このページは2015年の「プリあら会」日記です。2014年版、あるいは、それ以前の日記をお読みになりたい方はHOMEページを開いて年号をクリックしてください。

12月8日(火)

樋口哲弥

 今年最後の例会、搬入から参加のため5時に梅ヶ丘パークホールに行ってみると、既に駐車場に今日のメインマジシャンの笑太夢さんたちがいて道具を運び出しているところでした。
 少しすると恵美子さんの車が到着し搬入作業開始〜!
 外は寒かったけどホールの中は暖房がきいていて少し体を動かすと汗だくになりました。
 ステージが出来上がり会場の準備も整いだすと、笑太夢さんのステージの音響と照明の打ち合わせがはじまりました。わくわくしてきます。
 そして、スタッフのミーティングも終わり開場です。
 開演前のタイマロさんのグッズ紹介はアヒルにお客さんが引いたカードを当てさせるというマジックグッズでした。アヒルがビジュアルで可愛らしかったです。
 さぁ、キラキラ衣装で総合司会のミステラさんが登場。いよいよ開演。
 ミステラさんのマジックはスケッチブックを使ったマジックで何も書いてないスケッチブックを開き一枚を破りとり、それを筒状に丸めると中からレモンが出てくるマジックでした。かなりびっくり。
 MCアシスタントの麻友子さんも登場。ミステラさんとのイキもぴったりで楽しい司会でした。
 最近例会のコーナーがイタリアンのフルコースにたとえられていて、最初のコーナーは(前菜)アントレと言うことで、インドネシアからマジックの勉強のため渚晴彦さんのところに来ているシルバンさんのマジックです。玉とファンカードで、いつまでも見ていたいと思うほどとても綺麗なマジックでした。
 ビジターマジシャンのコーナーは鳩出しで有名な渚晴彦さん。ビニールテープを使ったサムタイを面白おかしく見せてくれて、レクチャーまでしていただきました。ステージ衣装で鳩出しをする渚さんとはちょっとちがう一面が見ることができて楽しかったです。
 魔人タジマーのコーナーはタジマジックさんとわか葉さんで、お客さんの選んだカードをわか葉さんが予言をするのですが、はずれます。ところが予言の文字が動いてお客さんの選んだカードと一致する面白いマジックでした。


 そして今日の(主菜)プリモピアット、笑太夢マジックの始まりで〜す。パントマイムとマジックを融合させたストーリー仕立てのショーで、いつもおとぎの国に迷い込んだような錯覚におちいります。
 今回は「不思議なおもちゃ箱」というタイトルで、人形たちに命が吹き込まれて不思議なことが起こります。笑太夢マジックさんの演技は、プリあらで何度か拝見させていただいてますが、毎回、趣向を凝らしていて、新しい作品を常に見せてくださいます。衣装から道具、ストーリー、音楽と新しいものを追いかけていて、僕たちは、衣装や道具を見ているだけでも、遊園地に言ったような楽しい気分になります。
 まずは、海賊に扮した笑太夢さんのゾンビボール。最初に、操り人形のように、キラリンさんをマニピュレートするパントマイムがすごかったです。
 宮崎 岳さん扮するピエロが登場。綺麗な水晶玉を華麗に扱います。海賊の笑太夢さんが混じって、水晶玉からのコミカルなロープマジックへ。
 キラリンさんの歌いながらのシルクマジック。お客さんの選んだ衣装の絵の通りになるドレスチェンジ。どれも、不思議でファンタジックな雰囲気の中で演じられます。
 中でも、おかしかったのは、3人で行うスリーカードモンテ。笑太夢さん以外の2人が、笑太夢さんの顔写真のお面をかぶって、3人で踊りながら、スリーカードモンテを演じたのには、笑ってしまいました。時のたつのも忘れて楽しめました。ありがとうございます。


 ラストは、会長のコーナー。ミステラさんのレクチャーはオープニングで見せてくれたスケッチブックからレモンを出すマジックです。
 ミステラさんは白紙のスケッチブックでやられてましたが、会長からは、特に言うことはないけど、レモンの絵を描いてから始めたほうがいいんじゃないかとアドバイスがありました。なるほど、その方が、効果は倍増しますね!!
 そして、僕がいつも楽しみにしている会長のマジック。一つ目は、滋賀県在住のベテランマジシャン、シオミさんが、プリあらマガジンのために投稿されたマジックです。シオミさんはクリエーターでいらっしゃり、今回も、ご自分で創作されたマジックだそうです。マグカップを使ったコインの消失と出現。次号のマガジン(来年1月発売のバレンタイン号)に掲載される、とのこと。楽しみです(^^)
 二つ目は、いろんな数字がたくさん(100近く)書かれたカードが数枚あります。そこからお客さんが一枚を選び、さらにその中に書いてある数字の中から好きな数字を一つ選んでもらいます。その数字を紙に書いておきます。
 途中、会長が後ろを向いてるときに、ちょっとしたハプニング。それらのカードを自由に切っていいよ、と言われたら、お客さんがカード自体を破ろうとしたのには、焦りました〜(笑)
 その後、会長はお客さんが選んだカードを見ただけで、そのカードに書いてある数字の中からお客さんが選んだ数字をズバリ言い当ててしまいました。なんでわかるんだろう?ミステラさんもタジマさんも驚いていて、ミステラさんがタジマさんに「タジマさんは、メンタルの専門だから、わかるんじゃないですか」と言ったら「わかるわけないでしょ!!」と逆ギレされていました。
 あっという間の1時間半、僕としては搬入から4時間でしたが、プリあらに来ると楽しくて、心癒されるひとときを過ごすことができます。
 来年も出来るだけ参加したいと思いますので、よろしくお願いします。


11月22日(火)

長濱 充

 「第8回 プリあら・マジックAwards(アワーズ)2015」、決勝の開催日でした。今年一年を通し、トーナメント形式で行われてきたプリあらのチャレンジマッチで勝ち抜いた6名と推薦枠で選ばれた2名の計8名で行われました。
 総合司会はミステラさん、アシスタントにはわか葉さん。審査員には荒木会長、渚 晴彦会長、渋谷慶太さん、タジマジックさん、そして南海子さんの5名。
 点数方式の審査で、審査員には1人10点の持ち点が与えられ、その場で点数札を上げ、そして観客には、1人1点の持ち点があり投票をし、その合計点で順位が決まります。
 本番前に控え室にお邪魔したところ、藤沼さんがマジックで使うテーブルの傾きを入念にチェックしていました。こんなところにもマジシャンというのは気を使うのかと関心させられました。そのあと、出てきて野球の素振りみたいな事をしていましたが、この人のルーティンってやつかな??トップバッターだからか??
 そういう訳で最初のコンテスタントは藤沼光孝さん。体のキレを良くするために、この日までに2ヶ月で8キロのダイエットをされたそうです。これに賭ける意気込みが感じられました。1番目という事でやはり緊張していたらしく、多少小さなミスは有ったものの、それを上回るテクニックで審査員の合計得点は37点とまずまずの高得点でした。

 2番目は、ジュクくんです。デパートなどで実演販売をしているので、得意の話術で笑いを取り入れていました。正直、魅せるマジックというより家族相手のファミリー向けのマジックだったため評価が分かれると感じたのですが、審査員の評価は高く33点となかなかの評価でした。
 ちなみに僕のマジックのアドバイザー的存在の方です。荒木会長からの講評では、マジックの歴史を勉強していくと良いのではないかとアドバイスを受けていました。これからもよろしくお願いします。
 3番目は、前田将太さんでした。正直、僕の中では優勝候補の1人でした。大きなミスをせず、僕の知っている演技をすれば間違いなく優勝すると思っていました。意気込みで『今日の為にブラッシュアップしたステージを』と言うとおりの出来でした。
 道具を落としたりしての小さなミスは有ったもののそのミスを帳消しにするほど観客を魅了する演技でした。審査員の合計得点は43点で、これまでの最高得点でした。
 4番目は、進夢さん。『2年前に出場し、その時は惜しくも敗れ、今回はリベンジをして優勝を目指し、頑張ります』と言う意気込み通り、ひしひしとその意気込みが感じられる演技でした。
 小道具(火、鳩、ハンカチ、トランプ等)を巧みに使い無難に演技をしていました。しかし、荒木会長は講評でメリハリ、音楽、流れ、構成等について指摘されていました。やはり、見る方が見るとそういう視点でお考えになるんだなぁと関心させられました。
 後で聞いたのですが、2年前よりどうでしたかと聞いたところ『2年前と違い今日の方がある程度納得のいく演技が出来た』と言っていました。しかしまだまだ納得が出来ていないと言うので、次回は今以上の力でチャレンジし、優勝してもらいたいと思うほど憎めないキャラを持つ進夢さんでした。審査員の合計得点は37点でした。

 5番目は、この日の大会、紅一点和妻を得意とする鈴木唖樹さんです。アマチュアの方なのですが、依頼を受けると色々な施設に出向きマジックを披露しているだけあり、さすがに落ち着きのある女性ならではの繊細でありながら時には堂々としたマジックをしていました。普段は小柄でかわいい方なのですが、ステージ上では堂に入り、大きく見えたのは僕だけではないような気がします。審査員の合計得点は40点と和妻という少々地味なマジックのハンデを感じさせない高得点でした。
 6番目は、束原紳太郎さんです。正直、どこからどこまでがマジックなのか、まさに違う意味でのマジック(笑)『せっかく与えられたチャンスを楽しみたい』という意気込みは買うのだが、それは本人だけであり、観客、審査員は完全に置いてかれ状態でした。講評で渚会長が言われていたようにマジックの方向性、コンセプトが分からず、何と言って良いかとコメントに困っていました。分かることは、ハンカチがくしゃくしゃで汚かった事だそうです。僕の感想としては、まぁマジックといえばマジックですが…審査員の合計得点は32点でした。正直、妥当かな??

 7番目は、まひろさんでした。おしゃべりマジックを得意とされてるそうですが、今回は、しゃべりがありませんでした。荒木会長の講評は、しゃべらないときでも、自分の持ち味であるユーモラスさを加えたほうが良い、ということと、全体的に単調で重いので、音楽などは軽いツービートにした方が良いと言っていました。講評を伺い、マジックとは、ただ単に魅せる訳ではなく、音やトークも大切なファクターであると改めて実感したステージでした。
 そして、最後の8番目は、酒井義幸さんです。この方が笑いでも突っ込み所でも一番だったと思いました。『自分を信じて頑張る。優しく楽しく見てね』という意気込み通り、優しい目で見ましたから、安心して下さい。
 渋谷さんの得点は、10点に近い7点。渚会長は審査が難しいと言われていましたが、二人とも今後の方針に期待しているようでした。色々な引き出しがある方なので僕も次回楽しみにしています。審査員の合計得点は39点でした。観客の反応や笑いでは満点だと思いますが。

 さあ、結果が出るまでの間は、本日、審査員としてもご参加いただいてる、南海子さんのエキシビジョンです。プリあらでは、たびたびMCアシスタントを務めてくださっていますが、演技を見させてもらうのは、今日が初めてです。
 白のドレスで登場、クリスマス感満載で、綺麗な方だなぁというのが率直な感想(笑)クリスマスを意識した衣装で、美人マジシャンならではの魅力ある素敵なマジックを披露していました。
 さて、結果ですが、3位 プリあら特別賞は、藤沼光孝さん。1番目というプレッシャーがあり、ステッキを倒したり、道具を落としたり小さなミスは有ったもののそれを顔に出さず堂々とした演技、四つ玉での指さばきは学生時代からやっていたらしくさすがに安定感があり、それが4位と1票差を勝ち抜いた要因かと思います。
 続いて2位 審査員特別賞は、鈴木唖樹さん。笑顔の素敵なかわいい女性でしたので、ある意味パフォーマンスも良かったのですが、キャラクター性、衣装、道具の使い方で男性票を集めたのではないだろうか。
 そして、栄えある1位 最優秀グランプリ賞は!前田将太さん!!下馬評通り、審査員の評価も高く、エンターテイメント性、技術力等安心して見る事ができました。
 グランプリの特権として、12月28日に開かれる「第28回 CB Family Xmas Show & Dinner Party」に出演することができます。講評で渚会長が指摘した羽は、今回より大きくし、クリスマスの会場である品川プリンスホテル(ステラボール)のステージを見栄えの良い華やかなステージにしてくれるでしょう。
 持ち時間の少ない中、僅差での争いを演じたコンテスタントの皆様、本当にお疲れ様でした。お客様も大変満足して帰路に着いたと思います。そして、改めてマジックの良さに気付いたのではないでしょうか。
  今年も、様々なジャンルの方々による、熱き戦いが繰り広げられ、大成功のもと幕を閉じました。これを読んだあなた!来年はステラボールのステージに立っているかもしれませんよ(^_^)v


11月5日(木)

隅谷治子

 今日は、年に一度の秋祭り「プリあらマジックオークション」の開催です。オークションは年に一度しか開催されませんので、一年かけて、この日を楽しみにしているかたがたくさんいらっしゃいます。
 オンタイムで、ハッピを着た司会のミステラさんとタジマジックさんが登場。

 客席では、各自が番号札を持ち、オークションの開催を今か今かと待ち望んでいる人々の熱気であふれています。まずは、ルールの説明から。各人がそれぞれ番号札を持っています。商品の説明、実演が終わり、演者からスタート価格が申告されます。その価格で買いたいと思った方が札を上げますが、値段がどんどん上がっていき、もうこれ以上は無理というところで札を降ろします。最後まで札を上げていた人が落札できるという、ハラハラどきどきのオークション。  
  さあ、スタートです。
 トップバッターは、自称:もほう使い、パクリエーターのクマリックさんから。クリップを使ったマジックを自作し披露してくれました。マジシャンのミステラさんも横でなるほどと頷いていた作品の名は「クマリップ」(笑)大人気で落札されました。次の自作財布も大好評でした。
 続いての出品者は、わか葉さんとタイマロさん。タイマロさんからは、日本奇術協会70周年記念の切手や、マニアックなものが続々。中には、コスプレ衣装まで。なんと女性用の燕尾衣装が700円で落札されていました。
 わか葉さんからは、塗り絵ノートや、ファンカード、ミリオンカードが出品されました。
 タジマジックさんからは、メンタルのカードマジックやキティちゃんの予言カード。さらには、定価8000円から1万円もするスペシャルバイシクルカードも100円からスタート。プリあらオークションでは、滅多に手に入らないレアものが手に入ってしまいます。

 続いては、ミステラさんです。福袋のオンパレード。ミステラさん自身も何が入っているかわからないというくらい、マジック道具や面白グッズが一袋にぎっしり詰まっています。タジマさんは笑いながら、ガラクタの寄せ集め、、なんて言ってましたが、そんなことありません。宝の山、、、でした〜(^^)
 DVDの詰め合わせなんかもあります。「師匠の指」と題した、恐ろしい指なんていうものもありました。出品物が、とにかくおかしくて終始笑いが絶えません。
 さあ、ここで、いよいよ名オークショナー、荒木会長の登場です。盛り上げ隊のタンバリン娘として、琴海ちゃんも一緒にステージに呼ばれました。
 続いての出品者、ぺるちゃんの登場です。ぺるちゃんのトランプ柄シリーズは、毎年、女性に大人気です。トランプ柄の入った新品のエドウィンのゴルフシャツや靴下、帽子やバックまで、じゃんじゃん札が上がります。
 ケン正木さんからは、立派な木製のテーブルが500円からスタート。高級な皮のバックまで出品。ついには、コメディマイクロフォンスタンド(マイク付き)を披露してくださいました。本当は手放したくないけど、どうしても自分の背丈に合わないので、泣く泣く手放すことに、とケンさん。マイクが踊ったり縦横無尽に動きます。定価78000円が25000円で落札されました。
 なんと、サイクロンZさんも、ケンさんとまったく同じコメディマイクロフォンスタンド(マイク付き)を出品。泣く泣く手放したケンさんが、サイクロンさんのを落札しようと試みる冗談のような一場面までありました。
 耳からシューとガスがでる装置、外国製のミニプロジェクター、可愛いリンキングハンガー、カップを空中浮遊させる装置、去年、ミステラさんから落札した手のセット。サイクロンさん自身、使えなかったからと出品(笑)300円で見事、落札されました。
 壊れたボールアラマー、100円から。壊れてるのに、なぜか欲しい人がいたのには笑えました。ワインとトイレブラシのセット(笑)サイクロンさんから、続々と面白い商品が紹介されます。

