してビジターマジシャンのご紹介。
 最初は、なか。たつやさん。会員マジックをしていただいた、菊地さんの講評から。せっかくヌンチャクまで出してカンフーのテーマなら「あちゃー」をどこかで入れてほしかったとの講評。それ以外は非常によかったです。とのお言葉でした。
 続いてマーカーテンドーさん。ど根性がえるのTシャツを着た椅子が浮いてしまうフローティングチェアーを披露。お次はキャラメルマシーンさん。今日はマジックの道具をお忘れに、と言うことでショートコント。「変質者」と題したコントで大受けでした。
 最近はメディアへの出演も多く大活躍のお二人です。
 さて、楽しみの魔神タジマーさんのマジックです。何も入っていない透明なビニール袋にプリあらスタッフの名前を書いた10枚くらいの紙を入れていきました。入れる際スタッフの方を面白可笑しくご紹介。会場中が大爆笑。お客さんが全く自由に選んだ一枚の紙が予言と的中。今度は会場中が凍り付きました。
 いつみてもすごいです。面白いことを言っていたと思ったら、奇跡。憧れる理由の1つです。
 そして、いよいよ、メインゲストの都々さんです。軽快なトークのもと、マジックスタート。
 お客さんから借りた1万円が千円札に変わったり、はたまた何十倍に増えたりとトークとマジックで会場も最高潮。
 次はトランプ。ウルトラセブンの音楽にあわせ、7が出現。マジックだけでなく、音楽やトークでも楽しませてくれます。次はどんなマジックを見せてくれるのだろうと胸が高鳴ります。ここで、今日の「都々's Bar」のスタッフの方のご紹介。なんと、スタッフ総出で駆け付けてくださいました。
 ここはホントに梅ケ丘なんでしょうか?との気分になりました。また、マジックの再開です。お札のマジックです。破ったお札が復活したと思えば、砂時計から出てきたりと、とっても不思議で楽しいマジックでした。
 つぎに荒木会長のコーナー。いつみても、不思議で毎回楽しみの時でもあります。先程、マジックをしなかったと言うことで、荒木会長から、なか。たつやさんにお呼びがかかり、ステージへ。会長から渡された指輪で、コインロールならぬ指輪ロール!?すごい、かっこいい。日記担当を忘れ見とれてしまいました。
 さて、会長の演技です。今日は心のテスト。ハートのカードの中から、お客さんの選んだカードを何の質問もなしに的中。会場からはえ?不思議の声が連発。すごすぎる。この超不思議のマジックが、今度荒木会長出版の「テクニカルなメンタルマジック講座」に解説されているようです。絶対に買わなくては。発売が若干延期になりまた。
 最後に都々さんのアンコール。風船の中から薔薇の花が出現。そして、紙吹雪き。ロマンチックな演出でした。今日は銀座にいるような、素敵で楽しい夜でした。
 友人に誘われて来てみたプリあら会ですが、間近で一流プロの方の演技を普通では考えられない価格で見れることはもちろん、その他イベントも盛り沢山。即入会を決めました。今や例会はほとんど欠かさず出席してます。毎月例会が楽しみです。
 今年はプリあら会に出会えて最高の年になりました。来年もすごく楽しみです。
11月30日(日) 
菊池俊幸
 今年4月にB会員に入れていただいたばかりの 菊池 俊幸 (きくちとしゆき)です。初めてプリあら日記を書きます。どうぞ宜しくお願いします。
 さて、今回【プリあら・マジックAwards(アワーズ)2008】のエントリーは8名。映像での第一審査を勝ちぬいてきた精鋭たちです。 審査員の先生がたは、シルキー渚先生、長谷和幸先生、魔人タジマーさん、そして、審査委員長は、荒木会長です。
 今年入会後ほぼ毎回例会に参加させていただき「プリあらラウンドテーブル」に1回、バスツアーも2回参加しました。おかげさまで今回エントリーのほとんどの方の演技を見ています。僭越ながらお一人ずつ演技内容と感想を書いていきます。
            ★★★★★★★
1 永井弘勝さん、、、一度会員マジックで見たことがあります。今日はファイヤーの演技からスタート。続いて複数枚のシルクの消失と出現。
 帽子をかぶって小粋にかっこよく演技をしています。荒木会長からのアドバイスだそうで、ある意味ちゃんとミスディレクションになっています。さすがは荒木会長。
 ハンクボールが時々見えてしまっているのが少々残念ですが実際の大きなステージでは距離があるので大丈夫かもしれません。
 最後に複数枚のシルクを消して別の場所から出現させるという、工夫を凝らした20世紀シルクでしめていました。
2 村岡正仁さん、、、この方の演技も一度会員マジックで見たことがあります。カードマニュピレーションとウォンドという私の好きな演目。むずかしいんですよ、これが。しかし1枚出しからファン出しへと次々にきめていきます。私よりはるかにうまいです。
 次にウォンドの手順。ちょっと強引なオリジナリティーも加えられています。隠したウォンドがちらちら見えてしまっているときがありこれがちょっと残念。お互い気をつけたいところです(笑)。
 最後はカードに戻り「木の葉カード」。
 これも難しく私にはまったくできません。全体的に難しい演技に挑戦してるぞというチャレンジ精神がすばらしかったです。
3 鈴木唖樹さん、、、シルキー渚先生のステージで3回ぐらい見ていますが、やはりうまいです。独学でカードを練習したそうですが、ファンカードの手順をそつなくこなしS字ファンもきれい。小さくなるカードへと進んでいきます。
 今回女性は二人ですが普段ダンスでも習っているのでしょうか。お二人とも曲にのせて舞いでも踊っているようにとても自然に優雅な感じで進めていきます。
 続いてシルクのルーティーンに移りそのシルクを使ったフラワーリングの色変わりという女性の演者に多い手順。これも見事にきめていきます。審査員の長谷和幸先生からも「安定した演技」とたたえられていました。
4 むっしゅ佐久間さん、、、ファイヤーケーンからスタート。何が始まるのかと思っていたらメインはロープマジック。結び目の移動と瞬間に現れる結び目。とても自然にこなしています。続いて「ロープ切りルーティーン」。これは私もやったことがありますが、自然に見せるのがむずかしい演目です。皆さんもテレビで一度は見たことがあると思いますがとても自然にこなしていました。

 ここで前半終了。休憩の意味も兼ねて魔人タジマーさんのコーナーです。
 入会当初は「こんなやり方ありですか」と思って見ていましたが、毎回楽しい話術で自分の世界にお客を引き込みながら、なんだかんだで最後にはきっちりものすごい手品を成立させてしまうワザの持ち主です。
 今ではすっかりその世界観にはまってしまい毎回楽しみにしているコーナーのひとつです。
 さて今回はメンタルマジックとのこと。数十枚のカードに動物の絵がひとつずつ描かれています。数枚をお客に見せて確かにばらばらの動物であることを示します。それらをデックに戻しばらばらに混ぜてお客さんにも切ってもらい演者が一枚ずつテーブルに置いていきます。お客さんの好きな枚数めでストップをかけてもらいその動物を当てるというマジックです。本当にあたるのかと思ってみていましたが当て方もすばらしかったです。最初から審査員席に当たりの動物のぬいぐるみが置いてあったんです。
 さて、ここでコンテスト再開。
5 古川令さん、、、今回唯一のクロースアップ・マジックとしてのエントリー。最初はちょっと変則的なカードマジック。連続でステージマジックを見てきた後クロースアップ・、マジックを見るとやはり新鮮です。さすが会長が順番を決めただけのことはあります。ところであのテーブルをステージの下におくことはできなかったでしょうか。私は前から2列目の席だったのですがそれでも演者の位置が高すぎてモニターを通してしかやっていることが見えづらかったです。せっかく堂々としたオリジナルのマジックだったのに残念です。それでも10個入りのキャラメルの箱から11個のキャラメルが出てきたところはすごかっです。またどこかで近くから見せてもらえればと思います。
6 中村秀典さん、、、さて、ここでさらに雰囲気が変わります。司会に呼ばれやっとご本人登場と思った瞬間、手に持ったキャンドルの火がフッと消えました。会場大爆笑。ご本人いったん袖に隠れて再登場。曲はどんどん進んでいきます。意図したわけではなさそうですが見事なつかみです。どうもコメディー風マジックの予感。いい感じです。今まで割とじっくり見入る場面が多くともすると疲れる場面が多かっただけに見事に清涼飲料の役割を果たしています。繰り返しますが、さすが会長が順番を決めただけのことはあります。
 手順としてはファイヤーケーンの手順からブレンドシルクの手順へ続きますが、会場からは笑い声が絶えません。動きが楽しくなぜか笑えてしまいます。途中でいろいろ見えてしまっていますがもうそんなことどうでもいいというくらいとにかく楽しいマジックでした。
7 福田徳彦さん、、、劇団の俳優をしているという福田さん。この方もコメディー風の予感。まずはスケッチブックを使ったちょっと変わったハト出し。以前会員マジックで見た手順ですがオリジナリティーがあってとても楽しめます。スケッチブックに絵を描いてその絵が実体化するという手品のハトバージョンです。どうやって作ったのか大きなマジックボックス(不思議な四角い箱)の中に4羽のハトを入れると確かにお客さんのサインしたハトだけが上がってきます。手作りの道具はとても新鮮で期待感が高まります。
 後で審査員の長谷和幸先生からも「次になにが起きるかまったく予測できないマジック」と賞賛されていました。
8 玉置慶子さん、、、中華蒸篭(せいろ)の手順。この方の演技も以前会員マジックで見たことがあります。先程の鈴木唖樹さん同様とても優雅で道具にも衣装にもこだわったすばらしい演技でした。
 2つの中華蒸篭(せいろ)を改めつつ果物やのべシルク、水の入った水がめなどを次々に出していきます。中華蒸篭(せいろ)の道具は持っていませんが大体のタネの推測はつきます。その推測が合っていればこの手品にはかなり演技力が必要なはず。重くもないものを重そうに持って見せ、ないものをあるかのごとく、あるものをないかのごとく演技しなければならず、お客の思い込みや錯覚を利用した非常に高度なマジックのはずです。後で審査員のシルキー渚先生からも「慣れている」とお褒めの言葉がありました。
 さて8人全員の演技が終わり得点を集計している間に長谷和幸先生のパーラー風マジックがありました。実はご本人を生で見るのは今回初めてで、ひょっとしてやってくれるかなと思っていたあれをやってくれました。
 南京錠をロックして鍵をお客さまに渡しておきます。その南京錠をワイングラスに入れハンカチをかぶせテーブルに置き少し離れます。念力を送り鍵が今開いたといいます。もう一度念力を送って今鍵を閉めたといいます。間違いなく鍵を一度あけそして閉めた。証拠に、、、と言ってハンカチをどけるとワイングラスの足に鍵がかかっている。。。。
 同じ現象ができる道具はマジックショップで「グラスロック」という名前で4000円ぐらいで売られていて私も持っているのですが、タネはどうも根本から違うようです。本物のほうが自然で鮮やかでした。
さてどの演者もすばらしかったのですが、もし私が自分の好みで審査するならば
★鈴木唖樹さん ★中村秀典さん ★古川令さんを残したいかなと思っていたのですが、みなさんの投票の結果は少し違うようでした。実際はどうだったかというと、
 審査員特別賞は ★古川令さん、
 プリあら特別賞は ★玉置慶子さん、
 グランプリは ★鈴木唖樹さんとなりました(写真をクリックすると表彰の模様を観ることができます・Quick Timeバージョンです)。
 予想していた以上にレベルが高く、私は再来年ぐらいを目標にがんばって出てみようかなと思いました。出演者の皆様、どうもお疲れ様でした。

11月29日(土)
伊藤勇次
 雲一つない青空。期待に胸ふくらませ、iStudio大洋村バスツアーの東京駅を出発した。
 もう何回参加しているのか、5~6回かな?私は食の料理の世界の人間なので、新鮮な野菜はもとより、果物・野菜・魚・肉にいたるまで興味津々です。今回はメインの献上柿狩りにプラスしてみかん・りんごと3種類もの果物狩りである。バスの中で今日の組長発表(私も選んでいただきました)、組み分け、自己紹介と楽しんでいるうちにもう現地到着!
 前日がかなりの雨だったそうで、みかんの段々畑は少しぬかるんでちょっと歩きにくい。甘いみかんと違って、少し酸味のあるすっきりとした味でした。
 次は献上柿。種類は富有柿で、とっても大きくまさに深い柿色。脚立を使い高い所にある色の良い大きな柿をねらいます。この柿は甘~く少しトロッとした食感で抜群にうまい!さすがです。
 りんご(富士)は割ると中は蜜の洪水。甘酸っぱさが絶妙だった。このバスツアーでは普通体験できないことがたくさん体験できる。その中でも、農家の方に直接お会いできた事!!畑・園にいたるまで、何より農家の方の人柄を感じることが出来ました。
目と心が行き届き、一番感じたのはどの方でも顔は優しく、目はあたたかい事です。
 私が駆け出しの若ぞうの頃、先輩の料理人によく言われた事があります。野菜に限って言うならば「その食材と話をしなさい」
 最初は何を言っているのか分かる訳もなく、(野菜と話しが出来る人間がこの世にいる
のか??)と単純に不思議に思っていました。年月の経験によってその意味が分かってきます。
 その野菜がどこの土地で育ったのか、どんな人に育てられたのか、生で食べられる野菜は何でも生のまま食べてみる。その野菜独特の味だけでなく、土の香り、環境、鮮度、いろんな事が良く分かるようになります。何かとりとめのない事を思いながら.....。
 おいしい果物を満喫したあとは、iStudio大洋村へ移動。バーベキューを始める頃には、果物でいっぱいだったはずのおなかが鳴り始めています。
 今日のメニューは、新鮮な帆立の刺し身、地鶏の炭火焼き、ほうれん草としめじとカリカリ豚バラのサラダ、等々。中でも、サケとイクラの親子丼は絶妙な味でした。半生に焼いたサケをほぐし、炊きたての新米ごはんに混ぜる。半生のサケがごはんの予熱でふっくらと火が入る。煎りごまをふってイクラをタップリのせてガツガツ食べる。うますぎる!!日も暮れかけてちょっと寒くなってきた時、豚汁の登場。すばらしいタイミング。おいしさ倍増です。
 本日のバスツアー、バスで私のとなりには風戸さん。食に関することは趣味とのことでしたが、自分自身の満足感、そして本物の目利きと味覚。おそるべき人です(^ ^)
 私達料理人は、食材そのものの味・香り・食感・そして変化させた味等をいろいろな技術や技法を駆使してお客様に楽しんでいただ
く職業です。風戸さんの妥協をゆるさない鋭い目や気持ち、それから時々見せる笑顔とやさしい目。人生楽しんでいるなーって感じます。大洋村での風戸さんの料理、やさしい味出てましたよ!
 おいしい物はおいしく食べたいとだれもが思っている事です。このバスツアーに参加するみんなは料理上手だし、何より楽しませてもらおう....ではなくて、自分自身で楽しんでいる。これは荒木会長のねらいの一つかも?
 最後はプリあら会員によるお楽しみのマジックショー。トップバッターの中宿くん、若いのに落ちついたスマートなマジック。
 野々宮さんはまるでプロのマジシャンのような語りとテクニック、すごいぞ!
 それから菊池さん。なんとハトが出てくる、出てくる、1、2、3、4、5羽。これにはビックリ。どこに隠し持っていたのか、マジシャンおそるべし。ボランティアとはいえ、本当によくやってくれています。感謝、感謝です。荒木会長、楽しいバスツアーをありがとうございました。来年のバスツアーも楽しみにしています。
11月9日(日)
村山 崇
 ***** ラスベガスナイト in 梅ヶ丘 ! *****
 日曜日の梅ヶ丘駅、午後6時45分、雨。あたりはすっかり暗くなり、通勤・通学客もいない周辺は人通りもなく、静まりかえっています。唯一の人影は、ロータリーで出発を待つ小田急バスの運転手さん。寒さに体を丸めながら歩道でタバコを燻らせています。雨という天の演出も加わり、街灯もまばらな会場までの道のりが、いつになく遠く感じられます。怖いぐらいに薄暗く、人気のない夜道に、自然と歩調も早まります。
 その時です! カッカッカッカッという力のこもった足音が、尋常ではない早さで、突如、後方から迫ってきたのです! ひょっとして、通り魔!? でも逃げ出すのも。不安・躊躇・恐怖が複雑に入り交じった私の心臓は、ドキドキドキドキ、早鐘のように高鳴ります。
 恐る恐る振り返ったそこには、呼吸も乱さず、微笑みさえ湛えた「グッズ担当の佐藤さん」が、意気揚々と「こんにちは!」。開演前から心臓が止まるほどビックリさせられました。
 さて、いよいよ開演です。白でコーディネートした衣装がよくお似合いの「隅谷」さんとジーンズ姿の「佐々木」さん。いつもながら息のあった軽妙な掛け合いで満員の会場を和ませます。あの駅前の寂しさとは対照的に、この空間だけは明るさと熱気が漲っています。しかも、今日はステージの前に豪華なカーテンが! 
 「マーカテンドー」さんはじめ、多くの会員の皆さんのご厚意で、今日の会場はこれまで以上にグレードアップ! 否が応でもショーへの期待が高まります。
 最初のステージに登場したのは、A会員の「高木一雪」さん。蝶ネクタイをきりりと締め、すらりとした長身にまとった紺のステージ衣装が鮮やかです。そして、オープニングの風船とシルクの妙技に、早くも会場がどよめきます。途中、ちょっとしたトラブルが発生したのですが、「ケン正木」先生が講評されたように、プロでも真似できない落ち着きでリカバリー。お見事でした。
 さてここで、スタッフの五十嵐さん、宮崎さん、斉藤さんによる「大洋村バスツアー」の告知が入ります。今年最後のツアーは「3大果物狩り」と「3大海の幸」という超豪華・贅沢企画! スケッチブックに手書きの告知とイラストがとても温かく、もてなしの気持ちが十二分に伝わってきます。
 続いて、「魔神タジマーとビジターマジシャンのコーナー」です。今日の「タジマー」さんは、遠目にも鮮やかな真っ赤な衣装。まさに歩く消防車!目立ってます!
 最初のビジターマジシャンは「ケン正木」さん。「レクチャーDVD」の告知をした後、何とテクニカルなメンタルマジックを披露すると宣言。さすがユーティリティプレーヤーです!その怪しげな演技の内容についてはコメントを差し控えさせていただきますが、演技終了後に、「ダジマー」さんの放った突っ込みが秀逸でした。「ケンさん。それって、一切テクニックないですよね!」
 お次は「キャラメルマシーン」のお二人。とんでもないコスプレに場内、大爆笑。ますます、大人の芸に磨きがかかってきました。そして何と、国民的長寿番組への出演が決定したとのこと!躍進めざましい「出世魚」のようなお二人!全国ネットでどんなネタを披露するのでしょうか??
 「シンコー渚」さんは、前回のゲストマジシャン。今日は、シガレットの妙技をご披露いただきました。(鮮やか!)
 ビジターマジシャンの最後は、おなじみ「マーカテンドー」さん。最近、海外から仕入れてきたお勧めの道具を実演!そしてスパイダーセットの他、ステージカーテンもお持ちいただいたテンドーさんの「〆のお言葉」は、『最近、大道具屋に転身したマーカテンドーでした!』(爆笑!)
 その後、「タジマー」さんも超不思議なカードマジックを披露してくれました。
 最近はマジックの腕がメキメキあがってしまい(失礼!)、『今日は、普通のトランプを使います!』というギャグを素直に笑えなくなってきたことに、一抹の寂しさを感じるのは私だけでしょうか? 日々、進化し続ける「タジマー」さんからますます目が離せません。これからどんなマジシャンに成長していくのか、乞うご期待!

 さて、いよいよお待ちかね。「プリあら」へは3年ぶりの出演となる「亜羅仁&有加」さんの登場です! お二人のショーアップされたステージは、まさに「ラスベガスナイト!」「日本にもこんなにかっこいいマジシャンがいたんだ!」と思い知らされる陶酔のステージ。
 美男・美女による洗練されたセクシーなダンスと、息もつかせぬ「スピード&迫力」で次々と繰り出される不思議、不思議、不思議の連続!「ラスベガス」の超一流ホテルでのショーを観ているかのような錯覚に陥ったのは決して私一人だけではありません!超一流のマジック、超一流のダンス、超一流の音楽。それぞれを単独で演じても十分すぎるぐらいのグレードの高さなのに、3つの異質な芸術が一糸乱れることなく、見事なまでの調和を保ってミックスされ、一体化しているのです!

 ハイテンポで力強いドラムのリズムに乗せたスライハンド中心のルーティーン。ステッキ、ファイアー、ハトなどが、ものすごいスピードで次々と繰り出されます。とりわけ、出現した「インコ」が舞台の端から端へ、「亜羅仁」さんの手から「有加」さんの肩に向かって飛んでいったシーンは、ディズニーの1シーンを見ているようで、私は完全にメロメロにされてしまいました。
 アンコールを含めて1時間近くも、本当に至近距離で迫力ある演技を惜しげもなくご披露いただきました。これだけのショーをたった1200円(B会員の価格)で観られるなんて!「梅ヶ丘」にいながらにして「ラスベガスの素敵な夜」を満喫させていただきました!「亜羅仁&有加」さんのご厚意に感謝、感謝です!このショーアップされた不思議さ、絢爛さ、セクシーさを余すところなく表現することはとても不可能です。そして「プリあら」は、本当にすごいです!
 そしてお待たせいたしました。これなくして「プリあら会」は存在し得なかった、「会長のコーナー」です。今宵も、不思議なメンタルマジックをご披露いただきました。使う物はいたってシンプル。未開封・新品のノーマルデック2組とサインペンのみ。
 衆人環視の下、全く手がかりのないフェアな状況にもかかわらず、あり得ない現象が次々と起こります。息を呑んで見守っていた観客からは驚嘆のため息が漏れ、やがてそれが歓声へと変わり、いつしか会場は惜しみのない大きな拍手の渦に包まれているのでした。
 そして、このあり得ない現象を思いついたのがたった3日前というから驚きです!12月発行予定の「テクニカルなメンタルマジック講座」で、会長のメンタルマジックの一端を垣間見られるかと思うと、今からその発売が待ち遠しくて仕方ありません!
 「12月よ! Hurry Up!」
 かくして、夢のような楽しいひとときは瞬く間に過ぎ去り、ここ「梅ヶ丘」での濃厚で贅沢な「ラスベガスナイト」は深い余韻を残して幕を閉じました。
 最後に司会の佐々木さんが期せずして発した一言が、今日の例会の全てを言い尽くしていました。「今夜は、ただの会議室が、劇場・シアターに変わりました!」

