2015年・11月14日(土)・15日(日)にキンケロシアターで催された
荒木会長プロデュースの山本さと子ライブ/「One Night Only」スタッフと出演者の日記です。

 

眞澤則子/音響

 「山本さと子ちゃんのライブ、お願いします」
 ご依頼いただいたのは、今年の初めでしょうか・・・?
  演歌歌手のかたのライブですか・・でも、キンケロシアターで生バンドのライブだと、ちょっと苦労するかな・・・? でもなんとかなるかなあ・・・。
 ちょっぴり不安を抱えていた私のもとに、ある日仮台本なるものが届きました。
  其れを読んだ私の不安はちょっぴりからMAXに・・・!
 ダンスあり、マジック有り、ゲスト有り、お芝居あり・・は、予想の範囲。荒木会長の演出で、ただの歌ライブで終わる訳が無い。
 うーん、大変そうだけど、頑張ろう。
  ・・・ん?
  “途中から、パッションローズが静かに入って来て、さと子を隠し(中略)楽器類がキーボードを残して上手下手に消えて行く。“・・・楽器が消える ?“ 何ですかそれ???
 1回目の打ち合わせで、「楽器が消えたらすごいでしょ?」と、喜々として語る会長に、具体的にそれがいかに大変か、実現するためには、バンドの方々に通常のような環境での演奏は提供できる自信が無い等、ご説明したところ、会長、バンマスの松本さんに即座に電話。「・・・(松本さんは)やるって。(会長にっこり)」・・・・私「わ・・わかりました。皆さんが頑張るっていうなら、私ができないとはいえないでしょ・・・」
 その日から、私のアタマの中は、楽器をいかにスムーズに消すかで一杯に。
 キンケロシアターの機構も考慮しつつ、ケーブルの引き回しから、マイク・モニターのプランなど考える日々。
  でも、もっと大変だったのは、ライブの責任者でもあり、道具の設計者でもある山田さん。美術の岡田さんと共に、まさに“消えるバンドプロジェクト”が始まったのでした。
 図面を引き、楽器を動かすための引き枠の寸法を割り出し、そこに乗せるスタンドや譜面台の大きさまで計算して、いかにコンパクトにするかの細工まで設計。バンド以外の美術も考えなくてはいけないのに・・・。
 本当にお二人は頑張っていらっしゃったと思います。
 そんな半年近くにもなったプロジェクト。本番が近づくにつれ、更なる問題勃発。小屋入りしてからも襲いかかる荒波が・・・。
 でも、目標は、ひとつなんです。
 会長の思い描く「山本さと子ライブ」の成功。
 最初に送られて来た仮台本の流れのままのスムーズな進行。
 それは、場当たりで、さと子ちゃんの本気の歌声を聞き、素晴らしい衣装替えを目の当たりにして、“これは、実現する”と確信しました。
 松本さんのアレンジも素晴らしく、一つ一つの楽器の粒立ちが良いのに、それに負けないさと子ちゃんのボーカル。
 よし!音はなんとかする!あとは、“流れ”を止めないこと。
 ナレーションや、BGMのタタキは私がしっかり頑張る!・・・と。
 おおっ、バンドの曲入りもバッチリ!
 そして、いよいよクライマックスのプロジェクト実行!
 バンドが無事“消えた”時、本当にホッとしました。
 場当たりでは、まだスムーズとは言いがたかったのですが、通し・本番と繰り返すうち、本当に“消えて”ましたよ、山田さん!岡田さん!
 プロジェクトは成功だったと思います。
 本番中、ステージにいらした皆さんは、正面からご覧になれなくて残念かと思いますが、本当に感動しました。
 会長の思い描く「山本さと子」ライブは、これだったんだ!
 こんなことを考える会長は、もちろんすごいけど、実現させた、このライブにかかわった全ての人がすごい!みんなすごい!
 皆がすごくなれることって幸せだなー・・・そんな感動でした。
 私も、悪条件の中で音のバランスを調整することで、音響としてのスキルアップができ、このライブに関われたこと
感謝しておりますが、何より、感動をくださった皆さんに感謝!
 ありがとうございました!

田中知之/照明




 音楽、ダンス、演劇、どんなステージでも、その劇場の持つ機構の制約を必ず受けるものです。 
 ところが、荒木会長は、そんな制約など何もないかのように、常に見事なステージを作り上げてしまいます。
 今回の「山本さと子ライブ」も、さと子さんと荒木会長の最強タッグで、とても小劇場とは思えない、何とも素敵なライブステージが出現しました。
 僕の拙い照明プランが、多少なりとも、お役に立っているといいのですが。足を引っ張らないように頑張らねば。

岡田大樹/舞台美術他

 はじまりは、2月28日の劇場の下見でした。山田さん、恵美子さん、さと子さんとキンケロへ下見に行きました。
まだ内容を聞いていなかったので、とりあえず舞台の寸法を測っておこうという感覚でした。
 ところがそのとき既に、バンドスペースとダンススペースを確保するという課題があり、こうしたら、ああしたら
と話す3人の瞳が輝いていたのが印象に残っています。
 2度目の下見のときには、舞台上を楽器が動くパズルのような模型を山田さんが製作して来られました。楽器のイラスト付きでわかりやすく、折り畳み式でケースに収まるとういうものでした。
  山田さんの力の入りようと、とても楽しんでいる様子が伺えました。そこでライブの内容が少し見えてきました。
 そして何をつくるか、山田さんは上尾まで打ち合わせにいらしてくれました。そこでベッド、コーラスステージ、楽器台、モニタ台、中幕レールを担当することになりました。
 森の書割、マジックの書割は、絵が必要なこととボリュームの限界があることから、引き受けることができませんでした。
 山田さんには大変申し訳なく、制作と製作とで大変忙しかったことと思います。しかし、その書割はすばらしく、山田さん、恵美子さんの優しさ、愛情が感じられました。
 道具の製作と平行してレイアウトの検討が続きました。
 会社での昼休みはレイアウト図の作成、夜は製作、という日々でした。広く見えた舞台がとても狭くなり、途中で
舞台前へのコーラスステージとモニタの設置ができなくなり、さらに難しくなりました。
 今までになかったくらい多くの図面を作成しました。その分、沢山の苦しい判断を山田さんに委ねてしまいました。
当初の課題がやはり難題であったと実感してきます。
 最終的には、ベッド(脚と天板)、楽器台、移動式のモニタ台、客席向けスピーカ台、森のカーテンレールを製作
しました。森のカーテンでは、理恵さんが仕込みの日に『どうかなぁ・・直してくる』と持ち帰り、翌朝全く違うも
のをもってきて驚きました。徹夜で作ってきたのでしょう。
 レールの取り付けは公演初日の朝になってしまい、堀さんにお願いしました。
 昼前頃、リハーサルの時間が無くなることが見えてきて、『リハーサルを優先しましょう』と、あきらめ口調で言ったところ、『じゃぁ、いつ付けるの?』と堀さん。
  カッコイイ、理恵さんと堀さんの最後まで諦めない気迫に感動しました。にもかかわらず、森のカーテンを設置することもできず、理恵さんには大変申し訳なく思います。
 本番で使われなかった道具が少々ありましたが、得るものはありました。コーラスステージでは人が乗れるものを初めて製作したこと、移動式モニタ台は実際に設置して軽く動作したこと、カーテンレールは上手くいく予感がもてたことなどです。
 使われなかったことは残念ですが、はじめから終わりまで十分に楽しませていただきました。舞台袖にいても素敵なショーだったと感じましたが、後に見せて
頂いた舞台の写真はとても美しく、客席で観ることができたら・・・と、欲張りな思いです。
 ライブを通して人の熱い思い、優しさ、強さなどに触れることで、自分はどうなのか、そうありたいと考えさせ
られます。
  そして、ライブに携われることで非日常的な充実した日々を過ごすことができ、ありがたく思います。
 苦しい過程の中ではやはり苦しいですが、振り返ると楽しい。苦しいから楽しい、そんな環境をいただいているように思えます。またひとつ、宝物をいただきました。ありがとうございました。

堀 友成/制作補佐

 今回のライブは、製作補佐という立場でしたのでかなり精神的に楽な気分でした(笑)山田さんからライブで
バンドが動くと聞いたと時には、あのキンケロでそんなことができるのかと思いました。
 そして、当初、ドラムとキーボードで平台が3台必要と言われたときは、3台なら自分のワンボックスにも乗るだろうと思っていたら、次の週になって5台必要と言われたときには心配しました。
  実際、5台積んでみると妙な揺れがあって、怖くて時速40までしか出せませんでした。
 今回も緞帳を担当させてもらいました。
  自分のボタンひとつでライブが始まり、そして終わるという、とてもやりがいがあると感じていますが、緞帳の開け閉めのタイミングがとても難しいのも、毎回感じています。
 それが、ゲネ前日に音をもらって何回も聞いて緞帳の上がる14秒のタイミングを確認したのですが、その音がゲネ当日違うことがわかり、再度、音をもらったのですが、今度はさと子ちゃんのボーカルが入ると自分が「ココ」と決めていた音が聞こえなく何もできない状態でした。
 ここで荒木会長が、どうするんだと声をかけてくれ、ひとみさんを始めパッションの方がダンスのポーズのタイミングでやればと提案してくれて、14秒前のポーズを教えてくれ、さらには本番には、私の後ろで中島さんが待機してくれて背中をポンと叩いてくれて、見事よい感じで緞帳が閉じました。
 それを後で家で映像を見たときは、1人でガッツポーズをしてました(笑)
 今回のライブは、今までのマジックライブとまた違った経験をさせてもらえて、、自分がやりたいと思ってもできない)、またひとつ成長できたかなと会長に感謝しています。