 ラストは、プリあらオークション大人気の山田さんの登場です。今回は、ケース特集。まずはカードケースをそのまま入れる、おしゃれなカードケースのケース9こセット。鮮やかで美しいです。皆が欲しがっていました。
 バック型のカード入れや、クリスタル風の綺麗なクロースアップ台。さらには、折りたたみ式のクロースアップ台などなど。
 ラストには、プリあら初期に活躍していた「盆回し」が紹介されました。おせち料理のように、マジックが道具がビッシリと詰められています。歴史を感じる、プリあらにとって大切な道具。山田さんのこだわりで、これ以下の価格では譲れない、という思い入れのあるものです。これを見事にぺるさんが落札され、オークションは大盛況のもと幕を閉じました。
 観客席では、ケンさん、ぺるさんをはじめ、札を上げっぱなしの人が多く今年も客席は、かなり白熱していました。
 帰るころには、参加した会員の方が、どなたも本当に楽しい時間を過ごすことができた、と口々に話していらっしゃいました。オークションには毎年参加していますが、すべての商品を落札したいとは思いますが、問題はお金と、落札した商品を本当に使うかですね。ほとんど使わないマジック商品が家では山のようになっています(笑)と話していた方もいらっしゃいます。
 プロのマジシャンの方と一緒に、このような楽しい時間を過ごせることは、プリあらでしか体験することができない空間だと思っています。来年も、また、よろしくお願いします。

10月20日(火)

佐原有紀

 中世の城屋敷から飛び出してきたかのような衣裳を纏ったミステラさんの胸元には、かぼちゃを象ったワッペン。そして今回のMCパートナー・南海子さんもまたかぼちゃのようなオレンジ色のスカートに魔女のようなハット姿と、今月末に迫ったハッピーハロウィーン溢れるパフォーマンスで軽快な雰囲気に。
 イタリアンのフルコースにちなんだこの夜のショーは、これから登場する極上の美食の数々を期待させるお二人の案内人に誘われ、幕を開けます。
  私たちがこれから平らげる「不思議」と「美」と「笑い」の交錯するコース料理はまず、アントレ=i美味しい前菜)から始まります。
 眼前に現れたのは、誰もいなくなったスペインの場末の酒場かのようです。冷たく光るリングを操りながら、一人舞い踊るタンゴに誰もが青い炎の情熱を感じたことでしょう。リングは、リングそのものの扱いもそうですが、パフォーマーの動きによって実に美しく、抑揚的なものになっていくようです。
 ダンシングチーム〈パッションローズ〉の花形ダンサーでもおられる五十嵐ひとみさんこそ、実は〈パッションローズ〉のパッションそのものではないかと思わせる、情熱的でどこか退廃的な雰囲気さえ漂わせたステージでした。
 前菜の一品目としてはあまりに刺激的なスパイスにシビれた後は、ビジターとして訪れた、性格の全くちがうバラエティ豊かなマジシャンたちにご登場いただきましょう。
 プリあらではMCとしての姿が定着しておられる、ぺるさんがハロウィーンバージョンでのステージマジック・アカラカルトを展開。ステッキやシルクの飛び出す快活なテンポで、「静」の世界で抑揚的な五十嵐さんのリングから一転、楽しげな雰囲気に変えてくれます。
 ビジターマジシャンのお二人目には、マジック界でも貴重な存在でおられる方が来訪してくれました。藤原邦恭さんはパフォーマーとしてのみならず、マジッククリエーターとして数々のマジック作品を生み出しており、その作品群は多く海外の書物においても発表され、評価されています。今回は、そのオリジナル作品のなかから紙コップとロープ、洗濯バサミという、日用品を用いたマジックをご披露いただきました。藤原さんは『プリあらマジックマガジン』第10号にも作品を発表してくださっていますので、要チェックです。
 〈ビジターコーナー〉のシメには、ケン正木さんが先日発売されたカラオケマジックのレクチャーDVDから一つのバージョンを歌唱!カラオケマジックといえばケン正木さんには欠かせないひとネタですが、どんな会場であれ一瞬にして熱海の温泉にでも来たような心地にさせてくれる威力を持っていますから、これからやって来る年末、年始にかけての宴会芸にはもってこいかもしれません。サラリーマンのお父さん!練習の価値ありかも!?

 カードと予言を携えたタジマジックさんは今宵もメンタルに挑みます。弟子のわか葉さんがステージを降り、客から一枚のカードを選んでもらいます。方法はシンプルです。そのカードが予言されているかどうか……。しかし、その予言はいくつものカードが書かれてあるブックになっています。何枚ものトランプが印刷されていますが、そのどれもが選ばれたものとは違います。ブックのページをめくるうち、挙げ句には麻雀パイの描かれた何の関係もない予言まで出てきますが、最後のページには「アレなあに?」と書かれた矢印が。矢印の先端は会場のはるか後方を指しています。照明が会場出口に当てられると、そこには選ばれたハートのQが貼られているのです!

 フルコースの始まり―アントレ(前菜)の語源は「入口」というところにあるのだそうです。私たちは前菜にしては十分なほどのボリュームを食し、ようやく入口を通過しました。テーブルには、いよいよメインディッシュが運び込まれてきます。
 プリモピアット(主菜:メインディッシュ)今夜のメインゲストは、サイクロンZさんです。抱腹絶倒、マジックの中に笑いありというマジシャンは多いですが、この方はちがいます。笑いっぱなしのなかにマジック。すべてがコントに仕立てられたマジックが何幕かに渡って展開されます。ナンセンスやドタバタに対する笑いのようでありながら、いかにもありそうな失敗をしてしまうマジシャンや、マジックだけにしか能がないダメ親父としてのマジシャンの姿といった、現実世界にいくらでも存在しているのであろう「人間としてのマジシャン」を捉えたネタの数々には、実はマジシャン自身が一番どツボにハマったのではないかとも思えました。観客の誰もがそう思ったはずです。 
 この夜、サイクロンZさんのショーに登場したそんな「ザンネンな手品師」を今までにどこかで観たことがある気がする、と。例えば、ショーのオープニングとエンディングを締めくくったチョビ髭にシルクハットのクラシカルないでたちのマジシャンは、子供に野次られまくります。説明の途中で「なにやってんのー?」と叫ぶ子供、知りもしないのに「それ知ってるー!」と叫ぶ子供……。空気を読むことなど知らない子供たちの集中砲火にノックアウトされたマジシャンの姿に、大爆笑しながらも「あるある!こういうマジシャン絶対いる!」と腹の底では思えてきてしまい、また笑いがうずき出す。

 破いても復活しない新聞紙、どこかへ吹っ飛ばしてしまうリングなど次々と繰り出されるナンセンスマジックのオンパレード。どれ一つとしてまともに成功はせず、それらはマジックと呼べるモノですらないのですが、ごくたまに、まぐれのように成功したときにも、何だか逆にそれが可笑しくて笑ってしまうという、もう何がマジックで、何が凄くて、何が不思議なのかさえ分からなくなってきます。まさにマジック的錯乱状態!あるいはそれは、メタマジック?メタマジシャン?の世界でしょうか。この夜、登場したダメなマジシャンたちに果てしなく笑わせてもらいながらも、しかしいつしか私たちはそんな彼らに愛おしささえ感じてきてしまいました。 

 プリあらの最後には夜も眠れぬ不思議を!荒木一郎会長の登場です。おかしなマジシャンたちの饗宴にどっぷりと浸った後は、フルコースの締めくくりです。ついにデザートにまで手を伸ばそうとしている私たちは、プリあらの席につき素晴らしい料理が次々と運ばれてくるのを楽しんできました。そんな美食が提供されることに感謝したいものですね。冒頭、会長のお話は「感謝」にまつわることでした。プリあらに感謝するということは、ショーをつくっているパフォーマーたちに感謝、そしてお客様に感謝するということ。そういう「感謝」ということがベースになって、日々は豊かで幸せなものになっていくのです。「感謝」することがどれだけあるかで人生の価値は決まる、というお話でした。一日にいくつの感謝を探せるか、何にたいして感謝を感じられるか、いくつの感謝と出会えるか、を考え直させられます。
 ミステラさんのミニレクチャーは、指から指に移動する輪ゴムのお手軽マジック。人差し指と中指にかけた輪ゴムが小指と薬指に移動する、という手品本なんかに載っている有名な小ネタですが、会長のアドバイスでやり方は同じでもビジュアルのインパクトが増大しました。見せ方の妙≠ナす。時間を余したときにちょこっと試してみたくなるマジックでした。 
  それでは、今宵のマジックを!!一度やったら二度とやらないというマジックです。バイシクルから抜いてもらった一枚のカード。「そのカードは白ですね」と表に返すと、たしかにそれは真っ白です。と、ここまではほんのジョーク、サイクロンワールドの余韻でしょうか、なにしろそのバイシクルの全てのカードがブランクカードのデッキなのですから。
 そして、本当のマジックはここから始まります。まず、ブランクカードの一枚を観客が選び、サインを入れてもらいます。観客の前には黄金のホルダーがおかれ、「ご自分のサインしたカードをちゃんと見張っててくださいね」と、その上にサインカードを置いておきます。会長の手元には二枚のブランクカードがあります。状況はいたって単純です。観客の黄金のホルダーには一枚のサインカード、会長の手元には二枚の関係のないブランクカードです。これをグラスの上に乗せます。と、いつの間にグラスの上には一枚のカードしかありません。ホルダーのカードを確認すると二枚になっています。そして、表返すとそれらは真っ白なブランクカードにすり替わっており、会長の手元に残った一枚のカードがいつしか、確かに先ほどサインしたカードになっているのです。 
  あまりに沢山を味わったあとに、胃をもたれさせることのないこのシンプルかつ驚愕のマジックは、料理人の腕を少しのゴマかしもなく剥き出しで挑む、極限にまで洗練させた一品のようでした。誰もが、フルコースの締めくくりに最高のデザートをいただいたような気分になったことでしょう。
 席に着いてから店を出るときまで様々な美味たる味覚、嗅覚、触覚、ときには視覚までも楽しませてくれるコース料理。今宵のプリあらもまたそんな料理の数々のように、マジックを発端に展開される多彩な個性、空気や色彩を放ち、不思議や笑い、感動が、私たちの空腹を豊かに満たしてくれたことに感謝して…… E stato molto buono! (*ご馳走さま:とても美味しかったです)。

10月1日(木)

タイマロ

 朝からTVでは台風が来ると大袈裟に放送していたが、実際、多少雨は降ったがまったく問題なし。TVの誇張した表現に騙されて今日来なかった人がいるなら、かなり損をしたかも知れないですね。大きな台風が来たとしても負けないプリあら例会スタートです(笑)
 さてオープニングはミステラさん、ぺるちゃんの、星や月の形をしたリングを使っての華麗なリンキングリング。セーラームーンの曲に合わせ、まるでタキシード仮面とセーラームーンのようにロマンチックな演技。まあ、ぺるちゃんは白いエンジェルのような衣装だったのでセーラームーンと言うよりはウェディングピーチと言うイメージでしたが…マニアックなアニメ話は終わりにして、前回の林家ペー、パーとのギャップを感じながらロマンチックにオープニングは終了。会場のみんながうっとりしたムードとなりました。

 更にエキシビションマジックのコーナーでは、あの村田奈央ちゃんが登場。奈央ちゃんの演技はなかなか見れる機会が少ないです。それをプリあらの為にFISMでの演技を披露してくれました。黒い着物に身をまとい、コンタクトジャグリングから花、灯篭、シルクと。シュールと言うか妖艶と言うか言葉では表せない奈央ワールドが展開されました。
 次は、魔人タジマーのコーナーへ。今回は雨が降っていると言うことで傘ずくしのマジック、と言ってもタジさんが傘出しするわけがないので傘にちなんだメンタルマジックを披露。
 真っ白なスケッチブックにお客さんが思った色の傘が現れたり、その中から小さな傘が現れたりと(あっ、傘出しと言えば傘だしかー)。最後は傘を使ったカード当て。空中に投げたカードを傘で刺して当てると言うもの。なかなか刺さないが最後には、、、。思いもよらぬ当て方に会場は騒然。

 いよいよメインマジシャンのコーナー。会場はロマンチック、妖艶、騒然と移り変わって、ここで一気に(ご本人曰く)地味ーな世界へ(笑)。今回のメインマジシャンは荒井晋一さん。どちらかと言うと演者ではなくクリエーターとして有名です。東京堂出版の季刊誌だった「ザ マジック」(現在は廃刊)でも毎回作品を発表し、今回のプリあらマガジンにも作品を収録してくださいました。演者としては派手ではありませんが、独特な世界感「荒井タッチ」の展開が魅力的です。
 最初は、透明のケースに入ったシャーピーが一瞬に飛び出し手の中に。本当瞬芸のようなマジックですが、つかみとしては最高のネタ。このシャーピーを使い親父ギャグをところどころに混ぜながら、がま口のマジックへ。さすがクリエーターの視点から考えられた面白さがにじみ出ています。
 その後は「ザ・マジック」56巻に掲載の「ブルーファントム」を荒井タッチで改良した「ファントムボール」、荒井タッチの「3本ロープ」と地味ながら次から次へと荒井ワールドへ引き込まれます。
 いよいよ、お得意のクロースアップマジックへ。パケットトリックの不思議さの後は、プリあらマガジンに掲載の「カップ & チェーン」まで披露してくれました。最後は「フリスクモンテ」で時間もぴったり終了。
 今回のマジックのほとんどは「プリあらマガジン」や「ザ・マジック」に掲載されていたり、道具を買えば誰でもできる物だと言う事も驚きです。独特な味のある荒井さんのマジックを楽しめただけでなく、マジックの勉強にもなって2倍お得のコーナーでした。

 最後に会長コーナー。ミステラさんのレクチャーから。「今回はマジックではないです」と言う、訳のわからない振りから始まり、ライターの火の移動を行います。ライターに火をつけその火を指でつまみ取り、火を投げた動作をしてライターの火をつけると言うギャグのようなもの。流石の会長もこれには何も言うことがなかったようですが(笑)よく考えるとDライトの演技ってこれをやってるのと変わらないよね?
 さて、会長マジックは「軽く」と言っていたが、なぜか2つも披露してくれると言う事になりうれしい誤算。
  一つ目はプリあらマガジンに載っている会員マジック:磯部良多君の「マイサンドウィッチカード」を会長風にブラッシュアップした物を見せてくれました。まったく別物になっている所がすごいが、内容はマガジンの会長のアフターソーツに書いてあるので楽しみにしよう、、、と思っていたら、マガジンのアフターソーツから更にバージョンアップしたものらしい!!どんだけ〜!!
 二つ目は世界の美人コンテストと優勝者の名前、年齢が書いてあるカタログを使い、お客さんが適当に選んだ番号からコンテスト名、優勝者、年齢を決め、それが既に予言されていると言う作品。現象も去ることながら道具の作り、演出もすばらしい。しかしもっと驚いたのはこのネタを見て異様に欲しがっていたタジマさんに、タジマっぽいな、と言ってその場でそのマジックをタジさんにあげてしまった事だ!!2度としないマジックだと言ってもすごい太っ腹。観客も驚きすぎて声も出ない状態に。
 マジックだけでなく会長の器の大きさにびっくりして台風もどこかに行ってしまった様で、電車も止まることなく無事今日の例会が終了しました。 
 人生をプラスに向ける警告:天気予報に惑わされるな。天気予報は誰のために情報をながしているか?それは、視聴率のためだったのです。皆さんも、情報に惑わされて楽しい時間を奪われないように気をつけましょう(笑)