10月26日(日) 
関口伸光
 街路樹が秋の装いを始め、夜にはすっかり肌寒くなったこの季節ですが、ここ梅ヶ丘パークホールはいつでも熱気に包まれています!
 会場に入ると、いつになく慌しい様子。それもそのはず11月11日に催される荒木会長プロデュースによる、プリあら主催「親しい仲間のための・盛り沢山秋のマジックショー」の事前準備が行われていました。
 1番に目に飛び込んで来たのは、なんと言っても、ステージを覆う大きな幕。いつも使っているマーカデンドーさんのスパイダーステージも素晴らしいのですが、この日はなんと、はるばる筑波から大幕を持ってきてくれたのです!マーカさんいわく『荒木会長はいろんなマジックを見慣れていて大抵のマジックでは喜んでくれないから、こうでもしないと・・・』と、会長に内緒で用意したようです。マーカさんらしい会長への配慮ですね。心温まるうれしいサプライズです!11日のショーがより一層華やかになること間違いありません。
 例会はいつものように佐々木さんと隅谷さんの軽やかなステップとトークで始まりました。
 会員マジックは村岡さん。いつもはスタッフとして大活躍の村岡さんですが、始まってビックリ!ステージに登場してきたのはなんとなんと・・・『マジシャン マサト』・・・村岡さんはどこに!?・・・ん?いやいやご本人です!あまりの変わり様に会場内は盛り上がります。これだけでもマジック!?と思うほどでした。(笑)マジシャンマサトさんはウォンドを巧みに操って素晴らしいアクトでした!拍手喝さいです!!
 続いてはインフォメーションコーナー。年に1度の大イベント『CBクリスマスパーティー』のご案内です!案内役はグッズ担当の佐藤美保さん、チケットの現物も披露してくれました。毎回素晴らしいのですが、今回もやってくれました!風船がモチーフになっていてとっても素敵です。なんとダーク広和さんのデザインだそうです。このチケットを持っているだけでもなんだかワクワクしてきますね。
 ビジターマジシャンのコーナーもこの日はすごい!藤本明義さん、ぺるさん、魔法招会からカッシーさん、円音ちゃん、しんざまなぶさん、イケメンマジシャンGO!さん、都々ユSファミリーから都々さん、眠都さん、マーカテンドーさん、そして・・我らがプリあら専属マジシャンの魔神タジマーさんと、とにかく大勢来て頂きました。
 一晩にこれだけ大勢のマジシャンが見られるなんて、これぞまさにプリあらマジックですね!しかも、新作マジックも見られて、なんて贅沢なんでしょう!
 最後の魔神タジマーさんの予言も凄かったですね?!予言の封筒が2つあり、1つは酒井玲子級、もう1つは荒木会長級だそうです(笑)最後、お客さんの選んだカードの予言を見てビックリしました。酒井玲子級では色を、そして荒木会長級ではなんと、選んだカードをズバリ予言していました!会長級とはそういう事だったのですね?!ビックリです!
 そして、いよいよ本日のメインマジシャン、シンコーさんの登場です!アシスタントには、なんと、SMマジックで有名な西ゆかりさんです。
 シンコーさんと言えば、ツイスティングアームイリュージョンを考案され、あの「デビッド・カパーフィールド」がアメリカのTVで演じて、一大センセーショナルを巻き起こした事で世界的に有名ですが、本日のプリあらでは、『バードイリュージョン』をご披露頂けるとの事です。
 ワシントン条約で輸入規制もあり珍しい鳥も扱われるという事で、とても貴重な機会だけに、会場内は興奮状態です。
 BGMにあわせて、シンコーさん&西ゆかりさんが颯爽と登場してきました。いきなり手から何羽もの鳩を登場しビックリ!スライハンドマジックでは華麗なカードさばきで観客を魅了します。その鮮やかさといったらハンパではありません。そしてまたまたバードマジック!なんとオウムが登場!・・・と、ここでアクシデント発生!シンコーさんの手から鮮血が・・・オウムくんをかごに入れるとき負傷してしまったようです。
 それでもそこはシンコーさん。さすがはプロです!最後まで全て演技を続けられました。西ゆかりさんはSMマジックで『にしおか?すみこ・・・じゃないよ?!』で大爆笑!その後もSMの女王キャラ爆裂でマジックと両方しっかりと楽しませてもらいました。
 ラストは再度シンコーさんのご登場で、クライマックスではかわいいウサギちゃんや、なんとアヒルちゃんも登場し、会場内からは大きな拍手が起こりました。素晴らしいマジックで感動しました。
 例会の最後はお待ちかねの荒木会長のコーナーです!
 12月に発売される「テクニカルなメンタルマジック講座」からのマジックだそうですが、それがなんと、ブードゥー教をテーマとした演出で、佐々木さんからも紹介がありましたが、今回、なんと会長自ら進行表を作られて、照明、音響他、演出に関する細かい指示を出されているという事で、いったいどんな内容なのだろう?と自然と気持ちが高まってきます。
 会長の演出の効果で、その瞬間、会場内は異様な空気に包まれました。2本のロウロクの明かりと薄暗い緑色の照明に照らされて、怪しいBGMが流れてくると興奮は最高潮になります。いったい何が起きたのでしょうか・・・・?その様子はなんとも不思議、まるで儀式のようでした。
 儀式が終わり、お手伝いの女性が選んでおしりの下にずっと置いてあった封が切られると、先ず女性がビックリして『エーーー!?』と思わず大きな声をあげました!ありえない形でのカードの出現に会場内にはどよめきが起こりました。それにしても凄い演出でした。まさに荒木会長ならではの総合的な演出の素晴らしさですよね!
 いつも思うことなんですが、プリあらには、人を喜ばせるプロフェッショナルな人たちが自然と集まってきます。この空間そのものがマジックです!これからもこの不思議な空間には人がいっぱい集まってくることでしょうね!
 本日の例会も、楽しさの超大盛りでお腹いっぱいの夜でした♪ごちそうさまでした。さあて、この続きは夢の中でと(笑)・・・。
10月25日(土)
外岡 潤
 プリあらの皆さんこんにちは!会員の外岡潤と申します。今回でバスツアーは連続3回目になるのですが、何と日記係という大役を頂きましたので、前回のバスツアー組長職に引き続き頑張ろうと思います。
 10月25日、前日までの悪天候が嘘のように回復し、最高のバスツアー日和となりました。今日は待ちに待ったりんご狩り、果物狩りの中でも特に人気のツアーだそうです。ああ早く噂の幻のりんご「こうとく」が食べたい!「こうとく」がなぜ幻なのか、、、この木は本数が少ないため、なかなか手に入らない人気の品種だそうです。その貴重なりんごを農園の方は毎年iStudio大洋村バスツアーのために特別に確保してくださっていると聞きました。ツアー担当の五十嵐さんのコマーシャルはいつも巧みで、期待は嫌が応にも高まります。そして毎回期待以上に満足できるところがまたすごい!本当に、こんなお得でスペシャルなツアーは世界中探しても無いでしょう。
 今回は茨城県の北の方まで行くので、ちょっと移動に時間がかかります。でもそんなの関係ねえ!(もう古い?)とばかりに、自称「勝手にバスガイド」の酒井さんが、行きも帰りもパワー爆発で移動時間を盛り上げてくれます。毎回感心しますが、本当に酒井さんの司会ぶりは堂々たるもので、プロ顔負けのトークを楽しめます。
 さて、行きは恒例の組長制度、組長と参加者全員が楽しく紹介されていきます。普通バスツアーというと、知らない人同士が集まって特に会話もなく淡々と進んでいく寂しいイメージですが、そこは荒木会長のプロデュース、あっという間にみんながつながっていく素晴らしい仕組みを作って下さいました。「釣りバカ日誌」なんてぼーっと観てる場合じゃないですよ!年も立場も関係なくみんなが主役、本当に行くたびに心温まるツアーです。
 組紹介で驚くのが、大きな横断幕!徹底的に、エンターティメントです。一番後ろからも良く見えます。組員を選ぶくじも、全部手作りだそうですが、このようにみんなで作り上げていくというコンセプトも、iStudio大洋村バスツアーの特徴なんですね。製作される方、毎回お疲れ様です!
 今回も会長考案の奇抜なネーミングに感心したり、酒井さんのプチ毒舌トークに大爆笑しているうちに、あっという間に「とのうちアップルファーム」に到着。
 バスを降りれば、そこは山とりんごの木に囲まれた正にりんご天国!都会のアスファルトとビルに囲まれた生活からいきなり大自然の中に放り出されて、始めはおりから出されたハムスターのようにおどおどしてしまいますが、すぐに心は自然に溶け込んで、体いっぱい伸びをして美味しい空気を吸い込みます。
 枝先に重くすずなりになったりんごの実を発見!馬鹿馬鹿しいほど当たり前ですが、「りんごって木になるものなんだぁ」と、妙に感動してしまいます。そうですリンゴは木になるんです。スーパーのビニール袋に最初から詰められているのではありません!葉っぱは飾りじゃありません!当たり前のことですが、こうして体を使って感覚で理解することって凄く大事ですよね。本からは得られないこと、実際に行って触ってにおいをかいでみないと分からないこと。そういう体験が東京に住んでいながら日帰りで体験できるなんて、もうこれ以上の贅沢はありません。
 農園の方々は本当に親切で、10種類ものりんごをテーブルに並べて試食をさせて下さいました。ずらりと並んだかご一杯のりんご達は、大きくて光輝いていて食べるのが勿体無いほど。ワックスなんてお呼びでないとばかりに、どれもぴかぴか光っています。赤いりんごが沢山ぶら下がっている木を遠くから見ると、まるで赤いビーズをあしらったイルミネーションツリーのようで、自然の作り出した芸術の美しさに思わずため息が漏れます。
 ひとしきりりんご狩りを楽しんだ後は、ちょっとショータイム。恥ずかしながら自分が津軽三味線を披露しました。りんごと言えば津軽、津軽といえば三味線?なんてこじつけですけど、楽しんで頂けたようで嬉しかったです。美味しいりんごのお礼に三味線を披露させて頂いたんですが、逆にお土産まで頂いてしまいました。
 お次はiStudio大洋村へ、そして恒例の屋外料理大会です。果物狩りだけでも凄いのに、さらに参加者全員で、ご馳走を作って食べるんです。みんなで作るとまた美味しさも格別です。炭焼きの、煙のにおいもご馳走です。
 今回感動したのが、何と言っても「アップルピザ」!「ピザ?パイじゃなくて?」そうですピザなんです。どんなものだろうと一口食べたら最後、シャリシャリの薄切りりんごとクリームチーズに蜂蜜、柔らかいピザ生地が一体となってたまらない美味しさ!こんなものよく考えついたなあノバーベキューの達人、三井さんの発明です。どうもご馳走様でした。
 食事の後は、これも恒例のマジックショー。今回は会員の村岡さん、中村さん、そしてプロマジシャンの藤本明義さんが楽しませてくださいました。
 印象的だったのが、村岡さん、もとい「マジシャンマサト」君17歳の大変身マジック。もう登場時から観客席がどよめいていました。舞台に現われたのは、いつもの村岡さんとは全く別人の、ジャニーズ顔負けの美男子ではないですか!あれっ村岡さんはどこ?本気で別人と信じていた人もいるみたいです。まるで漫画の「ダブルフェイス」の主人公のようですね。
マジシャンは夢の世界の住人、ならば誰よりも自分自身が、自分で作り出す世界・奇跡を信じ切らなければならない。頭で分かってはいるけど、ここまで徹底してなりきれる人はそうそういないと思います。色んな意味で衝撃でした。勿論ウォンドさばきもキマっていて、とても格好良かったです。
 中村さんのステージショーも、火を使ったり色とりどりのシルクが出てきたりと、華麗な素晴らしいものでした。
 そしてオオトリに登場されたのが、なんとあの藤本さんではないですか!藤本さんのような大御所のプロが、惜しげもなくその腕前を披露して下さいます。「船場吉兆マジック」などトークも軽快で、道具も怪しさのない日用品だったりと、やはりプロは次元が違う、どうやったらあんなにすごいマジックになるんだろう?としばし考え込んでしまいました。本当に勉強になります。
 後日談ですが、とのうちアップルファームからお願いしていた荷物が届きました。ダンボールを開けると一杯に敷き詰められたもみがら、ワクワクしながら手を突っ込んで大きな丸いりんごを引っ張り出します。そのりんご達は、全部に種類名を書いたテープが貼ってありました。そしてチラシの裏にはスペシャル・メッセージが!人の温かさってこういうことをいうんですね。そして作り手の誇りを感じました。ひとつひとつに心が込められていて、まるで宝石のルースのよう。大感激です。そして幻のりんご「こうとく」の美味しいこと!蜜の量が信じられないくらい多くて、皮をむいたそばから滴り落ちるんです。
 書きたいことは山ほどありますが、今日はこれくらいで。次回のバスツアーも、楽しみにしています。どうもありがとうございました!
10月12日(日)
堀友成 & 川口崇
 ラウンドテーブルもプリあら日記を共同で書くのも、なにもかも始めてづくしの堀、川口です。そもそも、共同で日記を書くことになったのは〜
堀:「今度のラウンドテーブルで日記書いてって頼まれたんだけど」
川口:「マジっすか?」
堀:「で、文才がないって断ろうとも思ったんだけどせっかく電話くれたから『やります』って言っちゃった。それも、連名で」
川口:「えっー!!」
 当日:
堀:「なんか何度かきてるけどiStudioって玄関をくぐると緊張するよね?」
川口:「めっちゃ、緊張しますよ!」
堀:「でさ、何を書こうか?」
川口:「・・・」
堀:「困ったね。じゃ、こっちで全体の感想を書くから細かい感想を書いてよ」
川口:「了解です。」