佐藤理恵/カーテン製作、スチール担当

 「山本さと子ライブ」1年前に行うことを聞きました。プロの歌手の方のライブ・・・そこにプロのバンドの方が
入る。それをいつもと同じスタッフで行う。全く想像ができませんでした。
 どんなだろうと思い、月日は流れました。きっとリハーサルが始まったら、いろいろと見えてくるのだろうと思いました。
 たしかにリハーサルは始まりました。が、どこかいつもと違う。
 バンドの方と、さと子さんのリハーサルはスタジオです。iStudioでは、さと子さんとi.C.Cの琴海ちゃんと未夢ちゃんの3人だけのリハーサルがありました。
  それに、iColor'sとi.C.Cでの、動物たちのダンスのシーンのリハーサル。パッションローズのダンス。
  私が見たのは、その4つのリハーサルのみでした。それも数回。
 1時間50分のライブ。足りな過ぎます。
 もちろん台本は貰って読んでいましたが、進行は分かっても、イメージ力のない私なので、どんなことになるのか分かりませんでした。
  全てが明らかになったのは、本番当日、本番会場での13日の通しリハーサルでした。スゴいことをやっている・・・・。
 私は、そのステージのカーテンを制作させて頂きました。
 前に書いたよう、イメージができないので、どんなものを作ったら良いのかと思っていたのですが、山田さんから、中幕はピンクが良いかな・・・背景カーテンはドレープが・・・と言ってもらっていたので、私は、そのことだけを頼りに、女性らしく、品のあるカーテンを作ろうと思いました。
 7月ののタジマジックライブ、1回目の公演でカーテンがレールから外れ、泣きながら、2回目の公演へ向けて対策を考えているときに、会長が「大丈夫だよ。カーテンが失敗したくらいで、ライブは失敗しないから」と、おっしゃいました。
 びっくりしました。舞台全体を飾っているカーテンが失敗しても大丈夫・・・。そんなこともあり、それでも、そのカーテン製作をやらせてもらえるのだから頑張ろうっと思って始めました。
 本番、シーンごとに雰囲気のある田中さんの照明でカーテンが染まったとき、涙がでました。自分は、分からず作っていたけれど、田中さんは全てをイメージして、このライブに望んでいられました。
  あーーーっ! もったいないことをした! もっとイメージを持って望みたかった!
 今回は全く関っていませんが、今までのライブでは衣装をやらせてもらうこともあります。だから今回のさと子さんの衣装が魅力的で綺麗で可愛くもあり、全てに興奮しました。
 後から聞いたお話ですが、全て、さと子さんご自身で作られたそうです。ただ、どんな衣装か、どんな色か、全て会長と相談し、中には生地から立体裁断でさと子さんの身体に合わせて作られたものもあるそうです。
  娼婦のシーンでは、スカートのスリットをもう1センチか、そうじゃないか、そこまできちんと作られたそうです。
 こんなにも素敵に衣装が出来るなんて!!と感動と、今まで衣装をやらせてもらっているのに、そうやっていなかった自分の悔しさと、今まで感じたことのない気持ちになりました。
 全てのライブが終わったとき、さと子さん担当の衣装の篠宮さんが、忙しく大変な中だと思うのですが、「あー、あと一針!! ってやっちゃうのよね」と、言っていました。その一針をやったとしても、お客さまには全く分からない一針だと思います。でも、その一針をやる。
 何かをきちんとやっていく人は、こう考え・・・考えるのではないのだろう、普通に一つ、一つ丁寧にやっていくのだなっと思いました。
 今まで、何度もライブをやらせて貰っています。もっともっと、全てを丁寧に面白く出来る環境を貰っていたんだ。なんてもったいないことをしていたんだろう。あと一針をやる自分になりたいっと思いました。
 今回のライブは、「これで良いの? もっと面白く出来るよ。もっと楽しく勉強できるよ・・」と、いろいろなことを考えさせてくれたライブでした。スゴい刺激を頂きました。
  この刺激を普段の生活にも活かしていきたいと思います。絶対に。だって、めちゃくちゃ面白い!何かを作ること、何かをやらせてもらえることが、と思ったので。ありがとうございました!

タイマロ/街灯係
 今回街灯係で参加のタイマロです。
 クリスマスや例会は参加していますが、実はライブ関連は今回でまだ2回目、初は夏のタジマジックライブ、そして今回の山本さと子ライブで2回目の参加となります。
 初参加のタジマジックライブでは、普段の例会と勝手が違うので何をやるべきかがわからず、あたふた。
  でもマジックがメインなので今までの経験など活かせる所もありましたが、今回2回目で多少慣れたとは言え、マジックはほとんど無しの歌、演歌のライブ。更に生バンドまで入る状況の為分からない事ばかり。
 生バンドのセットを舞台上で演奏したまま動かすとの事だったが、本舞台でないと、どう動かすべきか分からず、前日に初めてリハーサル。
  誰が何処を持って、どう押すかも当日本番前のリハで何とか落ち着いたと言う感じで、本当に出来るのかと不安の中始まる。
 しかし本番は特にトラブルもなく逆に最後の回は、よりスムーズな動きに。この手際の良さ、チームワークをお客様に見せられないのが残念です。
 本番中はバンドのセット移動、舞台の転換、道具だしなど時間との闘いで色々忙しかったですが、担当はあえて街灯係としました。
 他の部分はスタッフ一同足りない部分は助け合いチームワークで行ったので、自分ひとりの事ではないのですが、この街灯だけは自分だけの仕事。しかも舞台端ではあるけど、中幕で隠れるとか演者の後ろに隠れてとかではなく、街灯を舞台に置かなければならない。
 黒子の恰好をしてるとは言え、このライブの中で唯一隠れる事無く舞台に出て、道具をセットしなければならない。当然、街灯を置いた事はお客が気づかない方がよいので、タイミングが重要。今回一番気を使った場面でした。
 まず困ったのは街灯を置く場所。バミリをしてあるのだが本番時は舞台袖から暗くて見えない事が判明。舞台袖ギリギリまで行くと見えるのだが、黒子の頭巾で顔を隠すと更に暗くなって見えなくなってしまう。その為ギリギリまで頭巾を上げておき、位置を焼き付け、置く時は感で置くようにした。
 次はタイミング。会長から、さと子さんがベットから降りて歩くんでそのタイミングなら、そこに集中するんで街灯置くのが気づかれないと指示されていたが、リハでは早かったり遅かったり。
 本番1回目はバミリが見えない事から少し焦って、さと子さんの動きをあまり見れず、どのタイミングで出したかわからなくなっていたが、終わって会長から照明が暗くなるそのタイミングで良いと言われた。
 結果は良かったようだが、バミリが見えない事から、照明がどうなってたかなど全く見れておれず、実は会長のアドバイスは全く理解できていない状況だった。
 2回目はその理解がされていない状況と、さと子さんのベットの位置と角度が1回目と違っており、さと子さんの動きが袖からよく見えず、相当早めに出してしまった。
 終わってから会長より、ちょっと早すぎだ、タイマロのタイミングで出して良いんだとアドバイスを頂く。
  私にとってはこの作業、重要な事なのだが、ライブ全体を見ている会長にとってはほんの1部分にしか過ぎないのに、ここまで見ているとは。 しかもこちらの状況まで把握している様なアドバイス、どんだけ深くライブの状況を見ているのか驚きです。
 おかげで最後の3回目は一番良いタイミングで出せました。
 全てが終わり、見に来ていた知り合いより、「あれっ、どこかで出てた? 」と聞かれ、街灯を出す役と言うと、そうか、街灯いつの間にか出ててわからなかったと言われました。
 これは自分にとっては最高の褒め言葉。気づかれない事がうれしいと思えるのはなかなかない事でしょう。最初は何をやったら良いかわからず進みましたが、最後にはそれなりの目標ができ、それを達成する喜びを貰えるこのライブに参加して本当に良かったと思っています。
隅谷治子/デスク、パッションローズ
 山本さと子ライブは、超感動のライブでした。今回は、今までやってきたマジックショーと違って、歌のショーだったので、初めてのことも多くて、色々、緊張することがありました。
 日記を書くにあたって何を書こうかと考えました。書きたいことはたくさんありますが、私しか書けないことを一つだけ、書かせていただきます。
 私は、パッションローズの他に、デスクというポジションも担当させていただきました。ライブをやっていて一番ハラハラするのは、ライブの収支です。
 特に今回は、いつものマジックショーと違って生バンドが入っています。歌のショーです。いったい、どこにどれだけの金額がかかるんだろう??
  普通に考えても歌のショーって、かるく7、8千円はかかりますよね。チラシをつくるときに、私はタタキ台に、6000円を提示しました。もちろん、8000円〜10000円以上の価値は十分にあると思ったけど、あえて、6000円にしました。ところが、プロデューサーから提示された金額は、4700円でした。え?まじ?本当に?それで大丈夫?
 4700円は、安いショーという意味ではなく、価値はあっても、それをあえて、4700円に抑えて、どんな方にも観れるショーにしてあげたいというのが、その価格の意味だそうです。
 この値段で、このショーは、ありえない! 荒木会長プロデュースのライブは、いつもそう思いますが、その値段で、それだけのものが見られるって、日本中どこを探しても絶対にないです。
 絶対にないものの、もう一つは、人の情熱です。お金ではなく、そのショーを成功させようと情熱をかけて進んでいく、その気持ちがショーには滲み出ています。
 この日記を読んでいても、一人一人の真剣さが伝わってきます。予算のことでは、キリキリしてしまうことが多々ありましたが(笑)、何よりも、これだけの規模の場所を作ってもらい、そこで楽しみながら、人生までも学ばせてもらえることに、もっと真剣に取り組んでいきたいと思いました。
 打ち上げでも話しましたが、さと子さんをはじめ、バンドの皆様、裏方の皆様、これだけの素敵な皆様と一緒に関わらせてもらって、本当にありがとうございました。自分もかっこいい人になれるよう頑張ります(^^)
斉藤恵美/撮影
 山本さと子さんライブ『One Night Only』お疲れ様でした。magicライブではない、初の歌ライブ? 本当に音楽パワーに圧倒され感激しまくりました。
 撮影、私で良いの? と思いながらも、いかに美しくさと子さんを映像に収めるかを考えるのがとても楽しかったです。
  だって、照明、音響、バックカーテンや背景全てが美しく、動物たちも可愛くって! さと子ワールドの展開に心で大拍手しながらカメラのハンドルを握ってました。
 思い起こせば、iStudioでの初打合せで会長が「さと子ちゃんは何をやりたいの?」と聞くと、さと子さんは、「私は動物たちに囲まれて歌を歌いたいです」と、おっしゃって、私はステキだけどアニメじゃないから、と思いました。
  が、次の瞬間に「じゃーやろう! 動物がいっぱい出てきてアクロバットをやったり、ペンギンのコーラス隊の一人がカラスで・・・」と、荒木会長の口から動物のシーンがスルスルと、あっ!と言う間に出来上がっていったのです。 
  もちろんバンドも動物になって演奏するっことも♪ アニメなんかじゃない(苦笑)、生身ですよ。
 その時、荒木会長がおしゃっていた言葉がそのまま台本になり、舞台になっていました。バンドは、お馴染みの荒木バンドなので、ちょっと気心が知れていて、みんなが動物になっている姿を撮っていると、本当にあの時に言ってた通りなので、なんだか一人でニヤニヤしてしまい、同時に感動してしまいました。
 バンドのリハーサルの時は、ナント音響の眞澤さんがいらしていました。本番さながらの音で、その場にいたスタッフや出演者が、生バンドや生歌は本当にすごいね〜と言っていました。が、そりゃーすごいですよ! バンドリハに音響さんがいる事なんてないんだから。
  あの時にいた皆さんは本当にラッキーでした。私も含めて(笑)
 ワンシーンだけでも数え切れないぐらいに人の思いがあるのに、ジェットコースターのようにシーンが変わり衣装も髪型も変わる豪華なショー。山本さと子さんの魅力満載に描かれている台本!早くみんなで映像を見たいです。
  そして、私みたいな、ど素人が体験出来ないことに参加させてもらった事に感謝!!
荒木バンド