9月20日(日)

むっしゅ佐久間

 この日のオープニング前にはドキモを抜かれました!! 舞台が真っ暗になったと思ったら、大音響とともにピッチピチのかわいい女の子たちのダンスショーでした。
 日記を書くために最前列に陣取っていた私は、もうビックリ!! 若手iColor's 5名の切れ切れのダンスに圧倒されました。みんな綺麗!!かわいい!!脚長い!もう最高のダンスシーン!!
 1970年代にニューヨーク:ブロードウェイのミュージカルに通い詰めていたころのダンスより数段上手い!! 日ごろの激しい練習の成果でしょう。頭が下がります。 大活躍してほしいです。11月3日の六本木のショーには絶対行ってみようと決心した私でした!!
 いよいよ開演。MCの登場。なんとなんと、ミステラさんとぺるちゃんが、全身ピンクに身を包み、林家ペーさん、パー子さんのぱくり!! 会場大爆笑。拍手喝采(笑)
 お客様のスマホに引いたカードが念写されるという驚愕のマジックでした。すっごい不思議??????
 マジックの間中、終始、笑ってカメラのストロボをたくパー子さんことぺるちゃんに観客大笑い!! 金目鯛のマジックもおもしろかった。

 エキシビションは、大道芸:ソードパフォーマーのぐれんさんでした。初めて拝見しましたが素晴らしかった!! お手玉からクリスタルボールのなめらかな動きは息を飲む超絶技でした。
 メイン演技は剣を使った初めて見るパフォーマンスでした。 華麗に舞うリボンと迫力ある刀の回転に観客は酔いしれていました。

 ビジターマジシャンのコーナーには、クリエイターであり、ターベルコース、ラリージェニングスの翻訳もされたという加藤英夫さん。 私も一所懸命読んだ本ばかりなのでビックリしました。 長身白髪の素敵な紳士です。
 2つ、カードマジックをやっていただきましたが、一つはプリあらマガジンに掲載されているそうです。 すぐにやってみたくなるおしゃれなマジックでした。読むのが楽しみです。
 名物コーナー:魔人タジマーさんとわか葉さんの登場。緑・青・茶色の予言はいつものことながらお手上げ状態で不思議でした。毎回こんな素晴らしいメンタルマジックをやり続けるタジマーさんを尊敬します。
 いよいよメインゲストの登場です。本日は、岡井泰彦さん。 まだ高校生だった頃からのファンです。 プリあらに初めて来た時は、高校三年生で学ランを着てたそうです。
 それから約10年、落ち着きを増して、素敵なマジシャンになりました。通りの良い素敵な声で分かりやすいセリフ回し!!さすが国際舞台を数多く経験して確実に成長を続けておられます。
 最初に演じたメンタルマジックには腰を抜かさんばかりに驚かされました。正にこれがメンタルマジック。どんなに考えても分かりませんでした。 会場も騒然!!
 真剣を使用したサムタイの演技も完璧!!アシスタント女性の美しさにうっとり(笑) このサムタイを考案したのが、18世紀末に活躍したイタリアのマジシャン「ピネッティ」だそうで、今日発売のプリあらマガジン特集に、ピネッティ流の粋なサムタイが載ってるそうです。またまた読みたくなりました。 
 続いての演技は、先日、惜しまれながら亡くなられた北見マキさんから受け継いだモンゴリアンシルク。この演技は、岡井君が引き継がないと途絶えてしまうという貴重な作品。北見さんとの味わい深い思い出とともに披露してくださいました。感動で胸がつまり涙がこぼれそうになったのは私だけではなかったようです。

 最後はもちろん岡井君の得意のカードマニュピレーション!! もうこれは圧巻です。超完璧なカードの消失は、お見事。全くすきが有りません。 木の葉落としの技はオリジナルだそうですが、最後の決めポーズはもう何ともいえずカッコよかった〜〜〜〜〜〜〜〜!! なんと、この木の葉カードを前号(第16号)のプリあらマガジンで解説してます。
 岡井君、心に残る、素晴らしいショーを堪能させていただきました。これからも、頑張ってください。いつまでも、応援してます。


 最後の会長コーナーも最高にお楽しみの一つです。 ミステラさんの簡単アンビシャスはグッドアイデア。さりげなく上級マジックに仕立て上げる会長のアドバイスがさすがです!! カードマジックの大家でいらっしゃる加藤英夫さんが、荒木会長の手直しに対して、大変感心されてたそうです。
 いよいよ、会長マジック。バーガーキングの袋が3つ。グラスやコーヒーカップの写真が載ったカードが10枚あります。好きな袋を選び、そのなかに自由に選んだカード(ショットグラスのカード)を入れます。会長は徐にウィスキーの瓶(バレンタイン12年もの)を取り出し、その袋の中に注いでしまいました!!
 次の瞬間、カードからショットグラスが消え、袋からウィスキーが注がれたリアルなショットグラスが出現しました!!その時の観客の驚きはもう悲鳴に近い絶叫でした!! ミステラさんも、不思議〜、美し〜い、と感心されてましたよ!
 毎回オリジナルのマジックを、それもこの会の1回だけのために考えて観客を驚かす荒木会長はもう正に神でしょう!!
 今日も楽しい時間をありがとうございました〜。

9月9日(水)

鈴木隆世

 今日は、荒木会長の特別レクチャーの日です!ベストセラーであるテクニカルなカードマジック講座を始め、数々の著作や、数々のオリジナルマジックをもつ荒木会長。そんな会長が今回はプリあらのために自らカードマジックをレクチャーをして下さるということで、会員にとっては超スペシャルな日なのです。
 僕自身、おととしに会長レクチャーに参加して感銘を受けて以来、次のレクチャーはいつだろうかとかねてから楽しみにしていましたが、今日がまさにその日。台風など気にもならないほどワクワクしながら会場へ向かいます。
 会場に到着すると、いつもとは一味違いテーブルとイスがずらりと並べられ、この機会を待ち望んでいた方々がぎっしりと座り、中にはプロマジシャンの姿も見られます。ケン正木さん、伊藤夢葉さん、菅原英基さん、ぺるさん、村田奈央さんなどのお顔が見られました。
 プロもアマチュアも皆さん、各自カードやマットを用意し、やる気に満ち溢れています!
 さて、いよいよレクチャーがはじまります。オープニングは、総合司会のミステラさんが登場。ミステラさんはあまりカードマジックを演じないそうですが、今日はあえてカードマジック「アンビシャスカード」を披露してくださいました。

 MCパートナーの魔神タジマーさんが紹介され、さっそく会長の登場です。カードマジックといいながら、おもむろに紙袋を取り出す会長。その袋の中には、美味しいそうな食べ物が描かれたカードが数枚あります。それらを切り混ぜた中からお客さんが最後に残すカードを予言してしまうというマジックでした。
 一見トランプとは関係なさそうですが、そう見せてしまうのが会長の演出ならではのすごいところです。その後トランプを使って原理を解説してくれましたが、自分でもやってみると一目瞭然、これなら指先のテクニックなしにすごい現象が起こせます。
 ただ、会長は原理を教えるだけにはとどまりません。その原理をどう使ったらより不思議に見せられるのか、細かいコツや自身の考え方をもふくめて伝授して下さり、大変勉強になりました。
 会長ほどうまくできるか分かりませんが、ここから自分なりの演出を考えたり、その原理を応用したりと様々な可能性がありそうに感じました。個人的には、なぜその原理が成立するのかも検証してみたくなりました。
 次に解説して下さったのは、カードマジック界では有名なビジネスカードフォースというテクニックを使ったマジックです。基礎的なテクニックですが、会長の手にかかれば一変、これを使ってこんな不思議なことができるんだと驚かされました。そのテクニックを使ってエースのカードを出現させ、そのAが増えたりひっくり返ったりと、難しいテクニックは使わずとも、次々と不思議な現象をおこし、それらすべて解説をして下さいました。ここにも会長ならではの工夫が満載で、最初見たときは何度も意表を突かれました。

 しかも、実はここまでのマジックは全て、技法レベル、あるいは演出レベルで最初からずっとつながっているのです。こうやって関連づけて解説下さると、見ていて楽しいですし、すんなりと覚えられ、これが会長レクチャーのすごいところの一つだと思います。こんなレクチャーができるのは、膨大な知識と経験がある会長だからこそでしょう。
 また、今日は魔人タジマーさんも1ネタをレクチャーくれました。会長マジック同様、高度な指先の技術は使わずに、不可能に見える予言のマジックを教えて下さいました。最初に見たときは全く手がかりがつかめず、解説を聞いて感動です。
  仕掛けこそ簡単なマジックの本にものっているようなものでしたが、ミスディレクションがかなり効いていて、とても不思議でした。さすがタジマーさんです!
 最後は、また会長からです!見えないトランプからお客さんが自由に1枚のカードを選び、そのカードが実体化してしまうというものです。
  いかにもトランプのマジックを見せられた感じですが、最初から最後まで、まったくトランプを使わず、本当に見えないカードを扱っているようにみせる会長の演出には感動しました。
 しかも、お客さんに自由に選んだ印象を強く与えるような工夫がちりばめられていて、とても不思議なマジックになっていました。
 あっという間に時間が過ぎ、気が付けば例会終了の時間に。終了後もずっと余韻が残るほど充実した時間を過ごせました。また、レクチャー中や終了後に会員同士が教え合ってる姿がみられ、プリあらの暖かさを感じる時間でもありました。
 今回、会長は他にもまだまだスゴいマジックをいくつも用意して下さっていたようですが、時間の関係ですべては見れませんでした。ちょっぴり惜しまれますが、もしまたレクチャーをしていただける機会があれば、その時の楽しみにとっておきましょう。
 今回のレクチャーは、テクニックだけではない、タネだけでもない、経験・知識ともに豊富な会長ならではの考え方や演出、巧妙な工夫など、他ではなかなか学べないことを学んだ貴重な機会でした。
 簡単なマジックでも少し工夫すればこんなにも驚くべきものに変わるのだと何度も気づかされるレクチャーでした。ネタだけ覚えて終わりのレクチャーとは違い、このレクチャーは、きっとこれからの成長のエッセンスとなることでしょう。ありがとうございました。

8月25日(火)

ハセ・ヨイチ

<初めに>
 今日のメインゲストは、人気TOP5には必ず名前があがると言われているキャラメルマシーンさんということで、私も1時間も前に会場に来ました。
<バスツアー案内>
 開演の前に、9/13(日)のバスツアーの案内がありました。くだもの狩り、海の幸と山の幸でのバーベキュー等とても盛りだくさんで楽しそうな案内でした。
<タイマロさんによるプリあらグッズの実演>
 今日はお水をつかったカラフルで楽しいマジックグッズの紹介です。最後は水を掛けられるかとビックリしましたが、出てきたのは紙テープで、思わずホッとするマジックでした。いつも簡単にできる楽しいマジックグッズを紹介してくれていて、参考にさせてもらっています。
いよいよ開演!
<オープニングマジック>
 MCのミステラさん扮する悪役「ブラックジャマール」が登場。地球を征服するというのだが、ここで正義の味方である可愛い「魔法使いぺるちゃん」が登場。この悪役と正義の味方が、一発芸対決をするというお話(笑)
 剣を飲み込むブラックジャマール、その剣のしくみを見破る魔法使いぺるちゃん。ぺるちゃんが「世界が平和にな〜れ!世界が一つにな〜れ!」とハッピィマジックで対抗。さらに、ブラックジャマールが牛乳掛けに挑むが、それを交わしてぺるちゃんは割りばし投げで対抗。
 最後に魔法使いぺるちゃんからは「時給5万円でいつでも正義の味方として駆けつけます!」とのコメントもあり、今日も楽しいミニ・マジックショウでした。

<チャレンジマッチのコーナー>
 今回は敗者復活戦とのことで3名のマジシャンが登場。最初は、黒い服装でいかにもそれらしいカードマジシャンといった印象のアマノさん。お母さんとお子さんに舞台に上がってもらってのカードマジックでしたが、なかなか神秘的な沈黙の時間があったりと、ユニークな雰囲気でした。
 二人目はミサさん。女性らしい素敵な衣装で登場。繊細なシンブルの使いこなしとカラフルなスカーフを使った華やかなマジックでした。
 三人目は、磯部良多さん。会場から4人の方にあがってもらって、最初にちぎったカードの破片が最後はそれぞれの4枚のカードに合致するという不思議なマジック。
 今回は、磯部さんが勝者となり、敗者復活ということになりました。

<ビジターマジシャンのコーナー>  
 渋谷慶太さんが来てくれて、会場からお子様一人にあがってもらってのメンタルマジック。2つのやり方で、絵に書いた可愛いカードを読み取るというメンタルマジックでした。
 渋谷慶太さんは、ちょうどプロデビュー25年で、この25周年記念公演を9/6(日)に行うとのことで、その案内もありましたが、私も楽しみにしています。
 <魔人タジマーのコーナー>
 「1分間ですごいマジックをみせちゃいます」と言いながら、始まりました。4人の方に、偶数奇数、数字、カードの色、そしてマークを順に聞いて行き、最終的に「ハートの3」ということになったのですが、なんとそのカードがお手伝いで檀上にあがってもらったお客様の背中についているというタジマーさんらしからぬ?素晴らしい凄いマジックでした。
 また、わか葉さんからは、9/5(土)の魔人タジマーさん55歳の誕生日ディナーショウの案内もありました。

<メインゲストのコーナー>
 メインゲストは、楽しみにしていたキャラメルマシーンさんのお二人が登場。オープニングからテンポの良い楽しいマジックが続き、合間には「おだじ」さんの素晴らしいというか、SADAさんの邪魔をしているというか、適度にスパイスの効いたマジックが入り混じっての幕開けとなりました。
 おだじさんが自分もマジックをやるということで、ストッキングの上に水を入れたコップを置いて、ストッキングを抜き取るということに!マジックか大道芸か分かりませんが、見事に大成功となり、会場は拍手の渦で一杯でした。
 おだじさんは勝手にアンコールということで、カラーコーンを顎に乗せるというワザも披露。マジックなのか大道芸なのか不明ですが、会場は大いに盛り上がり。
 続いて「予言マジック」。数字の書かれたたくさんの風船が客席に配られ、このバラバラな風船を檀上に上がった4人の方に持ってもらうと、なんと箱の中から出てきた予言カードにはその4つの風船の番号がしっかり書かれていました。不思議なすばらしい、また子供達も大喜びのマジックでした。

 さらに、壇上にいた4人の方には「イリュージョン」と称して、見えないテーブルを披露してもらうことになりました。見えないテーブル?何のことだろう? キャラメルマシーンの指示通り、4人が組体操のような体制になりました。ちょっと苦しそうでしたが、それでもものの見事にテーブルが出来上がり、大成功で会場からも大きな拍手となりました。