 さて、今回のラウンドテーブルのテーマは「色を使ったマジック その2」前回同様、色が変化する現象や色を生かした手順などなど、「色」というテーマでディスカッション。今回の参加者は、荒木会長と、魔人タジマーさんをはじめ18名。見学者多数。
 トップバッターは司会進行を努める古川さん。果物の絵が描かれているトランプをバラバラに混ぜても揃ってしまう。周りから拍手が!!手作りのトランプでした。
 参加者の方々も仕切りに作成の仕方を聞いていました。プリあらマガジンでお名前や作品は読んだことがありますが、紳士的なイメージ通りの方でした。今回の作品も初回から関心しました。早速、メモ。
 続いて山田さん。当日の朝に作成したというプリあらマガジン4号を表紙にした色のカードを使った予言。細かい作業とアイデアに出席者全員から歓喜の声と拍手がやみませんでした。当日の朝にこの作品とこのアイデアただただ唖然。すごいなとメモ。
 続いて松崎さん。封筒を使った紙の色変わり。封筒にプリあらのロゴが印刷されていました。こちらのマジックも自作。ただ、封筒に窓がないため、封筒の中で何かしている印象があるから窓をつけた封筒を使ったらもっとよくなるのではとの意見がありました。全員納得で改良の案が次から次に出ました。松崎さんもこのアイデアをおしげもなく披露してくださり、大変参考になりました。
 続いて藤井さん。和風な色ボードを使った予言のマジック。終始お客さんに主導権を握らせ、最終的には色の錯覚で予言されてしまう。これには参加者もすっかり騙されました。こちらのマジックも自分で考えたものですごいなとメモ。見るものすべてが勉強になります。
 続いてタジマジックさん。いつも例会で楽しみにしている魔人タジマーのコーナー。こんなに間近でタジマジックさんの演技を見れるとは。期待と緊張で胸がドキドキする。
 と、その前に今日はタジマジックさんのお弟子さんのキタローさん、高橋さんが出席されていたので、演技をしていただくことに! トップバッターはキタローさん。真ん中に入れたはずのカードが突然飛び出してきたり、エースとキングの入れ替わるリセット等テクニックの連発。
 続いて高橋さん。イベリコじゅん という言う別名があるらしい。ご本人から名前の由来の説明があり皆爆笑。青いカードが赤に変わりさらに黄色にかわる!? ここで荒木会長から「テクニックを使うときはそれ以上のテクニックを身に付け、実際に使うテクニックはそれより一段下のものを使う。そうやって、テクニックを使ってると思わせないことが大事」とのアドバイス。
 それにしても、いったいどんなテクニックを使ったのか自分たちにはチンブンカンプンだ。そんなことを考えているうちに、タジマジックさんの出番。
 1組のデックで適当なところでお客さんがストップしたカードだけが赤色、他は黒。なぜ?で頭の中いっぱいになる。やはり何度見てもタジマジックさんはすごい。そしてもうひとつ緑のデックからお客が自由にカードを選ぶ。赤と青のジョーカーを見せ、それをデックに入れると赤いジョーカーの下のカードはすべて赤に、青いジョーカーの下のカードは青に、そして、お客の選んだカードはシルバー。何がなんだかわからない。すごいとしか言いようがない。
 タジマジックチームの最後は福田さん。マジックをしようと鞄を開けると・・カードを忘れたようです。急きょ赤デックを購入。あたふたする姿に一同爆笑。気を取り直してマジックへ。買ったばかりの赤デックにサインをしてもらい、いつのまにか青デックに変わり。サインカードだけが赤いまま。
 サインのやりとりやあたふたする演技の仕方がタジマジックさんに似てきていると荒木会長。またまた、会場の笑いを誘いました。デックの色が変わったのは鮮やかでした。
 最後は小澤さんと秋山さん。ステージものということで少々準備。その間に松崎さんのミニカーのマジック、パドルのマジックを披露。そして、ちゃーりーさんよりデックチェンジについての質問がありました。その質問に荒木会長が即座に実践してくださいました。出席者全員が目が点になるほど鮮やかでした。
 準備が整った小澤さんの演技です。和風な曲を使ったシルクの出現。とっくりの出現。そして、水の色変わり。シルクの置き方や
その他の出現ものに関して荒木会長をはじめ出席者からアドバイス。シルクはスタンドを使っておいた方がよいとか、水の色変えはカバーをしてやったほうがいいとかカバーしないほうがいいとか熱い議論がありました。シルクの見せ方1つでも色々あるなとかなり勉強になります。またメモメモ。
 最後は秋山さん。同じく和風な曲を使っての風船飲み。これがただの風船飲みではない。風船を飲みながらどんどん胸が膨らんでいくではないか!!!!これには、一同大爆笑。あっと言う間の2時間でした。
 終わったあとも、あちらこちらで情報交換やネタの披露。ふと、テーブルを見ると会長がさりげなくリフルシャッフルをしていました。その姿がすごく美しかったので会長にお願いして手元で見せていただきました。みれば見るほど見とれる美しさでした。
 ただ、一番印象に残ったのは皆さんが演じたものをみて荒木会長が指摘する内容がみんなの納得するところでした。すごい!
 とても有意義な時間を過ごせました。今度はテーブルを囲んで参加したいなと思いつつやはり、自分には見学がむいているかな。(いや、見学しかできない・・かな!?)見学にしろ参加にしろ、またラウンドテーブルに参加したいです。参加されたことがない方は、ぜひ、1度参加してみてください。
10月7日(火)
村岡正仁
 しとしとと雨が降る夜、1人、また1人と、アイスタジオにマジック好きが集い、にぎやかに談笑、その中には、ケン正木さん、タジマジックさん、ぺるちゃん、ミステラさん、なか。たつやさんなど豪華な顔ぶれ。そして夜7時を過ぎたころ、ついにその時が来ました。
 待ちに待った年に一度のプリあらオークションの始まりです!まずは、おなじみ佐々木さんが司会を務めてくれました。
「自分は前座です。」と謙虚な佐々木さんですが、佐々木さんの司会なくしてプリあらは有り得ないことは誰もが認めるところ。 そして出品者が自分の出品物を次々とアピールします。 プロの役者の福田徳彦さんは来ることができなかった出品者に代わり、代理でグッズ紹介を担当、その商品知識の広さとユニークなセールストークはまるで本物のディーラーのようでした。さすがです!
  三人目のところで、早くも荒木会長が佐々木さんとバトンタッチして司会に。 荒木会長が司会をやるなんて普段の例会では見られないので、これは必見です! 参加者をその気にさせるテンポよいトークはまさにマジック! 僕の出品したDVDも、会長のトークのおかげで見事完売。ほんとうにありがとうございました。
 プロマジシャンの私物が手に入るこのオークションは、皆が喜び、驚くものばかりです。ケン正木さんからは「人形の消失マジック」これは、プリあらマガジン2号のマジシャンエッセィの中にでてきた、ケンさんがテレビドラマの中で実際に使ったものです。
 「りかちゃん人形をベットに寝かせそのベットごと瞬間に消してしまう」というもの。これは、新作のマジックでかなりインパクトがあり子役の子達にも「それは、魔法でしょ」と大好評だったものです。そんなパフォーマンスが見られるだけでもほんとうに幸せです。
 そして、なか。たつやさんの極め付けテンヨーグッズ。さすが、元トップディーラーだった中さん、グッズの扱いはお見事でした。
 メンタリストのタジマジックさんからは、衣装にもなる真っ白のスーツとメンタルマジック福袋。なかさんからも「大入り福袋」が出品されました。福袋の中身は3〜5万円相当のものが入っているとのことでしたが、数千円で落札されていきました。なんて、お得なことでしょう。
 ところで、僕の興味はなんといっても、ぺるちゃんの出品物と山田さんグッズ!!
 ぺるちゃんの出品物は女性用の衣類が多かったのですが、男性の参加者もバンバン札を上げていました。
一瞬でドレスチェンジできる衣装は、ぺるちゃんが「一度着ました」との言葉に「おおー!!」という歓声(もちろん男性陣) 「髪がついてるかも」というぺるちゃんの一言でさらに大歓声。
 この衣装、けっこうな価格で落札されました。 その他のぺるちゃんグッズも大人気で飛ぶように落札されました。
対照的だったのがクロースアップ系のグッズを多数出品していたミステラさん。 セールストークはおもしろいんですが、商品が高価なものだけになかなか希望価格で売れない!! 
 最後は気前よくバーゲンセールしてくれました。 しかし、髪を逆立て、板をかち割り、ケツをムチで叩かせる変態アクションを得意とするミステラさんが、クロースアップ系を多数所持していたのは意外でした。
 そして最後に登場したのは、みなさんお待ちかねの山田さんです! 山田さん自身がマジシャンであるがゆえに作られるマジックグッズは面白くて実践的、さらになんといってもセンスが抜群!!  
 そして今年はなんとマジック福袋が10袋!! すべて違うグッズが入っていますが、マジシャンが一番愛用するバイスクルやタリホーの絵柄をデザインしたバックが共通して1つずつ入っています。
 とにかくこのバックがすごい!! めちゃくちゃカッコイイんです。 マジシャンでこれが欲しくない人はいないんじゃないでしょうか? 女性も男性もプロマジシャンもスタッフも、その場にいる人全員の目がキラキラとまるで子供のように輝かせ、ワクワクドキドキしっぱなし!
  1つ中身が紹介されるたびに大歓声、大拍手、そしてみんな、札を上げる上げる!! あこがれの山田グッズを手に入れるのに遠慮や容赦はないのだ!! 中身は山田さんのハンドメイドのアピケンやセンスなどいろいろ。 僕は運良くウォンドセットの福袋を落札できました。
  オークション終了後はみんなで落札品を見せ合ったりと、また楽しい一時をすごしました。今回のオークションで一番、印象的だったのは、オークション開始前、膨大な数の出品物を黙々と部屋で1人チェックしていた篠原さんです。とても責任ある作業のようでろくに声かけもできませんでしたが、ほんとうにお疲れ様でした。
 (P.S 会の為に出品商品を寄付をしてくださった会員の皆様、ありがとうございました。この場を借りてお礼を申し上げます。プリあら運営委員一同)
9月25日(木)
永世会員・宮田文一
 いつもの通り、佐々木さんと隅谷さんの司会で例会開始宣言。先ずは会員マジック。
 本日の演技者は、松野好孝さん。襟に「カクテルマツノ」と白抜きの名前が入った半てんスタイルで登場。手に持った杖の先に火をつけると、パッと薔薇の花が咲き、次は、色どり綺麗なシルクの演技につなげて観客を引きつけておいてから挨拶。ボランティア活動で鍛えた手馴れた進行だ。
 次は、女性に舞台に上がってもらい紙コップを渡す。術者の紙コップと客の紙コップ両方に水を注ぎ、共々頭の上にのせて、客にゆっくり身体をまわしてもらう間に術者は自分のコップン水を飲んでしまい、客のコップを受け取って扇子であおぐと花吹雪が散るという綺麗な演技。ここで司会者が「この奇術は本日発売のプリあらマジック・マガジン第4号に解説されています」と雑誌の宣伝を兼ねる。
 続いて五十嵐さんからバスツアーの紹介がある。10月のバスツアーは茨城県の林檎農園へ。ここは30〜40種類の林檎を栽培しているそうだが、5個の林檎を見本として並べ、名前と味の解説。更に食事の献立もバーベキューや海鮮ビビンバなど豊富で参加費は7900円、早く申し込んでくださいとのこと。私も常連である。
 次のコーナーは魔人タジマーの登場。「ワーワー!」「待ってました!」など声がかかる中での演技。
 ゲストマジシャンの紹介。先ずシルキー渚さん。2ヶ月ぶりの来場。松野さんの演技の講評から始まる。「襟にカクテルマツノ、背中はプリあらのマークが染めてある半てんを着て、鉢巻きをしているという姿がよい」と褒められる。「水のマジックを『面白い水だ』と言っ
て始めたのはよいが『この水を消します』と演技の予告をするのはよくない」と注意があった。確かにサーストンの三原則にありますね。
 次のゲストマジシャンはぺるさん。帽子の中から3本のロープを出し、大中小のロープが「ぺるりんちょ」と掛け声をかけると同じ長さの三本に変化。これを結んでつなげて丸め「ぺるりんちょ」と言うともとの通り、大中小の3本に戻る。
 さて、ここで常連の出演者になっているキャラメルマシーン二人組の登場。新聞紙を破いて、おもちゃの鳩を出現させるが、紙に火をつけると本物の鳩に変わる。
 ここでいよいよ本日のメインマジシャン、沙神さん登場。
 ステッキが花に変わり、ローソクからは白い花が出現、更に鳩が2羽出現と思ったら続いて2羽出現、花もくす玉もと出現が続く。
 一段落すると客に舞台へあがってもらい、ハンカチに署名してもらう。ビニール袋に入ったパンのうち1個を選んで持っててもらい、ハンカチを消すが、受け取ったパンの中から署名のあるハンカチが出現する。
 そのあと、ロープマジック、タンバリンと続き、タンバリンからはシルクの出現と思ったらそのあとすぐにパラソル、さらに大きなパラソルが出て、おまけに沙神さんの衣服の色が変化。花から鳩を取り出そうとしたら、ウサギに変化して終演。
 ここで会長のコーナーとなる。
 荒木会長から、副会長の富岡四郎氏(通称プリンさん)を励ます会を11月11日に開催する旨の紹介があった。プリンさんは糖尿病療養中で、8月20日に手術してまだ安心できない状況にあるので、励ましとチャリティを兼ねたマジックショーをこの梅丘パークホールで開催し、売上げをお見舞いに差し上げようと言うものである。
 私は10年ほど前に、伊勢丹にプリンさんを訪ねて、テンヨーの奇術道具の修理を依頼したのがキッカケで、プリあら会への入会を勧められて、この会に入った。「プリンさんにあわなかったら私は今ここでこのマジックを見ている事はなかったに違いない」そんな縁を大切にこの催しに協力したいと思う。
 それはさておき、会長のメンタルマジックは、カード1組をスプレッドして客に5枚のカードを選ばせ、その中から会長の見てないところで客が1枚を選び、5枚のカードを混ぜてから会長のポケットに入れる。
 会長は1枚づつカードを4枚だすが、どれも選んだカードではない。客が会長のポケットに手を入れて残りの一枚を取り出すと、選んだカードなのである!!
 沙神さんの最後のアンコールマジックは、選んだカードのインデックスを術者が破り、その破片を客に持たせておく。額縁に布をかぶせてテーブル上に置いておき、ピストルをうってカードを額縁の中に打ち込むというマジックだ。額縁の中からでてきたカードは先ほど破いた破片とぴったり合致している。
 これで本日の行事は終了。10時近い。ずいぶん盛り沢山でした。
 最近、永世会員制度ができて、私もその一員にして頂きました。マーカテンドーさんのご好意で舞台として使わせて頂いたスパイダーステージを購入して、マーカテンドーさんが、毎回茨城県のつくば市から運んでくださる負担を軽減しようということになりました。
 その必要資金調達の一環として、会員の中から在籍期間も長い高年齢者から、今後の会費の前払いという形で寄付を受けようという制度で、私にもお声がかかりました。寄付といっても会費を前払いすることで、今後の年会費負担はなくなるので、単なる寄付とは違う感じがします。大変良いアイディアだと感心するとともに、喜んでOKと即快いたしました。
 私がプリンあらモード・マジッククラブに入会したのは、平成9年11月の例会で、プロの出演者は、ブラック嶋田さんでした。こんな近くでプロの演技が見られるのかと感激した事を覚えています。
 マジックの会は、たくさんありますが、毎回プロマジシャンが間近な舞台で自分の持ち芸を披露してくれる会というのは珍しいと思う。この会は、本当に楽しめる会です。
9月20日(土)
山浦みゆき
 「iStudio大洋村バスツアー」に参加するようになって今回で8回めになります。最初の参加は去年の4月でした。プリあら会員の久住さんからの「楽しいよー!」という一言に、会社の元同僚だった友人夫婦と初参加したことを思い出します。
 小学1年生だった息子の優斗は初めての事にはすぐに馴染めない性格だったこともあり、何かの成長に役に立つきっかけになればとも思ってました。気がつけば、青空の下でぜいたくにメロンを丸ごと食べたり、初めての小玉すいかの美味しさに驚いたり、台風とともに移動していたリンゴ狩り等々楽しくて面白い体験をすることが出来、思い出がどんどん増えています。
 9月のバスツアーは、梨狩り&秋の味覚満載の一日。今回は社会人2年目の若い会社の同僚を誘っての参加です。10月に結婚を控えている久住さんが多忙の中、張り切って今回のバスツアーの準備をいろいろお手伝いされていました。いろんな方の思いや期待でいっぱいのiStudio大洋村バスツアーであります。
 前日では台風上陸の気象情報でしたが、ツアー当日の朝は雨もあがって気持ちのいい朝を迎えることができました。台風の中のツアーは昨年のときに体験済みでしたので、その経験を生かして前日には息子とともに長靴を求めて奔走しておりました。うれしいことに、結果的には長靴の出番は朝からありませんでした。
 ツアーの始まりは組長・組名発表からです。プロデューサーの荒木会長が決めてくださるのですが、毎回驚かされるのは組名。組長に選ばれた方の名前をうまく結びつけた個性的な組名です。どんな場面で思いつくのでしょうか? バスの中では大きな笑いとみんなの笑顔でいっぱいでした。
 今回は初参加の方が多くて、私が誘った神村くんを含め、個性があってとても楽しい車内の雰囲気がさらに賑やかになりました。そうこうしているうちに足立果樹園さんに到着です。
 足立さんのお話を聞きながらも「はやく梨を食べたい」という気持ちがはやります。前日からの雨で当初の梨畑は足下が悪いという足立さんの思いやりから、足立さんの自宅に隣接している畑に特別に入れていただきました。
 今の時期は「豊水」がメインで、黄金色に実った梨が沢山なっていました。最初は皆、小さく切って普通に食べていたのですが、産地での醍醐味、皮をむいて丸ごとかぶりつき!皮をむいているときから果汁がしたたり、口の中に入れると最高の美味しさでした。
 思いっきり梨を堪能し、もうずっと居座りたい気持ちを奮い立たせ、いざサンマの待つiStudio大洋村へ移動です。
 このバスツアーは、旬というものを感じることが出来なくなった昨今、本当の旬を感じられるツアーでもあるのです。
 サンマはやっぱり空の下で焼くのが王道ですね。脂がのった丸々と太った新鮮なサンマ。やっぱり最高でした。いつもなら骨を嫌って率先して食べない息子も「食べたーい!」と。秋の味覚を満喫です。
 最初の頃の息子は、食べることより走りまわっていたのに、みんなで美味しいものを食べておしゃべりをして楽しむということを覚えたようです。いつもなら私が子供の二人分の料理をとってきていたのに、今回は息子が私の分もとってきてくれたりと今までにない行動も見られて驚きました。
 全員で食事の後片づけが終わるといよいよマジックショーの始まりです。
 梨園でも、お世話になった足立さんにマジックを披露してくれたリオ・広沢さんと、初参加でプリあら会員の菊池俊幸さん。そしてバスツアーは2回めの外岡潤さんです。
 広沢さんのマジックはこちらもドキドキしながら、でもうまくいった時の安堵感の味わえる素晴らしいものでした。菊池さんもマジック用の素敵な出で立ちで登場してくれました。
 イケメン弁護士の外岡さんは、いつもならそれほどお話をたくさんするタイプではないのですが、口上も意のままに操り、傘も操り素晴らしい演技を披露してくださいました。楽しい時間をありがとうございました。
 何度参加してもまた来たくなるバスツアー。もちろん美味しいものが食べられるからとか、子供にいろんな体験をさせたいからとかありますがそれだけではないんです。
 荒木会長のプロデュースにより、現地での段取りを組む人やバスの中を楽しませる人、このバスツアーに参加した一人ひとりの楽しもうとする協力、農園の方の充実した時間を過ごしてもらおうとする気持ち、様々な人の気持ちが織り成して成り立っているように思います。
 今の時代、自分の利益になること以外は率先して人に何かをしてあげようとかが無くなりつつあることをよく感じます。自分さえよければが当たり前になっていて、仕事でも時々相手のことを思いやったらもっとスムーズに事が運ぶのにと感じることもしばしば。
 このバスツアーに出会ってなかったら、私も嫌な人間になっていたかもしれません。楽しい時間や体験をぜひ大切な人たちと共有したくて。前回も今回のバスツアーも、友達を誘ってものすごく喜んでもらえました。
 その友達も次回は誰かを誘って参加したいと言っています。それを聞くと私自身も嬉しくて、この和をもっともっと広めたいという気持ちでいっぱいになりました。また次回が楽しみです。
9月7日(日)
リオ広沢
 始めてプリあら日記を書きます、永世会員のリオ広沢です。永世会員でさぞかし「お金が有るだろう」と言われますが、お金は有りません。プリあらへの愛情は人一倍ありますけど。
  東京地方では雷を伴った激しい雨が降る所があり一部電車が止まったり、環七で人身事故が有ったりして交通があわただしく不便の中、楽しく例会が始まりました。
 まず、会員マジックのコーナーです。1番手は浴衣コンテストで着こなしが抜群という「スタイリッシュ賞」を取られた山田恵美子さんです。軽快な音楽で登場し初出演にしては、堂々演技されてとても良かったと思います。アシスタントはなんと旦那さんの山田秀樹さんではありませんか。ロープスルーザシルクを2枚のシルクを使って演技しお見事でした(アシスタントが目立ち過ぎでは・・・・・・上手だからしょうがないか)。
 続いて2番手の登場。アルゼンチン出身の桜井直彦さんです。はてアルゼンチンという国はどの辺にあるのかな?今度世界地図で勉強しておきます。
 「コンドルは飛んで行く」の曲で新聞の復活をやりました。今日のスポーツ新聞で「北の海理事長辞任」のニュースがトップ面に載っていたのがすごくいいですね。思わず記事に目がいきました。続いてマイウェイの曲でロープ切を愛嬌たっぷりでやりました。マジックテーブルにジャンボカードがありましたけれども、なにをやるのか期待していたら何もやりませんでした。単なる飾りだったんですね。・・・ガクッ!
 続いて魔人タジマのコーナーです。ぺるちゃんがトランプを鳩に変えて、また元に折畳み大ウケにて終了。次にキャラメルマシーン登場。本物のキャラメルを出し投げつけて、オデコに当たった。こら・・・痛いやんけ(笑)カード当てで長い剣をアシスタ
ントがもってきたが、鞘は長いけど剣が短く大ウケ。オモチャの動く鳩が出て来て大ウケ。名コンビが板についてきたお二人です。お笑い三昧のマジックショーでした。
 続いてメインコーナー。題して「竹ちゃん、ここにいます!」メインゲストは荒木会長を「マジックと人生の師匠」と、したっている竹たけをさん!
 この人は出番前にもかかわらず、観客席で見ているではありませんか。「竹ちゃん、ここにいます」の意味が解りました。出番になるとステージからチャイナ服を着て登場。中国訛りの日本語でのお喋りがすごく面白いですね。
 どちらかと言うと喋りの苦手な私はとても羨ましく思えました。ロープマジック、茶碗を器用に回し紙を破いてウドンに変化、白い紙がお札へ変化、お札ファン、お札の滝と次々と演目をこなして行きました。
 自己紹介は「竹たけをだけに、竹を2本」と言いつつ「えにしの糸」を演じました。
 次はお客さんとハンカチ卵を演じ、ああいう演出の仕方もあるのだと参考になりました。
 そして最後は中華蒸篭です。チャイナ服がとてもよく似合います。なんと今日の演技は、上口龍生さんがプロデュースしてくれたんだそうです。
 続いて、荒木会長のコーナーはB会員さんからの楽しいお便りなどを紹介。そして、会長のマジックはESPカード・・・・すごい!! まったく解らない!! ランダムに選んだ5枚のカードが「13」「Magic」「9」「taji」「Happy Birthday」、組み替えると、「9月13日・タジマジックの誕生日」になる。どうしてそうなるの?
 会長からの突然に誕生日のお祝いのメッセージをおくられ、タジマジックさんは、とてもうれしそうでした。
 プリあらに入会してかれこれ10年近くなります。当初は会長の自宅で20〜30人位の人数でこじんまりとやっていました。会長は出演するたびにいろんな演目を演じてくれます。その度に歓声があがります。よくそれだけ手品を知ってるものだなと尊敬します。会長のまわりには素敵な女性がとりまいています。きっと会長の人柄だと思います。
 私をプリあらに紹介してくれた日大の神辺先生も、お忙しいのか最近は見かけません。周りには辞める人もいますが、プリあらを辞めようと思ったことはありません。苦しい時も楽しい時もいつも「プリあら」と過ごせて幸せでした。これからもプリあらとずっと一緒です。だって永世会員だもん・・・・・・・
 アンコールで竹たけをさんが四つ玉をおもしろおかしく演じてくれて本日の例会は終了しました。
 最後まで読んでくれて有難う御座いました。文章力の無い為乱筆乱文、お許し下さい。
8月28日(木) 
樋口哲弥
 プリあら日記を書くのは久しぶりの樋口哲弥です。
 僕がプリあら会に入るきっかけは、8年ほど前、永六輔さんが自分のラジオ番組で、カードマジックをアシスタントの外山惠理アナウンサーにやって見せて、外山さんをびっくりさせてましたが「これは荒木一郎から教わったの」って言ったんです。
 荒木一郎って、「空に星があるように」の荒木さん? なんて思って聞いていたら、永さんが「カードマジックの本も書いてて、そのマジックが全部物語りになってて、カードマジックやらない人が読んでも面白いの」って言うんです。
 小学生の頃、クラスの「お楽しみ会」で簡単なマジックをやったこともあったり、カードマジックを覚えようとして、本を買って読んでみても現象の解説もちんぷんかんぷんで挫折した僕としては、その本がどうしても読みたくなり、その日に会長の著書「あなたにもできるカードマジック19の秘宝」を買い求めました。
 練習してレストランで知り合いのウェイトレスにやって見せると、厨房から見ていたコックさんまでびっくりして、僕自身もびっくりしました。
 そして、この本の「はじめに」の「マジックはエンターテイメントであり、覚えて友達をびっくりさせられる道具であることは勿論ですが、私は最高のコミュニケーションツールだと思っています」という会長の文章に惹かれて、巻末のプリあらの連絡先にメールしました。
 それから8年近くたちますが、今年はなかなか例会に参加できず今回が今年3回目の参加で、リニューアルした例会には初参加です。
 この日は恒例の浴衣デーで浴衣姿の女性会員が多く会場がとても華やかでした。
 司会の佐々木さんと浴衣姿の治ちゃんがスポットライトに照らし出され会が始まりました。BGMにのっての登場じゃなかったのでしょっぱなから驚きです。最初に佐々木さんから、副会長のプリンさんが元気になられているという報告があり、僕もホッとしましたし、みなさんも安心されたのではないでしょうか。
 会員マジックは帽子がトレードマークで学生劇団にも所属していたという永井さんのコインマジック。表情も豊かで独特な雰囲気で、とても楽しかったです。
 インフォメーションのコーナーでは農園の人に扮した久住さんの演技?が会場の笑いを誘ってました。
 魔人タジマー(タジマジック)さんのコーナーではビジターマジシャンのペルちゃんと、タジマーさんのマジック。タジマーさんのマジックは、プリあらスタッフの女性陣と会長の、写真付きの相関図がボードにつくられていて、それを使っての観客全員参加のマジック。
 タジマーさんが一人一人の女性スタッフを楽しく紹介するのですが、それが可笑しくて大爆笑でした。
 そして浴衣デーということで浴衣美男美女コンテストがあり、やっぱりと言うか、山田ご夫妻がそろって入賞しました。おめでとうございます。グランプリは、浴衣の着方の説明書を読みながら自分で着付けをしてきたペルちゃんでした。おめでとうございます。
 さてこの日のメインゲストは笑太夢マジックさん。笑太夢さんが登場すると、もうそこは夢の世界という
感じで、一言もしゃべらなければ歌も歌ってるわけではないのにミュージカルを見ているような感覚をおぼをえます。
 こんな素晴らしいショーを間近で見られるなんてとても幸せです。
 僕の楽しみにしている会長のコーナーもリニューアルされてました。会長とともにタキシードでタジマジックさんと佐々木さんが登場し佐々木さんが、遠方で例会に参加できない方からのお便りの紹介をされました。それを聞いていてマジックを楽しんでいる人、プリあら会を大切に思っている人が全国に大勢いるんだなぁって思いました。
 会長のマジックはESPカードを使ったメンタルマジックで、例会初参加のご夫妻がそれぞれ引いたカードを会長が言い当てるという驚きのマジックでした。会長とご夫妻とのやりとりが面白く、会場に笑いがうまれ、マジックは最高のコミュニケーションツールなんだということを実感しました。
 今年僕は、仕事が増えたり入院したりで、プロジェクターの担当なのになかなか例会に参加できず残念なのですが、できるかぎり参加してみなさんの役に立てればと思います。
8月13日(水)
和田敏郎
 初めてプリあら日記を書かせていただきます、ちゃーりーです。私はプリあらに入会して半年、マジック歴も一年半とマジック初心者ですが、プリあら例会に参加して、いつも目を見張るような素晴らしいマジック・ショーに驚き楽しませてもらってます。
 そんな初心者の私が初めて書かせてもらう例会の日記が、何と荒木会長の特別レクチャー!期待満々で開場の7時にはやってきたのですが、前方の席にはすでに予約の札が貼られ、他の席もほとんど埋まっていて、参加した会員の方の期待の大きさが伺えます。
 開演の時刻が近付くと、予約の席に座ったのはマジシャンのケン正木さんにミステラさん、少し遅れてぺるちゃんもやってきた。それに横手のテーブル席にはナポレオンズのパルト小石さんも座ってらっしゃる。一流のマジシャンの方も聴講にいらっしゃる、そんなに荒木会長のレクチャーはすごいんだ。ますます、期待大!
 いよいよ開演となり、まずは恒例の会員マジック。今夜の出演者はむっしゅ佐久間さん。観客の女性に選んでもらったカードを戻したデックをよくシャッフルして、アクリルパネルに向かってスプリングで飛ばすとカードが1枚だけパネルの中に閉じ込められている。そのカードを取り出すと、何と観客が選んだカードであった。ええーーっ、これってテレビでセロがやってたマジックじゃん!すごい!!
 続いて荒木会長の登場。スパイダーステージの購入のいきさつと「スパイダーステージ寄金」についての説明があった。このステージが購入されて、ショーがよく見えるようになり、マジックをより楽しめるようになった。賛助寄金がまだの方はぜひ協力しましょう。
 また荒木会長から「永世会員」の方々の紹介があった。「永世会員」は、スパイダーステージ購入のために、ある一定の額を寄付していただく制度だが、長年プリあら会員として貢献された方の中から勧誘されたところ、即日「永世会員」を引き受けられた方が何人も居られ、限定7名で募集したところ正味2日で定員になったとのこと(ただし、1人追加されて8名限定)。
 このプリあらマジッククラブを本当に愛されておられるんだと感じられた。当日は「永世会員」8名のうち7名の方が会場にお越しになっていて、会長から紹介があり、おひとりづつ会場の拍手を受けておられた。「永世会員」の皆さんにはその名誉を称え、記念のバッジが贈呈されるそうだが、それは1.5カラットの本物のルビーをあしらって特別にデザインされるもので、そのデザインは会長の知人のガレージキット原型師(日本でトップの造形作家)の方に特別に依頼されたそうだ。が、話が広がってその原型師の方が所属される会社の社長や社員の方にも協力していただけることになったそうだ。
 ええっーー!その会社って、ゴジラやキングギドラの模型で有名な、チョコエッグで食玩ブームを巻き起こした、会社の玄関に大魔神像がそそり立っている、あのKYDOでは?! だとすると、そのバッジは本当に超レアな、アキバ系マニアからは羨望の逸品であり、宝飾品としても大変価値ある、「永世会員」にふさわしい素晴らしいバッジとなるだろう。荒木会長の人脈の広さには驚くばかりだ。
 さて、いよいよマジックの始まりだ。今日のゲスト・マジシャンはお二人。おひとりはお馴染みのタジマジックさん、もうおひとりはすごいアイディアで有名な藤本明義さん。まず、タジマジックさんは観客の一人が自前のカードから選んだ一枚をあらかじめ用意した3枚の封筒に入れた予言で当てていくというメンタル・マジックを披露。最後の封筒に入っている予言で選ばれたカードを見事に的中!
 後でタジマジックさんに話を伺ったら、「いやーっ、あそこまで当たるとは思いませんでした。奇跡ですよ、奇跡!」とのこと。ある意味、本物の超能力者かもしれない。
 続いて、藤本さんのマジックは「ウソ発見器」。観客の女性が、自分の選んだカードが出てきても「違います。」と応えると「ウソ発見器」のブザーが鳴るというユニークなマジック。藤本さんはマジックの仕掛け、手順、演技の時の会話まで丁寧に解説していただき、ここまでマジックのタネを説明してもらっていいのだろうかと感心してしまう。藤本さん、大変参考になりました。ありがとうございます。
 驚いたのはその後だ。アンコールに応えて、藤本さんは目隠しをしてルービックキューブの色合わせをしてしまうマジックを披露。これがすごい。見えててもなかなかできないルービックキューブを目隠しをしたまま、すごいスピードで色合わせを完成させてしまう。まさに神業!
 そして、さあ待ちに待った荒木会長のメンタルマジック・レクチャー。ESPカードや自分の持ち物を使った「サイコメトリクス・マジック」。ESPカードとは超能力を研究するために米国で開発された記号を記したカードで、超能力ブームだったその昔、子供のころの少年漫画によく載っていたので、懐かしい。
 選ばれた観客5人がそれぞれ封筒に自分の持ち物かESPカードを入れ、荒木会長が封筒の中身に残っている持ち主の残留記憶を感じて、誰のものかを当てるというマジック。
 観客の一人としてステージに上がったぺるちゃんなどは自分の髪の毛を抜いて封筒に入れていた。お茶目だなあ。そして荒木会長が封筒の中身を取り出しては次々にその人を当てるたびに会場からは大きなどよめきが起こった。
 マジックの解説を聞くと、タネは驚くほど簡単。しかし、その手順、会話の内容は入念に練られていて、まさにメンタルマジックの真髄。「テクニックだけでなく、ストーリー、設定、構成などすべてのものがそろって素晴らしいマジックが成立する」まさに会長の持論そのもの。
 このマジックについては秋に発刊される荒木会長の「テクニカルなメンタルマジック講座」に載るそうで、発売が待ち遠しい。会長のメンタル・マジックの興奮もさめやらぬまま、今回の例会も終演となりました。
 今回の例会はレクチャーということ
で出演されたマジジャンの方が自分のマジックのタネを惜しみなく解説いただいたことに本当に感謝感激しています。初心者の私には本当に勉強になりました。ベテランの方にもとても参考になった例会だったと思います。プリあらマジッククラブを運営されているスタッフの皆さんのご苦労には本当に感謝しています。
 先日も感激したことがありました。忙しくて例会に参加できなかった折、マジック・グッズをメールで発注したところ、翌日にはグッズが届きました。営業としてやっている通販業者でもこんなに早くは届きません。スタッフの方の誠意の表れだと思います。届いたのはカップ&ボール、銅製の渋いやつでとても気に入り、一生懸命練習してます。
 このようにスタッフの皆さんが熱心に運営されているのは皆さんのマジックを愛する心と、荒木会長の人徳のおかげだと思っています。このような素晴らしいマジッククラブに入会できたことを私は光栄に思っています。
7月30日(水)
川崎康紀
 佐々木さん、隅谷さんの軽快な司会で夏の暑さを吹き飛ばす7月最後の例会が始まりました。佐々木さんはジャケットを忘れ参加者から借りたそうで、一寸きつそうでした。
 最初は会員マジック、キャラメル・マシーンの鈴木さん似のA会員福田徳彦さん。アマチュアはテクニックがあってもステージングは難しいのに、ステージ度胸・話術は満点。人気劇団「大人計画」の劇団員だそうで納得。本物の鳩も飛び出し、髪の毛まで焦がす大熱演。会員は爆笑、大受けでした。
 ゲストマジシャンはこの日も沢山いらしてました。なか。たつやさん、奇跡の予言カードを演じてくれました。続いて、ジュニア渚さん、シンコー渚さん。シンコーさんの話に出てきた「ヨーロッパの夜」私も小さい頃、綺麗な裸のおネーサン見たさに映画館に行きました。チャニング・ポロックかっこよかった。
 ナポレオンのパルト小石さん。新刊の「神様の愛したマジシャン」早速買い求め読みました。父と子のいい話です。チャニング・ポロックらしき人も出てきます。
 タジマジックさんは胡散臭そうなカードもって登場。会長の顔写真は「宇宙人」。以下運営スッタッフの顔写真にそれぞれ「肝っ玉母さん」「フードファイター」「パニック障害」「逆切れ」「先走り」等命名されたカード。カードが紹介される度に客席後方のスタッフから大きな笑い声が響きました。
 観客に1枚選ばせるのですが、クラシックフォースというより、半ば脅迫フォース。選ばれたのはみんなの予想通り会長カード。裏の会長写真吹出しに「快調だ?」とあり、一斉に拍手が起こりました。何故かは後述。司会の佐々木さんが言うように「どこまで本気で、どこまでウソかわからない」、魔人タジマーのみぞ知るでしょうか。 
 お待ちかね、メインゲスト上口龍生さんのコーナー。
 ステージテーブルに掛かっているクロスは連獅子と助六。どんな扮装で登場するのか期待に胸躍る瞬間。緑の着物に煌びやかな袴、顔には般若の面。傘を片手に颯爽と登場。かっこよく襷をかけると、そこからは一気呵成。軽快な三味線と太鼓のリズミカルな音曲に合わせ、スカーフ、帯、ロープ、傘、手ぬぐい、キャラメル(お菓子)まで出るわ、出るわ。
 曲がお江戸日本橋に変わり、軽快な鼓の音。空の箱から色鮮やかなスカーフの出現、口にくわえたスカーフが消えたと思ったら紙風船(マリ)が箱から溢れ出る。
 和妻とは手妻ともいい、手が稲妻のごとしから来ているそうで勉強になりました。次に取り出した1尺3寸の刀。親指をコヨリで縛ったまま、持たせた刀を通過する。日本では柱ぬけ、英語でサムタイ(親指縛り) というそうです。マイクスタンドを刀に見立てのパフォーマンスも面白く、コーナー最後は南京玉すだれ。中国から伝来したものと思っていましたが、当時の南京は今だとニューヨークのような大都会で、そこにもない南京無双玉すだれと言うそうです。
 今夜はマジックだけでなく、日本奇術・手品の歴史も勉強もさせてもらいました。音楽は寺内タケシ風ギター。玉すだれが帽子、山、橋、輪、傘等色々な物に変化。
 アンコールがまた凄い。黒の紋付、袴で凛々しく登場。炎が一瞬にして赤い傘に、色々なスカーフ、また傘、大きな扇子が出たと思ったら顔にはヒョットコの面。その口からスカーフが次から次。小さい傘が大きな傘になり、次の瞬間赤い提灯に。中の蝋燭に火が点いて消えると、また傘に変わる。傘、傘、傘なんと3段重ね。天井にぶつかりそう。最後、金の大扇子かざしてビシッと決まりました。 
 和妻というので、ゆったりしたものを想像していましたが、速いです。本当、稲妻です。上口さんのスピードに合わせて、さりげなく片付けと準備していくアシスタントのゆかさんも凄い。おまけに可愛い。勉強不足でした。再度佐々木さんの言葉を借りると「アンコールじゃないですよね、第2部ですよね」
 さて会長のコーナー。前回は例会11年目ではじめて体調不良で欠席とか。私は今まで皆勤だったことに驚いてしまいますが。さっきの拍手の訳これだったんです。皆が心配していた検査の結果は超ケンコーで、肝臓にいたっては高校生のようだそうで羨ましいかぎりです。
 実演はタジマジック風メンタルマジックとは違う(?)正統派マジック。用意された赤と青のデック。よく切った赤デックから客が指名した数のカードを客本人が選ぶ。青デックの箱の裏に予言されていたその数のカードを青デックから選ぶと何と一致。思わず「何でェ」であります。会長はほとんどカードに触れてません。
 いつも思うのですがテクニック・技法が想像できません。ふむふむダブルリフトだな、エルムズレーカウントだなとか。私の想像力を会長の創造力がはるかに超えています。魔人タジマーをして「宇宙人」と言わせるゆえんでありましょうか。会長ご本人は「病み上がりにしてはまずまず」と仰ってましたが、相変わらず鮮やかでした。ウイットにとんだトークもいつもより快調に思いました。
 私にとってマジックとは手品・奇術でした。テレビの寄席番組の間に登場する芸。黙って演技していくより、笑いをとるアダチ竜光、ゼンジー北京、マギー司郎さんたちが好みでした。はじめてのマジック(幻想)との出会いが、「ヨーロッパの夜」のチャニング・ポロックだったかもしれません。
 ここ数年カードマジックに興味が湧き、本やDVDを買いました。その中の1冊に荒木会長の「テクニカルなカードマジック講座」ありました。奥付見るまで俳優・歌手荒木一郎さんとは同姓同名の別人だと思っていました。そこでプリあらのことを知り入会させてもらいました。
 初めて砧区民会館に行った日は、初参加ということでステージに呼ばれ会長の演技のお手伝いらしきことをしました。ライトが当たると本当に客席見えないんですね。帰宅するなり「今日、荒木一郎(呼び捨てでスミマセン)と会って喋った」と興奮気味に妻に報告したこと覚えています。
 今回初めて「プリあら日記」を書く日に、シンコー渚さんの話が聞けたり、パルト小石さんの本が買えたのも何かの縁だったのかもしれません。開演まで手持ち無沙汰そうな小石さんと目が合い、思わず買ってしまいました。開演時には完売でした。その時手にしてなかったら読んでいなかったかも。マジックの神様がくれたプレゼントだったのでしょうか。真夏の夜の夢だったのでしょうか。
 まだ参加されてない会員の皆さん、地方の皆さん是非一度参加してください。いい出会いが待っていると思います。
7月8日(火)
村岡正仁
  このところ、例会の日は午前中は雨で午後は曇りということが多い。今日も午後には雨が止んで、機材の搬入スタッフはホッと一安心。しかし、今回は何かが違う?そんな例会が始まりました。
 恒例の会員マジックは、喫茶店[邪宗門]のマスターで、お客さんにマジックを披露しているという作道明さん。 世田谷セレナーデをBGMにロープとリングのマジックをみせてくれました。 その演技からは作道さんの温かい人柄を感じることが できました。 魔神タジマーさんも「どこも悪いところがない、関係ないけど、作道さんのコーヒーはとてもおいしい」と、大絶賛でした。
 ビジターマジシャンは今やレギュラーと言っても過言ではないキャラメルマシーンさん。 いつもテンポのいい掛け合いで大笑いさせてくれるお笑いマジックコンビです。
  今回はビール缶とテーブルを使ったマジックを見せてくれました。いやあ、相変わらずおもしろい!!
 そしてプリあら専属マジシャン、我らが魔神タジマーさん。 先日、レクチャーに来てくれた「緒川集人さんを超えます!!」と、なんと客から借りたトランプを使用。 いつもは半分以上見せられないという怪しいトランプでのマジックを得意とするタジマーさんが、客から借りたトランプでマジック!?
 急遽、帰国した大物の登場でついに眠れる魔神が目を覚ましたというのか!? そして見事成功した魔神の勢いは止まらず、お客さんが心の中で思った動物を当てるマジックを披露。
 魔神タジマーさんのマジックはただ不思議なだけじゃなくフレンドリーでおもしろいから大好きです。
 そしていよいよ本日のメインゲストは、ドリームかずよしさん。会長のつけたタイトルは『悪夢の一夜をご一緒に』 韓国の人気ドラマ、冬のソナタの曲とともに怪しいヨン様が登場!![みんなのプリあら会]と描かれた紙が出現するうれしい演出で会場の心をわしづかみ! そして[韓流マジック]と銘打ったかなり強引に、韓国にちなんだ爆笑マジックが次々に炸裂したっソヨ!! 韓流大好きな僕はおかしくてたまりません。 こんな悪夢なら覚めないでほしいムニダ!!
 さらにリッチな、お金のマジック、空中浮遊、顔の瞬間変化、広げた布から次々に手が現れ、最後は足まで現れ会場を爆笑の渦に巻き込んだところで、お弟子さんのドリーム・プリンさんが元気いっぱいにかわいく登場!
 赤い衣装を身にまとい音楽にノッて花の輪の色が次々に変化するマジックを鮮やかに見せてくれました。 続いて、お客さんに借りたお札を花に変えてしまい、 お金を返してもらえないお客さんをよそに次のマジック。 たくさんの風船を並べ、お客さんがストップをかけるところまで逆立ちで歩くというのです。 プリあらで逆立ち歩きしたマジシャンは初めてではないでしょうか? これはもはや伝説です!!
そして選ばれた風船をわると、最初にお客さんに借りた風船が中から現れたではありませんか。 一体なにがどうなっているのか、とっても不思議でハイテンションなドリーム・プリンさんでした。
 そしてドリーム・かずよしさんが再び登場!! トランプのカード当てで、選ばれたのはスタッフの比見かなえさん。いつも裏方のかなえさんは、お客さんとしてステージに上がってちょっぴり恥ずかしそうでした。そして、かなえさんの選んだカードはとんでもない場所から、ありえない展開に会場は拍手の嵐!!続いて、一瞬にしてステージ上に巨大な旗を振りかざしフィニッシュ!! 最高のフィナーレでした。
 最後の会長のコーナーですが、なんと10年間、一度も例会を欠席したことのない荒木会長が体調を崩され残念ながら今回は欠席でした。
  会長がいない分、どうすればみんなに楽しんでもらえるか、司会の佐々木さん、ハルちゃん、専属マジシャン魔神タジマーさんは相当プレッシャーがあったことと思います。 ほんとうにお疲れ様でした。 でも、大丈夫です。スタッフも会員もみんな同じプリあら会の仲間ですから。
ところで、じゃあ、会長は何もマジックをしなかったのか? いいえ、 そんなことはありません。 思い出してください。 会長がつけた今回のタイトルは、[悪夢の一夜をご一緒に]です。 会長不在の例会は 会員にとってはまさに悪夢だったはず。 そう、会長は完璧な予言のマジックを僕たちに見せてくれたのでした。
7月6日(日)
むっしゅ佐久間
 いまや日本最大、最高のマジッククラブとして成長したプリンあらモードマジッククラブの公式サイトのプリあら日記を書くことになりました。
 会場である梅丘パークホールへ到着。席を探そうとテーブルの上を見て驚いた。予約席に貼ってある名前がすごい!!
 ケン正木さん、なか。たつやさん、藤本明義さん、ミステラさん、あさおかるいさん、都々さんと眠都さんなど都々ファミリー、ハマック柳田さん軍団のペガサス金子さん、そして小林恵子さんの姿も見える、小君さんはきれいな長い足で颯爽と登場、韓国人美人マジシャン申さんと一緒だ。早速、紹介していただく。日本語でご挨拶。ぜひプリあらに出演していただきたいものだ。
 そのほかにも有名マジシャン多数で皆さんメモの用意。カードコインを持ち込んでやる気満々!! プリあらマガジンの編集員マジシャン有紀君もスタンバイ!! 柳田御大と笑顔で握手。グッズ売り場も大賑わいだ。
 そして柳田さんの挨拶でレクチャースタート。 黒のスーツ、ピンクのストライプのシャツ、ピンクのネクタイで登場したシュート緒川さんは、アメリカのマジック雑誌の表紙から抜け出したようにかっこいい。
 まず、ウォンドからシンブルの妙技を披露。 あまりの鮮やかさに会場は一瞬静寂となる。人はあまりに驚くと言葉を失うのだ。そして大歓声大拍手。つぎはカードマジック。ここで呼ばれた観客はなんと自らアピールして英語のできるという触れ込みの都々さんだ。 サインしたカードが最後信じられない場所から現れるというマジック。観客騒然!都々さんも手放しで感心していました。
ワンコインルーティーンから思いもしない物体の出現。 ワイルドカード、テクニック系に見せかけるAオープナー 、パケットトリック、そして目の覚めるようなウオンドの懇切丁寧なレクチャー。こんなことまで教えていいの?って言うくらい惜しげもなくレクチャーしていただきました。
 ここで休憩
 休憩の間もシュートさんは、休む暇は無い。プロのマジシャンが質問に殺到。私もウォンドについて少し奥義を教えてもらいました。いやな顔ひとつもせずに、丁寧に教えてくださいました。
 休憩後は忍者リングのレクチャー。初めてリングを手にした人に秘密の道具を使って数分でハイテクニックを会得できる丸秘レクチャーを。そしてマッスルパスのレクチャーで素人代表として呼ばれたのは、なんとプリあらの美人司会者、隅谷治子さんでした。なんと数分でコインがピョンと飛び上がって一番驚いていたのは治子さん自身でした。
 集人さんの手に掛かると、どんな人でも数分後には、コインが飛ばせるようになるというから、驚きだ。
 最後はパーラーショー☆☆エンディングにありえないものがワイングラスに出現して大演壇!! マジック界のアカデミー賞といわれる「アカデミー・オブ・マジカルアーツ」のパーラー部門でみごとに受賞された、集人さんのルーティンが、プリあらで見れるなんて快挙だ!!!
 英語を交えた軽妙なトーク、そしてすべての演技、丸秘テクニックを惜しげもなく、わかりやすくレクチャーしてくれます。
 難しい技もシュートさんに教えていただくと、いとも簡単にできてしまいそうな気がしてきます。 一流の魔法使いは魔法を伝授することもうまい! 技もさることながら、演技の目的、お客様の目から見た不思議感、それの強度、方法論。どれをとっても、ただただうなずくことばかり。
 レクチャー後、ケン正木さんが、本当にすばらしいレクチャーでした!集人さん演技も技術ももちろんですがトークが絶品ですね、流れるようなスピード感あふれるトークで、しかも切れがよくさわやか!わかりやすい。勉強になりました、と。これは、柳田さんのブログにコメントをされていました!
 柳田先生、シュートさん、荒木会長のおかげで、素晴らしい最高の夜を過ごすことが出来ました!!
6月28日(土)
茨木 彰
 久しぶりに参加するiStudio大洋村バスツアーの朝です。私はAM8時集合の本八幡乗車組です。実は私、このバスツアーの超楽しみのひとつが、「バスに乗れる!」子供みたいだなと言われちゃいそうですが、私は小学生の頃バス通学だったのでバスの運転手さんに憧れていて、乗ると必ず運転席まわりに陣取ってその様子を食い入るように見ておりました。そんな体験からかバスに乗るというとなんだか血湧く肉踊るんですね。
 さあ来ました。小田急のデラックス大型バス、素晴らしい!ワクワクしながら乗り込んで荒木会長が事前に決めてくださった座席へ座ると、通路を挟んだ隣に今田賢二さん、その窓際に今村美佳さんがおりました。実は我々3人共通点がありまして、小猫3兄弟の里親なんです。しかもこのバスツアーのプロデュースをされています荒木会長のお宅で生まれた子達なんです。それで席を横並びにしてくれたわけです。写真を見せ合いながら「ウチのが一番かわいい!」「いや~ウチのが!」なんてやり合っており、親バカ、いや猫バカ三人組です。
 さて、本日の組長、組名、組員の発表です。これが実に面白く絶妙に構成されているんですよ。組長に選ばれた方はもちろん、全員の自己紹介ができる場にもなっています。これによって親近感を持つことができ楽しい方向へどんどん引っ張られていくんですね。
 気がつけば走っているバスの中に日差しが注いでいます。なんと梅雨のまっただ中だというのに晴れてきました。やはり天気運がいい!ちょうど全員の自己紹介が終わったころ深作農園に到着しました。
 代表の深作秀喜さんは、笑顔のとてもよく似合う方で優しそうな人柄がにじみ出ております。今日はここで最高のメロンがいただける、しかも食べ放題。あり得ませんよ〜!このバスツアーのためだけに一番おいしく食べられるように熟成させた極上のメロンを用意してくれています。感謝ですね。
 そしてまずメロンとはどのように栽培されているのかビニールハウスへ案内してもらい丁重に説明してくださいました。思えば今まで私はメロンの栽培過程など気にもせず、さらに不届きなことに、とくに好きでもなく出されれば一切れくらいは食べる、程度でした。ところがここのメロンは別格。甘さといい食感といい、とにかく美味しい!メロンをこんなに食べたのは大袈裟じゃなく私の人生で初じゃないですかね。
 食べ終わると、希望者にはメロン狩りをさせていただいたり、特別価格で用意してくださったお土産のメロンを買ったり。私はミニ動物園というのがあったのでのぞいてみました。犬、ヤギ、牛、豚などがいましたが、笑ってしまったのがSoft BankのCMに出てくるお父さんのような犬と、横になったきりとても立ち上がれそうもないくらい太った豚です。でもみんな可愛かった。
 出発前、深作さんご夫婦に短い時間ですが大変お世話になったお礼にプロマジシャンのケン正木さん、パントマイムの木村さん、今田さんがそれぞれ技を披露しておりました。これもiStudio大洋村バスツアーならではの光景ですね。山田秀樹さんは、自分で綺麗に装飾されたプリあらグッズを深作さんにプレゼント。最高のメロンを満喫して大満足の後は海へ向かいます。
 深作農園さんからバスで5分程の、町山海岸というところです。バスを降りるのかと思ったら、バスはなんとバックで居並ぶサーファー達の車の脇を海岸線沿いに別荘目指して進んでいるじゃありませんか!サーファー達が目を白黒させてこっちを注目してますよ。そりゃそうです。前代未聞じゃないですか、大型の観光バスがこんな所まで入ってくるなんて!
 さて到着しました。荒木会長所有の別荘Seaside iStudio が、海の目の前に建っています。Seaside iStudioです。いやでも気持ちは解放されますねー。思わずみんな砂浜へ足を運びます。子供達は大ハシャギですよ。中には全身、水の中へ飛び込んでいる子もいます。
 テラスではコーヒータイムです。美しい海を眺めながらの贅沢な時間です。でもいい時間というのは早く過ぎていってしまうものですね。もう出発の時間です。サーファー達の車の脇を今度は前進ですり抜けます。これはもうプロドライバーである荒生さんの立派なひとつのパフォーマンスですよ。
 坂の途中、ゲートボールを楽しんでいる地元のご老人達がバスに向かって大きく手招きして、この広場で切り返しをするようにに、ご親切に誘導してくださいました。ご老人達かなりびっくりしたでしょうねえ。
 約15分ほど走って、今度は湖沿いの高台に建つiStudio大洋村へ到着します。庭から湖が一望でき、いい景色です。一息したらみんなで料理にとりかかります。
 ただ出された物を食べるのではなくみんなで作ることに意義があるんですね。組ごとにそれぞれ役割があって、私の所属する「けむるドアノブ組」は豚そぼろ丼の担当です。実は私、料理なんてものはやったことがありません。みじん切りのお手本を見せてもらいやってみましたが、同じようにやったつもりでもみじん切りになってません。我ながらまったく不器用です。
 そうこうしているうちに料理が一品ずつ出来上がってきます。その味は参加された方はおわかりでしょうがホントに美味しいですねえ。私がお手伝いした豚そぼろ丼、ワカメサラダ、しゃけのチャンチャン焼き、どれもすばらしい。締めくく
りは豚のしゃぶしゃぶですが、そういえば今日は生きた豚と接してきましたね。なんだか複雑な心境は私だけかな?
 食事がすんで後かたずけをしているとその間、女性陣が深作農園のメロンを使ったケーキを作ってくれています。さっそくいただいてみると、いや〜これも美味しかった!もうこのツアーに参加して食べるものは、ほん〜っとに美味しいんですよ。
 さあ、最後はマジックショーの時間です。こんなすごいものが見られるバスツアーは他にはありませんよ!まずはピーロさんこと木村宏信さんのパントマイムですが、これはマジックとは一味ちがう不思議な雰囲気を感じさせてくれました。
 プロマジシャン、ケン正木さんのご子息、光晴君も登場してくれました。可愛かったなあ。でも凄いですよ。私たちには出来ないことをやって見せてくれるんですから!実はこの光晴君、落語も得意で5話ほど持ちネタがあるそうです。これもすごい。私は落語が大好きなので是非、聞きたいですね。その光晴君のお父さん、ケン正木さんの登場です。
 不思議ですねー、いや〜まいりました。また夜、寝られなくなっちゃいます。お見事でした。
 楽しい時間というのはすぐ過ぎてしまうもので名残惜しいですが帰るときが来ました。帰りの車中で今日の日記を書きながら思ったのですが、最近は時の移り変わりで私が子供の頃とは色々な事が変わりました。その中でも人間関係、人同士のふれ合いみたいなものが希薄になりましたね。
 そんな時代だからこそ、iStudio大洋村バスツアーのような、人と人とのつながりを大事に企画されたイベントは貴重だと思いますよ。このツアーは人を財産と考え、そのつながりを何より大切になさっている荒木会長の理念そのものなんだと思いますね。このバスツアーはこれからも是非、続けていってほしいものです。私も時間を作って多く参加したいと思っています。今回参加されたみなさん、ありがとう。楽しかったです。また会いましょう。
6月27日(金)
高岡若葉
 前回の例会で会員になったばかりの私に日記担当と言ういきなりの大役をいただき、ドキドキしながら会場に入ると、同じく最近スタッフになった村岡さんも照明係として初仕事。ここプリあらの例会は、その道のプロではない人達で構成され、マジックもプロとアマチュアの垣根をとり、参加した人達の誰もが楽しい時間を過ごせるように、荒木会長によりプロデュースされているすばらしい会です。
 今回の会員マジックは、マジック歴10年(内ブランク7年)で、昨年の7月に入会し、只今プロを目指して練習中の鈴木章子さん。映画『もののけ姫』の曲に合わせてさっそうと繰り広げられるマジックの数々。多々のアクシデントもありましたが、技量や手順といったものは二の次で、とにかく、鈴木さんの可愛らしさと一生懸命さの伝わるステージは、見る人を笑顔にさせるものでした。
 続いては『魔人タジマーとビジターマジシャン』のコーナーです。
まずは、シルキー渚さんによる、先程会員マジックで演じられた鈴木さんの講評。
「あがらないこと」(これは無理ですよね?)
「テーブルマジックではないので、テーブルの後ろでやらずに前に出てやること」
「マジックなのだから、不思議に見せること」
「新聞紙をあごにはさんだりせず、きれいに見せることが大切」
 など、とても具体的なことをお話してくださいましたので、マジックされている方やこれから学ぼうと思っている私のような者まで、みなさん勉強になられたのではないでしょうか。さらには「手順をきちんと作れば良くなる。私が作ってあげましょうか」となんとも羨ましい言葉までいただき、さらに「何もなくてもできるマジック」と、指を使ったマジックまでもを見せてくださり、「ユーモアたっぷりに演じて、お客さんが喜んでくれればいい。マジックは何もなくても手さえあれば出来るものだ」とお話されました。
 魔人タジマーこと、タジマジックさんのマジック。
 最近は、このコーナーを楽しみに来るという会員さんも多いそうです。毎回、会場を笑いの渦にしてしまう魔人タジマーさん。今回は、前回会長が演じられた「袋と5つのボール」を使ったマジックに対抗(?)して、「百均で買ってきた紙袋と2つのボール」を使ったマジック。
 まずは、紅白の2個のボールのうち一つをお客さんにマジシャンに見せないようにして選んでもらい、何色かをあてるというもの。これは50%の確率。とは言え、2度確実に当てるから凄い。次は、4色のボールが2個ずつ入った袋から、お客さんと魔人タジマーさんが順番に1つずつ取って不透明な筒の中に順番に入れ行き、ゆっくりと筒を持ち上げるとノそこには、4個のボールが、同じ順番で並んでいました。魔人タジマーさん、笑わせながらも決めるときは決めてくれます。見終わってみると、計算しつくされた手順だったということが分かりました。
 お待たせしました。いよいよ、本日のメインゲスト。『渋谷慶太とファンタジア』の皆さんの登場です。プリあらへの出演は3度目だそうですが、私は今回初めて見ることが出来ました。渋谷さんは「マジックショップ ファンタジア」のオーナーとしてとても有名な方ですので、とても楽しみにしていたマジシャンです。
 気がつくと、今日はいつもよりステージが広い。よく見ると最前列が後ろに下がっています。ワクワク・・・。
 ハイテンポな曲に乗って、金髪に般若の面、金の羽織袴姿の渋谷慶太さんが、登場してきました。もうそれだけで圧巻です。いきなり炎と共に傘が出たかと思うと、次に般若の口から長い布がでてきてまたもや傘に変化。
 般若の面を外すとそこには面とは対照的な少年のような渋谷さんの素敵な素顔が現れました。そこからは、あれっ?と思う間もなく、次々と傘が・・・。何も入っていない箱からシルクが出てきたかと思うと、それが又、傘に。次から次へと色んなところから華やかないろどりの傘が何本も出てきて本当に驚かされました。
 そして、きらびやかでカラフルな羽織袴に衣装を替えての和風イリュージョン。使われている曲も現代和風で、笛の音が入った素敵な曲でした。渋谷さんが演じられたのは、和妻を現代風にアレンジしたもので「現代和妻」と呼んでいるそうです。
 アンコールは、一変して、ベルサイユ宮殿から抜け出してきた貴公子のような渋谷さん。先程までのマジックを「和」とすると、今度は「洋」といった感じのマジック。シャンパングラスの中の水が何色にも変化したり、空の筒の中から、何本ものボトルや缶が出てきて、最後には筒自体が一瞬にして大きなボトルになってしまいました。
 梅丘パークホールがオペラハウスに変わったようなひと時で、しばし余韻に浸っていました。おじいさんになっても、ひらひらの衣装にこだわり、派手な衣装を着続けたいとおっしゃっていた渋谷慶太さん。小柄な体からは想像もできないほどのパワーと気迫のこもったステージを見せていただき、感動で涙が出ました。
 感動といえば、もうひとつ。忘れてはいけないのが『会長コーナー』です。
 今回、荒木会長が演じられたのは、お客さんのサインしたカードが財布の中から出てくるというマジック。何ともスマートな手順で、使われたワインレッドのお財布の素敵なこと。お財布を使ったマジックは何度か見ていますが、これほどまでに、見終わった後に感動を残すマジックはいまだかつてなく、アフターで会長に「あのお財布は何ですか?」と聞いてしまったほどでした。
 それは、会長のバージョンとして知り合いの革屋さんで特注にて作って貰った「プリあら特製・マリカウォレット」だそうです。きれいな色で実用性もあり、マジックされない方でも買われる方も多かったとか。私も欲しいと言いましたが、もう無いそうです・・・。マジック用のお財布は、女性が使える綺麗な色のものがないんですもの。残念。
 本当に、毎回、笑いあり感動ありのプリあら例会。他のショーでは得ることの出来ないたくさんの事を勉強させていただいています。せっかく会員になったので、いつかは、私もあのステージで会員マジックを演じられるように頑張りたいと思っています。
6月4日(水)
松崎 忠