松本俊行 (キーボード・バンマス)

 稽古十分、段取り完璧、あとは初日の幕の上がるのを待つばかり……などという舞台公演は、これまでの音楽人生の中で皆無。常に100%大なり小なり、というか、ほぼ大の不安を抱えて初日を迎えます。
 以前、あるお芝居で演奏した際に、あまりの稽古不足から本番の公演が止まってしまうのではないかと本気で恐怖心を抱いて初日を迎え、無事に終えて幕が下りた時には「通った!」と実にレベルの低い感動を覚えてしまい、ふと我に返って、そんなことで喜んでしまった自分を戒めたものでした。
 そんな中、今回の山本さと子ライブはまことにスムーズ……なわけはなく、本番直前の危険指数では過去ベスト3に入る緊迫感で初日を迎えました。
  荒木さんのムチャな演…あ、いや奇跡の演出は成功するのか。いつも以上の緊張感に囚われた僕の頭の中では、さと子さんではなく梅沢富美男がしきりに「稽古不足を幕は待たない〜♪」と歌って、僕を追い詰めるのでした……。
 しかし。終わってみれば、そこにはレベルの高い感動がありました!これこそが、ザ・マジシャン(?)荒木一郎の奇跡のイリュージョンだったのではないでしょうか。
 そのあざやかな手さばきで、山本さと子ライブ、two more nights、three more nightsとトランプのごとく鳩のごとく次々と繰り出して下さい!
 では、素晴らしいバンドメンバーを改めて紹介します。それぞれから感動のコメント、さと子さんへのメッセージももらっています。
 コメントは以下の質問形式です。
1. 今回のライブの中から、あえて1曲だけお気に入りを上げるなら?
2. 自由コメント
3. ちょっと◯◯なさと子さんへの愛のメッセージ

テディ熊谷 (サックス)

 むせび泣くサックス。今回はステージを重ねるごとに“泣き”指数が上がっていった気が……。コテコテのムード音楽から汗の飛び散る激しいブローまで、その演奏には常に濃厚なエモーションがこもってます。私生活では温泉とホルモンをこよなく愛します。
<コメント>
1. アカシアの雨がやむとき
 切なすぎる歌詞とそれに憑依したさと子さんの歌を聞いた瞬間、ぼくのサックスは、一歩引いて後ろからそっと静かによりそう男性となりました(…なったつもりです…なれたかな?)。
2. 古今東西、歌心と言うものがようやくわかりかけてきたこのタイミングでこのステージに携わることができ、大変よい経験になりました。
 サックスで白玉(伸ばす音)をいかに歌うかなど、自分としても新境地が開けた気がします。ありがとうございました!
3. さと子さんが和服であろうがアリスであろうが、こちらの格好もどんな状態でもいいので(^^)、ぜひまたステージをご一緒したいです〜♪


上野義雄 (ドラム)

 いぶし銀のドラマー。今回の選曲にどんぴしゃり!ポップスでは楽曲の色合いの50%はドラミングによって決定されます。
  今回、各曲がそれぞれあのような雰囲気になったのは、実は上野さんのお陰であったのです。毎ステージ、そのドラミングに感謝しながら演奏していました。

<コメント>
1. 蘇州夜曲
 大人の色気を感じました〜とても素敵でした。
2&3. あれだけの出演者の人、全ての名前を言えるさと子ちゃん、凄いです。記憶力も良いからでしょうけど、一緒にステージに上がった仲間意識みたいなものを大切にする人なんだと思い、グッと来ました。また機会があれば是非ご一緒したいです。


米山典昭 (ギター)

 心優しきロックギターリスト。ステージがある度に、譜面制作に追われる僕に、「ギターパートは自分で採譜するのでお任せ下さい!」と救いの手を差し伸べてくれる、神ギターリスト。リハを迎える事前準備も抜かりなし。ミュージシャンの鑑!

<コメント>
1. 北鴎
 さと子さんの歌が私の身体中に電気を走らせる様に衝撃を与えました。『命を削って歌ってる』、正にその言葉の通りでした。さと子さんの気迫に負けない様に魂込めて弾きました。
2. あっと言う間でしたが、とっても充実出来ました。緊張感の中で演奏を楽しめたのは初めての経験だと思います。これを糧に私自身、次のステップに進みたいですし、また皆さんと一緒にステージを作りたいです!
3. 『小林さん』って間違えて、ごめんなさい。。。『鈴木さん』


高橋誠 (バイオリン)

 実力派にして売れっ子バイオリニスト。本領はジプシー系音楽で発揮されますが、その熱い血潮ゆえに、どんなジャンルの音楽をやっても歌心溢れる演奏で多くの聴衆の涙を誘います。人間はやや壊れ気味?↓


<コメント>
1. 「美しい涙のためのバラード」っス
2. 「古き良き昭和」の世界! メロディーは美しく、言葉は深い。色々考えさせられました。場面転換も凄かった〜、まさにミラクルな2日3回公演! ありがとうございました!
3. さと子さんの歌ってる時と喋ってる時のギャップ、「好きっす!」



蛇石徹 (ベース)

 若手実力派ベーシスト。あの若さで「アカシアの雨」「蘇州夜曲」のあのテンポ感を、しかもエレクトリック・ベースであの世界観を弾きこなせることに驚きます。
  この人も人間はやや壊れ気味。でもベースの腕は信じてるよ!

<コメント>
1. 美しい涙の為のバラード
 歌の抑揚、曲の抑揚に身を委ねて演奏するのがとても心地よかったです。リハーサルの時にベースのアレンジ変更したのもあり、毎回本番でチャレンジさせて頂き、さりげなく盛り上がってました 笑
2. 今回の公演の演奏に関して、一つ一つの音の表情の儚さや強さ、繊細な表現が出来る表現者たちが集まると、音数が少なくても音の密度が濃くて、自分で楽器を弾いてても、皆さんに弾かされるというか何というか、常に皆が「対話」をしているステージが思い出深いです。
 ステージに関わる全ての人たちの気持ちや表情を自分が見ている視点の中で追うのが精一杯な所もありましたが、皆さんの情熱と愛情で作られたステージだったと、関わった全ての人達に敬意の念でいっぱいです!
  いつも、いつでも、どんな場所でも、酒を1人で飲みながらこの文を書いてる今でさえも 笑 その気持ちを大切にしていきたいと思います!
3. もっともっとお話してみたいですー!


佐藤敬吾 (コーラス)

 超美声のゴスペル&ジャズシンガー。
  コーラスに入ってしまうと、なかなかその声を直に味わうことができませんが、実は美声。歌唱も安定しており、これからの更なる成長に期待です。カラス、お疲れ様!

<コメント>
1. 美しい涙の為のバラード。
 本当に綺麗な曲です!!   さと子さんの素敵な声も加わりコーラスがとても楽しかったです。コーラス女性陣がメロディー歌ってる所が羨ましい!
2. カラス…。とてもドキドキしました!とても美味しい役をありがとうございました。笑
3. また是非コーラスをやらせて下さい!!!
 さと子さんのあの素晴らしい歌声をコーラスで更にもっと引き立てられるよう精進してきます!

岩下依未 (コーラス)

 ミュージカル、オペラにも出演歴のあるボーカリスト。間違った話は一刀両断、鋭い刃を内に秘めながらも、ライブのお客様の姿に涙する心優しい一面もあり(谷中しおり談)。今回のライブからは多くのことを感じてもらえたようで、巻き込んだ自分もほっと胸をなでおろしました。
<コメント>
1. 悩みに悩んで「喝采」です!コーラスのアレンジがとっても素敵でした!!しかし初めての歌謡曲で、ノリや色を掴むのがなかなか難しかったです。
  歌詞に似合わない明るいサウンドは、こんなに苦しくて、こんなに痛くて、でも光も見えて…。さと子さんの声にも合った、素敵な曲だと思います。
2. 初めてのコーラス、初めてのレコーディング、初めての演歌、歌謡曲、初めてのペンギン…(笑)
  初めて尽くしのライヴでしたが、良い経験をさせて頂きました。音楽に力を貰い、音楽に悩まされ、音楽に救われる、そんな事を改めて感じました。
  また機会があったら是非、参加させて下さい。温かくて華やかな舞台、素敵でした。ありがとうございました。
3. もうさと子さんの大ファンです!どうしてあんなに細い身体で、あんなに美しい顔のままで、あんなお声が出るのか…。今度は…デュエット…して…下さい…(小声)これからも輝くさと子さんでいて下さい♪

谷中しおり (コーラス)

 低音のソウルフルな歌声と細かい気遣いが魅力的なボーカリスト。ペンギンコーナーも積極的にアイディアを出してくれて、ミュージカル畑出身の実力を感じさせました。今回で昭和歌謡にも目覚めたようなので、今後更に音楽の幅を広げてもらいたいです。