 最後は、60年に二組しかとったことのないマジックコメディー賞を受賞したときに演じたマジックを披露してくださいました。3枚の大きなカードを使って、マイケルジャクソンの曲にのせ、ムーンウォークありの楽しいショウタイム。会場からは、手拍子がおこり、ノリノリでした。
 ここで終わりかと思いましたが、おだじさんが自分で「アンコール」と叫び、イリュージョンをやることになりました。
 鳩出しがあったり、おだじさんの赤い爪楊枝を使ったボケマジックがあったりしましたが、最後はビシッと小さな箱のオリからおだじさんが登場するという素晴らしい締めくくりでした。
 まさしく、マジックを楽しみながら大爆笑の楽しいエンターテイメントショウを体感できました。とても素晴らしかったです。
<荒木会長のコーナー>
 ミステラさんの簡単レクチャー。今日は紙袋3枚を使ったスイカ割マジック。3つの袋の1つにスイカの風船を入れて、それをあてるというマジックですが、荒木会長からは、自分の持ってきた紙袋ではなく、人のお宅に行った時に、その家にあるもの、たとえば紙コップを使ってやるとより不思議感が出てくるねとのコメントもあり、ナルホドと思いました。


<荒木会長のマジック>
 5人の人に手伝ってもらうのですが、客席からではなく、すでにステージにいるミステラさんとタジマさんに加えて、キャラメルマシーンの二人とわか葉さんが壇上に呼ばれました。
 シールで密封されている11枚の封筒があります。よく混ぜてバラバラにしてから、それぞれ右手と左手に一枚づつ持ってもらいます。その封筒を5人同時に空けてもらうと、ナント!!「ぺるちゃんお誕生日おめでとう!」というコメントが一瞬にして現れました〜。ケーキも出て来てぺるちゃんも大感激。

 さらに会長からはマジックが。ぺるちゃんに選んでもらったカードにサインをしてもらい、その裏にはロウソク付のケーキの絵が書かれたカードが出て来ましたが、ぺるちゃんが本物のケーキのロウソクを消すとカードのロウソクの火も消えるというファンタジー。
 そして、その解説書がぺるちゃんへの素敵なプレゼントになりました。会長らしい粋な演出ですね。横から、おだじが「コピーして、コピーして」と叫んでいるのが聞こえました(笑)これからも素晴らしいマジックを楽しみにしています。

<最後に>
 今日もすっかり楽しい笑いの連続の不思議ワールドに浸ることができまして、あっという間に時間が過ぎてしまいました。いつも楽しい時間をありがとうございます。

8月10日(月)

川崎雅司

 正午にゲリラ豪雨で、けたたましい雨音で話ができないほどだった。が、夕方からはすっかり晴れた。私は久しぶりのプリあら例会への参加だった。
 例会は、ほぼ定刻の午後7:30、ミステラさんとぺるさんのコントマジックから始まった。お化け屋敷のスタッフを募集するという設定。採用面接官役のミステラさん、募集者役のぺるさん。一芸がないと採用しないという面接官の要望に、カード当てやカード噴水など、人間ではないことをうたっているかのようだった。
 最後はぺるさんは、人間の顔から恐ろしい顔になり、お化けだったというオチ。でもお化けというよりはゾンビに近い顔で、会場は美人なぺるさんが醜い仮面での登場で、恐怖に包まれたようでした。

 エキシビジョンのコーナー。西多淳さんです。例会が始まる前に、遠くからお見かけしたのですが、緒川シュートさんが来ているのかと思うほど、体格、風貌が似ておりました(本人も意識している様子でしたが)
 観客から1人舞台に招き、カードデックから1枚自由に引かせ、そのカードを当てるのですが、単純な方法ではありませんでした。カードマジック世界チャンピオンのヘンリーエバンス氏の10 Extra Cutというカードマジックがあります。このマジックは、シャッフルした1つのデックを数秒で10個のパケットに分けるのですが、パケットの数が、1,2,3枚となっているだけでなく、Topカードが同じスートで1,2,3になっており、最後には、すべてのカードが綺麗に並んでいるという高度なテクニックが必要で、綺麗な作品です。西多さんはこのマジックをベースに、カード当てを加え、オリジナリティのあるカードマジックでした。

 次に登場したのは、夢職人:齋藤和文さん。セサミストリートに出てくるような人形とともに登場し、なんと、腹話術で歌をフルコーラス歌うというパフォーマンスです。最前列に居た子供たちが大きな声で笑って楽しんでいたのが印象的でした。ラストは、フィンガーランプを使って、人形の口から光がでてきたり齋藤さんがそれを食べたりと見せ場は逃しませんでした。
 ビジターマジシャンのコーナーは、ケン正木さん。一枚の紙を丸め、赤いシルクを通し入れ、真ん中で切って、それが元に戻る典型的な復活のマジックですが、シルクを通した紙を切るとき、はさみで切るのでなく、なんと、火を使って焼き切っていました。はさみだと、切るときに小細工でシルクを切らないという方法がありますが、火を使うことで、そういったことを一切できないという証を観客に見せ、それが復活するという、科学では証明できない復活マジックを見せてくれました。流石です。

 次のコーナーは、常連には一番わくわくする摩人タジマーとわか葉さんのコンビマジックです。今日は、摩人タジマーさんのDVDがでるということで、そのDVDに収めていて、まだ、誰にも見せていないカード当てマジックを見せてくれました。
 まず、予言のカードをどうどうとテーブル上に置きました。観客が持っているカードデックを使って、カードをどんどん減らしていきます。もちろんカードには一切、触りません。最後まで触るのは観客自身です。最後、残ったカードが予言したカードと一致するという摩訶不思議なカードマジックを見せてくれました。このマジックの種が、DVDに収録されており、もっといろいろなマジックが収められているということで、発売されたらすぐに買わなければと、思っています。
 さて、いよいよメインゲストの本田八夏さんの登場です。ステージをみると、テーブル2つと薄板があり、その上にぎっしりとマジック道具が積まれています。なにが、始まるのか全く想像がつきません。
 赤いズボンに白いシャツ、黒のジャケットでさっそうと登場です。今日は、わざわざ京都から来てくださいました。京都に在住しているということで、バリバリの関西弁です。しかも9つもの演目が白板に張り付けられているという、まるで寄席のようでした。
 9つの演目をテーブルにある道具を使って次々と楽しいマジックを見せていきました。弟子の八さんとの漫才トークを絡めたマジックもあり、迫力に圧倒されました。
 本田八夏さんは、会場の観客を一体化させることを重視し、全員が同じものにたどり着くマジックを使って、会場を一つにし、その後のマジックで、ステージに上げた観客と会場にいる観客が同じ気持ちになり、一斉に驚いていました。

 カード当てを目隠ししてあてたり、引いたカードの女性の名前を当てたり、親指と人差指をくっ付けて粘着テープを巻き貫通させるマジックなど腕前は超一流。この腕に、関西弁でマシンガンのようにトークしていき、会場の観客は息つく暇もなく、次々に流れていく怒涛のマジックに最後の最後まで押し流されていきました。
 京都で、8年間、マジックバーを経営していらっしゃることからもわかるように、サービス精神が旺盛で、常にお客さんを喜ばそうと全力でぶつかっていってるのを、感じました。
 京都へ行ったときには、ぜひ、「猪虎亭」に足を運んでみたいものです(^^)

 最後のコーナーは、会長のコーナーです。まず、ミステラさんの簡単マジックレクチャーから。どこにでもあるマッチ箱からマッチを取り出し、火を点けて消すと、手からお札が出現するマジックです。非常に古典的なマジックですがあらためて見てみると、不思議な現象でした。
 会長はさらに、お札の出現よりはコインの出現の方が、よいとアドバイスをしていましたが、確かに、お札だとマッチ箱のどこかに隠せるイメージがあり、また、出てきたときにコインの方が輝いていて綺麗に見えると感じました。
 そしてクライマックスは、会長のマジックです。会長は、どこにも載っていないオリジナルのマジックを例会のときだけ披露してくれます。
 今回のマジックは、一度例会で演じたマジックですが、それをさらにバージョンアップしたマジックを用意してくれました。3人の観客をステージに上げ、封を切っていない新品のカードデックを3人にそれぞれ渡し、シャッフルした後、1人目は引いたカードを封筒にいれ、2人目は財布に、3人目は単純にカードを選ぶのですが、なんと3人とも同じカードを引くという、確率では0に近い事象を簡単に成し遂げてしまいました。
 メインゲストの本田八夏さんも、まったくわからない、、なんで?と不思議がっていらっしゃいました。ケン正木さんも客席から、わかんないよ〜と声をあげていらっしゃいました。
 今回の例会では、マジシャンによるスタイルが千差万別だと思いました。メインゲストの本田八夏さんの関西弁+マシンガントーク、会長の標準語+紳士な口調 と、まるで正反対なスタイル。おしゃべりで圧倒されたあと、会長の紳士的な語りでホッとし、満足な時間を過ごすことができました。
 こんな両極端なマジックのスタイルを一度に見るのは、プリあら以外にはないでしょう。まだ例会に来られたことのない会員は、是非、見に来てください。きっと、自分が学びたかったことが必ず得ることができます。それがプリあら例会だと思います。

7月27日(月)

Shiroh

 この頃いろいろ忙しく、プリあら例会へずっと参加できていませんでしたが、時間の都合がつき、久しぶりに出席させていただきました。開場前のロビーでは、観客の皆さんの「早くマジックを観たいな」という期待に溢れる空気が漂っていました。
 今日もとても暑いので、皆さん涼しげな装いで来られているなと思ったのですが、浴衣を着ていらっしゃる方もちらほら。あっ、そういえば今日は年に一度の浴衣デーだったんですね(^^)
 さて、オープニング前には、いつものタイマロさんのプリあらグッズの紹介がありました。麦茶を注いだグラスを箱の中に入れて、その箱を回転させていくと麦茶がこぼれるはず・・・、なのにこぼれない、という不思議な箱の紹介だったのですが、2回目にやった時には少し麦茶がこぼれてしまいました(笑)偶にはこういうことってありますよね、少し心が和む感じになりました。ミステリアスボックスの紹介でした。
 オープニングは、いつものようにMCのミステラさんのマジックショータイム。女流怪談師に扮するぺるさんとの掛け合いマジックです。いつものように可愛いぺるさんは、今日は浴衣姿ですが、その浴衣がすべてトランプ柄で統一されています。どこまでトランプ柄が好きやねん、という感じでした。

 「のろいの藁人形」、「番町の皿屋敷」、「降霊術」という怪談ネタでマジックを行うという、大変楽しいショーでした。トランプをお皿に見立てて、何回数えてもその枚数が足りない、というのはとても面白いネタで、自分でも人に見せてみたいなと思いましたが、これはテクニックだけでなく演技力が必要だなとすぐに気づき、あらためてマジシャンの方のエンターテイナーぶりに感心しました。
 次は、どんなマジシャンが登場するのかなと思ったら、いつもパッションローズでダンスを披露してくれている五十嵐ひとみさんと山本晴美さんのお二人でした。お二人とも黒い「くノ一」の装束での登場です。切れが良くかつ艶めかしいダンスを披露してくれたあとは、「くノ一イリュージョン」を演じてくれました。
 五十嵐さんが小さな箱の中に入り、その上から剣を突き刺すのですが、それでも無事でした、ということで終わるのかなと思ったら、剣を抜いた後の箱の中は空っぽです。ええっ、とビックリしていたら、なんと白い衣装に変わっている五十嵐さんが箱の中から出てきて二度ビックリというものでした。  いつもダンスを踊る姿しか見たことが無かったので、こんなイリュージョンを演じられたことに本当に驚きました。お二人の素敵な色香の魅力とイリュージョンの素晴らしさの両方を堪能することができました。
 また何度でも観たいと思うほどに魅惑的でした。パッションローズの方のショーを定期的に例会に加えていただけると、さらに明るく楽しい例会になるのではないかなと感じました。

 次は浴衣コンテストのコーナーです。24名の浴衣姿の女性がステージ上に登場です。エントリーナンバー1番はぺるさんで、次にiColor'sの琴浩ちゃんが続き、順番に自己紹介をし、クルリと一回転して浴衣のアピールをしていきます。
 19番に突然、黒一点でタジマジックさんがエントリーしていました。ステージの上は、老(失礼)若男女の方々がお召しになっている浴衣で百花繚乱の趣です。審査発表は、会長コーナーで行われるということなので、後ほどお伝えしますね。

 その次は魔人タジマーさんのコーナーです。最初にわか葉さんのマジックでした。封筒の中に入っているカードが入れ代るというマジックだったのですが、なんと、入れ代りませんでした(笑)連日の暑さと会場の熱気のせいでしょうか、偶にはこういうことってありますよね(本日2回目(笑))
 その後は、さすがに師匠のタジマジックさんがピッチリと締めてくれました。全部ばらばらのカードの中から、2人のお客さんにそれぞれ1枚のカードを覚えてもらい、その2枚のカードが一致しているというマジックです。当たれば凄いですが、なんとその選んだカードと別にもう1枚選ばれたカードが一致しているというものです。
 いやいや、そんなことは出来ないですよね、と思っていた矢先、最前列に座っていた私に1枚カードを選んで、と言われました。それで本当に自由に自分の意志で勝手に1枚のカードを指差して選びました。その結果、なんと、2人のお客さんが選んだカードと私の選んだカードが一致していました。凄いの一言。
 私は本当に勝手に選んだのに・・・。自分がそのマジックに参加するとその驚きも何倍にもなります。是非皆さんも、前の方の椅子に座って、ご自分でもマジックに参加してみてください。無類の感動を得ることができますよ。
 いよいよ、本日のメインゲストマジシャンのコーナーが始まりました。本日はブラボー中谷さんが愛妻のアシスタント:はるちゃんと秋田からいらしてくれました。マジック3割、お笑い7割ということで、それを聞いただけで既に笑ってしまいました。
 音楽に乗ってリズミカルに、そして秋田弁の訛りとともに、どんどんマジックを演じてくれます。秋田ならではのネタも仕込んであり、わかり易く抱腹絶倒のマジックが続きます。
 一息ついて、ブラボー中谷さんが「みんな、のってるか〜い?」とステージから呼びかけたところ、観客席の全員が「イェーイ」と応えたのにはびっくり。もうこの時点でステージと客席が一体感に包まれていました。
 さすが御夫妻だけあって、アシスタントのはるちゃんとブラボー中谷さんの絡みがとても楽しそうで、ステージの雰囲気を心地良いものにしてくれています。

 キュウリを使ったカード当てマジックでは奇想天外な結果に、客席からは驚きの声と共に大拍手。マジックを素材としたお笑いショーという感じです。
 今回私が一番感心したマジックは、お客さんが自由に選んだカードが既に予言されているというものでしたが、その予言を示してくれたのが、今話題になっているドローンです。そう、今いろいろと新聞を賑やかしているヘリコプターのように空中に浮きあがる飛行物体です。話題の最先端をマジックのネタに使うというのは、より一層マジックを楽しいものにしてくれますね。