 今宵の例会はバラエティ豊かなナイト笑(ショウ)でした。雑念から開放された頭の中は空っぽになる位、大いに笑い楽しませてもらった。すっかり頭の掃除をしてもらった感じだ。
 会員マジックは是非やってみたかったというジャグラーの木村さん。黒ずくめの衣装でロボット風パントマイムを。そして、真っ暗な会場に浮かび上がるカラフルなライトボールをスピィーディに操った演技は素晴らしく会場は拍手喝采でした。
 魔人タジマーとビジターマジシャンのコーナーはいつも?パニックってしまうタジパニックさんのカードマジックから。最後に以外なところから選んだカードが出現。さすが、タジマーさん!

 今宵のビジターマジシャンはミステラさん、マーカテンドーさん、ペルちゃん。マーカテンドーさんには今回も舞台装置一式をセッティングして頂き頭が下がります。PRされたグッズを3つ購入させてもらいました。
 さあ、いよいよメインゲストのご登場。ミュージカルマジシャンとして独立されたTOMOKOさんとキャラメル・マシーンのダブルゲスト。強烈な音楽に乗ってキャラメル・マシーンの鈴木さん、小田島さんのお二人。明るく元気にオリジナルパフォーマンス。そして、ショートコントでご挨拶。
 TOMOKOさんは雨の曲に合わせた歌とタップでマジックを披露。
 黒い舞台に黄色のドレス、カラフルなグッズが映えていました。会場の皆さん、マジックというよりミュージカルショーを観ている感じでした。

 交互にバトンタッチで出番。キャラメル・マシーンさんの鈴木さん、スケッチブックにボーリングボールを描いてスケッチブックからドスーンと本物のボーリングボール出し。小田島さんも負けじと会場へボーリングボール投げ、前列の人はびっくりしたが、実は本物に良く似た黒い風船。驚かせてすみませ〜んと。
 そして、スケッチブックにピンポン玉と描いたが、スケッチブックからではなく、口からピンポン玉が会場へスポ〜ンと飛んでいった。会場中が大笑い。また、口から牛乳を飲んで目から牛乳を出しますといって、鼻の穴から牛乳が出てきてビックリ!鼻水ならぬ鼻牛乳のパフォーマンスに、またまた会場大爆笑。
 鈴木さんはお札のマジックとカードの相性占い。アシスタントの小田島さんとの相性もバッチリでした。そこで、サンキュー手塚さん風の盛り上がりで、かつらと真っ赤な口紅をつけた女装の小田島さん、鈴木さんの唇へブチュ〜と。あ〜ぁ。芸人魂はすごい?
 ここで、知らされていなかったスペシャルゲストの登場です。なんと、シルキー渚さん!
 TOMOKOさんの応援出演ということで、燕尾服を身にまとい、ハト出し、カード、新聞の復活などを演じていただきました。素晴らしい演技に会場の皆さん、シルキー・ワールドにすっかり吸い込まれてしまいました。そして最後は拍手喝采でした。
 今度は白黒のドレスに衣裳がえされたTOMOKOさん。『TOMOKOの音楽教室&マジック教室』と銘打って、サウンドオブミュージックよりドレミの歌でマジックを披露。更に、ミュージカル『キャッツ』より。メモリーを歌いながらゾンビボールの演技をされました。2度観たキャッツのメモリーを思い出しながら目をつぶって艶やか歌声に聞き入ってしまいました。皆さんもミュージカル感覚で楽しまれたと思う。

 再び、キャラメル・マシーン。楽しいトークマジックが続き、鈴木さん最後の『雪の出現』マジックではバニーガールに扮した小田島さんが水を持って登場したり、雪の舞うシーンでは『冬のソナタ』のヨン様に扮したりと大いに受けていました。
 ヨン様役では衣装がえが間に合わず半分ヨン様で出ざるをえなかったりしましたが、会場の皆さんは十分堪能されていました。キャラメル・マシーンの最後はなんとイリュージョン。プリあら運営委員の篠原さんを舞台へ上げて、プリあらの文字の入ったシートをかけて取ると、TOMOKOさんに変わっているではありませんか。
 そして、TOMOKOさん、最後はハトを大きなアヒルに変え、会場からは大拍手。熱演お疲れ様でした。
 TOMOKOさんキャラメル・マシーンさん、ありがとうございました。

 会長のコーナーは全国のB会員、鳥取の池田さん、秋田の大石さんの楽しいメールのご紹介とマジックショーの告知。会長のマジックはマックス・メービンのメンタルマジックを会長バージョンに改良されたとの事でした。
 会長のマジックはいつも大変不思議ですが、私はそれ以上に即興のしゃべりが好きですね。毎回、楽しみです。
 最後に運営委員で感激派の隅谷さん、涙を流さんばかりのお礼のご挨拶。また、毎回のことですが、会長はじめ運営委員ほか、お手伝いの皆さんのボランティアのお陰で楽しませてもらっています。ありがとうございました。