<コメント>
1.「喝采」です。さと子さんの命懸けの気迫を感じる歌声に、盛り上がりを見せるバンドの皆さん。その中で歌わせていただいて、音楽を奏でる喜びが、舞台上で身体を駆け巡っていた感覚が忘れられません。
2. 普段ミュージカルをやっている私ですので、演歌や歌謡曲の世界は初めての驚きに満ちていました。
  中でもリハーサルで北鴎を初めて聞いた時は、かっこよくて痺れてしまって、その後、展開されていくさと子さんと荒木先生の世界にすっかり魅了された1人です。
 この音たちの中にずっと浸っていたい〜、と思っていました(*^_^*)
3. 動物大好きなさと子さん、ペンギンさん(と、カラスさん!)をすごく愛してくれて嬉しかったです〜〜
またさと子さんワールドに浸る幸せを味わいたいです…


松本俊行 (キーボード・バンマス)

1. 蘇州夜曲
 今回のライブで自分の中でのチャレンジ曲。本来あの編成ではできないスレスレのアレンジでしたが、このメンバーのお陰でいい雰囲気に。そしてそのぎりぎりのアレンジを歌いきってくれたさと子さんに感動!
2. 上述
3. いい歌、「本物の歌」のバックで演奏できること、それが無上の幸せです。今回、どの曲でもその喜びを感じながら演奏できました。地獄の果てまでついて行きます!(できれば天国でお願いします)

パッションローズ・ダンサーズ

 五十嵐ひとみ

 皆さま〜!さと子さんライブお疲れさまでした。
 私自身、荒木会長プロデュースのライブに出演させて頂いたのが9回目。今回は今までのマジックライブと違って、歌のライブでした。生バンドで踊るのって、どんな感じだろう??と期待いっぱい!(^ ^)
 いつもはだいたい主役の方が、マジックのこの部分ができてないとか、道具が間に合っていないとか、いろいろと大変な現状が聞こえてきたのですが、今回はさと子さんの進行状況が全く聞こえてこなかったので、私自身、どんなライブになるのか全く見当もつかず、逆に本当に楽しみでもありました。
 ゲネを見たときに、会長の素晴らしい構成と演出で、こんなにも素敵にさと子さんが輝いているのを目の当たりにして、衝撃を受けてしまって、、自分たちの持ち場であるラストは本当に大丈夫なのかと不安になりました。
 と同時に、個人的に色々と考えさせられる部分があり、このままじゃいけない!とグサっと何かが突き刺さったような感覚でした。(^^;;
 さと子さんの優しさいっぱいの進行と、素敵な歌は、出演者の私の心までも癒して頂き、袖で聴いていて、幸せな気持ちになりました。出演する側でこんなに感動したライブは初めてです!
 ワンナイトに入る下りのお話を出番前にスパイダーの後ろで、聴いていると、グッとこみ上げてくるものがあり、ワンナイトの歌詞が本当に素敵で、さと子さんにぴったりで、会長って天才ーーって思いました。
 隣りに立っていた山田さんを見たら、見たこともないような、幸せいっぱいの表情をしていたのが忘れられないです。
 このライブの要、バンドを消すというイリュージョンを、恐れ多くもパッションがやらせて頂くことになり、何度も会長にアドバイスを頂きながら、チャレンジしました。
 結果、私達の意識が足らず、納得のいくものには到達しませんでしたが、、、逆に得たものもあり、私自身、パッションのメンバーと絆を深めることができ、ちょっと嬉しかったな!!
 あと、嬉しかったのが、マジックカンパニー時代を一緒に過ごした、サリーちゃんこと高田早織さんと一緒に踊れたこと。晴美ちゃんや晶ちゃんも同時代に一緒にがんばってきた仲間。4人がまたこうして同じステージに立っていることがとても不思議で、はしゃがずにはいられないくらい、たくさん笑って過ごせたことが幸せ!!
 このライブを通して、さと子さんのプロ魂に触発され、いい刺激を頂いたことが、これからの自分のことを見直すきっかけになりました。
 さと子さんの出身は愛媛、私は香川。同じ四国出身でこんなに素敵な人が、お隣りの県にいたなんて〜。いっぱい親近感を感じて、これからも仲良くさせてもらおう。
 さと子さんやかっこいいバンドの皆さんを始め、年々スペシャリスト化していくスタッフの皆さんと素晴らしい舞台作りに携われたことを誇りに思います。
 すぐあとの今年のクリスマスをベストを尽くし…そして、来年はもっともっとがんばるぞォォ〜 どうぞよろしくお願い致します!!
 荒木会長ありがとうございました。

山本晴美

 山本さと子さんのライブに、パッションローズ・ダンサーズで出演させていただきました。出演ナンバーは、ライブのタイトルでもある「One Night Only」ラストを飾る大切な曲。イリュージョン要素もあり、とても重要なナンバーでした。
 幕が開く直前まで、動きや振りが変わりましたが、「最高のものを目指して、妥協せずに良い作品にしよう!」と思うメンバーと共に、意識を合わせていきました。
 ソデにスタンバイしながら、One Night Onlyの歌声を聴いていると、さと子さんの美しく澄んだ声と、あたたかく優しい歌詞が心に響いてきて、胸が熱くなりました。さと子さんの素敵な世界と調和できますように…☆
 時に力強く、時に可憐に、その時々の感情をダンスで表現していきました。
 後日のライブ打ち上げで、皆様のお話しを聞いていると、感動がよみがえり、ずっとウルウルしておりました。
オンステージ、バックステージ問わず、好きを本気でやり遂げる皆様。
 あの劇場で、生バンドでライブをやる事自体難しい環境の中、あろうことか、その生バンドを一瞬にして消してしまうというイリュージョン!!不可能を可能にする、荒木会長。
 マジックのドレスチェンジなみに凄い早着替えの数々と、色々なジャンルの曲を歌いこなす、天才シンガーさと子さん。
 緞帳を下ろすボタンを押す瞬間に、マイクを渡す一瞬に、ソデや幕の介錯に、それぞれが、ひとつひとつの仕事に誇りを持ち、全身全霊で挑んだライブ。
 愛に溢れる舞台に立たせていただいたことに、あらためて感情の気持ちでいっぱいです。
 このような素晴らしい機会を与えて下さいました、荒木一郎会長。一緒に感動を共有した出演者、スタッフの皆様。観に来て下さいましたお客様。心より感謝申し上げます∞

玉出晶子

 さと子さんLIVEの出演についてお話を頂いたのが、約1年前。バックダンサー等の経験はあったものの、演歌歌手の方の舞台に携わるのが、初めてという事もあり、一体どんなステージになるのか?どんな風に携わっていく事になるのか?当初はなかなかイメージが付きませんでした。
 まずは山本さと子さんの事を知りたい、と思い、いろいろ調べてみると、四国のご出身、私は関西とちょっと近い!年齢も一つ違い!後から聞いたところ、ハトやでショーをされたご経験がおありとの事。私も15年前泣きながらハトやを経験していた。。
 少しでもさと子さんと同じ方向を向いてステージに立てればと思っていましたが(大変恐縮ながら)、思っていた以上に同じ方向を向いてステージに立って行ける!と実感が湧いてきました。
 後は、限られた時間の中で自分の技術が追い付けば、きっと皆で良い作品を作れるはず!と、直前までの変更や追加事項もありましたが、皆で乗り越える事が出来たと思います。
 また踊れる喜びと、皆で作り上げる達成感を今回も感じさせてもらう事ができ、荒木プロデューサー、振付のるいさん、いつも支えてくれるメンバーの方々、全ての関係者の方々に感謝致します!

永島啓子

 今回LIVEに参加させてもらい、本当に楽しく、いろんなことを学び、人生を考えさせてもらえる時間をありがとうございます。
 プロの演歌の歌手である、さと子さん、田川さん、それに荒木バンドの方、ギターの先生、照明の田中さん、音響の眞澤さん、たくさんの皆さんのプロ根性を目の前でみて本当にすごい感動しました。
 舞台、カーテンや大道具、小道具などにも、プロではないですが、みんなが命がけでやっているのが本当に伝わりました。本番は、すごい舞台が出来上がってました。
 観にきてくれた方々から、終わった後も感動が止まらずドキドキした、パワーをもらったと喜びの連絡をたくさん頂きました。お友達が、観に来れたことも、本当に良かったと思います。
 全て、荒木会長が構成してくださった一冊の台本が、一人一人を輝かせてくれていて、自分もその中で参加させてもらい、本当に感謝です。ありがとうございました。

あさおか るい (パッションローズ振付師)

 さと子さん、会長、そしてライヴに関わった出演者、スタッフの皆々様方、大変お疲れ様でした。
 今回、主役の山本さと子さんは、歌手です。歌のライヴって?一体どんなライヴだろう??私には、皆目見当も付きませんでした。
 さと子さんの歌振りは、どう表現すればストレートに伝わるだろう?さと子さんとパッションとを、どう表現すればお互いに素敵に輝いて見えるのだろう?私にとって何もかもが初めてで、雲をつかむようで、、、、いつものように、イメージが浮かばない、、、、振付を任されているというのに、不安がよぎります。
 でも、松本さんからアレンジした曲を頂き、会長からの台本を手にした時、そんな悩みが一気に吹っ飛びました。
 台本からは、会長のさと子さんとパッションに対する愛情が伺え、その愛情を汲んでの松本さんは才能溢れんばかりのアレンジで、原曲「ワンナイトオンリー」を覆す全く別の楽曲に仕上がっていました。
 会長プロデュースのライヴには必ずと言って良いほどの「感動」があります。今迄は気づかなかったけど、その根底には「愛情」があり、その「愛情」がさらなる「感動」を呼び起こしているんだと感じました。
 歌という厳しい世界に疲れ果て、愉しむ事を忘れてしまったさと子さんが、山田さんご夫婦の「愛情」により実現したライヴですから、、、「感動」はひとしおです。
 3回公演を拝見させて頂いて感じた事は、さと子さんはライヴの回を重ねていく度に、どんどん輝いていき、、、、、
 と同時に照明さんも音響さんもどんどん良くなっていき、、、、、今回はまさにプロの真髄を拝見させて頂きました。
 プロの姿を拝見して、私も益々精進していかなくては、と思ったライヴでした。こんな貴重な経験をさせて頂きました会長には感謝の意を表します。
 それから、ライヴでのさと子さんの12着もの衣装の数々。その衣装の度に髪型までこだわっていて、、、このライヴに対する意気込みに、私は誰よりも負けないくらいさと子さんの努力に賞賛致します。
 これだけ舞台に掛けている歌手、山本さと子さんは、歌を続けていかなくてはいけないと思います。歌を愉しんで歌えるのなら、それは天職だと思います。
 また次回のライヴに期待しています。その時はまた、宜しくお願い致します。