 最後のマジックは、ヒンズーバスケットと言う、本日最初に五十嵐さんたちが見せてくれたイリュージョンと同じものでしたが、こちらの方は、会場にある普通の椅子を二つ並べてその上に籠を置くだけの、よりシンプルな道具立てでした。何よりも面白かったのは、剣を指すときに「次こっち刺すど〜」、「次こっちだど〜」という声をかけながらの演技でした。
 最初から最後まで、大爆笑の連続のステージでしたが、一つ一つのマジックもきちんと演じられており、素晴らしいエンターテインメントでした。
 メインゲストのステージも終わり、プリあら会長のコーナーとなりました。最初は浴衣コンテトの結果発表です。皆さん浴衣姿がよく似合っていたので、どなたが優勝してもおかしくないのですが、投票の結果、第3位はiColor'sの莉瑚さん、第2位はi.C.Cの琴海さん。二人とも元気あふれるティーンエイジャーですが、昨年に引き続きの受賞のようです。
 そして第1位は、演歌歌手の山本さと子さんでした。こちらは仕事柄、着物を着ることにも慣れていらっしゃいますし、大人の女性の魅力も漂わせていました。山本さんは11月に荒木会長のプロデュースでライブショーを開催することになっているようです。3人にはお好きなジュエリーの賞品が贈られました。
 次のミステラさんのマジックレクチャーコーナーでは、コインを使った簡単なマジックを教えてもらいましたが、その後の会長のアドバイスでは、コインの隠し方のいろいろなテクニックをわかり易く解説していただき、コインマジックもやってみようかなという気にさせられました。
 さて、本日の荒木一郎会長のマジックは、プリあらグッズを用いたマジックでした。「シグネチャートリック3D」という飛び出すカード(ポップアップカード)を用いたマジックです。
 お客さんに自由に1枚のカードを選んでもらい、そのカードにサインをしてもらい、すり替えられないようにします。それを残りのカードの山の中に入れてもらいよく混ぜて、テーブルの上に広げます。その広げられたカードの上にポップアップカードを翳すだけで、なんと、ポップアップカードの中に入っている封筒の中にサインされたカードが入っているではありませんか!!
 カードには全然触っていなくて、ただ翳しただけなのに、封筒の中に選んだカードが入っているなんて、全く想像もできない出来事に騒然となりました。
 プリあらグッズとして売っているので、もちろんタネも仕掛けもあるのでしょうが、本当に不思議なマジックで、声も出ないほどでした。
 最後に今日のメインゲストであるブラボー中谷さんとはるちゃんが再びステージに登場し、荒木会長からも、また是非来てください、との言葉が掛けられました。
 9時15分、今日は盛りだくさんでしたので少し長めの例会でしたが、見ている者にとってはあっという間でした。久しぶりの参加でしたが、やはりプリあらの例会は楽しいですね。メインゲストマジシャンのショーはもちろんですが、それ以外のいろいろなコーナーそれぞれに楽しさがあります。是非皆さん、例会に参加して、ご自分でマジックに参加し、その不思議さに大いに驚いてください。ありがとうございました。また次回を楽しみにしています。



6月28日(日)

長谷川陽一

 今年の2月3日に初めて「プリンあらモード会」に来させて頂いて、その後、ほぼ毎回参加しています。毎回楽しみにしています。今日は、初めて日記を書かせてもらいますので、よろしくお願いします。
<タイマロさんによるプリあらグッズの実演>
 今日はダンシングケーンの紹介で、普通タイプのものと光るタイプの2種類の紹介。光るものは中国から輸入したそうですが、粗悪品だったのでタイマロさんが全て修理・手直ししてくれたそうです。貴重な一品ですね。
<オープニングマジック>
 MCのミステラさんとMCパートナーのぺるさんとの楽しいコントマジックです。もうすぐ七夕がやってきますので、4歳のぺるちゃんが短冊にたくさんお願い事を書きました。それをミステラさんが叶えていきます。お願い事が段々エスカレートしていく、おもしろ可笑しい七夕風マジックコントでした。 

<ビジターマジシャンのコーナー>  
1)最初は、サイクロンZさん
 頭にネクタイを巻いた酔っ払いおじさんが登場し、音楽と楽しいナレーションでテンポ良く話が進んで行きます。意味不明でしたが、メチャクチャのところがまた面白く、会場からはたくさんの笑い声が聞こえていました。
2)二人目はシックな黒のスーツでケン正木さんが登場。
 会場から可愛らしい女の子に手伝ってもらって、3本の同じ長さのロープをバラバラの長さにしたり、結び目を取ったり、最後は1本のロープにもどすなど、お手伝いの女の子との会話はなかなか楽しかったですね。
3)三人目は、渚晴彦さんの登場。
 今日発売のプリあらマガジンに掲載した「オリジナルファンカード」3つについて細かく丁寧に実演しながら解説をしてくださいました。
 こちらはなんと本邦初公開ということで、カードに対する渚さんの想いや細かい配慮、テクニックのお話も聞くことができました。きっと多くのマジシャンの方の参考になったのではないでしょうか! 


<魔人タジマーのコーナー>
 白いロングコスチュームで、すらっとした魔人タジマーさんが登場。今回は弟子のわか葉さんが一緒では無く、単独での演技とのこと。「今日は私も短冊に願いを書いてきました」と笑いをとり、それを引いてもらって、皆さんの希望のマジックをやってみましょう、と始まりました。会場の人に短冊を引いてもらい、それを読んでもらっていましたが、結局「自分で読みます」と言って、勝手に「最強のメンタルマジックが見てみたい」ですねと、いつものタジマジックさんワールドへ(笑)今日のマジックも超不思議でした。
<メインゲストのコーナー>
 メインゲストは、東京銀座でマジックバーを経営している都々さんです。今日は日曜日でお店が休みなので、お店のスタッフの方も応援に駆け付けてくれているとのことでした。
 お店の様子やテレビでの演技の場面等が素晴らしい映像で流れ、いよいよスタート。ステッキから鳩が出てきたり、口からなが〜いストローが立て続けに出てきたり、タマゴが出てきたかと思えば、赤いスカーフが出てきて、さらには、また鳩が出てきたかと思えば、またまたなが〜いストローが口から出てくる。とてもテンポの良い演技であっという間に時間は過ぎて行きます。
 赤いジャケットを脱ぎ捨てて会場も明るくなると、折り畳んだ新聞紙に水を入れて広げてみたら、ペラペラの新聞紙で水の隠れている部分は全く見つからない素晴らしいマジック。
 さて、ここからはちょっと驚きの連続でした。透明の大きなウォーターボトルを持ち出し、まずはお客さんに穴がないか、太鼓のようにポンポン叩いて確認してもらいます。その中にピンクのスカーフを入れるのですが、このピンクのスカーフが踊り出す。  


 会場の前列から後ろのほうまで、お客様の目の前で、透明なボトルに入っているピンクのスカーフが踊っているのだから不思議で仕方がない。最後は檀上で、ボトルから最初に入っていた箱に自分からスカーフが飛んで帰って行ってしまった。
 なぜだ?どうすればそうなるんだ?・・・いくら考えても答えは見つからない。凄いものを見てしまったので、ここで終わりかと思っていたら、また口からなが〜いストローが出て来て、ショウは後半戦へ突入となって行きました。
 魅了されたマジックの後は、楽しいトークショウの始まりです。軽快な会話がポンポンと続き、おうちで飼っているフクロウのあくびちゃんのイリュージョンを行ってくれました。  

 最後は、会場の方から千円札を借りて、ナンバーを控え、端っこを長方形に切り取ってしまうというマジックでした。案内書に「都々's バーは大人のディズニーランド」と紹介されてありましたが、まさしく楽しいエンターテイメントのひと時でした。
<荒木会長のコーナー>
 初めは、ミステラさんのレクチャーと会長による手直しコーナーとのことで、舞台には、紙テープとステッキ、ペットボトル、紙コップが置いてありました。
 まずはステッキの先に紙テープを付けて、新体操のように華やかに巻き取ります。次にペットボトルのコーラを飲んだ後、紙テープの中から「ニンニク」が出てくるというマッジックでしたが、なぜここで「ニンニク」が出てくるのか意味不明。
 会長からもすぐに指摘があり、ニンニクとこれらのものとをどう関連づけるかが課題で、オチもあると面白くなるだろうとの解説でした。
 いよいよ荒木会長のマジックです。今日もやったことの無いものをここで初めて演じるんだそうです。初めて&二度とやらない&人がやらない・・・ということを十何年も続けているなんて、これは本当に凄いことだと思います。
 今日は、めったに見ることのできないロープマジックです。穴の開いた箱に2本のロープを通し、さらに穴の空いた黒い布にもロープを通し、さらにリングを4つロープに通すという、かなり頑丈にくくられた箱が、なんと抜きとられてしまうというマジック。
 設定は、大事な機密書類の入った箱をロープで括って、一晩、客席から登場してもらった二人の女の子にロープを持って守ってもらうというストーリーでしたが、プリあら会長は実はスパイだったので、あっさり抜き取られてしまうという展開でした。
 一番びっくりしたのが、おばあさんの首飾りをやるかと思ったら、やらない。なぜこれが出来るのか不思議でたまらないマジックでした。何よりも、この類のマジックを得意とされるマジシャンのケン正木さんが、終演後に会長席に駆けつけ大絶賛していたのが印象的でした!!
 今日もすっかり不思議ワールドに浸った楽しいひと時が、あっという間に過ぎていきました。いつも楽しい機会を頂きまして、ありがとうございます。

6月14日(日)

村山 崇

 今日は、ケン正木さん一門がメインゲストのスペシャル例会!開演前から多くのマジックファンが詰めかけ、会場は大賑わい!プリあらグッズコーナーをはじめ、会場のあちこちに出来た人の輪が、今や遅しと開演を待ちわびます。

 バスツアーの告知に続き、タイマロさんによるプリあらグッズの実演、そしてiColor’sメンバー7人による若々しい歌とダンスの披露で会場のテンションは大いに盛り上がります。
 19時30分、照明が暗転し、オープニング曲「星に願いを」が流れます。いよいよ今宵の例会「本編」の始まりです。
 涼やかな水のせせらぎを背に、ミステラさんとぺるちゃんが、蛍狩りを楽しむカップルに扮し、仲睦まじく登場します。二人で奏でる光のマジックが、夜の帳のロマンチックなひと時を、ムードたっぷりに演出します。
 クライマックスでは、光輝くハートが出現し、ほのぼのとした空気に包まれます。美しくもはかない青春の日々、そんな郷愁に浸らせてくれる「真夏の夜の夢」…。とてもとても美しいマジックでした。
 さて、改めてミステラさんとぺるちゃんが、「司会」「アシスタント」として挨拶しますが、直後にぺるちゃんから衝撃の告白がなされました。
「実は私、先週、結婚しました!」(ぺる)
「え〜」(観客)
 そして「おめでとう!」の拍手の嵐!のっけから嬉しいサプライズが飛び出しました!正に「想定外」プリあらは本当に何が起こるか分かりません!  最初のコーナーは、チャレンジマッチ。「ぺる手品教室」の生徒でもある「藤沼光孝」さんと、プリあら常連の「リオ広沢」さんとの対決です。
 ぺるちゃんが「藤沼さんはマニュピレーションが得意なのに、何故か私の手品教室に通っています」と紹介すると、ミステラさんがすかさず「発表会を見に来て、何だかとても楽しそうだったので入会したそうです」と相の手を入れます。
 師匠以上?の腕を持つ弟子を抱えて困惑する仕草を見せる「ぺるちゃん」さすが「笑い」を誘うツボを心得ています。楽しさ満載の「ぺる手品教室」の入会者はまだまだ増えそうです!
 さて、会場がイイ感じで和んだところで、音楽に乗って藤沼さんが登場します。その威風堂々たる「出で立ち」と、落ち着いた「立ち居振る舞い」は、どこか「昭和の時代」の正統派マジシャンの面影を感じさせます。難易度の高い技を次々と繰り出し会場を魅了する様は、正に「ぺる手品教室」の最終秘密兵器!師匠以上に安心して見ていられる安定感抜群の名演技!
 続いて登場したのは、例会ではすっかりお馴染みの「リオ広沢」さん。得意の和妻で勝負です。今日の演目は、『花島皆子』先生の持ちネタから。最初は難色を示していた花島先生も、好物の明太子を差し入れるや快諾の返事をいただけたとか…。今日のチャレンジマッチにかける広沢さんの意気込みがひしひしと伝わり、期待は大いに高まります。

 和楽が流れる中、「待ってました!」のかけ声に後押しされ、色鮮やかな和装に身を包んだリオ広沢さんが貫禄十分に登場します。
 ここからは、懐から取り出した一枚の「和紙」が織りなす「七変化」の連続で会場を唸らせます。変化、消失、移動、復活といったマジックの主要現象が、「起承転結」の物語のように淀みなく展開していきます。
 シンプルな素材と「無駄のない手順構成」が際立ち、「和妻」の奥深さと魅力を如何なく発揮した好演技でした。惜しみない拍手が、熱演を讃えます。
 さて、「和洋対決」の結末やいかに?チャレンジマッチの結果発表は後ほどです。  
  続いては、魔人タジマーさんのコーナーです。今日も弟子のわか葉さんと共に見事なメンタルマジックを披露してくれました。お客様が自由に選んだトランプと、自由に思い浮かべた動物の名前が、奇想天外な形で融合し、摩訶不思議な形で予言が的中します。思わず引き込まれるストーリー仕立ての演出も楽しく、本物の超能力を重くならずに、サラリと見せるあたりがタジマジックさんならではで、回を重ねるごとにメンタリストとして、独自の境地が開かれていくようです。今日もその進化の過程を、しっかりと目に焼き付けることができました。
 さて、ここからは、ケン正木さん一門による華麗なショーの始まりです。ケン正木さん、ナッツ淳さん、太田ひろしさんの妙技が間近に見られるとあって、老若男女たくさんの観客が詰めかけています。
 そんな熱い視線が集中する中、まずはトップバッターの「ケン正木」さんが軽快な音楽とともに元気一杯に飛び出すと、会場からは割れんばかりの拍手が沸き起こります。
 そして間髪入れず、いきなりシンブル、コイン、ミリオンカードとスライハンドの連続技!息をもつかせぬスピードで手馴れた手順を自信満々に演じていきます。
 トップギアで突っ走る「ケンさん」に煽られ、観客のテンションもいきなりMAX!一体化した会場の熱気に押されて、ケンさんの演技は益々冴え渡ります。絶好調男、健在です!フィニッシュの燃え盛るダンシングケーン…。ワイルド過ぎます!
 続いて登場したのは「ナッツ淳」さん。普段はサングラスのリーゼントマジシャンでお馴染みですが、今日は「恵比寿様」のような衣装に、満面の笑みを湛えての登場です。
 のんびりと舞台から客席に降り立つ手には「釣竿」ひとつ。演ずるは、江戸の風情がよみがえる「金魚釣り」客席から釣り上げた本物の金魚。グラスの中で涼やかに泳ぐ姿に、観客の顔もほころびます。
 クライマックスでは、水を満たした透明のボールに、一瞬にして何十匹もの金魚が出現して大喝采!贅沢な「夏の風物詩」を存分に満喫させていただきました。
  ここで再び、「ケン正木」さんの登場です。演ずるは、今やケンさんの代名詞ともなった「カラオケ・マジック」待ってました!まずは、♪飛んで飛んで飛んで〜回って回って回って回る〜♪の「夢想花」に合わせてギターが飛び回り、続いて、森進一さんの名曲「花と蝶」から繰り出される爆笑アイテムの数々。何回見ても「抱腹絶倒」です。  

 可笑しさと不思議さが融合したカラオケマジック。汲めども尽きぬ数多(あまた)の才能が羨ましい、恨めしい〜。
 そして「才能」という点で忘れてならないのが、プリあら会員の山田工房こと山田秀樹さん!今回のカラオケマジックのために、Only Oneの貴重な道具を丹精込めて多数作っていただきました。この連帯こそが「プリあら」の持ち味、自慢のタネ! 仲間同士、みんなを楽しませるために自発的に協力し合う絆の強さはピカイチです。この一体感がたまりません!