5月24日(土)
山田恵美子
 今回のiStudio大洋村バスツアーはただ参加するのではなく、事前準備の手伝いをさせていただきました。去年初めてこのバスツアーで「小玉すいか」を食べてこんなに美味しい物だったと認識を新たにしたので、今年はぜひ手伝いたいと思い、ツアーの下見に行ったりもしました。
 前日の天気予報で明日は雨!どうぞ小玉すいか狩りとバーベキューが終わるまでは降りませんようにと祈って眠りにつきました。朝起きてカーテンを開けてみたら雨は降っていません。なんとラッキーな!いや荒木会長プロデュースのiStudio大洋村バスツアーではよくあることなのですが、やっぱり今日もか!お天気までも荒木マジックなの?と思いながら集合場所の本八幡へ。
 本八幡組は集合時間までに全員そろいバスの到着を待っています。バスの中から笑顔の五十嵐美智代さんと『かってにバスガイド』の酒井玲子さんが飛び出してきて『おはよう!おはよう!』の挨拶、楽しもうモードがあふれている感じです。
 バスは小玉すいかの待つ藤田農園さん(茨城県真壁町)へ向けて出発です。バスの中ではきょう一日楽しく過ごすための組選びが始まります。事前に荒木会長にお願いをして6名の組長さんとその組名も考えていただきました。毎回この組名には驚きます。その人にピッタリで面白かったり、ウ〜ン!と納得したりそれだけで盛り上がります。
 一人目の組長さんの発表で『ワァ〜!!』と笑いと歓声があがり選ばれた組長さんが前に出て短い自己紹介をします。組長さんは箱の中から、参加者それぞれの名前が書かれた紙を引いて、組員さんを選んでいく(ここで組員さんも自己紹介)のですが、なぜか組名にふさわしい人が選ばれていくのが不思議でたまりません。そう思っているのは私だけではないはずです。
 そしてバスツアーのスケジュールを円滑に進行するための大事な役割 "鬼軍曹”に今回選ばれたのは、な・な・なんと!秋山莉瑚ちゃんです。発表があったと同時に『ワァー、キャー、カワイイ』と歓声があがりました。いつもはいかにも鬼軍曹にふさわしい大人の男性が選ばれていましたが、今回は初の子供の女の子!小学4年生です。荒木会長の狙いは?盛り上がらない訳がないです。
 みんな集合時間に遅れないように、いつもより早めに戻ってきていましたので、鬼軍曹の出動はほとんどありませんでした。莉瑚ちゃんはみんなが早く戻ってきてくれるのはいい事だと思ったのですが、鬼軍曹の出動が少なかったのでちょっと物足りなかったようです。莉瑚ちゃん、鬼軍曹になれたことをとっても喜んで楽しんでいました。
 ちょうど組み分けが終わったところで、小玉すいか狩りの藤田農園さんへ到着です。窓の外を見ると藤田さんと奥様の尚子さん、そして農協組合の課長さんが3人並んで笑顔で待っていてくれました。私たちも笑顔でバスを降りていました。
 朝は雨が降りそうな曇り空も暑いくらいに陽がさしていてびっくりです。前もって藤田さんが食べごろの小玉すいかにラベルを貼っておいてくれたものを、ハウスの中へ入り一人一個ずつもぎとりします。ハウスの中は相当な暑さで永くは居られないほどでした。それでもみんな小玉すいか狩りを十分楽しんでいました。
 このあと、いつもは近くの集会所の公園で小玉すいかの食べ放題なのですが、今回は天気予報の雨の確率が高かった事を藤田さんが心配して事前に何回も五十嵐さんに電話をくださり、『みんなが雨の中食べるのはかわいそう、どこかいい場所はないか』と農協に掛け合ってくださいました。農協の方も藤田さんの熱意に普段だったら貸さないトマトの選果場を心よく無償で貸してくださいました。
 雨降りではなかったものの夏のような陽射しだったので屋根の下でとても助かりました。どうしてここまでしてくださるのか?藤田さん!農協さん!ほんとうにありがとうございます。藤田さんは『今年は天候が不順で去年よりできがよくないようだ』と気にしておられましたが、愛情が詰まった小玉すいかは本当に美味しく、みんなお腹いっぱいいただきました。
 それでもお別れの挨拶の中で『私もプロですから来年は天候に負けない小玉すいかを作ります』と話されていた事に、小玉すいかにかける情熱が感じられ感激しました。来年の小玉すいかが今から楽しみです!!そういえば去年のCBファミリークリスマスパーティーでお会いした時に『小玉すいかの芽がでました』と笑顔でおっしゃっていたのを思い出し、一年がかりでこのiStudio大洋村バスツアーのために小玉すいかを作りみんなを喜ばせてくださる藤田さんに改めて感謝です。
 バスはiStudio大洋村へ向かいます。今回はバスツアーで初めての中華風のバーべキューです。iStudio大洋村に到着するとみんなで道具を運び、地元の新鮮な野菜や肉や魚で豚肉のウーロン茶煮、バンバンジーサラダ、中華ではないですが今が旬の鮎の炭火焼き他全部で7品の調理をする組、炭をおこす組、飲み物を用意する組、マジックの飾りつけをする組に分かれて行動開始です。
 この頃から雲行きが怪しくなってきました。日記を書く為にみんなの様子を見ていて感じた事があります。だれひとりイヤイヤやっている人がいないこと、そしてみんなキビキビ動いて楽しんでいることです。とても穏やかな空気に包まれている感じがして、私はこの場所に居られる事を幸せに思いました。
 次々とできあがってくる料理はすべて美味しく、あちらこちらでお腹いっぱいの笑顔がみられ『東屋いさお亭』では小学4年生コンビの、莉瑚ちゃんと奈央ちゃんが大人たちにマジックを披露している光景がとても和やかに感じました。
 最後にプリあら会員有志による、マジックショーの時間です。
 みんなが屋内に入ると雨がポツポツ降り出してきてスケジュールを知っているみたいです。またまた不思議だぁ〜!!秋山紀夫さんのちょっとこわいマジック、玉置慶子さんの新聞の復活マジックには歓声と拍手が。
 最後に久保田賢二さんのマジックは音楽にあわせて踊りながら仮面の色が次々に変化したり、大きな羽花の鉢が3つも体から出てきてびっくりしました。
 楽しい時間は『アッ』という間に過ぎてもう帰る時間です。
 帰りのバスの中は遊び疲れて休む人、となり同士で話の花を咲かせている人など最後バスを降りるまでずっと楽しく、このiStudio大洋村バスツアーは子供から大人まで楽しめるように荒木会長がプロデュースしています。
 楽しんで参加しているうちに、子供は子供同士で学んだり大人は優しさと思いやりを感じたり、絶対に他のバスツアーでは体験できない、あり得ない事がたくさん起こります。私はiStudio大洋村バスツアーがあることに感謝します。
5月20日(火) 
正木亮
 新緑、初夏、そして真夏へと向かう中、まさに緑がみずみずしく目に映え、僕の一番大好きな季節に突入してきた。緑に囲まれながら目に良いと言われる「ブルーベリージュース」を一気飲みすれば一石二鳥だね、、、視力には!
 そして今夜、今年で10年目を迎えた『プリあら例会』が開催されるが、これも僕が大好きで楽しい時間なんだ。さあ、いつもながらピンポイントに入れる佐々木さんのオヤジギャグ『何を隠そう、前を隠そう』には、会場はクスクスと笑いが起きる。そのリアクションに困る隅谷さんだが、、、爽やかでチャーミングに映る笑顔と共に幕が開きました。
 まずは会員マジックで、A会員の玉置慶子さんが『新感覚でマジックをします』と明るく演技に入りました。スパンコールのドレスをまとい、リズミカルなサンバの曲にあわせて『中華セイロ』を披露してくれました。
 次は、プリあら専属マジシャンの『魔人タジマー』さんによる、ビジターマジシャンの紹介が始まった。
 魔人タジマーさんは中野区の銭湯(昭和浴場)のご主人としてテレビにも多数の出演があり、とにかくトークが面白い!
 「毎回例会でマジックを見せ続けていたら、ついにネタがなくなってしまいました・・・」と爆笑を誘っていた。
 ビジターは、魔女軍団ステファニーでお馴染みの「hiromiチャン・cocoaチャン」2人が新ユニットの『プチ☆レディー』として登場し、カードマジックを披露しました。実は、hiromiチャンとは以前、同じステージでマジックを演じた仲で、その時のアシスタントがcocoaチャンだったんです。今夜の衣装は赤チェック柄の超ミニスカ! ここで魔人タジマーさんが「あれ?みなさん見てくださいよ。最後方にいた正木さんがなんと最前列まで来てしまっています」って突っ込みが入った。
 次は、ぺるちゃんが帽子をかぶりレギンス姿で登場。「プリあら」とは、お友達のような存在のペルちゃんは、チャーミングな演技をアピールしながら楽しませてくれました。
 最後は、ナポレオンズのパルト小石さんが・・・『私の師匠は初代:引田天功さんでしたが、1年目で亡くなり、次の師匠の伊藤一葉さんも1年目で亡くなったんですよ、そんな訳で今年から『荒木会長』を師匠に持とうかなぁって思ってるんです』ってな具合のギャグトーク。このコーナーは荒木会長や魔人タジマーさんの人柄や人脈のお陰で予想もつかないマジシャンたちが次々に遊びに来てくれるんです。これって、ものすごく贅沢なことだと思っています。
 いよいよメインゲストのミステラさんの登場です。今夜のテーマは「ツーフェイス/2つの顔を持つ男」です。自ら「変態マジシャン」と名乗り、激辛カレーをムセながら食べ、スプーンやフライパンを曲げ、ご飯つぶを飛ばしながら便座カバーを出現させる一風変わったステージ。
 さらにお客さんが選んだカードをニオイで当てると言いながら、ソムリエの力でジャンボカードを鼻息ですくい上げる光景には爆笑の嵐! さらにお客さんにロープで自分の尻を叩かせる「SMマジック」もありました。「エッ!こ、これって何?マジック?」
 ドタバタした演技の中に、本格的なトリックを取り入れたショーもあり、バカバカしさとマジックのコラボがたまんなく良かった。とにかくお客さんを飽きさせない演目の数々、登場スタイルと独自の雰囲気そのもの自体が観客をつかみに持っていくステージは・・・見事! 
 荒木会長が言う『マジックでお客をつかもうと思うな!』って言葉がここでよーくわかった。
 次は会長のコーナーに移った。今夜のテーマは「サクラを消せ!」 当て物のマジックは、サクラがいれば簡単に出来てしまう。作今のテレビではサクラが満開だ、これじゃ、マジックとしてはどうも・・・。
 会場からランダムにお客さんを3人選び、スケッチブックと数字を4つ使ったメンタルマジックを披露してくれました。
 仮にお客さん3人がサクラだとしても、サクラが成り立たないという進行で演技されていくんです。いやーーー、本当、凄かった!! 個人的に今度レクチャーを希望したいなあと本音で思ったよ!
 アンコールは学生服を着たツッパリ風のミステラさんのコインマジックでもって終演。今夜は来て良かったし、また観に来たい(期待)!
 今夜の『プリあら例会』を一言で表すなら。。。『変幻自在』、これで決まりだね!
5月18日(日)
村岡正仁
 それにしても人生って、わからないなぁと思います。一年ちょっと前は、マジックとは縁がなかった自分が、ラウンドテーブルに参加したのですから。
 ラウンドテーブルのお知らせを初めて見たときは、自分にムリだと思いました。なぜなら、マジックの知識も情報もほとんど持っていない自分が荒木会長やプロの方たちと話をするなんてムリだ。何も言えずに恥をかくだけだと、興味はあるものの、指をくわえていているだけでした。
 ところが「見るだけなら」と前回見学したところ、終始なごやかで楽しく、そして大変、勉強になりました。
 今回の参加者は、荒木会長と、キレのいい突っ込みで笑わせてくれるプロマジシャンの沙門零さん、我らが魔人タジマーさんなど16名。テーマは『色をつかったマジック』。司会進行で提案者の古川令さんが「幅広く考えられるように、技法などのテーマは避けた」という通り、サロン系、クロースアップ系など、いろんなアイディアが披露されました。
 最初は、常連の鈴木富夫さん。無色のバラの絵が描かれたカードにバラの花をあてると色がついていくというもの。現象も楽しいが「バラだけにバラバラ」とカードを振る演技が鈴木流なのでしょう。おかげで楽しいスタートになりました。
 次も常連の小澤洋一さん。4色の色えんぴつのカラーチェンジやメンタルマジックを見せてくれました。沙門さんから「色えんぴつが最初、白から黄色に変わったのが見えずらくて、わからなかった。使う色も順番も大事」とのアドバイス。メンタルについては、会長から「マジックの良さはプレゼンテーション。ネタは10%、個性とプレゼンテーションが90%、セリフをきちんと言うこと。演じる前に台本を書くこと」とのアドバイス。僕はネタよりも、小澤さんが週に1回、マジックショーをやっているという、そっちの話にビックリしました。
 次は松崎忠さんがウサギの絵が描いてある紙を折って封筒に入れると、服を着て出てくるというもの。それ自体、すごくおもしろいのですが「封筒を衣装ダンスにしたらどうか」という会長の言葉に感心。魔人タジマーさんも「次回のネタにしよう」とおっしゃていました。
 次は司会の古川さん。なごやかなムードの中、自然な動きにこだわる古川さんは苺の絵がカードからカードに移ったり、バナナに変化したり、苺か苺ポッキーに、さらに箱の中身がバナナポッキーに変化してというマジックをあざやかに演じました。そして、バナナポッキーを「みなさんでどうぞ」とニクい演出。
 100円ショップのグッズでのマジックに凝っているという藤井理嗣さんは、おとなしい口調ながら、100円グッズを使った自作のネタで客の言った色を当てるマジックを完璧に演じました。あのオドオドした感じも演技だったのか?今でもわかりません。
 僕は、シルクと同じ色に扇子の色が変わるマジックをやりました。プロマジシャンや荒木会長の目の前でマジックをやるなんて、普通なら怖くてできないところですが、ラウンドテーブルも中盤過ぎて、とても演じやすい雰囲気になっていたので、楽しく演技できました。
 沙門さんから「シルクのかけ方、出し方を毎回同じように、スピーディにできるように」と。会長からは「難しいところや、決めのポーズばかり練習して、シルクの出し方や扇子にかけるところを練習していないせいで、いいところ、悪いところがごちゃごちで、シマシマ模様の演技になっている。やさしいところをバカにしているんだ。やさしいところをキレイにしっかり。こだわりが足りないんだよ」と、アドバイスをいただきました。
 そして沙門零さんはシルクのカラーチェンジ。僕がシルクのアドバイスを受けた直後の演技で、みんなの注目度も、さらに高かったはず。そんな中で、沙門さんは、鮮やかに決めてくれました。沙門さんからプレゼンテーションの矛盾についての質問があり、会長が、「矛盾は気にならない、沙門さんのトークと個性がそれを十分にカバーしているから」と答えられていました。
 我らが魔人タジマーさんは、得意のメンタルマジックを披露。ギャグ満載の『不可能なカード当て』でした。何が不可能って「生きているうちに、この人に追いつくのはムリだな」そう悟りました。。。。
 最後は、荒木会長。カードを広げ、客に選ばせた3枚のカードの色を変えてみせるという。ところが、3枚続けて失敗?、数字もマークの色も変わらない、と思いきや、さっきまで青バックだったはずのカードが次々と赤いバックのカードに!!さらに、テーブル上の残りのカードも全部、赤く変化している!!「考えたばかりで、全く練習してない」といいながら、サラッとやってのけてしまう。これが荒木会長だ。とても有意義で楽しい、そしてアッという間の2時間でした。
 終了後は、沙門さんにシルクの出し方、たたみ方などを丁寧に教えていただき、会長からは『こだわりを持って演技すること』について、楽しく話していただきました。そして魔人タジマーさんには、強烈なメンタルマジックをさらに見せていただきました。
 今回、最後に思ったことは、マジシャンがお客様を自分の色に染められたら、それこそが一番の『色のマジック』だなぁということでした。
5月9日(金)
村山 崇
 6時45分、開場前のロビーでは、早目に到着した会員同士、「その技法、どうやるか教えてくれませんか。」「いいですよ」といった会話が交わされ、自然に人の輪ができています。勿論、私も興味津々でそのミニレクチャー?の輪に加わり自然と顔もほころびます。毎回、繰り広げられるこの何ともいえない和気あいあいとした暖かい雰囲気、私はこの開場前のひと時が大好きです!
 そうこうしているうちに、「どうぞ入場してください」のスタッフの声。いよいよ不思議ワールドへの扉をくぐると、バイオリンのおしゃれな音色がしとやかに流れていて、いつもとは少し違った落ち着いた雰囲気。これまでは入場後も、準備に追われて慌しく動き回っているスタッフを、頭が下がる思いで見守っていたのですが、今日は余裕をもってスタンバイできたのでしょうか?(洞察力にやや難のある私にはそのように映ったのですが、実はテンパッテいた!との事実誤認がありましたらゴメンナサイm(__)m)
 プリあらグッズのコーナーを覗いてみると、先月、初参加させていただいた「竹の子狩りバスツアー」で大変お世話になったスタッフの佐藤美保さんが、いつもの落ち着いた優しい表情で、会員の方たちとグッズのやり取りをされています。私も、先日のバスツアーのお礼とグッズの購入に立ち寄らせていただきましたが、グッズを並べたテーブルをふと見ると、「レインボーデック」が破格の値段でひっそりと置かれていました。何となく気になってその場で購入したのですがノ。このレインボーデックが例会終了後、予約殺到の超人気商品になることなど、この時点では知る由もありませんでした。(ご購入できなかった方、申し訳ありません!)
 さあ、いよいよ開演です。場内が暗くなり、おなじみの佐々木さんと隅谷さんの姿がスポットライトに浮かび上がると、それまで思い思いに時間を過ごしていた会員の気持ちが一つ所に収れんし、否が応でも会場のテンションが高まります。
 さて、会員マジックは、ラテン風の軽快な音楽に乗って「小幡心」さんが登場します。心さんは、新宿歌舞伎町のマジックバー「KALVADOS(カルバドス)」の支配人とのこと。普通の真面目なお兄さんに見えたのですが、ショーが進むにつれて際立ってくる洗練された立ち居振る舞いと落ち着いた語り口、そして耳に輝くピアスを目にしたとき、彼が明らかに普通のサラリーマンでないことを、はっきり認識することができました(遅っ!)。演じていただいたのはカードマジック。歌舞伎町のイメージとは裏腹の「少しおとなしい目の演技かな?」っと思いきや、最後はカードが突然舞い散るど派手な演出!!鮮やかににキメてくれました。
 興奮冷めやらぬ会場の雰囲気を落ち着かせるかのように、ここで「iStudioバスツアー」のインフォメーションが入ります。今回は「小玉スイカ」をメインに据えたツアーということで、お盆に載った小玉スイカが登場します。どうするのかと思いきや、スタッフの秋山直子さんが、いきなりポケットに手を突っ込み、むき出しの包丁を取り出したときには、一瞬、会場がどよめきました。その場で、小玉スイカを切ってかぶりつき。大皿に描かれたスイカの絵や、告知のポスターも模造紙にマジックで描いた手作りのもの。こんな一コマからも、人の温かさ、もてなしの気持ちが十分に伝わってきます。先月、バスツアーに参加して初めて知ったのですが、ツアー参加者の半数は「プリあら」会員以外の方であったように記憶しています。荒木会長主催のワウカンパニーのボランティア活動の一環との事ですが、とかく閉鎖的になりがちなマジックの世界で、ここまで開放的にマジックと一般の方を融合させ、解放的に運営をしている例はないのでしょうか。そこから生まれてくるものが決して小さくないことを一人でも多くの方に体感していただきけることを願っています。 
 さて、ここからは「魔人タジマーさんとビジターマジシャン」のコーナーです。いつものテーマ曲に乗って黒のホテルドアマン風衣装に身を包んでの登場です。ビジターマジシャンのトップを飾るのは、マスター・ミスディレクション・アーティストの異名を持つ「比呂石 裕」さん。
 タジマーさんによりますと、比呂石さんはスピリッツ百瀬氏のお弟子さんとのこと。タジマーさんとは昔、コンビで活動していたこともあるとか。
 比呂石さんはカードマジックを演じられましたが、芸風はタジマーさんとは対照的に(?)、ゆったりとした語り口の正統派マジシャン。最初はシンプルなカード当てかな?と思いきや、次々起こる新局面の展開に、ただただ唖然!!!。メンタル的要素、スライハンド、結末の意外性、さすがに「これぞプロの技!」と誰もが惜しみのない拍手を送ります。
 次は、キャラメルマシーンのお二人です。実は、2月の例会で初めて見て以来、彼らの存在は私のハートを鷲掴みにしているのでした。コメディマジックは余り好きではなかったのですが、彼らの演技は心底笑えます。ひょっとするとマジックとして見ていないからなのかもしれませんが?、今の私にとっては「エドはるみ」さん以上に旬の芸人です。いつも思いがけない小道具の登場で会場を沸かせますが、今日も「変な『目隠し』」の登場に、場内爆笑の渦に包まれます。お馴染みの「餌のいらない盛り上げバト?」も登場し、ヤンヤの喝采を浴びていました。これからも応援し続けます!。ガンバレ若人!!。
 そして、魔人タジマーさんのマジックです。テレビ出演をキャンセルしてまで駆けつけていただいた熱意に、おのずと高度なマジックへの期待が高まります。しかし、そうした期待を裏切るかのように、なぜか自信なさげに予言マジックが進行します。見ている観客も「大丈夫かなぁ?」と妙に不安な気持ちにさせられ、新しく取り出したトランプもうっかり床に落としてバラ蒔くといったアクシデントが続発します。これには、会場の誰もが「失敗」を確信し、同情の空気が漂い始めたその矢先、思わぬ形で形成逆転!! 大どんでん返しの結末に、全員の目がテンに。これが計算され尽くした演技だとしたら、「魔人タジマー恐るべし!!」と、会場の誰もが震撼させられた瞬間でした。
 いよいよメインゲストのコーナーです。今日はジュニア渚さん。日本奇術協会会長 渚晴彦さんのご子息で、プリあら例会は2回目の登場です。人気も実績も十二分に備えた実力派マジシャンの登場に、会場の期待値がグンとあがります。今日はどんなマジックを見せていただけるのでしょうか。
 モダンないでたちで登場したジュニアさん。軽快な音楽に乗って繰り出すシルク、ステッキ、カードマニュピレーションの流れるような演技に会場の目は釘付けです。そして、お客様をステージにあげての楽しいショーの途中には、ドルフィンマジックカンパニーのTAKUYAさんも登場し、ほのぼのとしたステージに花を添えていただきました。
 その後も、ガムテープやシャボン玉を使った不思議で幻想的な演技が続き 、アンコールで演じていただいた音をたてないリンキングリングの妙技には会場のあちこちから感嘆の声があがります。この例会のため、わざわざ5部構成という超豪華版で臨んでいただいたジュニア渚さん、贅沢な時間を本当にありがとうございました!
 さて、次はお待ちかね、荒木会長のコーナーです。司会進行役の佐々木さんと魔人タジマーが緊張した面持ちでステージ中央へ。「水木京子」談義でひとしきり盛り上がったところで、いよいよ荒木一郎会長の登場です。
 まずは会場に来られない会員の方からのメール紹介です。2人目に紹介されたB会員の方は、今年、アメリカのミネソタ州に転勤されたとのこと。招かれたホームパーティで早速マジックが役立ったものの、普段、荒木会長が何気なくやられている、「その場の雰囲気を損なうことなく自然にマジックに入っていく『間』の取り方の難しさ」を痛感されたそうです。
 本場アメリカから帰ってこられる頃には素晴らしいマジシャンに成長されていることと思います。是非、その成果をお見せいただける日を楽しみにお待ちしています。
 そして、いよいよ会長マジックの始まりです。「今日はカードマジックが多かったから、普段ならカードはやらないところなんだけど、ある事情があってどうしてもカードをやります」とのこと。果たしてその心は如何に??そして始まったカードマジック。
 「今日は、フェアにフォースします?」と、会場をくすぐりながら不思議なマジックが進行していきます。何の変哲も、何の脈絡もない数枚のカードが淡々と選ばれていくのですが。「一体何が始まるんだろう」「いつ現象は起こるんだろう」と、誰もが「???」と思い始めたその瞬間、驚愕の事実が、会長の手によって明かされたのです!!!。衆人環視の下、会長はいつどのようにしてカードに魔法をかけたのでしょうか。余りの鮮やかさに一同「う?ん」と唸るのみで言葉が出てきません。
 会長は、興奮冷めやらぬ会場のざわめきが落ち着くと、少し照れたような穏やかな表情で、今のマジックに使用した、「レインボーデック」を、プリあらグッズとして数量限定で格安に提供するとおっしゃいました。そして、少しだけ、「プリあらグッズコーナー」に持ってきているとも!!!
 もっとも、トランプ自体に仕掛けが施されている訳ではありませんので それを手に入れたとしても、会長のマジックを真似することは到底、不可能なことなのですが。深い余韻を残して、会長のコーナーが終わりました。
 「テクニックは誇示するものではなく、何もしていないように見せるためのもの」というお手本を目の当たりにできた今日のこの感動を、私は生涯忘れることはないと思います。佐々木さんがよく「会長は宇宙人なのかも」とおっしゃいますが、それもあながち絵空事ではないような気がしてくる、何とも不思議で、そして素敵な一夜となりました。

 B会員の私が「例会デビュー」を果たしたのは今年の2月です。その余りの楽しさに、興奮冷めやらぬテンションで今回の日記も書いてしまいました。参加してみて初めて気づくことも沢山あり、マジックは勿論ですが、プリあら会に関わる方達の「動き」や「営み」を見ているだけでも多くの感動をいただいています。
 私はその昔、初版の「ビッグマジック講座」が発行された頃、一度だけ荒木会長のお宅を訪問し、素晴らしいカードマジックを拝見したことがあります。以来、すっかり荒木会長のファンになったのですが、その頃、買い求めた会長の処女小説集「雨の日にはプッシィ・ブルースを」の中に収められている「最後の手品」という話を私はとても気に入っています。ジョン・カーニー、シークフリード、引田天功、伊藤一葉、など懐かしい名前も登場します。その中の一節に「日本って国はね、技術や芸が達者だからって一流とは評価されない国なんだよ。言ってみれば何が一流かを大衆は知らないんだ。芸術が何かを見る力を国民が持ってないという国なんだよ」というくだりが出てきます。小説の中とはいえ、当時の私はいたくこの現状分析に共感し、同時に、勝手な妄想に過ぎなかったのですが、会長御自身の心情も幾ばくか投影された台詞ではないかと想像しながら物語を楽しんでいました。
 そして何年か後、「プリあら会」が発足し、徐々に活動の輪が広がり始めた頃、これまた私の勝手な憶測だったのですが、「プリあら会」の隠れた目的のひとつは、「マジックを鑑賞する側のレベルを引き上げる」、そんな会長の思いが込められているのではないかと想像したりしていました。
 しかし、プリあら会が成熟していく中、その活動の詳細がインターネットなどを通して詳細に紹介され、また今年に入って実際に例会に参加してみて、今まで抱いていた妄想が間違いであったことが分かってきました。今回、「プリあらバスツアー」のくだりで少しだけ付記させていただきましたが、会長が考えられていたのは「マジック」という小さな器の芸術性の向上といったケチな了見ではなく、いわば人生哲学に裏打ちされた、「生きている楽しさ、人と触れ合う心地よさをみんなで共有しよう!」、それが体験できる時間と空間の一つが「プリンあらモード会」なのではないかと。
 あれから20年。、私は相も変わらず、次々と登場するマジックグッズに一喜一憂する平凡な生活を続けています。例会に数回、足を運んだに過ぎない私には、会長の、そして「プリあら会」の本当の素晴らしさはまだまだ分かっておりません。しかし、難しい理屈を考える前に、実際に体験し、手に触れて「感じる」ことこそが「プリあら」流のようです。
 私にできることはまだ何もありませんが、せめて「感性を高めて一流の鑑賞者」になることを当面の目標に、これからも「プリあら会」との関わりを大切にしていきたいと思います!