中尾由江/中幕、動物の被り物製作
 山本さと子さんライブに関わらせて頂きありがとうございます。私は中幕と小道具作り担当で、今回は動物のシーンの被り物を作りました。
 ライブをやると決まった時、動物のシーンがあり、ペンギンとカラスのコーラスのキャストはすでに決まってるから作れないか?ということでしたが、演歌歌手と動物達 ? 可愛く、マスコットキャラなのか? どういう世界なのか? 想像がつきませんでした。
 動物のシーンの脚本ができ、また、さと子さんが動物がとても大好きでふくろうも可愛がっていると聞き、動物達をリアルに忠実に作ろうと思いました。
 始めは1人で黙々と作っていましたが、やり切れる量ではないので、みんなに協力して頂きました。彼方此方に生地探しに行ってくれた啓ちゃん、陽子ちゃん、被り物作成を手伝ってくれた、なみちゃん、裕子ちゃん、真由美ちゃん、毎日のように深夜までありがとうございました。
 みんなでやるとヤル気倍増、楽しく作業出来ました。1人では絶対無理でした。みんながいてくれるありがたさ実感でした。
 張りぼて部分の、紙貼りのほとんどをやってくれたなみちゃんの一言、「美術や工作苦手だった私に任せてくれた。私にも役に立てる、出来るんだと自信がついた。ありがとう」と、その言葉をきいて、自分も以前そうだったなぁと思い出し嬉しくなりました。
 演奏、コーラス、歌、ダンスする動物達総勢27匹。被って頂いた方、みんなのありがとうを頂きました。また、さと子さんに泣くほど喜んで頂いた事が1番嬉しかったです。ありがとうございました。
 準備、リハ、本番の3日間、絶対成功させると強い気持ちで挑みました。本番冒頭のさと子さんのトークを聞いた時、改めて、舞台に至った経緯、それに向かう姿勢や想いを思い知らされまさした。
 さと子さんをより綺麗に見せようと、また、舞台全体がイリュージョン空間、中幕タイミング、速さ、開く幅等を意識し、引く手にも力が入りました。
 さと子さんのマジックの時、舞台袖で見守っていた山田さんの嬉しそうな顔、本当に我が子の様に大好きなのだと感じました。
 終盤、恵美子さんと一緒に、ウエディング姿のさと子さんを後ろ幕中央から出した瞬間がやりきった!瞬間でした。
 裏方、チョットのハプニングはありましたが、無事に幕を下ろすことができました。本当にたくさんの想いが詰まった舞台、そこで本気で楽しませて頂き、ありがとうございました。
酒井玲子/会長送迎担当

 One Night Only!それは一生忘れる事の出来ない感動のプレゼントでした。ライブが作られていく流れのなかで、リハーサルから本番まで、サイドで見させて頂いていても、あまりにも沢山の感動があり、何を書いたら良いか迷ってしまうほどの思い出が出来ました。
 私は荒木先生の、リハーサルやキンケロシアターまでの送迎係を担当しました。と、言いましても、ほとんど役目は無かったです。だいたい迷惑こそかけても、荒木先生の役に立つ事は1%以下で大きな反省と教えを頂いたライブでもありました。
 それなのに日記を書かせてもらえる事に心から、ありがたいと思っています。
 ライブのフライヤーに荒木先生との出逢いは、山本さと子さんに何をもたらしたか、と言う事が書いてありましたが、まさに予言通りで、最初に着物姿の美しい山本さと子さんが素晴らしい照明の中に現れた瞬間、何かにバーンと打たれたような感動で涙が出てしまいました!ライブを見に来た友達も同じ事を言っていました。
 ライブを見ながら、心の中で「さと子さんが荒木先生と出会って、こんなに凄いことになるんだ!こんな感動!凄すぎる、本当に凄い!」と、ずっと思いながらどのシーンにも釘付けになりました。
 ライブが終わった時、荒木先生のご友人であり芸能界、音楽界、芸術界で成功されてる方達との連絡係も少しさせて頂いたことで総合プロデューサーの荒木先生に称賛の言葉を伝えて欲しいと感動のコメントや沢山のメールを頂きました。そう言うプロの方達の言葉を私が聞けること事も貴重ですし、本当は荒木先生をはじめ、山本さと子さん、スタッフの方々への言葉なので、ご紹介させてください。
 Mr.Tさん「いや〜!流石、荒木さん!!凄く良かった!面白かったし、感動した!実は演歌のライブか〜と少々気後れする気持もあったんだけど、荒木さんがやるからには面白いんだろうと思って来たけど、来て本当に良かった!流石ですねと伝えてください」
 Mr.Oさん ライブ本番中、となりに立っていた、私にささやく「衣装が凄くどれもいいね!何回も着替えてさー、全部、彼女の自前なの?そーなんだ、すごいね!、話も上手いね」その後ナレーションになり娼婦のシーンになり、さと子さんが蘇州夜曲を歌いだすと、静かに、じっと見入っていらっしゃいました。
 Mr.Kさん 終演後すぐに肩をたたかれ「あり得ない事が起きたんだけど?あれは!どーなってるんだ?バンドが消えたぞ!!舞台袖には狭くて入らないだろう!」と、かなり驚かれていました。
 Mr.Nさん 盛りだくさんで、どの時点でも気が抜けるところが無くて、まず見た事の無いショーだった!普通のショーはここは良かったけど、あそこは、つまらないとか、どうしても、部分で見る感覚が普通だけど、このショーはそう言った意味でも、最後まで飽きさせない流れの素晴らしさは、流石、一郎さんの創るライブだなと思ったよ。
 Mr.Iさん 「今まで荒木先生の創られるライブはどれも、最高だったけど、今回のライブは中でも最高でしたね〜!まず、バンド演奏にとって重要なセッティング要素、バランス、音量,音質どれも素晴らしく、リードボーカル、コーラス、各楽器すべて1つ1つがしっかり聞こえてCDを聞いているようでした。
 娼婦シーンの冒頭、ベッドでのけだるそうな、あの雰囲気は一瞬みただけで置き去りにされたような悲しさと美しさが伝わってきました。マイクを持って横たわったまま良く歌えるなあと思ったけど違和感が全く無く、びっくりしました!
 1本だけポツンと立っていたガス灯のようにポーッと灯った街灯が娼婦の悲しさ、むなしさ、その悲哀な雰囲気を苦しいほど伝えてきて、その時代を見事に演出していました。
  たった1つの舞台道具で見事に世界観を表現したすごい演出で、選曲もそのシュチュエーションと見事に融合していて、心に残る大好きなシーンです。
 動物のシーンは実に楽しそうで見る側も笑顔になり、周りの真剣顔の人も、自然に笑顔になってました。山本さん以外がかぶった動物マスクの出来が素晴らしくあれだけでホントに動物に思えるから不思議なもんです。童謡のロックアレンジも凄く良かったです。
 歌、マジック、ダンス、と本来なら別々に行われるようなパフォーマンスが1つのステージで、しかも高クオリティーな内容で楽しめるというのは、やはり凄い!そのままの再演かもしくはVoI.2のステージを制作して頂けるのを大いに期待します」
 Mr.Mさん 「いや、素晴らしかった!あんなに沢山の出演者が出てきて、こんな豪華なライブはまず、歌手になっても、創ってはもらえないし、もの凄い幸せな環境で、ヤマサトが、あんな風に幸せそうに歌っている姿を初めて観て、とても良かったし、本当に感動しました。
  お母さんが来ていたなら観て嬉しかっただろうし、こんなショーを親に見せてあげられることなんてことは凄い事で、一郎さんのプロデュースには舞台を観ていて、とても愛情を感じたし、ヤマサトに、素晴らしいショーを創ってもらっておめでとう、幸せで本当に良かったね、これから、頑張ってねと伝えてください」
 ショーへの感想の1部をお伝えしました。 
 最後に、私が、今回ライブが進行している時に書いた、大切な宝の言葉です。
 「何かが起きた時に、その人を絶対に守ろうとしたり、その責任を取りたいと思わないのか。相手を想うという事は、自分ではなく、相手のために情熱を持とうとすること。相手の気持になって何かをしたり、創ろうとすること」。
  そして、自分に着いて来てくれる人間を決して裏切らないし、幸せにする努力を惜しまない。
 逃げたり、人任せだから気配りが出来ない私は、全く程遠い場所にいますが、いつも荒木先生の話してくださる事に感動し、そうなりたいと、凄く憧れます。
  今回もショーに呼べなかった人達には本当に損をさせてしまったと、お互いにマイナス100点だと思います。やっぱり自分が繋がりを持っていたい友達には絶対見せないと、チャンスを奪うことになると思います。
 その気持を忘れずに癖にしていく努力をし、毎日の中に沢山くださる、荒木先生の考え方、と言う宝物を、身につけられる自分になります。人生にOne Night Onlyをありがとうございました。

石坂志輝/i.C.C

 今回も人生初の体験をありがとうございます!
 初めて立つキンケロシアター。初めて被り物をしながらのダンスとアクロバット。i.C.Cのキッズダンサー達も自分も初めてだらけで良い経験が出来ました。
 山本さと子さんという素敵な歌手がいらっしゃることを知ったのも、生で演歌を聴いたのも初めてでした。とにかく初めてだらけの刺激を受けたステージでした!
 いつも、荒木先生のプロデュースされるライブは、奇想天外な楽しい事だらけです!!
 そんなライブにまた関わらせていただけるようにi.C.C共々もっとレベルが上がるように全力で頑張っていきたいです!ありがとうございました!これからもよろしくお願いします!