 次は、お待ちかね「太田ひろし」さんの登場です。太田さんは北海道札幌市在住のプロマジシャン。今日は、この例会のためだけに、はるばる東京・梅ヶ丘に来ていただきました。
 その演技は、ケーンからの鳩出しに始まり、超不思議な新聞の復活、テンポよく展開する5本リングなどなど、工夫を凝らした王道マジックが続きます。ラストはどこからともなく湧き出た「マンモスフラッグ」が所狭しと乱舞して、会場を圧倒、大いに盛り上げます。お見事でした!
 その余韻も冷めやらぬままに、舞台は「男祭り」さながらの力強い和太鼓が鳴り響くや、着物姿の「ケンさん」が勇壮に登場します。
 ここからは次々と繰り出される、色彩鮮やかな「傘傘傘傘傘傘傘」の嵐!スピード、量、大きさともに前代未聞の迫力で「和傘」のプロダクションが連続します。その迫真の演技たるや、とても筆舌に尽くせません!
 また、演技の途中に「ひょっとこ」のお面を被ったコミカルな動きを取り入れるなど、「連続」の中にも心憎いほどの「変化」とアクセントを散りばめ、決して観客を飽きさせません。どうぞ、その雰囲気は「写真」にてご堪能下さい!
 以上、怒濤のように駆け抜けた「ケン正木」渾身のステージでした!  
 さて、ここからは荒木一郎会長のコーナーです。まずは、「和洋対決」となったチャレンジマッチの結果発表から。結果は「72対19」で藤沼光孝さんの勝利となりました。藤沼さんは次なるステージへと進みます。おめでとうございます。広沢さん、敗者復活がんばって下さい!
 続いて、ミステラさんによるレクチャー・コーナー。今日は、ペットボトル、50円コイン、パチンコ玉を使った貫通マジックの実演・解説です。
 一見、改良の余地など見当たらないほどに熟成され尽くした「超古典マジック」なのですが、会長からは思いもかけないアドバイスが!いつもの事ながら、会長のマジックに対する造詣の深さには驚かされるばかりです。
 そして最後は、待ちかね。会長マジックのコーナーです。たった一度きり。その日の「例会」のためだけに、毎回、独創的なマジックを創作し、実演し続けてくれています。
 後にも先にも再演は一切なく、今、この場に居合わせた者だけがその奇跡の瞬間の目撃者となれる、マジックファン垂涎の贅沢極まりないコーナーです。
 今日も、「選ばれた一枚のカードを当てる」という超シンプルな現象を、「密室ミステリー」よろしく、超不可能な条件設定下で、ハラハラドキドキにストーリーを展開させていきます。
 タジマジックさん、ぺるちゃん、ミステラさんなどプロマジシャンでさえ、その解決の糸口を見い出せず、心配そうに推移を見守ります。その表情からも、このマジックの困難性が見て取れて、会場の緊張感はいやがおうにも高まります。
 そしてこの「絶対にあり得ない!」シチュエーション下で、遂に会長は一枚のカードの名をコールします!
 そこには驚愕の結末が! 会場からは驚嘆のため息と賞賛の拍手が沸き起こり、奇跡の瞬間を目にすることが出来た感動と余韻が心地よく会場を押し包みます。
 今日も私達のために、こんなにも不思議なマジックを考え、演じて下さった会長に心から感謝いたします。本当に有り難うございました。
 最後に、ケン正木さん、ナッツ淳さん、太田ひろしさんが再び舞台に登場し客席からは惜しみない拍手が送られます。
 かくして今宵も、至福の時間に満たされたひとときを、素晴らしい仲間たちと共有することができました。出演者の皆様、スタッフの皆様、本当に有難うございました。感謝、感謝です。

5月26日(火)

樋口哲弥

 5時15分に、梅ヶ丘パークホール到着。今日は例会で使うステージや機材の搬入から参加しました。スタッフに男性が少なかったので重い荷物を率先して運ぶことに。会場づくりをしながら、久しぶりに会った方たちとのおしゃべりも楽しいひとときです。
 初めて開場前のミーティングに参加しましたが、これから始まるんだっていうワクワク感と緊張感、そしてミステラさんの気合い入れでみんなと一体になれた感じがして嬉しかったです。
 今日は、僕がプリあら日記を書くことになったので、「プリあら日記隊員」の特典として、好きな席に座れるので、最前列で見ることにしました。
 最前列は初参加の方が多く、やはりお隣の方が初めての方で入会金や会費のことを尋ねられました。プリあらは、超お得なので、ぜひ入会してほしいですね。
 まずは、タイマロさんのグッズ紹介のコーナーから。
 一つ目はマジックグッズというよりも科学実験的なオモチャで、棒を近づけると銀色のひも状のものが形を変えて浮かぶという、、、。たぶん静電気か?二つ目は、ダブパンを開けるとお手玉がたくさんあふれ出しました。すごい迫力で驚きました。
 ミステラさんの登場で、いよいよ開演です!!ミステラさんが取り出した1万円札、畳んで広げると千円札に変わってしまいました。減った9千円はどこに行ったのでしょう?札入れを開くと千円札が1枚だけ入っていて、よくみると旧千円というオチ。笑えました。
 アシスタントの南海子さんもかわいい衣装で登場。ミステラさんとの息の合った司会も楽しいです。

 チャレンジマッチのコーナー。ミサさん vs 前田将太さん。不思議な雰囲気のミサさんは、おしゃべりしながらのカードマジックを2つ。雰囲気だけじゃなく現象も、とても不思議。
 大学生の前田将太さんは、羽ペンとカードのマニュピレーション。指先からきれいな羽ペンとインク瓶が次々と現われ、ミリオンカードと組み合わせての演技はとてもきれいでした。鳩も出てきてビックリしました。

 タジマジックさんの魔人タジマーのコーナーは、わか葉さんのスリーカードモンテ、タジマジックさんはメンタルマジックを連発で見せてくれました。
 お客さんの好きな動物がカードの裏に書かれているマジックは絶対にサクラを使っていると思ってたけど、今日は隣の方が犬、僕がカメって言って、その通りカードに書いてあったので驚きました〜!


 今宵のメインマジシャンのコーナーは「マジック3人娘による華やかなマジックショー」です。
 メンバーは、もとレースクィーンの浅倉ちほさんと、もとイルカショーの司会でダンサーの眠都ちゃん、そして、プリあらではミステラさんと司会もされている、もとシンガースノーボーダーで探偵:ぺるちゃんの3人と友情出演のまさおさんです。
 浅倉ちほさんのマニュピレーション、セクシーな和装でのシンブルは、ちほさんの表情も豊かで、テクニックもたしかで、思わず見とれてしまいました。
 忍者姿で忍者の使う飛び道具「戦輪」を探しながら登場したまさおさん。客席におりて、コインマジックをしながら探し当てたのはリング!そのリングで素晴らしいリンキングリングの演技を見せてくれました。
 眠都ちゃんとぺるちゃんのコントマジック「今日の料理」は笑えました。お笑いのセンスもいい二人のおとぼけぶり、最高でした。
  ぺるちゃんといえば、僕の中では、荒木会長プロデュースの「ぺるライブ」の印象が強烈に残っています。芝居とマジックとダンスを融合したショーは、ものすごい人気でした。また、やってほしいです。
 そして、今回、圧巻だったのが光のマジック!!眠都ちゃんの動きがダンサーらしくてきれいで、その眠都ちゃんの手からいろんな色の光があふれ出し、それが、ちほさんの持つ花に移動したり、また眠都ちゃんの手に戻ったりと、まるでディズニーランドのイルミネーションショーを見てるように、とても幻想的で綺麗でした。
 衣装にまでイルミネーションがついて、タイトル通りの華やかさ満載でした。クライマックスのドレスチェンジで、フィナーレ。いろんな種類のマジックが見れて、大満足です。
 最後は、会長のコーナー。まずは、チャレンジマッチの結果発表。
  観客全員の投票の結果、前田将太さんが勝ちました。ミサさんには敗者復活戦がありま〜す。頑張ってください!(^^)!
 ミステラさんのレクチャー。縦半分に折った一万円札で、割り箸を真っ二つに折るマジックをレクチャーしてくれました。椅子の背もたれに立てかけた割り箸にむかって気合いもろとも一万円札を振り下ろすと、みごとに割り箸が真っ二つに折れました。方法は簡単ですが、気合いをかけないと出来ないくらい痛いそうです。
 会長がもっと面白くやる方法を教えてくれました。突き出した人差し指2本の上に割り箸をのせてもらい、お札ではなくて割り箸の袋を細く裂いて(割り箸の袋がなかったのでティッシュで代用)、「これが、絡み付くんだ」なんて言いながら、何気なくそれを振り下ろすと、いとも簡単に割り箸が真っ二つに。会場からは「ウォーー」驚きの声。レクチャーしてくれたミステラさんも思わず「えーー!!」と驚きの声。すごすぎる!!
 さて、会長マジックは、3人のお客さんがステージにあがります。それぞれが犯人か目撃者になりますが、誰が犯人で誰が目撃者になるのかは、3人以外誰にもわかりません。また、テーブルには、種も仕掛けもない3つの箱が用意されており、そのうちのどれか一つに、こっそりと会長にはわからないように宝石を入れてしまいます。
 会長のマジックに使われる道具はいつも綺麗で、今回も宝石を入れる箱は、はるちゃんが作った特製の箱で、宝石も大きくてキラキラ輝いてとても綺麗でした。最近は会長マジックで会長がどんな道具を使うのかを見るのが僕の楽しみになってます。
 なんと、今日は会長が「刑事コロンダ」になって、たった2回の質問だけで、誰が目撃者で誰が犯人か、そして宝石がどの箱に入っているかまでを当ててしまうということ!!
 まずは、宝石から。観客全員がドキドキする瞬間です。会長が指定した一つの箱のふたを開けると、中から宝石が!!みんなから「えーー!」と驚きの声が。続いて、誰が犯人で誰が目撃者かもピタリと当ててしまいました。どうしてあれだけの質問で、すべてわかってしまうのか。やっぱり、不思議ですね〜!
 今日は、搬入から参加したのですが、作業の疲れやお腹のすいたのも忘れるほどの楽しい時間を過ごすことができました(笑)また、お手伝いできるときは早い時間から参加させて頂きますので、よろしくお願いします。
 

5月11日(月)

中尾由凪

 (中尾由凪ちゃんは、荒木会長プロデュースの高校生からなるパフォーマンスユニット「iColor's」のメンバーで、ダンスとマジックを担当している、ビューティー16才です☆編集注)

 iColor'sのユナです。初めてプリあらに遊びに行ったとき、次々に不思議な事が起こりびっくりしたのと、すごく面白くて楽しかったのを、今でも覚えています。そのときからマジックに興味を持ち始めました。約1年前ぐらいに、先生に「やってみたらどうか?」と言われたのをきっかけにマジックをやり始めました。なんと山田さんに教えていただけることになり今もすごくお世話になってます。
 さて、今日のプリあらは、いつものようにタイマロさんのプリあらグッズ紹介のコーナーから始まりました。
 いよいよ開演。司会のミステラさんとぺるちゃんのオープニングマジックです。容器からスカーフが出てきて、それを消したり今度はステッキになったりとビックリするマジックでした。

 チャレンジマッチはマヒロさんvsアマノさん。マヒロさんはファンカードをやったり鳩がでてきたり、ファンカードは今日のメインゲスト渚晴彦さんの手順で直接習ったそうです。アマノさんはトランプのマジックで雰囲気が面白かったです。

 ビジターマジシャンのコーナー、今日は2組。1組目は、タジマジックLIVEに出演されるお笑い芸人、とかげベイベーさんです。漫才を見せてくれるだけかと思いきや、なんとマジックを披露してくれると…マサキさんがしょっぴーさんのお腹に、かめはめ波を打って、それをお腹の中で動かす。びっくりすることに、しょっぴーさんのお腹がグルグルと!すごく気持ち悪かったです(笑)漫才の方は初めて観ましたが面白かったです。


 2組目はケン正木さん。毎回すごいマジックを見せてくれます。今日はケンさんも、かめはめ波を打つそうです(笑)かめはめ波を打ったと同時にカードから炎が上がってお客さんが選んだカードだけが燃えているマジックです。マジックもすごかったですが、火がでて迫力があって良かったです。
 魔人タジマー&わか葉さんのコーナー。何枚もある動物のカードの中からお客さんに選んでもらって、そのカードの裏に書いてある名前を先に予言して当てるというマジックです。
  予言されていた名前は「ぷりん」お客さんが選んだのは「たろう」でした。外れたと思いきや、それを10秒で変えますと、わか葉さんが「ぷりんをえらぶ!」と書かれた新聞を破りはじめました。10秒で新聞が復活して「たろうをえらぶ!」に変わりました!マジックはシンプルでしたが内容が面白かったです。
 次はいよいよ今日のメインゲスト、渚晴彦さんの登場です。渚晴彦さんは日本奇術協会の会長であり、たくさんのプロマジシャンを育てているすごい方です。初めて観させて頂くので楽しみです。
 オープニングマジックは鳩出し、ファンカード。鳩が綺麗にたくさんでてきて数えてみるとなんと7羽も。1羽1羽出るたびにお客さんからたくさん拍手が送られていました。ファンカードは手つきが滑らかで見とれてしまいました。
 次はそのままファンカードを使っておしゃべりマジック。ファンカードの楽しみ方を教えてくださいました。6枚カードは、6枚の中から1枚または2枚取って捨てても、また6枚に戻ってしまうというマジックです。何回やっててもすごく不思議でした。

 次は4月から渚晴彦さんのお弟子さんになられた、月館 圭(つきだて けい)さんが四つ球を披露してくれました。3、4回のレッスンだけとは思えないほど表情豊かで綺麗でびっくりしました。
 渚晴彦さんが、ふたたび登場し、次はお札を使ったマジックです。破く、燃す、消すの3つを使い最後はお札が復活。お札が復活した時は、会場が一気にほっとし、大拍手でした。ラストマジックは最初に出した鳩を消すマジックです。7羽もいた鳩が一気に消え会場は大盛況でした。

 会長コーナーは、チャレンジマッチの結果発表、タジマジックLIVEの告知、ミステラさんのレクチャー、そして最後に荒木会長のマジックがあります。
 チャレンジマッチは48対28でマヒロさんが勝ち上がりました。おめでとうございます。
 ミステラさんのレクチャーは4枚のコインを使って1枚をポケットにしまったはずなのにまた4枚に戻って最後はコインが消えてしまうというマジックです。今日のメインゲスト渚晴彦さんの6枚カードど同じ現象です。ネタバラシでは、5枚のコインを使ってしまったふりをして持っていたりということでした。先生のアドバイスも為になりました。
 去年延期されたタジマジックLIVEですが、7月10.11.12日の5公演で開催することが決定しました。豪華キャストが大集合で、タジマジックさんとプリあらに馴染みの深い友人マジシャンが、総勢20名以上、出演してくださいます。さらに、パッションローズ、iColor's、i.C.Cと約40名近いダンサーとのコラボもあります。不思議あり、笑いあり、涙あり、感動あり、見なきゃ損です!今回はゲストも多く400円の値上げになりましたが、なんと前回のチケットを持っている方はそのままの金額で入場できます。日にちのお取り替えも可能です。私もiColor'sとして出させて頂きます。是非観に来てください!
 会長コーナーは、毎回初めてのマジックをやっていて、しかもやるのは1回きり!見逃せません。今日は3人のお客さんに手伝ってもらいます。3冊の分厚い本を1人1冊選んでもらい、1人ずつ好きな所のページ数を言い3つのページ数をぐちゃぐちゃにして、最終的に出たページ数の1番上に書かれている言葉を当てるマジックです。
 選ばれたページは一冊の本の904ページ。ページの1番上には「ルノワール」と書かれています。先生は当てると言い、会場からは「え〜」と、当たらないだろうと言う声が上がります。
 難しいと先生が言いながらも、「ルノワール!」と答え、会場中が「なんで!」とびっくり。先生のマジックは本当に不思議すぎて毎回びっくりします。
 先生からはマジックだけでなく、たくさんの面でお世話になっています。もらう側ではなくて与えられる側になるなど、色んな話しをして下さいます。私もマジックやダンスで人を笑顔に出来るようになりたいです。
 iColor'sで、マジック担当をさせてもらっている私ですが、例会は毎回本当に勉強になります。ぜひチャレンジマッチにも挑戦してみたいです。最近は、例会のプロジェクターも少しやっていて、また違った視点で観れて勉強になります。この環境を大事にしてもっと頑張っていきたいです。今回日記を書かせて頂きありがとうございました。