4月19日(土)
中村ひでのり
  3月26日より新生プリあら会としてリニューアルされて本日が第3回目の例会。プロデューサーでもあり楽しいことが大好きな会長が「緻密に計算された新しいシナリオ」を用いて、今まで以上に超楽しい構成で練り直した「もの凄い例会」がスタートした。全てのコーナーにおいて「楽しい=笑える」という方程式をそのまま表現したような『笑い』がたくさん詰まったマジック会になりました。一見漫談愛好会かと間違えるくらい楽しいのである!!(笑)。それを演じる人達は、荒木会長をはじめ、タジマジックさん、ミステラさん、キャラメルマシーンさんなどなどである。
 さて今日も盛りだくさんのプログラム。リズミカルなアカペラサウンドの美しいハーモニーをバックに司会者二人が登場する!!この時点で早くも私の脳の活性化が開始される。
 最初は「この年まで1度もギックリ腰になったことがない。」という86才の宮田文一さんによる会員マジックのコーナーを、「最近ギックリ腰になってしまった」という司会者の佐々木さんが紹介する。
 とても86才とは思えない元気な歩き方でウォンドを持ってにこやかに登場!!いきなりコインが次々に出現し、ウォンドの陰からもハンカチの陰からもたくさん出現。最後はお札までもが連続して出現する!。どうやら大切なお金のようだ。
 ミステラさんからも「一生懸命で、好感が持てる演技」と評価。私もこんな風に元気に年を取りたいものです。
 続いて私の大好きなタジマジックさんの『魔神タジマー』のコーナー。魔神タジマーとは会長が付けた名前である。本人の演技も含めて面白おかしくビジターマジシャンを紹介するというコーナーなのだが、「このコーナーが出来て毎回楽しみになった」という会員の方も大勢いらっしゃるようだ。私もその一人なのだが意外にもタジマジックさん曰く「どんなディナーショーよりもこのコーナーは緊張します」の一言に場内爆笑!!
 本日も沢山のマジシャンがいらしてました。(これだけ多くの有名マジシャンが集まるマジック会など他にない)最初は5月20日がメインゲストのミステラさんのギャグ3連発。コンパクトながら真剣にやっている所が笑えました。続いてMr.ジョーカーさんの千円札を2枚使ったスレッドを使わないお札浮かし(初心者にはちょっと嬉しい種明かし付き)。
 続いて6月4日のメインゲストであるミュージカルマジシャン「TOMOKO」さんとお笑い芸人「キャラメルマシーン」の鈴木さんが登場。タジマジックさんはTOMOKOさんのファンらしく、「TOMOKOさんの10分のショーを見るために交通費3万円を掛けて名古屋まで行った」というタジマジックさんの一言に場内大爆笑!!(ホントか〜?)
 続いてタジマジックさんの「高価な300g程のケースに赤いシルクを入れるだけでケースが重たくなる」という笑えるネタをコミカルに披露。だんだん場内がお笑いムードになりかけた所に、スピリット百瀬さんと弟子の能勢裕里江ちゃんが登場!!
 裕里江ちゃん得意とする赤白2枚の60cmシルクを使った結び目の移動や空中にほうり投げて結ばれるなどのシルクの古典的凄技を、まるでシルクが生きているみたいに鮮やかに披露。スピリット百瀬さんはロープを使ったワンハンドノットやリングから外れるロープ。一瞬で結び目がいくつも出来る古典的凄技の披露に観客が溜息をつき、私も息をするのも忘れるほど見入ってしまった。
 最後のビジターマジシャン、ケン正木さんが登場し、グッズ売り場からコインを借用して、ボックスから伸びている2本の紐のうち、どちらを引っ張るとコインが上がるかを観客に当てて貰う、というゲームを行う。が誰も当たらず、結局グッズ担当の美保さんが当たってコインがグッズ売り場に無事に戻って行くという不思議なマジック。それをジョークを交えたいつもの楽しいトークで見せてくれた。
 さていよいよメインゲストのコーナーである。『北海道の魔術師』と呼ばれ日本マジックの黄金時代を築いた一人であるバーディー小山さんの登場。ケン正木さんも「憧れるマジシャンの一人」と語っていた。帽子をかぶりまさにダンディーという言葉がぴったりのカッコイイ姿で登場!!
 コインを使った鮮やかなマニュピレーションの連続技、技、技。パースフレームを使ったり、ハンキーパンキー、大きなボトルの出現(カッコイイ)。そしてコインがジャンボコインに変わったと思ったら又消えてさらに大きなジャンボコインの出現。そしてこれで終わりと思いきや予想外の凄い物の出現に度肝を抜くエンディングで場内大歓声!!
  続いて雰囲気変わり3色の玉とカップを使ったカップ&ボールの演技。ウォンドも使わず色も3色の玉を使うという珍しい手順。最後は意外な物の出現に観客は唖然。次は、鮮やかなカードマジック。他にも3シェルゲームやご本人のマジックショップの商品をいくつか演じてくださいました。
 氏の演技は中々見る機会はなく私も初めて拝見しましたが、貴重な演技を拝見することが出来て有意義な時間を過ごせました。わざわざ北海道からお越し頂き、特に今回のために特別に手順を組んで来てくださったとのことでした。ありがとうございました。
 最後の締めくくりは荒木会長のコーナー。
 アップテンポのカッコイイ音楽に乗せて司会の佐々木さんとタジマジックさんが、これまたカッコイイ衣装で登場する。続いてタジマジックさんの爆笑トークが連続して炸裂する。このコーナーは全国にいる500人の会員の中から選んでお便りを紹介し、会長もマジックをやってくれるというコーナー。
 お便りは新潟のマイク太田さんや、同じく新潟在中の悠久山の近くに住んでいるというB会員の平井さんから「プリあらグッズを楽しみにしている」という内容のお便り。富山県のB会員の高田さんからは「プリあらマガジンが届き読んで感動した」と言うお便りを紹介。
 地方の会員にとっては、やはりプリあらグッズやプリあらマガジンを楽しみにしてくれているようです。紹介を交えて会長とタジマジックさんの絶妙なトークのやりとりが笑えました。
 そして、今日は「朝の11時に突然思いついた」という出来たばかりの初公開マジックを披露してくださいました。使用する道具は3つ。「予言以外に使わないでください」と書かれた予言のジャンボカード(赤)と、バイシクルのレギュラーデック(青)と「デビッドカッパーフィールド」が表紙になっていて海外の「タネン」という珍しいマジックショップの1985年頃のカタログ。
 これらを使用した、まるでタイムマシンで未来を見てきたかのような予言のマジック。まさかと思ったが見事一致(何で?)。見せ方に変わった面白さと不思議さがミックスされており、トークが楽しいのでお客様を飽きさせないばかりか、かな〜り不思議な超メンタルマジックでした。
 昨今テレビなどの影響で健康ブームですがそれに対してストレスなど、メンタル面での問題を抱える人も増えています。私も仕事が忙しくストレスが溜まることも有りますが、プリあらに参加した後はストレスが取れ、すっきりして帰宅します。恐らく脳内活性化による影響でしょう。脳を活性化したい人。若さを保ちたい人。是非お友達と一緒にプリあらへお越しください。
4月1日(火)
鈴木章子
 2008年の桜満開。今日は、煙草を何本もくわえている強烈な写真を見て以来、絶対見たいと思っていたブラック嶋田さんの演技がみられる嬉しさと、ブラック嶋田さんのお弟子さんで魅惑のマジシャンMIKAさんと会える楽しさで、ワクワクしながら会場に向かいました。会場に入るとマ−カ・テンド−さん、ケン正木さん、なんと私が大ファンのMASAOさんの姿がありました。世界に通じるマジシャンが、気さくに話をしてくれるプリあらの例会は、私にとって遠い世界の人たちをすぐ近くに感じさせてくれる、とても大切な場所です。 時間になり、いつ来ても温かく迎えてくれる佐々木さんとはるちゃんの司会でいよいよはじまりました。
 会員マジックは辻さんによるカードマジック。ダイヤのカードの数字5を5カラット、7を7カラットと表現して、何ともリッチな気分にさせてくれるマジックでした。
 今日、4月1日はキャラメルマシーンの鈴木貞春さんと、いつもプリあらを支えてくださっている篠原康子さんのお誕生日、翌日4月2日はケン正木さんの誕生日ということでお誕生日の話題で盛り上がりました。
 その後、ケン正木さんの紙切りが披露されました。子供さん向けには黄色い紙でピカチュウを作り、女の子にプレゼントされました。ほんの数十秒で作られたピカチューはかわいい女の子にニコニコとながめられて、なでられたりして、とれも大切にされていました。夢を見せる技、夢を生む技を私も身につけようと思いました。
 次にタジマジックさんの進行で、来場された、ミステラさん、ペルさん、キャラメルマシーンさん、MASAOさん、あさおかるいさん、マーカ・テンドーさんと豪華なマジシャンの挨拶とマジックが続きます。
 そしていよいよ本日のメインマジックのお一人、MIKAさんの登場です。MIKAさんはマジックのほか、ベリーダンスの世界でも映画に出演したり、カルチャーセンターで教えていたりとカリスマ的に有名な方です。マジックを『葉月美香』さん、ベリーダンスでは『矢口美香』さんのお名前で活躍しています。
 MIKAさんは登場しただけで、一瞬にして会場の空気を作ってしまいました。セクシーな衣装に身を包んで次々とマジックをしてくれましたが、とにかく美しい。私がどんなに美しい見せ方を研究して頑張っても、これはできないな。ただ、登場した時の空気のつかみ方は身につけたいと思いました。
 次はMIKAさんの師匠のブラック嶋田さんの登場です。初めてナマのブラック嶋田さんが見られるのでとても楽しみでした。期待の煙草のマジックは子供ごころに思いっきりかえって「面白いなぁ、楽しいなぁ」と思いながら見ていました。そして、30年前にテレビ番組「お笑いスター誕生」で金賞を取ったすごいマジック、普段披露しなかったという「人間充電器」のマジックを披露してくださいました。ブラック嶋田さんの発しているパワーが電気を生んでいるように、カセットレコーダーのプラグをブラック嶋田さんの鼻に刺すたびに30年前の音楽が流れてきて、その度にその時代にタイムスリップしているようでした。
 次にMIKAさんがベリーダンスを披露してくださいました。
 孔雀の舞いのような華麗な舞いから、アラブのダンスまですべての動きが圧巻で、会場からも歓声が大きくあがりました。
 荒木会長のコーナーは、プリあらグッズの実演でした。水の入ったコップにサイコロを落とすと、水の落ちた音でサイコロの目をピタリと当ててしまうという画期的なもので、「これなら私にもできる!!」と早速予約しました。
 余談ですが、去年のクリスマスパーティに母親を連れて行き、会長の歌を聞かせたことで、ものすごく親孝行をさせていただいたので、荒木会長にはとても感謝をしています。私がどこかに行こうと誘っても、殆ど「行かない」という母が、「荒木一郎さんが歌を歌うよ」と言うと間髪入れずに「行く」と言いました。そして当日、何と曲目が紹介されると、歌う前から拍手をしている母を見て、私は唖然としてしまいました。会長の存在は、想像できないくらい、色々な人に力を与えてくださるようです。
 舞台を終えたブラック嶋田さんに、煙草マジックの時、口の中から火花まで出ていたので「火傷しませんか?」と聞くと「俺の口の中はテフロン加工でできているから」と豪快に笑っておられました。プロのマジシャンを目指す私がコツをうかがうと「自分が演じることが楽しいっていうこともあるけど、それより相手を楽しくする事が大事だよね。お客さんが喜んでくれるから続きがある。また、他のものでも楽しんでもらおうと練習する。練習は大事だよ。練習はウソつかないから欠かさずやることだよね」と優しい瞳で言ってくれました。とっても期待をしていた私に期待以上のマジックを見せてくれてありがとうございました。 学ぶこと、感動することが多かった今日をステップに練習練習と思いながら、夜桜を見ながら帰り道をしあわせ気分でMIKAさんのスタイルを意識してちょっとお腹をひっこめて歩く私でした。
3月26日(水)
田中哉巖
 いきなり照明が全て消え、スポットライトの中に司会のお二人、佐々木さんと隅谷さんが照らし出されて本日の例会が始まりました。いつもなら軽快かつ可愛らしいダンスで登場するお二人ですが本日はいつもと違う登場。BGMも変わっていました。カジュアルな服装の佐々木さんと、真っ白なドレスの隅谷さんのコントラストもとても美しかったです。
 前回の例会で「次回からはリニューアルされたプリあらを!」ということが早速わかりました。開始前からいつもより緊張した雰囲気で、音響チェックが入念に行なわれていましたし、開場後にも、いろいろな場所で打ち合わせを行なっているスタッフの姿がありました。
 そんな中、開演10分前にふと会場を見回すと、これまたいつも以上に大混雑。リニューアルを知ってかどうかはわかりませんが、初めていらした方も大変多かったです。早くも今日の例会の盛り上がりを予感させてくれました。
 まずは会員によるマジック。最初は山田秀樹さんによる鮮やかかつ、華やかなステージマジックでした。落ち着いた雰囲気と、豊かな表情にのせられて繰り広げられるマジックは、言われなければ誰しもプロマジシャンだと思うであろう、素晴らしいものでした。プリあらグッズを改良し、より素晴らしいものに進化させて「山田工房」と言われることに納得。中でも「PriAla Magic Magazine 2号」に掲載された作品を改良したマジックは会場の大喝采を浴びていました。
 続いて若干17歳の原大樹君。こちらは堂々とした演技に迫力ある表情。会場にいる多くの観客を圧倒させました。日本の伝統あるマジックを見事に演じ、その素晴らしさを実感することができました。これからの日本を代表するマジシャンを目の前で見ることができて大変嬉しく思いました。
 インフォメーションをはさんで始まったのは、今回から独立したコーナーになったプリあら専属マジシャン、魔人タジマーことタジマジックさんのコーナー。タジマジックさんをはじめ、会場に来てくださっているビジターマジシャンの方々によるマジックショーと会員マジックへの講評の始まりです。
 本日はミステラさん、シルキー渚さん、キャラメルマシーンのお二人、上口龍生さん、マーカ・テンドーさん、ナポレオンズのパルト小石さんが登場いたしました。う〜ん、この方々が登場するだけでも非常に内容のある会ですよね。この方々のマジックやトークを目の前で見ることができて、プリあらのすごさをここでも実感。
 そして、いよいよ本日のメインゲスト、なか。たつやさんの登場。なかさんはプリあら10周年にして、メインゲストとして初登場!!ということでした。
「(E)いい(T)友達!」というキーワードを中心に盛りだくさんのマジックショーでした。最初に観客と一緒にできる簡単なマジックを披露。さすがだなぁ〜と思いました。人に何かを伝えようと思ったときに一番大事なことは、自分が伝えたいと思ったことをどのようにして伝えるか、ということだと思います。そして、その方法に悩んでしまうものです。口調やしぐさ、表情、雰囲気作り・・・など、いろいろなことが考えられるでしょう。
 なかさんは、一つのマジックでそれを実行してしまいました。お客さんを選ぶときにも観客席の中にまで足を運んで行く姿など、なかさんが本当に観客とのやり取りを大切にしているということが感じられ、あっという間に時間が経っていきました。
 なかさんのマジックショーが終わり、次に荒木会長のコーナー。BGMに合わせて会長が登場するかと思いきや、タジマジックさんと佐々木さんがイメチェン(?)して再登場。髪型まで変わっている佐々木さんにビックリ。これもまたプリあらの新たなる試みなんですね。
 ここのコーナーは会員の「生の声」を紹介し、会に反映させていきたいということで、会員から送られてきたメールが紹介され、会長がそれに答えていくという流れでした。特に普段プリあらの例会にはこれない遠方の方々からいろいろな意見、質問を紹介していました。
 マジックはどうするのかな・・・? と思っていたら、やっぱりやっていただけました。
 会長のマジックがなければ始まりませんよね。
 今回は、あらかじめ会長が選んだカードをお客さんが当ててしまう、というもの。マジシャンが当てるわけでもなく観客自身が当てる、というのは、当ててしまった(?)お客さんが一番驚いていましたね。それにしても、本当に不思議です。
 また、アフターでは会長直々にマジックを教えていただける機会に恵まれました。後から聞いたところによると、このような機会はめったにないということなので大変貴重な時間となりました。入会してからまだ3ヶ月ちょっとですが、会長から教えていただいたことは自分のマジックへの考え方に大きく影響しています。このときは「トライアンフを行なう際にどのようなシャッフルを行なうか」というもので、ちょうど今日発売のプリあらマガジンに出ていた内容でもありました。
 マジックというのは現象は同じでも様々な技法や手順があります。それらのことがマジシャンの個性としてマジックをより広く、深くしているのだと思いますが、ときに、客の心理を無視し、マジシャン側の都合だけになってしまったとき、マジックの広がりがなくなってしまうのかもしれません。マジシャン側の都合とお客の心理をよくとらえることができたとき、マジックの不思議さがあがり、お客も盛り上がるのでしょう。そういったことを考えながらストーリーを構成していくのが楽しいな、と思うようになりました。
 今回の例会もあっという間に時間が過ぎていきました。自分は今年からプリあらに参加させていただいていますが、毎回新鮮な気持ちでマジックを見ることができます。「以前」を知らない自分にとっては「マンネリ化」ということが正直わかりませんでした。しかし、この言葉は自分自身にも当てはまる言葉だな、と思いました。マジックを演じる機会があることはもちろんですが、学校という場所に携わっているため、同じ授業内容を複数のクラスに行ったりということで、「マンネリ化」する可能性が多々あります。今回の話は自分にとって「新鮮な気持ちを大事にする」ということをあらためて教えてくれました。
 でも、ふと気がついたことが一つ。マジックを観るときはなぜかいつも新鮮な気持ちになってます(笑)これからも気持ちよくだまされに来たいな、って思います。
3月23日(日)
森田悠一
 開催5回目にして、ようやくプリあらのラウンドテーブルに参加することができました。マジシャン達が円卓に集い、マジックについて自由に語り合うラウンドテーブル。前々から楽しそうな日記を読んで、ぜひ参加してみたいものだと思っていましたが、東京を離れてからなかなか予定が合わず、これまでくやしい思いをしてきました。今回、ちょうど東京のイベントに出演する機会があったため、運よく参加することができました。
 今回のテーマは、オープニング用のマジックです。まずはトップバッターとして司会の古川令さんが、学生時代に考えたというマジックを披露してくださいました。初めてお目にかかる古川さんは、イメージ通りの紳士的な方。その古川さんらしからぬ、トランプのデックの中からリアルな蛇が飛び出すという、びっくり箱のようないたずらアイディアでした。応用すれば様々なものを出現させられるので、可能性を感じさせるギミックでした。
 そのマジックについての話が一段落したところで、常連の小澤洋一さんが「じゃあ私は何をしようかなあ」といわれたのが愉快でした。なにしろ小澤さんの前には、圧倒的な存在感を放つ2本の大きな筒がすでにセットされていたのですから。
 小澤さんが演じられたのはボトルとグラスが入れ替わるマジック。途中引っかかってうまくいかないところもありましたが、グラスに飲み物と薔薇が出現したのが不思議でした。
 ラストにはすごい数のボトルが出現したのですが、参加者から、それはオープニングよりもむしろクライマックス向きではないのかという突っ込みがありました。荒木会長からは、グラスに薔薇が出るのはおかしいから、その部分を変更したほうがいいというアドアイスがありました。
 同じくラウンドテーブル常連のむっしゅ佐久間さんは、トランプを使ってコインを出現させる、コインマジックのオープナーを演じられました。普通のものより簡単に演じられる良いマジックでしたが、会長からは、途中で観客に質問をすることで、演技の流れが悪くなっているという指摘がありました。
 このようなアドバイスは、演じた本人だけでなく、参加者全員にとって勉強になります。自分が普段演じないようなマジックについて考えるきっかけにもなるので、とても刺激をうけました。
 さて、僕は愛知から参加しましたが、今回さらに遠くの奈良から、若手のホープ、原大樹(はら・ひろき)君が参加しており、得意のミリオンカードを見せてくれました。会場にあった加湿器のスチームからカードを取り出すという即席のアイディアも面白かったのですが、その後の中身自体が素晴らしい。流れるように次々とカードが出現し、いつカードを補充したのかまったく分かりませんでした。目に力があり、ポーズも決まっていました。
 ミリオンカードといえば古川さんです。大樹君のおかげで、古川さんもうわさのミリオンを少しだけ披露してくださいました。そして、視覚的に見えないことよりも、心理的に見えないために重要な脱力のことなど、大変貴重なアドバイスをされました。帰り道で大樹君が「来て良かった〜」と感激していました。
 その後に僕が演じたのが、前日のショーのオープニングで演じたスケッチブックと風船のマジックです。これは自信作だけあってとても好評で、大樹君もルーティンに取り入れたいくらいだといってくれました。荒木会長が、絵の風船が割れるときに効果音を入れるアイディアを考えてくださり、マジックグッズを作る名人の山田秀樹さんも、これでほぼ完成されたといってくださいました。
 その山田さんは、『プリあらMagicマガジン』第2号で解説されている、山田さん特製のグッズを使ったマジックを披露されました。ビンと割り箸などで演じられてきた古くからあるマジックが、お花を使ったことで見違えるように華やかになりました。知っているマジックでも素材を変えてみると、ずいぶん印象が変わるものだと感心しました。
 プロマジシャンの、魔人タジマーことタジマジックさんは、仕事先のホテルから、真っ赤なステージ衣装のまま遅れて会場に来られたので、非常に派手な登場でした。タジマジックさんは、加湿器のスチームの中からトランプケースごとデックを取り出すという、大樹君のパロディーで演技を始めました。お二人とも本当に機転が利きますね。出現させたデックで演じた予言のマジックは、
「今日は荒木会長と勝負です」
という台詞によって、ドラマチックな効果が高まっていました。さすが、プロはこういう盛り上げ方がうまいなと思いました。
 プロといえば、沙門零さんのオープニングに関するミニレクチャーは大変勉強になりました。例えば、ステージでは、登場してきて立ち止まっただけでも観客を惹きつけなければいけない、ということ。マジックを始める前に、登場するマジシャンの存在自体が、ショーのオープニングになるべきなのだと思いました。
他にも、テーブルホップで初対面の観客といかにしてラポール(信頼関係)を築いていくかということなどを、実際にやって見せながら説明してくださいました。どんなネタを演じればよいかということ以上に、観客の心を開き、この人のマジックを見たいという気持ちにさせるショーマンシップが重要であるということが分かりました。
 さて、後半で古川さんが、「荒木会長はオープニングにどのようなマジックをされますか」とリクエストしました。すると会長は「僕は観客のイマジネーションを使うんだ」といって、観客にイメージさせた見えないコインを本物に変えるマジックを演じられました。『テクニカルなクロースアップマジック講座』に解説されている指輪を使ったマジックの原案(ゆうきともさんの考案)のさらなるバリエーションです。
 驚いたのは、ポケットから何かを取り出すような動作がなかったため、このトリックを知っている僕も、いつコインを準備したのか分からなかったことです。おそらく、リクエストされることを見越して、かなり前の時点で準備をしていたのでしょう。スライディニーやマリニなどの昔の名人は、よくそのようなことをしていたそうです。即席でやったようにしか見えないため、日常で演じるマジックのオープニングとして、実に効果的だと思いました。
 ラウンドテーブルの最後に、エニーカード・アット・エニーナンバーというカードマジックの話になりました。何かいいアイディアはないかと皆が考え始めたとき、タジマジックさんが、「もう考えました」といったのが奇跡の始まりでした。
 タジマジックさんは僕に好きな数を決めさせ、一組のトランプを渡して、表向きでその数だけ配るようにいいました。ストップのかかったところのカードはダイヤの5。するとタジマジックさんは、テーブルに置かれた僕の持ち物のトランプを指差し、底のカードを見るようにいうのです。まさか!僕がケースからトランプを取り出してひっくり返すと、そのカードもダイヤの5!これにはやられました。
 そのショックがまだ残っているというのに、こんどは沙門さんが、僕に好きなトランプをいうようにいいました。なるべく予想しにくいカードがいいということで、僕が選んだのはスペードのジャック。すると沙門さんは、テーブルに置かれていた御自分のトランプケースを指差し、一番上のカードを見るようにいうのです。まさか!僕がケースからトランプを取り出して一番上をめくると、そのカードはスペードのジャック!ありえません。
 しかも、奇跡はそれだけでは終わらなかったのです。すかさずタジマジックさんが、テーブルに置かれていた御自分のトランプケースを見るようにいいました。そこには「あなたはスペードのジャックを選ぶ」の文字!。二人のプロの連続パンチに、これはいじめだ!と内心思いました(笑)誰よりも、当事者である僕が一番驚いたと思うので、奇跡の証人に選んでもらえてラッキーでした。
 荒木会長は、「タジマくんのマジックは、生き方を反映しているよね」「これは、森田君の知識にない、別の考え方だから」と、謎のような言葉を残されました。分かる人にはそれで意味が通じるようで、魔法使い同士が会話しているのを聞いたら、こんな感じかと思いました。
 ラウンドテーブル終了後も、大樹君や、小君あすかさん、キャラメルマシーンの鈴木貞春さんといった、同世代のマジシャンと語り合うなど、楽しい時間を過ごさせていただきました。地元に帰ってからというもの、好きなマジックについて仲間と語り合う機会がめっきり少なくなったので、今回のラウンドテーブルは久しぶりに魔法の国に帰ったような、楽しいひとときでした。
3月15日(土)
今村美佳
 今日は待ちに待ったiStudio大洋村バスツアー『そば打ち体験&那珂湊漁港ツアー』の日!前日の激しい雨が嘘のような快晴。春を通り越して初夏を思わせる様な爽やかに晴れ渡った天気に恵まれた。
 このiStudio大洋村バスツアーは「プリあら」の荒木一郎会長が主催するwowカンパニーのボランティア活動の一環として、年に8回開催されている。鹿島灘に面する大洋村(現・鉾田市)を拠点に旬の物を、それも最上級の味覚を堪能させてくれる企画になっている。しかも、参加することによって、大人も子供も、色々な意味で成長出来るので、私は密かに「マジカルバスツアー」と呼んでいる。
 毎年、年末になると翌年のバスツアーの担当月を決定するイベントが開かれる。自分が希望する月、スタッフの誰と組みたいか?など、それぞれが好き勝手に希望を書き、プロデューサーの荒木会長が見て、即座に天才的なスピード且つ絶妙なスタッフの組み合わせを考えてくれる。私は迷わず3月の一本釣り!大人気の2月のいちご狩りも、6月のメロン狩りにも目をくれず、まっしぐらに3月!
 見事3月の担当を齋藤恵美ちゃんと私の二人が獲得。恵美ちゃんは『そば打ち体験』。私は『那珂湊の漁港ツアー』を実現するために3月を希望した。実は、一年前にも漁港ツアーは企画され、下見にも行きツアーの日程まで決定していたにもかかわらず、スタッフのマンネリ化が原因で幻のツアーとなってしまった。「あの夢をもう一度!」というわけだ。
 私は、前世が猫だったんじゃないかと思うほど無類の魚好き!将来の夢は生け簀(いけす)のある部屋に住むこと! 生け簀からとった魚で友人や家族をもてなしたい。
 話はそれたが、バス内での催しもので盛り上がっているうちに、第一番目の目的地、そば打ち体験をする水戸森林公園に到着した。そば名人の指導のもと、自分で打ったお蕎麦をとびきりの日本酒と共に堪能。78歳になる間野さんが「初めてそばを自分で打った!お店で食べる蕎麦より美味しい!」と喜んでいるのがとても印象的だった。
 続いて、「那珂湊漁港」へ到着! 水の綺麗なひたちの海で水揚げされたばかりの魚介類は、鮮度抜群のおいしさで、都内では絶対にあり得ないビックリ価格!しかも、今回は、その中でも「あそこは魚だけで勝負している店」と、地元から認められ、今回のツアーに参加している「吉兆」の料理長・伊藤勇次さんも大絶賛する「新屋(しんや)」さんにお世話になることにした。
 ここで、活躍するのが【iStudio大洋村Bus Tourバッチ】。このバッチをつけて新屋さんに買い物に行くと、特別割引のサービスが受けられ、「巨大車エビの塩焼き」を一人一本もらえるという特典付き-☆
 このバッチは、ツアーの下見に行った際に、「他の観光客と見分けるために何か目印を」という新屋さんの提案によって作られたものだ。
 しかし、このバッチを果たして参加者全員がつけてくれるだろうか?嫌がる人やバッチを放置する人もいるんじゃないか?という不安もあった。このiStudio大洋村バスツアーの良さは、強制的に何かを押し付けることをせず、あくまでも個人を尊重して、できる限り自由にさせてあげること。そこへ、バッチをつけてもらうというのは、ツアーの主旨に反することなのではないだろうか???
 ところが実行してみると、参加者全員が胸元につけたバッチを誇らしげに新屋さんで見せては、割引サービスを受けていた。このバッチは、全員分をツアー前日に一人で徹夜して作ったものだったから、この光景を見てとても嬉しかった。
 参加者全員37名分の巨大車エビの塩焼きが焼けた!すごい!全員分をいっぺんに提供してくれるなんて!!ずらりと並んだ真っ赤な巨大車エビはもの凄い迫力!私も一本もらいに行くと、海老を焼いてくれたおじさんが、私の目をまっすぐに見据えながら「ほいよ!」と、中でも一番大きい海老を渡してくれた。
 一ヶ月前の下見で訪れたときには「自分はもう海老の担当は外れたから」と、他の人を紹介していたのに、今日は特別に二人体制でやってくれていたんだ。私はなんだかとっても嬉しくなって、海老のみそが口の周りに付くのも全く気にせず、海老にむしゃぶりついた。その後、どこの売り場に行っても、「海老でも食ってきたか?付いてるぞ!」と何度も言われたのだが、「うん!良いの!付けとくの♪」とそのまんまにしていた。
 水を得た魚のごとく、魚市場をかけずり回り、一人暮らしとは思えない量の魚や貝を買い込む私。そんなときに、更にとんでもないことが起こった。なんと新屋さんの店長さんがツアー参加者全員に「背黒いわしの丸干し」を一人に一箱ずつお土産にくれるというのだ!立派な大きないわしが20匹も入ったものを一箱ずつ!
 最初、あまりの出来事に店長の言っていることが解らず、「一人に一本ですよね」と聞き返してしまったが、店長は「一人に一箱」と。とにかく、喜んでいる気持ちを最大に表現するためには、マジックできる人を集めて、店長さんやお店の人みんなに見せて楽しんでもらうしかない、とスタッフで結論。私は、とんでもなく嬉しいことが起きてしまったと、ツアー参加者に伝えに走った。 
そして実現したのが、新屋さんの店先でのストリート・マジック・ショー!
 「プリあら」では名司会者の佐々木さんが、ハンディマイクを片手に大奮闘。集まったマジシャンは、「プリあら」会員の中宿雄典くん、リオ広沢さん、武田宏昭さん。プロマジシャンの竹たけをさん。次々リレーの様に繰り広げられるマジックに、一般の観光客も入り交じって大盛り上がり。最後には佐々木さんが音頭を取って「新屋さん、万歳!」と、万歳三唱。
 ところが、お礼をしたつもりが、更に新屋さんから「マジックをしてくれたお礼だ」と、いかの薫製の入った大きな包みを頂いてしまった。お礼にお礼をされてしまうなんて!
 こうしてバスは、最後の目的地である湖が一望できるiStudio大洋村へ到着し、BBQパーティーへ。ここでもまた、親切、人を喜ばせたい気持ちの応酬は、とどまることがない。「吉兆」料理長・伊藤勇次さん(ゆうさん)が腕を振るってBBQのメイン料理「鯛のちらし寿司」を作ってくれた。しかも、先の那珂湊で自分で買い求めたトロを贅沢にもあぶって、ちらし寿司の具としてくれたんだ。
 そのゆうさんの使った包丁は、板前を目指したこともあるリオ広沢さんが持参したもの。どこまでも、いつまでも、人を喜ばせたいという気持ちにはキリがない。
 その後にはマジックショー、アマチュアに混じって、ここでもプロマジシャンの竹たけをさんは大サービス。
 大満足、大満腹の人たちを乗せて、バスは一路、出発地の東京に向かう。沈む夕日に見送られながら、その夕日を見つめ返す私たち。ゆうさんが、その帰りのバスの中で、力強いコメントをくれた。「誰にでも人を喜ばせたい気持ちがあるんです。ただそれが自分はほんのちょっとだけ強いだけです。自分は出し惜しみしません。どんなことでも聞いて下さい。何でも教えますから」と。
 この幸せな時を、この仲間、このファミリーと過ごせたことに、この幸せな空間を与えて頂いたことに感謝!!!
3月5日(水)
永井弘勝