桑原智也/i.C.C

 お疲れ様でした。山本さと子LIVEを通して、本当に貴重な体験をさせて頂きました。
 今回は僕にとって、初めてづくしのLIVEでした。動物のお面や衣装をまとって踊ったり、バンドの方や歌手の方と一緒にステージに立ったり、裏方の仕事をしたり。
 特に印象に残っているのは、いつもならスピーカーから出る音楽が、返しのモニターがあるため、今回は真後ろから聴こえてくるので、音楽が流れるたび鳥肌が立ちっぱなしでした。
 そして、打ち上げの際、このLIVEを制作するにあたってのそれぞれLIVEにかけていた思いを聞いて、出演者やお客さんも気づかないであろうところまで、気を使って取り組まれていたことがよりわかって、スタッフの気持ちがひとりでも欠けていたらダメなんだと感じました。
 そして、そんな真 剣に取り組んでいる人達が集まってつくられる、このLIVEに参加できたこと、そして何より毎回こういった環境を与えて下さる荒木先生に本当に感謝しています。ありがとうございました。

永島琴海/i.C.C
 さと子さんLIVE、お疲れ様でした!!今回、さと子さんライブでi.C.Cとして出るダンスのほかに、パントマイムのお芝居とピアノをやらせていただきました!
 パントマイムのお芝居はやったことがなかったので、パントマイムだけで人と会話をするのはとても難しいと思いました。最初の練習では、どうしていいかとてもとまどいました。
 それでも、だんだんやっていくうちに少しずつ人に伝わるようになってきてうれしかったです!それでも、やっぱりパントマイムではお客様に伝わってないところとかが、あったかなと少し悔しくなりました。
 この経験をいかして、これからの生活の中でしっかりと人に伝わるように話したり、表現したりできるようにしたいです!
 ピアノでは、さと子さんの歌の伴奏で、とても緊張しました。練習のときには、何度かまちがえてしまいとても焦りました。でも、本番では間違えずにピアノを弾けたのでよかったです。あとは、もうすこしさと子さんの歌に合わせられるようにできたらよかったと思いました。
 i.C.Cのダンスでは動物という設定で動物の仮面を被って踊りとアクロバットをさせていただきました。いつもとちがって、動物の仮面を被っていたので前がみえず、踊りが小さくなってしまったりアクロバットを失敗してしまったりしました。
 それでも、みんなが一生懸命練習してだんだん踊りが大きくなってアクロバットも失敗することがなくなりました。
 本番でも、自分の力を出して本気で踊れたのでよかったです!下の子達もたくさん入ってきたので、これからはもっと頑張って自分も成長して、下の子達から憧れられるように努力していきたいです!!
 今回、出演されたかたも裏方で頑張ってくれた方も音響さんも照明さんも、本当にお疲れ様でした。
 初めて一緒に共演させていただいてとても優しくしていただいた、さと子さんありがとうございました!
お疲れ様でした。
 そして、毎回こんなにいい経験をさせてくださってる荒木先生、本当に本当にありがとうございました!
iColor's

秋山莉瑚 (iColor'sリーダー)

 毎回、先生のプロデュースするLIVEに出演させて頂いては、色んな勉強をさせて頂いていています!ありがとうございます。
 今回のさと子さんLIVEでもまた、私自身本当に感じることが沢山ありました。今回、私にとっては特に、情熱ということです。情熱を表す、情熱をかける、その部分が大きなテーマとなりました。出演する側と創る側、2つの角度から勉強をさせて頂き学ばせていただけたと思います!
 今年の6月から、先生にプロデュースして頂きながら、<Jewel>という自主公演をやらせて頂いています。
 今回のさと子さんLIVEの約10日前が、その自主公演の2回目の<Jewel vol.2>でした。そこでちょうど、全体をみたりプロデュースする側からの考え方を教えていただいたばかりでした。
 1つのものを成功させるのは、作る側がいかに情熱をもっているのか、それを相手にどれだけ伝わるところまで渡せるのか…。それがないと良いものは出来ない!
  という事を教えていただいている中での、さと子さんライブ本番だったので、プロデュース側から学ばせていただけた、という事が、まず1つでした。
 このさと子さんLIVEは、本当に舞台もバンドもあり得ないセットで、誰も考えもつかない様な誰もやったこともないものをやって、3公演、無事に大成功に終わり、お客さんもみんな興奮して感動させるものでした。出させて頂いた自分たちもわくわくと、感動を得ることができました!
 これは本当に作る側の情熱、出演する方の情熱、それぞれが集まってできている舞台なんだ。という事を身をもって感じました。回を重ねたり些細なスタッフさんのやりとりだったりの中からも、たくさん情熱を感じることがありました。
 Jewelでは、一応自分が全体をまとめていく立場としてやらせて頂いていて、その小さい規模のところでもすごく悩んだり、大変だなぁ、と思ってしまうことが何度も何度もあったことが、さと子さんライブの見方を変えるきっかけになりました。
 このライブは、プロの方々もアマチュアの人たちも、みんな命がけで舞台を成功させる為に一つになって作っているんだ、という事に本当に感動して、同時に沢山反省させられました。
 本気なものには本気で返したくなるからこそ、不可能の様な事も全て可能になって行って、だから毎回絶対あり得ないようなものが作られていくんだ!!と思いました。
 今回は特に本当に感じることができて、その気持ちや情熱が自分は弱かったんだと、、そこが1番の反省点となって、とても勉強になりました。
 もう1つは、自分自身から出る魅力や情熱について、今ちょうど沢山教えていただいて、修行中のところです。自分の最大の課題である部分だったので、さと子さんの気持ちが変化して、魅力のある情熱的な歌になるところに、とっっても刺激を受けました。感動したし、この環境の素晴らしさを人生に生かし、自分も頑張って成長していきたい!!と本当に思いました。
 勉強させてもらって、それを与える場まで頂ける環境があることに、本当に感謝です。関わらせていただき、本当にありがとうございました!

相原奈央

 今回のさと子さんライブでは、さと子さんがずっとやりたかったジャングルブギ、ワンナイトオンリー、それと証城寺に関わらせていただきました。
 今回のライブでは、3.4回くらいしか、さと子さんと一緒にリハする機会がなくて、とても不安でしたが無事本番を終えてよかったです!
 証城寺、i.C.Cのシーンではみんな動物の被り物をしてやらせて頂きました。その被り物を、アイカラーズ、バンドの方々の分も、よしえちゃんが全部作っていて、本当に凄くリアルで、さと子さんもすごい感動していました。
  自分たちも素敵な動物と一緒に踊れてよかったなぁと思いました。
 プロの歌手の方と一緒の舞台に出演させていただくなんて、普通できることじゃないし、本番になるとお客さんを沢山喜ばせて、自分を沢山出してて、リハの時とは本当に別人で、プロって凄いなぁと思う部分が沢山ありました。  
 自分も歌をやっていて、歌うジャンルも歌い方とかも全く違うけど、学ぶ事が沢山あって、最後のワンナイトオンリー曲も荒木先生が歌詞をつけてその歌詞をさと子さんが歌って、歌詞の音色からさと子ちゃんの歌から沢山の気持ちが伝わってきて本当に感動しました。
 バンドの方々と一緒にやるライブに出るのも初めてで、さと子さんの歌とバンドの演奏で踊らせてもらって、普通じゃ経験できないようなことを色々経験させて頂きました!
 先生プロデュースのさと子さんの歌も、とってもとっても感動して、自分も頑張らなきゃなと思いました。本当にいろいろ学ばせてもらった舞台でした! 先生、さと子さんライブに関わらせて頂いてありがとうございました!!

中尾由凪

 お疲れ様でした。このliveの話しを聞いた時、演歌の歌手の方のliveという事で、どうゆう風になるのか全く想像がつきませんでした。でも初めての事ですごく楽しみでした。
 さと子さんliveでは3つのシーンに出させて頂きました。
 まず1つ目がジャングルブギです。ジャングルブギのシーンは学校の先輩の風士先輩が振りを付けてくれました。とてもかっこいい振りで、踊ってても気持ちよくてみんなからも好評で嬉しかったです。
 このシーンは、さと子さんが舞台上で衣装チェンジをしていてそれの手伝いもやらせて頂きました。2回も衣装チェンジをして、しかも髪型まで変えるという大変な事をやりましたが、本番は大きな失敗もなく、お客様はとてもびっくりして喜んでくれていたと思います!また機会があったらこのシーンをやりたいです!
 2つ目は動物のシーンです。このliveはさと子さんの好きが集められているliveで、さと子さんは凄く動物が好きなので荒木先生がこのシーンを作ってくれたそうです。
 このシーンではみんな動物のお面を被って登場していきます。
  動物のお面は母を中心にi.C.Cのお母さん達が作ってくれました。なんと27個も!母が楽しそうに作っているのを見て、こういう楽しい場が母に出来た事がすごいなと、嬉しかったです。
 3つ目は最後の曲のワンナイトオンリーです。ワンナイトオンリーは元々英語の歌ですが、荒木先生がさと子さんに合わせて歌詞を変えた物をさと子さんが歌っていました。本番舞台袖で聴いていて感動して何回も泣きそうになりました。
 私たちは、さと子さんの歌っている途中で入っていき、踊り始めます。ここでびっくりするのは曲調が変わったと同時にさと子さんと後ろにいたバンドが消える事です。
 liveが始まった時から居るバンドが突然消えるのはすごい事で、このliveで1番と言っていいほど大事なところです。
 リハでやっている時は出来るのか、不安でしたが、本番は上手くいき舞台からびっくりしながらも喜んでいるお客様の顔が踊りながら見えたことが嬉しかったです。
 このようなliveは初めてで、演歌以外の曲もいっぱいあり、演歌、ダンス、マジックと盛りだくさんなliveでした。本番を客席から観たかったです!
 さと子さんliveに出させていただいて、一人一人liveにかける情熱さが伝わってきて、本当に学ぶ事が多かったです。
 このような機会をくれた荒木先生、本当にありがとうございました!