4月30日(木)

佐原有紀

 オープニングマジックのミステラさんは黒のスーツにワインレッドのネクタイというシックないでたちで登場。コインを使ったマニピュレーションは、見事なテクニックとルーティンで素晴らしい幕開けです。MCパートナーには南海子さん。久しぶりのコンビですが、このお二人の司会もテンポが良く息があっていて軽快です。

【チャレンジマッチ】
 先発は、チャップリンの無声映画を彷彿とさせる、ちゃ〜りーさんのパフォーマンス。パントマイムと風船のマジックを組み合わせたシンプルな演目ですが、その雰囲気になにか惹かれた方もいたことでしょう。
 後発は、ちゃ〜りーさんとは打って変って純和風な和妻の演目「傘だし」を演じられた酒井義幸さん。マフィア映画に出てきそうな、ちょっと強面な方ですが、演技が決まったときの顔は本日一番のスマイルでした。

【ビジターマジシャンのコーナー】
 お二人のマジシャンが登場。まずはミュージカル「シカゴ」のテーマにのせて、ぺるさんがシンブルのアクト。髪型と個性的な衣裳がユニーク!
 ケン正木さんは、古くからあるという三つのキューブと筒を使ったマジックを見せてくださいました。キューブの入れ替わりが行われた後の意外なクライマックスに思わず「おぉ〜」という声となるほどの頷き。こういう古き良きマジックは普段なかなか目にすることもできないから貴重ですね。

【魔人タジマーのコーナー】
 緑茶とコーヒーがそれぞれ入った袋を示し、緑茶の袋をお客さんに持っていてもらい、コーヒーの方はわか葉さんが持ちます。そして「もしこのマジックが成功したらこれを飲みます」とタジマさんが、ミネラルウォーターをグラスに注ぎ中央に筒をかぶせて置いておきます。
 わか葉さんがミステラさんばりの掛け声をかけると、緑茶とコーヒーが入れかわったとのこと。「うん、確かに入れ替わってます」とわか葉さん。しかしお客さんには確認させません。あやしい!もう一度、掛け声をかけると元に戻る…と、ここまではお決まりのギャグ。
 改めて掛け声をかけ、袋の中から取り出してみると確かに緑茶とコーヒーの缶が入れ替わりました。そして、冒頭で中央に置いておいたグラスの水は「コーヒー!」「緑茶!」という掛け声が混ざり、いつのまにか紅茶に変化してしまったのです。
 メインゲストには、テレビにも数多く出演されている、からくりどーるさんが登場です。「インチキで〜す!」「デブで〜す!」と独特なキャラでステージは一瞬で、からくりワールドに染められます。そのキャラクターによって、他人からはギャグマジシャンと言われることがあるそうですが、じつは普段、ギャグマジックと言うのは演じられないとのことです。
 たしかにステージやテレビで観るからくりどーるさんのマジックは実に不思議で、オリジナリティ溢れる作品を数多く発表されておられます。クリエーターとしても高く評価されておられる方ですが、本日はあえて、ギャグマジックを中心にショーが展開されました。
 四枚のカードを使った予言や、タバコの銘柄を当てる変わったマジック、語呂合わせのオチがついたスプーン曲げ、おしゃぶりを使って赤ちゃんの気持ちになれるモンテなど、次から次に繰り広げられるギャグマジックの数々に会場は寸分と間を空けることなく爆笑の連続。
 ご本人いわく「ギャグマジシャンではないけれど、わたしの存在自体がギャグ」と言う、からくりどーるさんのギャグマジックショーは、まさに笑いに溺れる抱腹絶頂のステージ!
 しかしながら、こうした笑いを主体としたマジックの中にも、つくり込まれた面白いアイディアがふんだんに盛り込まれていることに気づかされます。そうした発想やエッセンスの数々が、からくりどーるさんのオリジナルで不思議なマジックの方にも共通していくのでしょうね。

 中盤には、お弟子さんで「からくりどーるワールドマジック一座」のメンバー・シエルさんのパフォーマンスも。ロープマジックとヘアゴムを使ったお客さんとの掛け合いもシエルさんの天然キャラ炸裂で、こちらもまた、からくりどーるワールドの脇道に迷い込んでしまったかのような個性満載でした。
 ショーも佳境になると摩訶不思議なマジックへと軌道が変わっていきます。缶コーラの中にコインが貫通するネタ。ラストに演じられたカードマジックは、からくりどーるさんのまさに本域といった感じでさすがでした。いままでの爆笑の渦を最後にぎゅっと締めてくれました。

【荒木会長のコーナー】
 冒頭の【チャレンジマッチ】の結果、和妻を演じられた酒井義幸さんが勝ち上がりました〜。おめでとうございます。
 続いて、ミステラさんのレクチャーコーナー。名刺サイズほどの白紙にサインをさせ、お客さんに持っていてもらいます。おまじないをかけると確かに今サインしたばかりの白紙にメッセージが現れるというマジックです。いろいろと応用の効きそうな小ネタで、私もこの原理を用いたものが百円ショップの手品コーナーで売っているのを見たことがあります。
 会長によると実はこれは「Out to Lunch」という古典マジックとして売り出されたもので、一見シンプルに思えるこの原理を使ってあらゆる本格的で不思議なマジックにも発展できるのだということです。「これをレクチャーしちゃうのは勿体ないよ」と嘆いておられましたが、「今度、Out to Lunchを使ってマジック考えてみようかな」とのことで、またどんな傑作が生まれるのか楽しみですね。
 そして今宵の会長マジックでは、三名のお客さんがステージに招かれ、食べ物をテーマにしたメンタルが演じられました。
  まず、会長が後ろを向いている間に観客は「葉山牛ステーキ」「ハンバーグ」「カレーライス」と描かれた三種類のカードの中から好きなメインディッシュを選び出します。このカードは手づくりで全く仕掛けなどありません。
 次にそのメインディッシュに最高にマッチするデザートをガイドしてくれるメニューを頼りに、「プチケーキセット」「アイスクリーム」「イギリス風レモンパイ」など数あるカードの中から一つ選びだします。種々さまざまな中からカードが選び出され、これでコース料理が完成するわけです。
 観客はそれらのカードを裏向きに持ち、会長が振り返ります。サイコロを取り出し、右の観客から振ってもらいます。その出た目の数字がお客さんの選んだ食べ物を暗示しているということだそうですが、振りだされた数字は「4」です。「4はカレーライス!」と透視し、カードを開けると確かにカレーライスのカード。残りの二人も同じようにメインディッシュを当てると、最後にはデザートまでパーフェクトに的中させるのです!
 まったく当たる訳のない状況で、パーフェクトに当ててしまったのです。最後のご挨拶で舞台に上がられた、からくりどーるさんも「4がカレーなんですね〜〜!!勉強になりました〜、ホントに不思議ですよね」と感想を述べていらっしゃいました。会場中が大興奮!!ケン正木さんも、会が終わったあと、会長の席にとんで行って不思議さをまくしたてていらっしゃいました。
 驚愕の余韻に浸りながら、この日のプリあらもこれにて閉幕です。初夏の匂いさえ感じ始めた今日この頃ですが、これからのプリあらも熱く盛り上がりそうな予感です。

4月7日(火)

飯田美玖

 (飯田美玖ちゃんは、荒木会長プロデュースの高校生からなるダンスユニットiColor'sのメンバーで、今年15才になりました☆編集注)

 初めてプリあらに遊びに行ったのはまだ小学生の頃でした。マジックはあんまり面白くないというイメージがあり、梅ヶ丘のパークホールに行ってみると大勢の人で賑わっていてびっくりしたのを今でも覚えています。
  ショーが始まると次から次へと不思議な事ばかり起こって、マジックってこんなに見てて楽しい物なんだなとそこで初めて分からせてもらいました。それから、たくさん行くようになり、今では照明までやらせてもらうようになりました。小さな事をきっかけに、ここまでの事をさせてもらって、本当にすごいなといつも思います。
  さて、今日の例会のメインゲストはムーラさんです!いつもビジターマジシャンとして出られていましたが今回はメインゲストという事で楽しみですね。
  まず始めに、iStudioバスツアーのお知らせがありました。今回は筍狩りです!普通では、経験出来ないような事が楽しめると思うので私も楽しみです。
 更に、タイマロさんと、鈴木あきさんのプリあらグッズ紹介。大きなトランプを使ったマジック。ストーリー仕立てになっていて楽しめました。

 楽しげな曲で司会のミステラさんとぺるちゃんがオープニングマジックをして登場。筒の中からシルクが出てきたり、最後は箱から桜のような物が沢山出て来ました。夜桜の様ですごく綺麗でした。
 エキシビジョンパフォーマンスのコーナーでは、まず始めにケン正木さん。湿気が入っているビンを謎の黒い袋の中に入れるとなんと驚き消えてしまいました!!
  続いては、ヨーヨーを操るヒラクさん。暗い中で光りながら回るヨーヨーが綺麗で、時間が全然感じさせられませんでした。

  魔人タジマのコーナー。いつものメンタルマジックをすると思いきや、ヒラクさんと登場の仕方が同じで、サングラスをつけヨーヨーを持って笑いを誘っていました。
 お客さんが動かした時計と、予言して動かしておいた時間が同じだった。というマジックでした。ネタバラシがあり、また笑いが起こりました。
 いよいよ、今回のメインゲストのムーラさんが登場です!ムーラさんはジャグリングやパントマイム、更に最近はマジックもしているそうです。



 ムーラさんとは、ダンスダンス・アラウンド・ザ・ワールドで共演させてもらいました。ムーラさんのパントマイムやジャグリングを初めて見た時は本当に感動しました! 中国のシーンでは演技もなさっていて、中国に本当にいるように、惹きつけられました。優しくて誰にでも気軽に話しかけて下さる人です。  
  さて、曲が始まり、オープニングでは、お客さんが笑顔になる様なパントマイムを披露されていました。
 次は「カップ&ボール」ボールがなくなったり出て来たり何回見ても不思議です。
 他にも、すごい物を見せてもらって、これだけでも十分盛り沢山な内容でしたが、かなりびっくりしたのは、普通よりはるかに大きい一輪車に乗り、大きい剣でジャグリングなどをしてお客さんの熱気もヒートアップし、お客さんへのプレゼントで最後は感動的に終わりました。
  いつもとはまた違ったムーラさんが見れたと思います。

 久しぶりにミステラさんのレクチャーコーナー。何もない箱におまじないをかけると色々な物が沢山出てくるというマジック。ネタバラシでは、物を入れた箱の中に底にフタをつけて見えないようにしておまじないをすると出てくるという事だそうです。
 ミステラさんがレクチャーをしたのでも、すごいなと思いましたが、先生がまた一工夫すると何も怪しくもならず、マジックが出来ました。
 最後に何を見ても面白い会長コーナー。やった事のないマジックを見せてくださいます。今回は、念写だそうです。先生のマジックは、プロのマジシャンが見てもタネがわからないすごいマジックだと聞きました。 私も、毎回先生のマジックを見ると不思議すぎて本当にびっくりします。
  マジックだけではなく、普段から沢山と、言い切れないほど、先生にはお世話になっています。iColor'sでお邪魔させてもらって、私達の為に色々なお話を聞かせて下さっています。自分より人の為に何かする、もらう側ではなく与えられる側になるという事も教えてもらいました。いつか、私も人を喜ばせられるような人になりたいです。
 楽しい例会もそろそろ終了。今日もすごく楽しかったです。最近、プリあらで照明をやらせてもらうようになり、私もiColor'sとして舞台に立つ事が多いのですが、自分自身が照明を経験した事によって、照明や音響で見る物も全然違う物になると分かりました。今は、間違えたりする事が多いですが、勉強して行って舞台に立っている人が輝けるように頑張りたいです。

3月22日(日)

酒井玲子

 会場が暗くなりスポットライトに照らされて、会員の山田秀樹さんとパートナーの恵美子さんが登場し、プリあらグッズをアレンジした素晴らしいマジックを披露してくれました。山田さんは、流れが奇麗で見ていて気持いいマジックをいつも見せてくださいます。
 今夜の司会は山田秀樹さんと南海子さんのお二人、楽しいトークではじまります。

 最初のコーナーは、チャレンジマッチ。まずはむっしゅ佐久間さんの登場でカードマジックをされました。「マジシャンがバラバラだとカードもバラバラなんです」と佐久間さんらしいジョーク?からスタートし、カードを南海子さんに4つの山に分けてもらい、その4組のカードにおまじないをかけるたびに不思議な事が3回起こるマジックでした。
 もう一人はジュクさん、お客さんとのマジックでした。黄色い折り紙が鶴に変化したり大きくなったり、ドラえもんの話を取り入れた楽しいマジックでした。さーどちらが勝つのか会場にボードが回り投票です。発表は後ほど日記の後半で。

 次は遊びにいらしたパフォーマーがパフォーマンスを見せてくださるビジターのコーナーです。トップはサイクロンZさん、毎回、面白いシチュエーションでマジシャンを演じてくれて、お客さんの期待感も大きい。今夜はウザいマジシャン!現象が起こるたびに、やたらウザさを強調する身体の動きやダンスに、お客さんは大笑いでした。
 2番目はブラック嶋田さんです。今日発売のプリあらマガジン15号に掲載してくださったマジック「背広を貫通する割り箸」を披露してくださいました。お客さんの上着に割り箸で完全に穴をあけてしまう、とんでもないマジックで見ていてハラハラしますが、最後は大拍手になる不思議で楽しいマジックです。知りたい方は是非マガジンを見てくださいね。

 3番目は、お忙しい中、レギュラーマジシャンのように、お時間のある限り遊びに来てくださるケン正木さんです。ケンさんは「荒木会長が考えたミミズカッターっていうのがあるんですけど、知ってますか?このカッターでロープが切れることがわかったんです」と、プリあらグッズのジグザグロープ(ミミズカッター)を、道具の持ってる価値のお話をしながら、超面白い手順で魅力的に演じてくださいました!