 季節柄、スギ花粉にしょぼつく目と仕事帰りの疲れた頭を抱えつつ電車に乗るのは、日常的な通勤帰りのスタイル。しかし、プリあら例会のある今夜は違う。たどり着いたのは小田急梅丘駅。駅からすぐのパークホールの階段を2階に上がると、そこは日常とはまったくかけ離れた非日常空間が広がった。
 会場には、早くに着いた観客の隙間を縫うように、会場狭しと動き回るスタッフの皆さんの姿が目に入る。舞台づくりや、照明、音響、カメラの調整、受付出納からグッズ販売まで・・・いつもながらの手際よさ、来る度に驚かされる。
 僭越ながら、昨年のアワーズに出していただいた時にも感じましたが、少しの打ち合わせだけで、私ごときのつまらない注文にも、完璧なタイミングで応えてくれる。本当に、プリあらスタッフのレベルの高さに関心させられたものでした。
 席に着き、そんなことを考えていたら、本日の例会が始まりました。司会の佐々木さんと隅谷さんがお決まりのダンスで登場。私は少しとぼけたキャラの佐々木さんの嫌味のない話術と、キュートな笑顔で場を華やかにしてくれる隅谷さんの司会コンビが結構好きで、マジックとは別にこちらの方もプリあら例会の楽しみのひとつです。
 プリあら最初のコーナーは会員マジック。本日はおなじみの本職はカリスマ美容師、むっしゅ佐久間さん。ラウンドテーブルで磨かれたネタを披露していただきました。いつもながらの落ち着いたスタイルは貫禄たっぷりです。
 続いてはビジターマジシャンのコーナー。最初は若手2人組みのキャラメルマシーンさんのコメディーマジック。間がとっても良くて、笑いにうるさい大阪下町出身の私から見ても十分楽しめ、マジックの一つの方向性を見たような気がしました。今後大いに期待したいマジシャンです。
 次はプリあら専属マジシャン、魔人タジマーさん。とてもコメントしようがないカードをつかったメンタルマジックを見せてもらいました。
 そしてもう一人、お馴染み世界のマーカ・テンドーさん。プリあらのために、今回新たにスパイダーカーテンを持ってこられたとのこと。なるほど、とてもかっこいい舞台です。
 そして、いよいよ本日のメインゲスト、さとるさんの登場。
 前半はブックテストやカード当てといったメンタルマジックのオンパレード。不思議、不思議の 連続です。さとるさんの本職は精神科医だそうで、メンタルマジックはお手の物といったところか。しかし、不思議だねえ。だってそうでしょ、演者から遠く 離れた4人の観客が自由に選んだカードを全部空で当てるなんてあり得ないでしょう。

 そして後半は、昨年、ダラスでのSAM、そしてロンドンでのロン・マクミラン大会で見事優勝されたその手順を披露していただきました。「From Japan Satoru!」の掛け声で始まったそのマジックは全て英語で進められ、コンテストの臨場感たっぷり。
 爪楊枝の予言マジック、意外な形のカード当てマジックを演じられました。聞けばSAMではこれまで、7人しかとっていないオリジナリティ・アワードも併せて受賞されたとのこと。とっても新鮮かつユニー クで最高のマジックでした。
 しかし、プロでもない、あくまで趣味のマジックで、どうしてここまでできるの?アマチュアマジシャンのお手本、目指すべき姿を見たような気がします。アンコールではシンブルのルーティーン。流れるようにスマートに進んでいくその手順は無駄がなく、鳥肌もののとってもかっこ良い演技でした。
 そして、会長のコーナー。カードデックを持って舞台に登場。
 ところが、開口一番、「今日はマジックをしません」といきなり肩透かし。「代わりに、話をします」ということで、本日のお話は「マンネリについて」という、歌手であり、俳優であり、作家であり、そしてマジシャンといった人に見せる、伝える仕事を続けてきた会長ならではのとっても興味深い、ためになるお話。
 「どんなステージでも何度も見せられると必ず飽きられる。マジックをする人の奥さんの多くはマジックが嫌い(どきっ。会長は観客たる私の心を読むメンタリストか?)。これはマンネリの恐ろしさで、常に新鮮なものをしなくてはいけない。マジックに、客に、人生にマンネリ化をさせない事を心がけるべし」
 10年間飽きられず、それどころか年々会員を増やしている「プリあら」を引っ張る会長の言葉だけに非常に重みがあります。会長の近著「テクニカルなクローズアップマジック講座」にサインを頂いたその添え書きに「マジックをみがいて人に輝きを」と素晴らしい言葉を頂きました。会長は常に見る人側である相手の立場を考えられているのです。
 そして、会長の話しは続きます。「プリあらは今日で終わります・・・」な、なんと突然のプリあら終結宣言(ドキッ)。かと思いきや「・・・次回から始めよう」(ホッ。)と、次回からプリあらは変わります宣言に。次回プリあら、いったい何をするのでしょうか。乞う、ご期待!です。