永島琴浩

 お疲れ様でした。3日間、ありがとうございました!さと子さんLIVE3公演、とても楽しくおどらせていただきました!
 今回の中幕が、ピンクで、すっごく可愛かったです!
  幕の生地を切るのを手伝わせてもらったのですが、あんなに可愛いくなるなんて!と、いつもいつも、ステージにも感動します。
 ジャングルブギのさと子さんの早着替えを手伝う事が、今回のLIVEで1番緊張しました。
  リハの時に、タイミングを何回も間違えてしまって、自分の中でちゃんとタイミングをつかめなかったのですが、本番前にしっかり曲を覚えて、ちゃんと手伝う事が出来たのでよかったです!
 でも、1日目の早着替えで、さと子ちゃんの髪の毛の飾りが取れなかったのが、すごく自分のことのように悔しかったです。
 今回、動物のシーンがあり、私はキツネになりました!動物の演技をしてるとき、とっても楽しくて、自分なりにキツネになれたんじゃないかな!と思います!
 i.C.Cは、みんなそれぞれ動物が違うから、仕草を動物の動きにするのが結構難しく、親達からもアドバイスされたりしてずっと練習してたのに、レッスンのときも人間のままでした。
 でも、リハーサルの時、荒木先生にアドバイスをしてもらったあとからは、みんな急に動物っぽくなりました!!
  荒木先生に1回アドバイスをもらった事で、i.C.Cがすごい動物に近づいたので、iColor'sがずっと教えたことはなんだったんだろう?と思い、教え方が下手で、ちゃんと伝えられなかったんだな、と反省しました。
 私は、伝える事が下手で苦手なので、この改善点を元に、これからもっとiColor'sとして成長していけるよう努力します!
 いつものように、LIVEまでの準備や、終わった後の片付けまで、本当に楽しかったです!
 今回、i.C.Cの子供達が、みんな自分達から、片付けや掃除をしてるのを見て、少しづつ成長してるんだな、と感動し、自分も負けてられないな、と思いました!
 打ち上げで、皆さんの話を聞けて、沢山の人が、協力しあっている事がよくわかりました。
 今回のLIVEでも、沢山学ぶ事があり、また新しい出会いがあり、沢山の方との新しい繋がりが出来ていくという素晴らしい環境がすごいと思います!感謝でいっぱいです!
 そして、なにより、この全てをプロデュースしてくださった荒木先生、本当にありがとうございました!

飯田美玖

 お疲れ様でした!今回私は、ジャングルブギ、証城寺、One night onlyに出させてもらいました!!
 その3つのシーンでは、3人の方が振り付けをして下さいました。
 まず、証城寺のシーンでは、動物になりました。最初はイメージが付かなかったけど、台本を見て、よしえちゃんがお面を作ってくれて、見た時にこういうことなんだなと動物になる実感が湧きました。
 iC.Cも動物をやらせてもらうことになり、みんなにとってもすごい貴重な体験をさせてもらえたと思います。
 びっくりしたのは、荒木先生がリハーサルの時に、動物の動きをやってみて教えてくださいました。そんな丁寧に教えて頂けることは普通ではありえないし、直接教えてもらったことによって、私も皆もどう動けばいいか分かったと思います。
 そして、着々と本番が近づいてきて、リハが始まった時は、またびっくりしました。プロのバンドの方々やコーラスの方々、それに合わせたさと子さんの歌声をそこで聞かせてもらったのですが、こんな凄い方々と舞台に立たせて貰えるんだなと思いました。
 そして、本番になり、目の前にたくさんのお客さんと素敵な照明があたって、とっても楽しく踊らせてもらいました!本当に夢のような時間でした。これまで練習してきた事が存分に発揮出来たんじゃないかと思います。
 個人的に、反省する事や勉強させてもらう事が、毎回ライブではあるのですが、いつも以上にこのライブでは多かった気がします。勉強させてもらえる事だらけで、それを少しでも吸収出来るようになりたいなとおもいます。
 それから、理恵ちゃんがいつも作っている、カーテンを少しだけ手伝わせて貰いました。
  布を一から切って、それをミシンで理恵ちゃんが縫ってという作業です。自分達は布を切るだけだけど、それだけでも手間がかかり、ステージ全部を完璧にするのには、時間もかかる事がまた分かりました。
  だからこそ、この環境でやらせてもらえる事に感謝をして、自分ができる精一杯のダンスをして、お客さんに喜んでもらえる事だなと思います。行動で感謝の気持ちを表すことができるようになりたいです。
 これからもっと成長して、沢山の人に応援されるようなiColor’s、i.C.Cになっていきたいです!
 最後に、このライブをプロデュースして下さった荒木先生ありがとうございました。

山田惠美子/舞台装飾&さと子さん早着替え担当
 今回のライブで使われた道具の中で、私がかかわった物は、森のシーンでの衝立に描かれた風景や、きのこの電話機の製作、マジックのシーンでの背景の幕の製作、娼婦のシーンでのベットカバーや屏風の製作をしました。
 主人が作る道具に色を塗るのは、いつも私の役目でした。今回は色を塗るだけではなく、森の風景を描くことになりました。
 絵を描くのは小学生の時以来でしたし、大きなパネルに描くとなると内心とても不安がありましたが、なぜだか森のイメージが湧いてきて、とても楽しく描くことができました(これからの人生に一つ趣味が増えそうです)。
 ライブ前日のリハーサルまで、本番で自分が具体的に何をしたらいいのかわかっていませんでした。
  リハーサルが始まると私が山本さと子さんの使用するマイクを舞台のそでで受け取ったり、着替えを終えたさと子さんに渡したりすることがわかり、もーぉ緊張です!そのうえ、さと子さんの気迫に、ますます緊張です。
 マイクを落とさないようにとか、どう渡したらさと子さんが取りやすいか、とか考えながらさと子さんの気迫に負けないように、しっかりと受け渡しをすることを一番に心がけました。
  リハーサルとゲネプロでミスをしたおかげで、シーンごとのマイクの受け渡しが把握でき、本番ではミスなくできたと・・・いろいろ考えてやることの楽しさが実感できて、ますます楽しくできました。
 他にも楽しみがありました。本番中私の定位置は上手の舞台そでにある、さと子さんの着替え場所の前でした。ここにいるとシーンごとにいろいろ着替えて変わっていくさと子さんを一瞬ですが見られて楽しかったぁ。
 上手そでの裏方はタイマロさん、岡田さん、中幕担当の由江さん、そして私。
  道具の出しはけや、さと子さんの動線の確保など、リハーサル、ゲネプロ、本番とかさねるごとにどう動けばいいかとか、改善する所などをみんなで考えてスムーズにできるようになったりすることが楽しく思えました。
 森のシーンの動物役に出演している志輝くんと智也くんも、自分達の出番が終わってから裏方にも参加してくれました。
 最後のダンスシーンで舞台上のドラム、ギター、サックスの台が、上手のそでに移動して来る為、使い終わった道具などを2階の楽屋まで運んでくれたり、楽器が乗っている台を移動させたり、とても力になってくれました。若い力がこれからも楽しみです。
 ゲネプロの時、最後のダンスシーンでさと子さんが舞台中央の幕から登場する為、上手そでから幕の後ろを通って行く時に白いドレスの裾が広がっているので、私がドレスの前を持ち誘導していきました。スタンバイ位置についてみると、打ち合わせをしていなかったのに、後から由江さんがついてきてくれていました。とても助かりました。なぜなら私ひとりでは幕を持ちながら幕を挟んでいるクリップを外して、さと子さんの出口を確保することができなかったでしょう。
 由江さんの判断にビックリしたし、頼もしくも思いました。今回のライブに参加することができて、楽しいことをたくさんみつけられてとても嬉しかったです。ありがとうございました。
山田秀樹/制作

 11月14日(土)・15日(日)で、企画から1年を超えた山本さと子ライブ3公演が無事終了しました。
 多くの方から頂いた感想メールや、電話の内容から、山本さと子の魅力が十分に発揮されたステージであったと確信しています。
 それは、バンドの皆さん、音響さん、照明さん、ゲストの皆さん、ダンサーの皆さん、その他、スタッフの気持ちで出来上がったものである事は間違いありませんが、なんと言っても、プロデューサーである荒木一郎会長の作、構成、演出が、今回のライブをより素晴らしいものに仕上げていると、実感しています。

● 山本さと子ファンの思いがライブに
 彼女は、10年ほど前から、私達夫婦で応援している演歌歌手です。新曲が出てキャンペーン情報があると出かけて行く。キャンペーンはいつもアットホームな雰囲気で、おしゃべりの中にも、彼女の素直さや、優しさが伝わってきます。キャンペーンが終了して、握手会の時に一言二言、お話しする程度でしたが、徐々に親しみを感じ、応援する気持ちが更に強まってきたのでした。
 いつしか、娘のように思うようになり、もっともっと楽しい人生を送ってほしい、もっともっと輝いてほしいと考えた時に、プリンあらモードマジックエンターテイメントクラブの荒木一郎会長との接点を持たせてあげたいと思ったわけです。
 そこで、毎年大盛り上がりのCBクリスマスに誘ったのが、今回のライブを主催した「プリあら」とのつながりの一歩でした。
 それから2年目のクリスマス(2014年)で、荒木バンドのコーナーで会長とのデュエットという展開を見せたのです。この時、既に今回のライブの企画が進められていました。
 会長のプロデュースしてきた、これまでのライブ全てが、主役となる人の気持から始まっています。でも今回は、主役となるさと子ちゃんの気持ちというよりは、彼女を応援している私達の気持ちに対して、始まったライブだと思った時、なんとも言えない熱い思いを感じました。
  もちろん彼女に気持ちがなければ始まらなかった事は言うまでもない事ですが。
 「山本さと子ライブ」決定は、本人もさる事ながら、私と家内にとって、これまでにない「わくわく感」を感じた瞬間でした。

● 会長プロデュース初の演歌ライブ
 演歌のライブ??全く予想も想像できないところから始まりました。
 初めてさと子ちゃんが会長宅で見た映画が「ドリームガールズ」、その挿入歌「One Night Only」が、そのまま今回のライブのサブタイトルに決まりました。しかし、この時は、まだどんなふうになるのか見当もつかない状況です。
 いつもそうですが、雑談の中で会長が閃いた冗談のようなアイディアが現実化していくことがよく有ります。その象徴的なのが今回の動物のシーンです。
 さと子ちゃん以外は、バンド、コーラスを含め出演者全員が、中尾由江さん力作の動物のマスクをつけて登場し、展開していきます。そして最後には、そのまま歌謡曲へと。普通では考えられない事が自然にライブの中に組み込まれるのです。そんな遊び心のせいか、みんな喜んでその動物のマスクをかぶり、やる気満々で楽しんでいました。
 それとは別に、さと子ちゃんが、やりたいと思っている事を実現させていくように、台本が作られていきます。
 まずは台本の完成が楽しみでした。

● 会場の狭さとの戦い
 会場は、キンケロシアターに、日時も11月中旬と早々に決まりました。
 「今回は、バンドが入るから」という会長の言葉。それがどういう事なのか、少ししてから分かってきます。
 ドラムとキーボードを舞台の上手と下手にせり出させる形でカッコ良く置きたいというリクエスト。
 バンドが入ると、ダンスするスペースがかなり狭くなるので、会場の狭さをカバーする方法でもあったのです。
 更に、バンドの楽器を上手と下手に移動させる案も打ち出されました。この事が、その後、徐々に大変な事になっていくのですが、、。
 早速、舞台の上手と下手にせり出ささる形を考えながら会場の下見に出かけました。しかし、消防法の関係でNGが出てしまったのです。
 そのため、狭いステージをどのようにするのか、舞台袖のスペースの活用など、厳しい状況が、より厳しくなりました。
 加えて、楽器にはケーブルが引かれていることも、厳しい条件に拍車をかけてきます。音響の眞澤則子さんにも相談しましたが、この時は頭を抱えておられました。
 また、眞澤さんから「バンドには、譜面台、マイク、モニターがそれぞれ必要ですよ」と聞かされ、マイクスタンドや譜面台は、筒に入れて固定する事で必要スペースの最小化に努める事にしたのです。
 更に、楽器のサイズ等をイメージしてこれを乗せる台の大きさ、定位置等を仮決めし、バンドマスターの松本俊行さんに、それぞれの楽器を乗せる台の大きさ等について相談したところ、ギター、ベース、キーボードは、予想以上のスペースが必要だとわかったのです。
 岡田さんに書いてもらった舞台のレイアウト図を再び修正しなくてはならなくなりました。
 このような事情で、照明の田中知之さんには、床に照明機材を置けないことを念頭に、プランを考えていただく事にし、楽器を置く台は、サックスとバイオリンを除き、平台を格安で借りられるよう、堀友成さんに手配してもらったのです。
 また、舞台後方に吊られた佐藤理恵ちゃん制作の素晴らしいカーテンにくっ付くようにバンドをギリギリの位置に配置することにしました。それでも図面を見ると、舞台後方の1/3以上をバンド(楽器)でしめる事になり、中幕裏で次のシーンのセットする時などは、楽器の台とスレスレになっていました。
 娼婦のシーンでは、さと子ちゃんが屏風の裏を通るのですが、図面上通路確保が厳しく、岡田さんと二人であと15cmの確保に知恵を絞りました。
 最終的に、会長の指示もあり、バンドの台の動きを最小限にする事で(と言っても全ての楽器が最低一度は移動しているのですが)、なんとかなったのです。
 キーボードの台には、岡田さん製作の収納用の仕掛けが施されていたんですよ。
 コーラス台は、常設しておくわけにいかず、永島浩二さんが黒子になって、必要に応じて出し入れしていました。
 ラストシーンでの舞台袖は、ゲストなどの通り道の確保で、大変な事になっていましたが、舞台では、ダンスからフィナーレに向けて、ゲスト、出演者紹介と皆の笑顔で華やかに飾られ、幕が下りていきました。

● 今回のライブのために私と家内で作ったもの
 娼婦のシーンの衝立、ベッド(岡田さんと共作で、ヘッド部分)、花瓶、動物のシーンでキーボード、ドラムの前に立てた森をイメージした書割り(本体を私が、森の絵は家内が書きました。結構力作です)、きのこの電話機は私が加工し、家内がきのこに仕上げました、バンド及び、コーラスの譜面台やマイクスタンドを小さく固定するための筒、さと子ちゃんとゲストのキタノ大地さんのマジックシーンの背景、さと子ちゃんのマジック用のテーブルと道具、そして、マジックの手順。
 以上ですが、なかでも思い入れが強かったものは、やはりマジックに関わる所です。
 マジックシーンの背景は、畳5枚分の幅の板を畳めるようにして、裏表で使えるようにしたのですが、広げて細工をしようとすると、かなり広くなり、高さも45cmほど高くなるようにしてあるので、部屋に入りきらず、各面共半開きの状態で作業しました。
 梅ヶ丘パークホールでのリハーサルの時に初めて形にしてみました。自立するのかどうか不安でしたが、なんとかなったのを見てホッとしたのを覚えています。
 この背景は、中幕裏の狭いスペースで、タイマロ君と二人で畳んで反転させ、再び広げるのです。本番はOKでしたが、ゲネまではスムーズに行かずとても不安でした。
 それと、さと子ちゃんのマジックの部分です。背景が可愛い部屋でしたので、それに合ったテーブルとマジックという事で、ミニコンポ型のテーブルを作り、その中で全て完結するようにマジックを考えました。
 しかし、曲や見せ方などは、さと子ちゃんが、自身でイメージして演技しています。らしさが出ていてとても良かったと感じました。やはり舞台の人ですね。

● ライブの制作にあたって
 今回のライブは、歌謡ライブです。実際、動き出して見ると、まず何をすればいいのかから始まり、少しずつ細かいことを片付けているつもりでも、気づかないところが多く、それもあったのかと慌てるシーンも少なくありませんでした。
 それでも堀さんや、治ちゃんなど、まわりのメンバーのサポートでなんとなく進んできたように感じていました。
 しかし、いろいろなことを、漠然と分かっている気になっていただけで、実際なにかしなければと考えた時に、バンドのこと、音響のこと、照明のことなど、ほとんど知識・経験がないことを痛感したのでした。
 そのため、会長からは多くのことを、そしてバンマスの松本さんや、音響の眞澤さん、照明の田中さんにも、いろいろ指示や、アドバイスを頂きました。ということは反面迷惑をかけたとういことにもなりますが、とにかく感謝しております。
 今回の、山本さと子というプロ歌手の歌謡ライブを通して、会長の思いを感じ、山本さと子の魅力を引き出すために、バンドさん、音響さん、照明さんといった、プロの技術がどれほど集結されているのか、そしてその全てを熟知して、事も無げに最高のステージを作り出す荒木会長の感性の鋭さ・度量のでかさを、これまでと違った角度で改めて感じることができました。
 そしてなにより、私と家内の思いが叶い、さと子ちゃんが、最高に輝いて3公演の幕を下ろすことができたこと。ここに至るまで、充分楽しませていただいたこと。これからの彼女の成長、飛躍に期待が見いだせたことなど、ほんとに嬉しく思っています。みなさんお疲れ様でした。

山本さと子
 最初に、ライブ!お疲れ様でした。
 ご一緒させていただき、本当に楽しかったです。
 音楽を楽しもうと荒木会長にお声掛けいただいた時には想像も出来なかった自分を発見することが出来ました。
 荒木会長ありがとうございました。
 発見…そこには相変わらずの心の弱さや、また頑張ろうとする気持ちが思わぬところに発見できたり、それから決して余裕があるわけでもないのに、落ち着いて取り組めた今回のライブ。
 それは、一緒に幕開けに向かって下さっている方々との時間を感じながらの制作期間から、荒木会長のおっしゃる繋がりの和の中にゆっくりゆっくり迎えてもらえていたからだと気がつきました。
 パッションローズダンサーのダンスメンバーさんとの振り合わせから始まった稽古では、その迫力に圧巻されてしまい、動物さんとのシーンでは、お芝居が苦手意識から何にも覚えられず、自分に落胆。
  そして自分が想像していた以上のお面やお衣装を、真剣に考えて製作されている姿に感激し、計算に計算され尽くしたカーテンや美術、小道具を、全員顔合わせの稽古で拝見したわたしは、あまりの素晴らしさと、それには愛情がこもっている作品であることに感動して、嬉しさとプレッシャーの余り、これまでかかったこともない感染症で声を失ってしまったのです。
 この時正直、中止になるかもしれない。これがわたしだ!嬉しい、素敵なのに、知恵熱を出していつもの智子だ!初日に向かいながら不安で、体は乗り越えるために心と戦いながらいよいよ本番にたどり着きました。
 逃げ出したい…往生際の悪いわたしは本番直前まで怖くて仕方なかったのです。
 それは自信がないからです。
  実はね、出来るなら歌わなくていい道を選んでいた「喝采」。わたしには無関係だと聞き流してきた「長崎は今日も雨だった」。そして、「アカシアの雨がやむとき」。それをこれから歌うことの恐怖。
 本ベルから…荒木会長のエールの笑顔が残した舞台には、私とバンドメンバーだけの時間。インフォメーションが始まる。緞帳前の興奮、緞帳中に一瞬の静けさ。
 松本さんが、大丈夫!と、微かに届けてくださった言葉の後、序曲が始まる
 幕が上がる、光が差し込む、会場に響く音、最後まで調整してくださったスピーカーもこちらに向いている、美術さんも袖サイドで、早くもスタンバイが見える。
 iColor'sメンバーさんとの最初の見せ場の引き抜きも、冷静に対処してくださって度胸が凄いなぁとスケールを感じました。それからi.C.Cのメンバーさんとのシーンも、一人一人の個性や可愛いさかっこよさが表現されていて、あの動物の世界に、もっといたかったです。
 それとね、不安だった曲も、コーラス隊と一緒に歌うことでどんどん楽しくなってきて、1秒ごとに一人一人の思いに包まれていることを感じてきて、安堵に変わっていきました。
 今になって考えてみると、世の中のほとんどの方は山本さと子を知りません。今回のライブの出演者スタッフさんも、もちろん、山本さと子を知らない所から支度を始められた方ばかりだと思います。
  それでも大切な時間を一年かけて、制作に費やして向かってくださったこと、ライブで歌いながら千秋楽に向かいながら、そのお気持ちに溢れたライブであることを体感し、敬意と感謝と愛を込めてありがとうございまーすと叫びたいです。
  ありがとう〜(*^o^*)
 今回、新しく挑戦した世界と仲良くなれたのは、お一人お一人の温かく作ってくださっている空間に包まれたから、そこにピョンと乗れたから自分の歌声になれたんだと感動しました。
 最後に、デビューからのファンの方から、「16年間、聞いて来た中で、今回は最高にかっこいい北鴎が聞けたよ、いい歌だった」と、言っていただきました。それから、普段クラシックしかお聴きにならない新堀ギターの生徒さんも、「序曲からの北鴎を聞いて、演歌ってかっこいい、と涙がでたの」と、おっしゃっていただいて、本当に嬉しかったです。
 かっこいいなんて、はじめていただいたお言葉を大切に、歌っていきたいです。
 その他、沢山の方々から、今までで最高のライブだったとの熱いお言葉をいだきました。
 音、光、美術、ダンス、バンド、舞台上、舞台裏と、存在したすべてと共鳴できた事、共鳴させて頂いたことに感謝しています。歌手として最高に幸せな時間を学ばせていただきました。
 本当にありがとうございました。