2月23日(土)
林 裕
 春の足音がもうすぐそこに聞こえてきそうな2月後半、おなじみのiStudio大洋村バスツアーの「いちご狩り」に参加した。このバスツアーは何回か経験させてもらっているが、いちご狩りは初めてである。評判が良く、毎年キャンセル待ちが多く出るという話で、確か1月早々に申し込ませてもらった。
 ツアー参加者総勢46名。比較的暖かく穏やかな天候にも恵まれ、楽しい一日となった。東京からバスに揺られて2時間程で、茨城県大竹海岸の近くにあるお目当ての深作農園に到着した。
 農園の紹介、説明が終わると早速いちごハウスへ。見事に畑一面いちご、いちごである。しかも粒が大きく色鮮やかで、見た目にも美味しそうだが口に含むと、とろけるような柔らかさで甘味たっぷり。何と美味しい苺だろう。
 今まで近所のスーパーなどで買った苺は大きさや色つやに何度期待を裏切られてきたことか。これは段違いに味が違う。ここ深作農園でしか味わえない、貴重な苺である。健康的な土づくりのEM自然農法のお陰か。いやいやそれだけではない、深作さんの心からの苺に対する愛情の賜物と思う。
 全員休む時間も惜しむように次々と摘んでは口へ取っては口へ。甘味が口いっぱいに広がって、とても幸せな気分になる。やや落ち着いたところで、にっこり笑顔や見つけた自慢の超大粒の苺を手に記念写真をパチリ、パチリ。ほんの一息入れて別のハウスへ。
 今回深作さんは、このバスツアーだけのために、手つかずと思えるハウスを2棟も開放してくださった。一つは、甘さ抜群のクィーンベリーという品種。もう一つは甘味と酸味のバランスが良いラブソングの2種類である。これも深作さんとの長いおつき合いのおかげか。農園のスタッフの皆さんもとても親切で、何とも幸せな満足一杯のひとときをありがとう。
 深作さんも皆さんが喜ぶ様子を見て自分も喜び、幸せになるということだ。すっかり苺を堪能した。いちご狩りをしたくなったら深作農園しかないと心に決めた。すっかりファンになった。
 バスの中では自称”勝手にバスガイド”の酒井玲子さん、相変わらず絶好調である。当意即妙なおしゃべりで楽しい笑いに包まれる。いつもの名調子で全員が一体となった楽しい雰囲気作りはプロ並か。深作農園のご夫婦も、ずっと本物のガイドさんと思い込んでいたそうだ。
 とても和やかで、気持ちを通じ合った仲間意識が自然と生まれる。旅行会社のバスツアーでは絶対に無いことだ。組長制度も定着し、スタッフの諸準備のよろしきを得て非常にスムースに次々と組が編成されていく。組長に選ばれた人も、組員になった人も、自己紹介をしながらお互いに結束を深めていく。大洋村に向かって一段と盛り上がっていくひとときだ。
「iStudio大洋村」へ着くや否や、組長が中心となってそれぞれのバーベキューの分担作業に取り組み始める。殆どの参加者が何回か参加するうちにすっかり慣れてきて、自然とチームワークが出来る。この様子にはいつも感心している。
 和気あいあいと準備が進む中、荒木一郎氏の音楽が流れ、気持ちが一層盛り上がる。ヒットした「空に星があるように」は勿論好きだが、何といっても「Goodnight my friends」と「ラストテーマ」だ。「あなたといるだけで」「辛子色の季節」も良いなあ。
 今回もごちそうがいっぱい。何といっても「あんこう鍋」がメイン。圧巻は風戸さんによる、あんこうのつるし切りだ。庭のほぼ中央に、高さ2メートル位の太い竹筒を使って三脚が準備された。それに那珂湊で仕入れたばかりの新鮮で12キロもある大きなアンコウがつるされる。
 冬空の下、冷たい水を使いながら風戸さんんの見事な包丁さばきで、次々とアンコウが解体されていく。自分も初めて見る解体ショーに見入って感動した。多くのカメラのシャッターが切られたのは言うまでもない。アンコウ鍋の美味しさは格別である。
 風戸さんはとても素人にはみえない。誰がみてもプロである。風戸さんはご自分の年齢や体調のこともあったようだけど、皆さんが喜んでくれるならと参加されたと聞く。寒くて風の冷たい中、しかも料理人が身につける普通の薄着で長時間頑張っていただいた。
 料理は腕も勿論だけど、やはり人に喜んでもらえる心が大事だなあとつくづく思った。風戸さんに心から感謝。ありがとう。そうそう言い忘れていた。最初の一同乾杯の時に一緒に頂いた、五十嵐さんのお母さんの心を込めた里芋が最高に美味しかった。今回はとても贅沢なごちそうで、幸せ一杯。一生懸命作ってくれた皆様に感謝。
 最後のマジックショーはとても豪華だった。プリあら会員の中村さんのマジックから始まって、今回初参加のらんO(らんまる)さん、普段は結婚式場にお勤めの武田さん、そしてジン工房さんと、次々に素晴らしいマジックを披露していただいた。
 締めは、大人気プロマジシャンのハマック柳田さんの巧みな話術と演出で、皆が一緒になって楽しんだ。プロのわざなど多彩なショーに拍手喝采。皆さん、このツアーのためにボランティアで演じてくださった。本当にありがとう。心から御礼を云います。
 皆さんのおかげで今日も一日楽しく過ごしました。iStudio大洋村バスツアーには、これからもぜひ参加したいと毎回思います。スタッフの皆さんお疲れさまでした。最後に、このバスツアーをプロデュースされている、いつも大勢の人達を楽しませてくれる荒木会長に心から感謝します。
2月19日(火)
むっしゅ佐久間
 2月19日の「プリあら」例会は忘れられない日となりました! それほどインパクトのあるスティーブ・マーシャルさんの抱腹絶倒の熱演、まさにエンタティナーの真骨頂!!
 会場に到着するとすぐにショーは始まりました。いつものことながら満席!立ち見の人もたくさんいます。白いドレスがとてもおしゃれな治子さんと最近風 格さえ出てきた佐々木さんが華麗なステップで登場!!
 バスツアーの告知に出てきた禿のおじさんにびっくり! なんとあの「プリあら」きっての美女のコスプ レ!!!!(よくやった!)信じられな〜い!!なんとダイヤのピアスがキラリ!!「こんなおじさんはいない」と治子さんの鋭い突っ込みに、会場はいつも の和やかムードに\(^▽^)/
 さて会員マジックは、B会員の入江田翔太君。ロープマジックを素敵な笑顔で演じられました。会場からは暖かい拍手喝采でした。講評を依頼されたプロマジ シャンのミステラさんもその笑顔を絶賛されておりました。プリあら若手マジシャンのデビュー戦でした。今後の活躍が期待されます。
 ビジターマジシャン、先ずミステラさんは自身のウエストのくびれ自慢!!これには観客も口あんぐり!!相変わらずのミステラサプライズ!
 シルキー渚先生の華麗なカードマニュピュレーションはいつ拝見しても安定していて、さすが大御所といった風情が漂います。
 プリあら専属マジシャンとなった、魔人タジ マーさんの「プリあら」グッズを使ったメンタルマジックはさすがの不思議さです。最後はびしっと決めてくれました。
 そしてそしてメインゲストのスティーブ・マーシャル登場で会場は一気に盛り上がります。レクチャーを除いて、アメリカ人マジシャンは、私の記憶では「プリあら」初登場ではないでしょうか? 金ぴかの衣装に身を包んで、ロープマジックから、お客様を巻き込んでのカードマジック、そして怪しげな日本語を交えてのコミカルマジック!!
 「のみ!!」と叫んで足でつぶす絶妙な演技に会場からは大爆笑!大拍手! 演技の間には「シアワセナラ テヲタタコ!」と 観客を乗せていく。ああ〜 これがエンタティナーの国から来た人なんだなぁっと心から納得しました。
 大興奮のうちにマーシャルさんの演技終了。マジックを見てこんなに笑ったのは初めてです。マジックの技術も最高でそれにこの演技力が加わってのすばらしい舞台だったと思います。
 スティーブの舞台の興奮が冷めやらぬなか、次のメインイベント、会長コーナーです。いつも不思議なマジックを披露していただいていますが 、今回はメンタルマジックでした。
 まったくありえない状況からのカードの出現に会場は騒然!!マニアな私もまったく何のことやらわからず脱帽でした!!
 アフターは会長宅でおいしーコーヒーと手作りケーキをご馳走になりながら、夜もふけるのを忘れて仲良くマジックのお話で盛り上がっていました。
 私も「プリあら」の会員として今年で6年目に入りました。数え切れないほどの一流マジシャンの舞台を見せていただいて、会長はじめスタッフの皆様にいつも感謝しております。
 何よりも会に来ている会員の皆様と趣味を同じくする人同士、大切な友達がたくさん出来たことに感謝しております。「プリあら」以前にもマジックの舞台はよく見ていましたが、チケットを買ってショーを見たら、マジシャンの方と出口でちょっと挨拶するくらいで終わっていました。
 そこへ行くと「プリあら」はまったく会員の手作りなので、会場の準備、後片付け、撤収といった面倒で手間のかかる作業を、みんなで手伝って、その中から友情が生まれ、情報交換がなされ、ほかのイベントやマジックバーなどに誘い合わせて出かけたりと、まさに会長の言われる「友達という宝を掘り出せる私の大切な場」となっています。
 またプロのマジシャンの方たちとも、アフターの会などで接することが出来て雲の上のような一流マジシャンと、夢のようにお話が出来るのも「プリあら」ならではの大きな特徴だと思って感謝しております。私のマジックライフは「プリあら」によって大きく前進したと思っております。
2月8日(金)
久保田賢二
 今回のメインゲストはマジック界のアイドル、魔女軍団の瞳ナナさんです。 ナナさんは歌って踊れるプロマジシャンであり、ファン層も厚く、昨年夏には毎日のようにお台場冒険王でレギュラー出演をされていました。
 つい先日、プリあらA会員の中村秀典さんから思わぬ話がありました。
  中村「それじゃあ、次に会うのは来週金曜日のプリあらかな?」 久保田「次は瞳ナナさんがゲストですよね、楽しみにしてるんですよ。」 中村「瞳ナナさんの新ルーティン楽しみだね。で、実は俺も会員マジックをやるんだよ。」 久保田「マジすか?(汗)」 中村「しかも女性アシスタントと共演で新ルーティーンだ!!」 久保田「ええっ?」
 と、会員マジックでコメディーマジックが行われる事を予告され、しかも女性アシスタントとは誰なのか、今回の例会は自分にとっては倍の期待があったのです。
 実は、私がマジックというものに興味を持ち始めた頃、プリあらのバスツアーで中村さんが演じているマジックに衝撃を覚え、それが自分もステージマジックを始めるきっかけとなりました。プリあら例会は初参加の方やマジックをあまり見た事が無い方もたくさんいますので、 会員マジックは参加者に十分な刺激を与える一大イベントとなっています。
 当日の会場準備は2時間も前から進められました。音響は中上太郎さん、アシスタントの芝原俊光さんが担当です。そして照明には星野隆史さん、久住辰雄さん、五十嵐美智代さん、鈴木章浩くん、撮影の斉藤恵美さん、と、バスツアーでもお馴染みの顔ぶれ。
 夕方、携帯電話から中村さんに「頑張れ」という励ましのメールを送ってみるが、返事がない。きっと、中村さんはテンパっていながらも本番ぎりぎりまでイメージトレーニングをしているのだろうか…?
 時間は19:30、何かいつもと違う雰囲気が漂っていました。そう、今回は佐々木さんが海外出張のため参加できず、司会が山田秀樹さんと隅谷治子さんのペアで進められることになっていたのです。お二人のいつもとはまた一味違った楽しいトークで例会がスタートしました。
 そして最初のプログラムはいきなりの会員マジックコーナー。中村秀典さんと、女性共演者として脇坂智子さんが登場!!。「あれ、ワッキーじゃないか。」 そう、彼女はワッキーという愛称で現在では銀座の二木で活躍中。本名だけでは顔を見るまで気づきませんでした。
 2人のコメディー風ロープマジックから始まり、ワッキーのシルクマジックやファンカードと続く...。そして、最後は2回のドレスチェンジ!
 そういえば以前からアシスタントの女性にドレスチェンジをやりたいと言っていたが本当にやるとは思わなかった。いつのまに準備したのか?(実はプリあらの佐藤理恵さんに頼んで作ってもらったとのこと) 思わぬタイミングで楽しい現象が続くので、想定外の所でも笑いが取れていました!!
 ビジターマジシャンのコーナーでは、 プリあら専属マジシャン魔人タジマーさんと、らんまるさんが登場。 魔人タジマーさんはメンタル系マジックを得意とし、普段はテレビ出演等で忙しいながらも一般客やアマチュアマジシャンにも好意的に接してくれます。
 笑いを交えたトークで会員マジックの良し悪しを評価されていました。 らんまるさんは、カードマジックを始めクロースアップに関しての知識が豊富で、自分にも色々なアドバイスをしてくれます。 今回二人が披露したマジックは、お客様から借りた指輪を箱に入れてハンドルを回すと、その指輪が粉々になってしまい、別に用意してあるガチャガチャマシンから出てきたカプセルにお客様の指輪が元通りの形で入っているという現象。そして、52枚のカードの中から、好きな数字とマークを想ってもらい当てるというメンタルマジック。バッチリきまって、不思議でした。
 そして、ついにメインゲストの瞳ナナさんが赤い帽子に素敵なドレス姿で登場!!
 その可愛らしい姿だけで、おぉーという声が周り中から聞こえてきて、一気に場内が幸せに包まれる。 瞬時に手袋の色が変化したり、パラソルが次々と出現し、おまけに額縁から鳩まで出てきた。「一体どこから出したんだ?」と、何度もうなってしまうほど素晴らしいルーティンである。
  最後に10名のお客様にカードを配り、お客様にそのカードの真ん中をくり抜いてもらう。「魔法で、ポン!」。お決まりのおまじないが出た!ついつい笑みが溢れる。可愛らしい掛け声の直後、切れ目も無いのに全てのカードが繋がってしまった。非常に見栄えのあるステージマジックでした。
  今日は魔女軍団のHiromiさんがアシスタントを担当し、華やかなステージを支えていました。彼女は、魔女軍団から派生した「プチ☆レディー」という二人組のユニットで活動中。本人は山上兄弟の妹分とおっしゃっていましたが、どうみても姉貴分でした。今後も活躍が期待されます。
 そして会長のコーナー。会長のカードマジックは何度か会長宅で間近に見せてもらったが全くわからない。
 今日は1枚選んで当てるという単純でわかりやすいマジックをすると言う。今日こそは見抜けるか!と目をこらす。観客の中から選ばれた、松野さん、小澤さん、リコちゃんがそれぞれカードを1枚選んで覚える。小沢さんによって別に選出された4枚のカード、その中にはそれぞれのカードが無いと3人が確認したにもかかわらず、それぞれの選んだカードに変化してしまった。うーむ、現象はわかりやすいマジックではありましたが、まだまだ眼力が足りませんでした。
 アンコールによるナナさんの再登場で場内は最高に盛り上がり、司会者は「アンコールなのにメインのショーみたいだ」と、興奮していました。
 アフターで会長宅にお邪魔しました。会員数名が集まり瞳ナナさん本人に失礼ながらも年齢を聞くと、「2008歳です」という不思議な回答が…。このような質問はお手の物なのか、それとも本物の魔女なのか?!
 瞳ナナさんのプリあらの出演は今回で3回目との事。プリあらが始まったばかりの当初は会員数も30〜40人程で会長宅で行われていたというが、今では会員数も500名を超え当時の面影は全く見えない。
 毎回、月2回のプロマジシャンのすばらしい演技が観客を魅了してくれるので、会員が倍増していくのは自然な流れなのでしょう。
 たくさんのマジック好きが集まるプリあらは、私にとって友達を作る貴重な場となっています。
1月30日(水)
今村美佳
 今年の7月で10周年を迎える『プリンあらモード・マジッククラブ』。新春第二弾となる例会は4年ぶりのご出演、ドルフィンさんをメインゲストにお迎 えし、ラスベガスのショーさながらのマジック・ショーとなりました。
 実は、私はドルフィンさんの演技を『ドルフィン・マジック・カンパニー』として演じられているお姿しか見たことがなく、ソロではどのような演技をされるのかとても楽しみにしていました。また、今夜はドルフィンさんお一人ではなくカンパニーの方を連れて4人でいらっしゃるという情報もあり、「もしかし たら…♪」という贅沢な期待も膨らませていました。
 オープニングはドルフィンさんが次から次に何羽もの鳩を出現させるマジックからスタート!正統派のマジックでありながら、さすが!ド派手な演出です。あさおかるいさんをアシスタントに、どこを切っても絵になる華麗な演技の連続でした。続く、ドルフィンさんのご挨拶の時、私の期待が叶ったことを知りまし た。「今日は、イリュージョンマジックを中心にやって行きたいと思います」ですって!
 TAKUYA&SAKURAさんの若手コンビによるタップダンス を取り入れた靴の音色が小気味良い賑やかなマジック、あさおかるいさんによる幻想的なゾンビ・ボール、新聞の復活。。。
 ここ最近の例会で必ず目にする光景が有ります。それは、ゲストでお越し下さったマジシャンの方達が開演前の会場を隅から隅まで隈無く見て回るお姿で す。今夜もドルフィンさんが、あさおかるいさんやTAKUYAさん、SAKURAさんと連れ立って、グッズコーナーや受付ブースに遊びにいらっしゃいま した。受付ブースには、なかなか手に入れるのが難しい、会長の著書やDVD、最近刊行された「プリあらMagic magazine」、そして「プリあら」が全国的に紹介された東京新聞のサンデー版が置いてあります。
 この新聞の記事は、北は北海道、南は沖縄まで全国的に掲載され、『マジックの魅力』と題して特集されたものです。「プリあら」が写真入りで 紹介されているだけでなく、荒木一郎会長のコメント「マジックは、人を喜ばせる身近で簡潔なツール」という記事がトップを飾っています。
 新聞の記事について私がふれると、あさおかるいさんがドルフィンさんに向かって「宝物なんだもんねっ!」と投げかけました。す ると、ドルフィンさんは、その新聞を眩しそうに見つめ、「私の宝物です」と、まるで少年のように顔を上気させて言われたのです。そして更にるいさんは「私 なんか、実家に持って行って母親に、見て!見て!!って見せちゃったわ」って。TAKUYAさんも「大切にとってあります」と。
 …そうでした!この新聞が発行されて間もない頃、るいさんが例会にビジターマジシャンとしてお越しくださった時に「この新聞、何部か頂けないでしょうか?事務所のみんなにあげたいんです」と、言われたので、何部かお渡ししていたのです。華奢なるいさんが「全然重たくないから大丈夫です!」といって何部もお持ち帰りになったのを思いだしました。
 るいさんが新聞の復活であの新聞を使っているのを見たときに、ドキッとした方も大勢いたのではないかと思います。「えっ!その新聞を破いちゃう のぉ〜!!」って。ですが、新聞が復活し、「あらため」の時に何度も愛おしげに荒木会長のコラムのページを見せていらっしゃるお姿に、皆さん安堵されたのではないでしょうか*^O^*
 さらにショーは「人体浮遊」あり、SAKURAさんとるいさんの気合いの入った、息の合ったダンスショーありで、「人体交換」のイリュージョンマジッ クに突入です!観客総立ち状態で、最高に盛り上がりました-☆
 これだけのショーを見られたら、もうそれだけで満足で幸せなのですが、ここで終わらないのが、「プリあら」です♪もう一つのメインコーナー・荒木会長 のコーナーがあるんです。この会長のコーナーでは荒木会長が10年間、月2回の例会で欠かすことなく常に新しいマジックを披露してきてくださいました。 この会長コーナーなしに現在の「プリあら」は存在し得なかったと思います。荒木会長、本当にありがとうございます。
 今宵、荒木会長はメンタルマジックを披露してくださいました。会長は、「今日は、たぬきを4匹使います」と言いながら、まるで楽器でも入っているかの様なお洒落なオレンジ色のケースからワイングラスを4つ取り出しました。
 私は、たまたま荒木会長がこのグラスを選ぶ現場に居合わせたのですが、会長はま るで絵画のモチーフを組む画家のようでした。グラスからカードが何センチ出ると美しいか?太めのグラスと細めのグラス、どちらのグラスに入れた方がプロ ポーションが美しく見えるか?すべて偶然ではなく計算されて、作られているんです。
 今夜は、新入会の中学2年生の笠原君を相手にマジックを演じてくださいました。あらかじめ各グラスに入れられたカードが、笠原君が選んだ4枚のカードを入れると、一枚ずつ笠原君の選んだカードと同じものに化けてしまうという現象なのですが、笠原君は自分の真ん前でおこった奇跡に茫然自失の表情でした。
 例会後、メンタルマジシャンとして大活躍の魔人タジマーことタジマジックさんは、「会長のメンタルマジックは最強です!」と話されていました。また、アンコールを後に控えながらも、溢れ出る汗を拭いながら、荒木会長のマジックを見つめるドルフィンさんの姿がとても印象的でした。また、今夜の会場にはビジターマジシャンとしてシルキー渚さん、マジック研究家として高名な加藤英夫さんのお姿も有りました。
 アンコールでは「プリあら」の為に特別にご用意してくださった「ダンシング・カードマニュピュレーション」。千手観音の様に入り組んだ手から鳴り止まない拍手とともに次々と空中に投げ出されるカードはとても美しく、いつまでも、いつまでも眺めていたい気持ちでした。
 「プリあら」は、人生における人とのコミュニケーションの大切さをテーマとしていますが、最近ちょっとだけ人の気持ちがわかるというか、自分がした行為を相手が受けとってくれたことを実感できるようになってきた気がします。相手が返してくれるまなざしで「あ、伝わった。喜んでくれた。」って。今夜もそういう交流が例会の中で、アフターで持てました。
 マジックだけでなく、人生の勉強もさせて頂けるこの『プリンあらモード・マジッククラブ』。存在そのものが奇跡であり、マジックです。決して失うことのないように、護って、発展させて行きたいと思います。これからもよろしくお願いします。ありがとうございました。
1月20日(日)
小澤洋一
 第4回プリあらラウンドテーブルに参加した。私は第1回目から皆勤で、「例会には都合で参加できなくても、こちらには全て参加したい」と思っている。
 マジック愛好家にとって、これほど勉強になる場所はないと断言できる。会長をはじめ2〜3名のプロ、腕自慢のアマが参加し、私のような初心者でも「いるだけで大満足」、会員の皆さん、一度は参加してみたらいかが?
 今回はプロ参加では沙門零さん、魔人タジマーさん。タジマーさんのお弟子さんで、らんまるさん、天空さんも初参加。会員初参加は笠原健人君(中学2年)という顔ぶれ。
 テーマは「ギミックカード」と「予言」だ。
 私は一番手で「紙玉の口への飛行」を披露、通常は大受けの自信作であるが、今度ばかりは勝手が違う。「コインとかレモンに変えるオチを入れたら」とアドバイスあり。テーマと関係ない演技だが、ラウンドテーブルはキャパシティーの大きい会なのだ。
 次は、ムッシュ佐久間さんの「カードのトランスポーテーション」、フリップ付きの3枚カードと裏面紙貼りカードを使い、2枚の封筒中のカードが入れ替わるもの。私は隣りで見てもびっくりの芸なのに、「普通のデックから3枚と1枚を出したら(ミスディレクション)プロでもわからない」とか、「3枚カードは 5、6、7でなく、真中を絵カードにしたら取る理由ができる」とか、アドバイスが飛び交う。
 秘密の動作をする時、佐久間さんの鼻をすする癖まで話題になり、大笑い。この仕掛けカードは私がいただき、ジャンボカードで「ダイヤ城のダイアナ姫とクローバー城の2人の王子」(使用するカードを1枚減らす)に改案して、翌日、老人ホームで演じ大好評。感謝、感謝。
 続いて、松崎さんの「天狗の仕業」、同じくフリップ付きの3枚カードであるが、抜いたカードが「10/TEN」のはずが「天狗(TENG)の絵で真中に穴がある」、指を突っ込むと鼻になるオチ。解説書をみんなに配る気遣いに感心しきり。プリあらグッズに「刑事チン」があり、会長披露の下ネタで又もや大爆笑。このネタもいただき。
 さて次は、司会の古川さんの演技でダイヤの3が親指でこすると2に変わる現象を披露。プロが演じるのを以前見ており、面白いと思っていたが、マークの 加工法から接着の仕方(これはすごい、秘密)まで解説があり、もう天に昇る気持ち。これだからラウンドテーブルは止められない。
 次は、辻さんのカードの予言。会長から「シャッフルボードとCATOの2つの原理を用いる意味がなく、オリジナルを壊している」「予言マジックは予言を最初に出すのが良い」とアドバイス。難しいなー。
 らんまるさんの「客の言った11枚目のカードを予言」はすごい。これにも会長から「演者はカードを開く前に確かめない方が良い。自分もこわい、しかし当たった時の感動が大切」
「外れた時の言い訳は?」沙門さんの「皆さん家に帰って考えて下さい」にはまたまた大爆笑。
 桜井さんの予言演技、私には不思議で何の疑問も無かったが、「何故ダウンアンドアンダーをするのか?1枚のカードを当てるマジックで良いのでは?」「セルフワーキングで盛り上げる手順になっているか?」会長から「マジシャンは自分の都合で手順を組むが、客側から見て面白いやり方になっているか、エンターテイメントであるかが重要」と核心を突いたコメント。
 魔人タジマーさん、沙門さんの、これこそプロの予言マジックの披露あり、会長の超不思議予言マジックありで、最後に笠原健人君(中2)の「2枚のエースで客の選んだ2枚のカードを探す」素晴らしい演技、佐原有紀君の良きライバル現れるで幕。
 私は老人専科(ステージ系)でカードは一切勉強していない。しかし、4回参加する中で、クロースアップの重要性が少しわかってきた感じがする。
 会長が最後におっしゃった言葉を胸に帰路についた、満足感に浸りながら。「クロースアップをやることがステージの演技に大きなリターンを与える」
1月10日(木)
関口伸光
 明けましておめでとうございます!初めての日記を新年初の例会で担当できるなんてとても光栄です。私がプリあらに入会したのも昨年の1月ということで、プリあらと出会った1月という月は私にとって特別な思い入れがあります。
 2008年最初の例会を華々しく飾るのはケン正木さん!『新春・まっさき!ケン正木』という荒木会長のタイトルがとても粋です!いつもの軽快なBGM♪で佐々木さんと隅谷さんが颯爽と登場!2008年初のプリあら例会のはじまりでーす!
 まずは会員マジック。A会員の松崎忠さんは、例会のタイトルにふさわしい「2008新春まっさき」と書かれたボードを取り出すと「私も松崎(まつざき)なので」と一言!なるほどうまい!プリあら10周年にふさわしいマジックで華を飾ります。「自然と花」のアルバムを使ったマジックでは、オリジナルならではの素晴らしい演出で会場を沸かせてくれました。シルキー渚先生の講評では、松崎さんのオリジナル性の素晴らしさを絶賛されました。そして、シルキー渚先生もカラーチェンジをいくつものパターンで演じてくれました。シルキー先生らしく、とても格好よく鮮やかです!
 ビジターマジシャンはレフティー平田さん。朝、昼とお仕事でほとんど寝ないで例会にお越し下さいました。レフティさん「非常にハードですが、いい事もあるんです。それはこうして道具を身につけていることです」と言って、腰のあたりを見るとマジックの七つ道具がビッシリ!今日はロープのルーティンを見せてくれました。会員の秋山直子さんに、半分に切ってもらいますが、何度やっても長さが揃いません。秋山さんも思わず「なんで?」と何度も首をかしげていました。
 そして、いよいよメイン、ケン正木さんの登場です!今宵はいつもと雰囲気を変えて、恐ろしい「ホラーマジック」です!赤・青の照明が交互に照らされ、会場内は異様な雰囲気に包まれます。
 と、そこに黒い衣装に黒のサングラス姿で、しかも大きな包丁を持ってケンさんが登場すると恐怖はピークに!この包丁を使ったマジックでは本当に怖くて、思わず目を覆ってしまうほどです。さらに、数年前に失敗して切り落としたという腕が登場した瞬間、あまりのグロテスクさに会場内から「キャー!」という悲鳴が聞こえたかと思うと、「これ持って歩いていたらおまわりさんに止められたんです」とか、「女房に手切れ金として・・」とケンさんらしいジョークで大爆笑!先ほどまでの恐怖はどこに行ったのでしょう?
 会場内はいつの間にか、いつものケンさんの楽しい雰囲気に包まれていました。会員の秋山リコちゃんとの心霊マジックでは笑ってほっとできたかと思ったら、カミソリマジックでまたまた恐怖へと。恐怖と笑いの絶妙なバランスがたまりません。「予言」のマジックでは、お客さんの選んだカードとは違うのが出ると「予言をするとは言いましたが、当てるとは言ってません」で大爆笑!最後は意外なカードの出現に拍手喝采!さすがケンさんです!
 「次はスライハンドをやりますが、普通にやるのとカラオケでやるのどちらがいいですか?」と客席に聞くと、当たり前のようにほぼ全員がカラオケと(笑)。それもそのはず、ケンさんのカラオケマジックは見ないと損するほど楽しいですからね!「ラブユー東京♪」の替え歌で、ケンさんお得意のカラオケマジックがはじまると一気にいつものケンさんワールドに包まれます。気持ちよく歌いながら、シルクやシャボン玉、そしてウォンドを巧みに操る様はさすがです!素晴らしくて見とれていると、「この歌は3番まであるんです」で大爆笑!やっぱりいつ見てもケンさんのカラオケマジックは最高です!
 プリあら専属マジシャン、魔人タジマーさんは居酒屋マジシャンこと田辺さんと登場。1枚の板と画びょうを使ってのカードマジックですが、お客さんにカードを選んでもらうとき、なにやら隣で魔人タジマーさんと田辺さんがコソコソ怪しげに話しています。「これフォース?」これは演出なのか素なのか?笑いを誘います。不思議な感じのするマジックでした。
 そして、最後は会長マジックのコーナー。マジックグッズとしては有名な“WOW”を取り出し、「今日はこれを使ってマジックをします」。
 ですがそこは会長!普通にWOWの手順をやるはずがありません。なんと会長、これを使ってオリジナルマジックをしてくれるそうです。題して「オリジナルじゃないオリジナルマジック」。
 荒木会長とお客さんが選んだ赤、青1枚ずつのカードがWOWを使って不思議な変化をしますが、じーっと見ているのに、どうしてそうなるのか全くわかりません。司会の佐々木さんが荒木会長の凄さを「宇宙人」と表現する事がありますが、その気持ちがよくわかります。
 荒木会長のマジックの素晴らしいところは、どれ1つとっても同じものが無く、全てが荒木会長の手によっておいしく料理されているところでしょう!だからこそ、最高に感動できるのでしょうね!
 マジックと言うとついつい手順ばかりを意識して演じてしまう事が多いですが、手順そのものよりも演出(如何に不思議に、如何に面白く見せるか)が本当に重要なのだという事をあらためて考えさせられました。
 最後はケン正木さんのアンコールマジック。ちびまる子ちゃんの紙芝居でマジックをしてくれました。ただでさえ面白いのに、いろんなキャラクターのモノマネをしながら進行していきます!花輪くんなんて最高!すっごく似てて大拍手!!テレビよりも面白かったです!
 盛りだくさんの楽しいマジックで幕を開けた2008年もきっと良い1年になることでしょう!
 (ラストの写真は、例会後のアフターでのケンさんと会長とレフティさんです)
2008年1月8日()
隅谷治子
 新春、あけましておめでとうございます。
 今日1月8日は、荒木会長のバースデー・パーティーです。年末は、年間最大のイベント『CBファミリー・クリスマスショー&ディナーパーティー』で幕を閉じ、新年は、このビッグ・イベント、荒木会長のバースデー・パーテーィから始まります。
 1989年(昭和64年)1月7日の朝の昭和天皇の崩御を受けて、7日午後の臨時閣議で次の元号を「平成」と決定し、翌8日から新しい元号がスタートしました。1月8日は、まさに平成がスタートした日でもあります。
 人を大切にする会長のお誕生日には、毎年、たくさんの方々がお祝いに駆けつけてくださいます。会長は、マジックだけでなく、歌手、俳優、作家、プロデューサー、実業家としても成功されてる方なので、いろんな業界のお友達が大勢、集まりました。

 マジシャンの今年の参加は、ケン正木さんを筆頭に、ヒロ・サカイさん、ブラック嶋田さん、ミステラさん、なか。たつやさん、魔人タジマーさん、あさおかるいさん、竹たけをさん、ペガサス金子さん、と楽しげ、かつ、そうそうたるメンバーです。
 まずは、乾杯から。テレビ朝日の局長を経て、現在、制作会社を経営しておられる、田川一郎さんのご発声でグラスを掲げます。
 アイスタジオの広ーい、リビングに、手作りのお料理が美しく並べられ、お食事タイムが始まります。このお料理が、とっーーても美味しいんです。一年を通して会長のプレゼントを考えておられるという、あさおかるいさんが大絶賛されていました。ガーデンでは、スモーク・チーズ&チキンをその場で作り、燻したてをテーブルへ運びます。『絶品!!』と、運営委員の山田さんも大喜び!

 食事が一段落したところで、ケーキの入場です!! そう、この言葉『入場』という表現をしたくなるほどに、素晴らしい作品が登場しました。
 みんなで合唱するバースデーソングにあわせて、別室からロウソクのともった大きなケーキが運ばれてきます。約1m近い横幅の大きなケーキ一面に、旬の甘ーい苺がびっしりと敷きつめられ、超豪華な仕上がりにまわりからは歓声があがります。
 プロのシェフの協力のもとに、制作主任の佐藤理恵さんと、今村美佳さん、高岡若葉さんと3人で作りました。
 お食事のあとには、毎年恒例のプレゼントオープンの時間があります。人からプレゼントをもらうことが苦手で、自分のバースデーパーティに欠席してしまったことがあるという会長。その日、廊下にずらーーーと、贈り物が並べられていたのを見て、友達が、こだわって選んでくれたプレゼントだし、何よりその人が思ってくれている気持ちに感謝したいということで、紹介しながらプレゼントをいただく事にしたと話されていました。
 プレゼントの紹介をかねて、その日、来賓された方がスピーチをすることがこのパーティーのメインイベントになっています。
 ケン正木さんは、年末に会長の新刊「テクニカルなクロースアップマジック講座」を手にして、お正月にゆっくり読もうと思っていたところ、付属のDVDを見たら、早く読みたくなり一気に読破してしまったそうです。同本に掲載されている「フロッグ・ボール・ルーティン」を「会長のように、かえるの面白いストーリーがついている訳ではないのですが、、」と言いながら見せてくださいました。ところが、最後にでてきたのが、緑のバッタでした! 
 「自分は、かえるを探したけど、どうしても見つからなくて、代わりにこのバッタをみつけました。それを、会長にも」と、言って渡されていました。ケンさんのマジックは、いつ見ても、本当に暖かいなーと思います。随所にダジャレが織り交ぜられているんですが、一歩間違えれば、親父ギャグになりそうだけど、ケンさんのは、面白いし、また聞きたくなる魅力があります。
 また、ケンさんは、指輪のマジックが好きではなく、自分自身も指輪をしないこともあって、リングのマジックを敬遠されていたそうですが、この本をみて、リングのマジックに興味をもち、勉強されているそうです。輪ゴムとリングの手順を会長から直々に教わっていらっしゃいました。その隣で、ブラック嶋田さんが羨ましそうにご覧になっています。ブラックさんは、歌手の時代から荒木会長の大ファンだったそうです!
 ミステラさんは「ディズニー・キャラクターを演
じます」と言って、お皿2枚を耳にあて「ミッキーマウス」と言うと「まんまじゃないか!」とヒロさんから突っ込まれていました(笑)。
 なかさんは、得意の物まねを披露してくださいました。50種類以上レパートリーがあるなかで、トップクラスの「つんく」と「所ジョージ」さんなどなど。まわりを明るくする、きさくでノリのいいなかさんのようなマジシャンは、なかなかいないのでは、、といつも思います。
 魔人タジマーさんは、会長に自宅の「昭和浴場」にきてもらいたい一心で、銭湯グッズの詰め合わせセットを渡し、セットの中身を冗談を交えて紹介してくださいました。
 パーティーの参加者全員がお祝いのスピーチを順々に述べていきます。最後のとりがヒロ・サカイさんでした。
 ヒロさんは「今日、考えたばかりでオチはありませんが、、、」といいながら、できたてほやほやのマジックを見せてくださいました。2本のマジックインキとシルクをつかったものですが、オチどころか、そのマジックだけで十分に不思議です!!
 みなさんのお話を聞いていると、会長がなにかの切っ掛けで話されたことが、その人の心に残り、人生において、そのお話を座右にしているという方がとても多いです。ミュージシャンのSWING-Oさんが、その一例と言って「プライド」という話をしてくれました。
 『ずいぶん昔に「プライド」という言葉について話されていたんですね、これは、奥深い意味があるんです。まあ、簡単に言うと、「プライド」って言うのは今の自分が持っているものではなく、目指すところの自分が持つものなんだという話でした』
 他にも色々と勉強になっていると話す平川さんは、今は、ミュージシャンとしてリーダーとして成功されています。
 真夜中近く、マジシャンの竹たけをさんが、仕事帰りに駆けつけて来られました。竹さんは、会長とは20年前からのお付き合いで、竹さんがマジシャンになる切っ掛けをつくったのは荒木会長だそうです。仕事の荷物をどっさりと抱え、駆けつけ早々、衣装を着替えてマジックを見せてくれました。
 その後も、延々とマジック談義に花が咲き、夜食を食べながら、会長宛の年賀はがきを発端に、竹さんの私生活の話で盛り上がり、楽しい宴は朝まで続きました。
 美味しいお食事、美味しいお酒、美味しいケーキに、たくさんの友人が集う、荒木会長のバースデー。人が財産だという会長の生き方が感じられる、素敵なパーティー。。。その空間に毎年、参加できる自分はなんて幸せなんだろう! 荒木会長、いつもありがとうございます♪ これから、もっと頑張って成長していきます★ 

このページは2003年からの「プリあら会」日記です。2007年版の日記を読まれたい方は年号をクリックしてください。
その他の年号の日記を開きたい方は、一旦、ホームページに戻って、下欄の表から、その年をクリックして下さい。