 次は恒例の魔人タジマーのコーナーです。アシスタントのマジシャンわか葉さんが、お客さんをランダムに選んで、その方が3つのブランドからマクドナルドのハンバーガーを選び、更にチーズバーガーを選ぶのを当てる、予言のマジックです。いつも楽しく不思議なメンタルマジックを見られるコーナーです。

 お待たせしました!いよいよメインゲストのコーナーはミステラさんと瞳ナナさんの豪華ダブルキャストです。お二人が今夜のためだけに特別に構成されたパフォーマンスをご披露していただけると言う贅沢なマジックショーの始まりです。
 音楽とともに真っ赤な衣装で瞳ナナさんが登場して、変面のマジックがはじまり、ナナさんの素顔がでた瞬間に会場は大拍手。本当に何年経っても美しく華やかで可愛く、マジックも素晴らしい!今日初めて参加された観客の女性が、瞳ナナさんのファンになりましたと言ってました。
 オープニングの演技がひと通り終わったところで司会が登場。すると、おドロおドロしい音楽とともに客席の後ろから不気味な笑い声が!松明を持った悪の大王ブラックジャマール(ミステラさん)と可愛いペットのブラックミーヤキャットの登場です。
 世界征服が目的で、まずはこの会場をのっとりに来たと言う設定。正義の魔女である瞳ナナさんと対決するらしい!ミステラさん、かなりの長セリフの後、いきなりカード当てのマジック。
 演技がはじまると、悪のジャマールのキャラクターとミステラさんの礼儀正しい性格がミックスされて、笑いが何度もおこりました!ギロチンで「やはぎさん」の腕を落とすマジックや泣いている赤ちゃんを笑わせるマジックも大受けでした。
 その後、ナナさんが松田聖子の「夏の扉」を物まねしながらのマジック、会場から沢山の手拍子がおこりました。大盛り上がりで、大歓声のなか演技を終えると、「瞳ナナ、よくもこの俺様をだましてくれたな」とブラックジャマール(ミステラさん)が怒り出します。「こうなったら貴様を暗黒金縛りにかけてやる〜〜!!」と脅かしたあと「ミュージックをお願いします」のセリフで、また会場は大爆笑!
 最後はリングイリュージョンマジックから、ミステラさんのマニピュレーションへ。戦いは架橋をむかえ、次から次へと、マジックを使ってのコメディーバトルが繰り広げられます。
 ついに戦いに幕が閉じ、正義の味方、瞳ナナさんがプリあらを守ってくださいました(笑)。悪を倒したナナさん、最後は持ち歌でのマジック、これも華やかで素敵でした。今日の為だけにユニットを組んでここまでのショーを作って頂いたことに心から感謝です。

 そして、最後のコーナーは、永久に忘れられない究極のオリジナルマジックを見せて頂ける荒木会長のコーナーです!素敵な音楽で会長が登場すると大拍手です。私はいつも会長コーナーの会長のおしゃれを見るのがとても楽しみです。会長コーナーは、マジックを見せて頂けるだけじゃなく、おしゃれの仕方や人を楽しませるホスピタリティー、人に深い印象与える話し方など、ただ楽しむだけではなく勉強したいと思って見ていると、人生を素敵にするためのチェックポイントがいくつもあります。
 まずは、チャレンジマッチの発表です。結果は67対26ジュクさんの勝ちでした。荒木会長が、何故むっしゅ佐久間さんが負けたのかを楽しく話されました。
 また、山田さんがオープニングで演じられたグラスのマジックと、ケン正木さんが見せてくださった「ミミズカッター」のマジックについての話も、勉強になりました。「本当に小さな、なんでもないようなネタをどんな風に面白く見せて行くか、今日はそれが見られましたね」と会長。
 さて、会長マジックは、マガジンが今日、発売になったお話から、前回された超不思議なiPhoneの会長手順のマジックを、今夜は、なんと私達、素人でもマガジンを読めばそのまま出来る手順で見せてくださると言う嬉しすぎる時間です!
 プリあら会員のJメンタ君が投稿してくれたのがきっかけになり、アイディアの良さを、さらに会長がプラッシュアップして素晴らしいファイブスターのマジックが生まれました。
 会場から、森さんが選ばれ、会長がiPhoneの計算機を出します。森さんが勝手に好きな数字を言い、iPhoneの計算機にその数字を入れます。そして、iPhoneをお客さんに渡して、次々とお客さん自身が、その数字に好きな数字をランダムにかけて行きます。そして、お客さんが合計を出すと、6741になりました。「これがもし予言されたたら凄いと思いませんか?」と会長が森さんに聞くと、「思います!」と答えました。
 私も早くマガジンでこのマジックをマスターしてこのセリフを誰かに言いたくてたまりません!!
 会長がテーブルの上のカードを1枚ずつ開いていくと6と7と4と1が!! もちろん会場は大拍手!あちこちからうそ〜。え〜、なんで〜〜と声が聞こえました。プロマジシャンの方達は身を乗り出してご覧になっていました。
 Jメンタ君が「自分が作ったマジックのときは正直、飲み会の席くらいなら、やれるかなって感じでした。でも荒木会長が作られたマジックだと、お客様からお金を頂ける作品化されたマジックに変わってしまうから凄いと思いました」と言ってました。
 私も早くこの脅威のマジックをマスターして銀座のアップルに行って、見せるのが目標です。iPhoneとか、iPadとか、Appleの製品でしか出来ないマジック。絶対友達になれるしアップルの製品の価値観がさらに高まりますよね。
 会も終わりに近づき、最後のご挨拶でメインゲストを努めてくださったミステラさんと瞳ナナさんが舞台に上がるとバースデーソングが流れてきました。会員の佐藤理恵さんお手製の素晴らしいバースデーケーキの登場です。
 今日がミステラさん、明日が瞳ナナさんの誕生日だそうです。こんな暖かい心遣いをするプリあらにいられる事が本当に嬉しいです。ナナさんはサプライズなお祝いに、涙ぐまれていらっしゃいました。
 今回のマジック会で私が学ばせて頂いた事がいくつかありました。小さな、何でも無いように見える物にも必ず価値があり、その事に気づける自分になる事と、その物に感謝する気持を忘れない事です。久しぶりに日記を書かせて頂きありがとうございました。

3月9日(日)

むっしゅ佐久間

 19時前に梅ヶ丘パークホールに到着すると、なんだなんだ!!!ロビーが人でいっぱい!!子供たちがいっぱいだ!!
 どうやら、動物マジシャン:バードマンさんや、手品のおじさん:サイクロンZさんが子供たちに大人気で、遠く埼玉や横須賀から駆け付けたファンが大勢あつまってるらしい!!もう入場券の取り合い!という見たことのないような光景でした。開場と同時に整理券順に、なだれ込む観客で広い会場は、あっという間に超満席です。
 マジックグッズ売り場に直行して注文していたグッズを受け取ります。新しいマジック道具を手にいれたときのワクワク感はちょっと言葉に表せない高揚感です!!マジックやってる人はみんなそうですよね(笑)
 今回は「タイニー・プランジャー」というトイレのスッポンのような形をしたマジックグッズを購入。想像以上に傑作だったので、予備に、もう一つ注文しちゃいました。ブースで、グッズを見に来ていた会員の人にも、オススメしておきましたヨ。
 さて、いよいよ開演。総合司会のミステラさんとMCアシスタントのぺるちゃんによるオープニング・マジック。この日のマジックは、世界マジックオリンピック!!カードマジック部門:女子の部、規定演技『アンビシャスカード』を披露。マジックマニアの心の底をくすぐるような、きわどいマジック。
 アンビシャス、パーム、トリプルリフト、言っちゃいけないマジック用語が、ポンポン飛び出して会場のマニアは大爆笑!!、息のあったコンビが贈る、おもしろ可笑しいパフォーマンスでした。

 続いては、エキシビジョンマジック、西多淳さんでした。ウィザードインの大会で優勝した、サンダラボッチのマジシャン。「エ????」なんと私も以前行ったことのある、お店でマジックも見せてもらったことありました。緒川シュートさんのそっくりさん(笑)フリップをつかったサイレントマジックはアイデアといい、テクニックといい、素敵でおしゃれなマジックでした。 

  ビジターマジシャンは、ジャグリングの達人、ムーラさん。パントマイムの壁は、いつ見ても素晴らしいです!!この日は、なんと「カップ&ボール」の素晴らしいテクニックを披露していただきました!!もうビックリするほどの凄さで、マジシャンとしても一流です!!
 魔人タジマーのコーナー。美しいアシスタントのわか葉さんとの絶妙なコンビで繰り広げられた数字のマジックは、もう奇跡としか言いようがなくて、全くこの人の頭の中はどうなっているんだろうと、、、こちらの脳みそがパニックを起こしそうです。

 さあ、メインコーナーです。この日は、ダブルゲスト。本日のテーマは「お笑い旋風!動物旋風!」
 最初は、サイクロンZさんの登場です。マジックCASTLE(キャッスル)のメンバーに、ぎりぎりで通ったばかりの手順をお見せしますと、笑わせるお笑いマジシャン。全部で1,500円しか、かかっていないという意表を突いたマジックを披露してくれました(笑)
 ミリオンカード、CDを使ったマニピュレーションマジックで、会場は笑いの渦に包まれました。なかなかのテクニシャン、怪しい英語が炸裂で大爆笑!!最後のカードマジックは長すぎたか!(笑)
 続いては、バードマンさんの登場。名前のごとく鳩が次々と出現。よく訓練された鳩が、見事にバードマンさんの手に戻ってくる見事な技。次から次に鳩をだし、一体何羽出したのだろう。子供たちは大喜びで大喝采!!

 この大量に出した鳩がなんと美女と入れ替わって、その美女と一緒に大掛かりなイリュージョンマジックへと発展。先ほどの美女が箱に入ってバラバラに。
 それだけでなく、なんと会場のお客さんを使っての浮遊マジック。アシスタントの美女が浮くのではなく、出てきたお客さんが浮いてしまうとは。この会場でイリュージョンが見られるなんて、なんと贅沢。真っ白なオオムの出現に観客騒然。
 そしてそして、、、お待ちかね!なんと大蛇の出現で悲鳴〜〜〜〜〜〜〜!!!最後はあり得ない大量のタバコを食べてしまった!!これには隣にいたお客様が「あんなに食べたら死んじゃう!」と驚いていました!
 まさに「抱腹絶倒、サイクロンZさん、動物がいっぱいバードマンさん」でした。

 最後は、会長コーナー。時間がおしてしまい、ミステラさんのお土産マジックは残念ながら中止(涙)
 会長マジックは、初めてで最後という一回しかやらない、他では誰もやっていないマジックを披露してくれました!!
 今回も摩訶不思議!! 1から16の数字を思い浮かべてもらい、それを会長に見えないように封筒の表面に書いて貰います。封筒の中にその数字が予言されてるのかなと思いきや、おもむろに新聞をだし、半分また半分と破いていきます。まったくこの後どう展開するかが読めず、会場全体がどうなるかドキドキ度がマックス状態に。適当に破いた新聞、お客さんが封筒に書いた番号を示し、その枚数目の新聞の文字を見ると、、なんと、その文字が封筒から予言として出てきてしまう!!「東北の豊かな未来のためにお客さまとともに」不思議とともに、感動!!あり得ない見事な予言!!一体どうなってるんだろう!!会場全体が「???????????????はてなマーク」で埋め尽くされていました。超満員にふくれあがった会場の観客全員が大満足のプリあらマジックショーでした!!
 最後に、サイクロンZさんとバードマンさんがステージにあがって、ご挨拶。去年の10月に延期になった「タジマジックライブ」が、7月10日、11日、12日に公演することが決定したそうです。そこに、バードマンさんとサイクロンZさんが出演されるとのこと。楽しみです。
 いつもながら、会場整理や進行、音響、照明、道具の出し入れなどなど、計算しつくされたスタッフのきびきびした働きに感心させられます。
 大勢の優秀なスタッフで運営される「プリあらMagicエンターテイメントクラブ」、これからも、ますます会員の心をとらえて発展していってほしいです。

2月15日(日)

J.MENTA

 バレンタインデー翌日。街は前日の色気ある雰囲気とその面影が残っています。今回のプリあらは、それに負けず劣らずの「超お洒落」な回!日本のマジック界においてダンシングマジックという分野を築きあげた第一人者として知られる亜羅仁&りり杏さんがメインゲストです!
 まずは司会のミステラさんと南海子さんのオープニングマジック。「オチのないシュールなレストラン」(笑)ただひたすらティッシュを口にしていきます。お二人の口がいっぱいになったところで、ミステラさんがようやく口からティッシュを取り出す?しかし、それはティッシュではなく、なんと紙テープ!伸びる伸びる紙テープの束からは、最後、花束が出てきました。マジックにはちゃんとオチがあって不思議でした。

 チャレンジマッチは鈴木隆世くん V.S 進夢さん。高校でマジック部を立ち上げたという隆世くんはカードを使った占いマジックを。同じ名前のプロマジシャンの上口龍生さんを師匠にもつ進夢さんは少々プレッシャー?を感じつつコインがたくさん出てくるマジック。会長コーナーの時に発表された結果は、進夢さんの勝利でした!

 ビジターマジシャンは豪華お三方の登場です。一人目は北見翼さん。シルクのマジックと大きなダイスを使った消失マジック。最後はハットの中から可愛らしいウサギが出てきました。びっくり!会場もどよめきが!
 二人目はぺるさん。軽快なミュージックにのって、登場。白いリングとピンクのリボンをつかって、可愛らしいだけでなく不思議でした。
 三人目のビジターマジシャンは藤本明義さん。バレンタインデーには義理チョコすらもらえなかった、、、とぼやきながら、トランプマジックを。何枚も同時に当ててしまうという実力は、超一流です。
 

 続いて、魔人タジマー&わか葉さんのコーナー。メキシコ渡航が決まったわか葉さんが、マリリンのマジックを披露。タジマジックさんは、指輪の移動マジックで会場は大盛り上がり!マジックのみならず、お客さんの心を掴む話術が本当に勉強になります。

 いよいよ、本日のメインゲスト、亜羅仁&りり杏さんが登場です。亜羅仁さんは、子供のころからダンスや日本舞踊、和太鼓などをやられていて、のちプロマジシャンとしてイリュージョンを中心に活動を開始されたそうです。
 ショーダンサー出身のりり杏さんとご一緒に、華麗なダンスを織り交ぜた素敵なショーをご披露されています。ダンサー出身のお二人のマジックは、使われた音楽も実にお洒落で、よりショーの華麗な様を引き立てています。
 ワクワクドキドキのオープニングには、ビールを使った演技。会場の空気も一気にヒートアップ!
  「田中さんのマジックをおみせします」と亜羅仁さん。これから何が起こるか全く想像つかない、初めて聞くマジックの名前にお客さんはみんな疑問をもちながらも惹きつけられていきます。最後、「田中」さんの文字が現れたときに会場は納得の大喝采でした。
 キングとクィーンを使ったダンシングマジックは、マジックもさることながら、そのお二人の踊りにすっかり魅了されてしまいます。マジックショーと同時にダンスショーも楽しめるという、なんとも豪華なひと時…。

 フランケンシュタインのマジック、コミカルでどこかシリアス、はじめて見るマジックでしたが、すぐに僕のお気に入りになりました。りり杏さんのソロダンスとパントマイムを組み合わせた演技は引き込まれました。

 ショーの後半を飾るのは、イリュージョン!いかにも危険そうな道具、硬い鉄板に体を貫通させます。その際、歩き方や体の動かし方など、さすがダンサーご出身!という美しさ。本当に勉強になりました。
 最後には、紙袋からバックが出るや出るや、止まりません。最初から最後まで会場は熱気で包まれ、僕も華麗なダンシングマジックに魅了されていました。  
  さて会長コーナーでは、なんと僕が次回のプリあらマガジンの会員マジックに寄稿させていただいたネタを会長がブラッシュアップして披露してくださいました。iPhoneの計算機を使ったメンタルマジックです。
 アマチュアである私にとって、会長がいつも披露してくださるマジックは目指すべきもの、そのものであるわけですが、今回は一味違うわけです。なぜなら、それの原案は僕自身(笑)しかし、会長がご披露されるとぜんぜん違う「ショー」になってしまうわけで、本当に勉強になりました。
 僕の原案の悪いところ、汚いところを全て綺麗に改善してくださった上で、より高度に不思議に見えるような演出が加わっていました。会長の何が起こるかわからない、「普通の手順」をふむ中で、続々と溢れ出る「不思議」に皆さん圧倒されます。今回にいたっては創った本人が追いつけないというまでの「不思議」。一般のお客さんはもちろん、マジックを知っている方でも楽しめる。マジックの楽しさという真髄がそこにはある気がします。今でも、あの会長マジックの正解を考え中です(笑)
 バレンタインデー翌日。日中も過ごし易い気温に近づき、街はいよいよ春への準備!そんな中、どこよりも笑顔と熱気に包まれた「超お洒落な」プリあら例会でした。

2月3日(火)
樋口哲弥

 開演5分前に会場に着きました。ステージには、すでにタイマロさんが出ていて、プリあらグッズの紹介が始まっていました。今日は鈴木唖樹さんとタイマロさんが海賊風の衣装で登場し、特別出演のクマリックさんに首剣を突き刺しました。
  ショートストーリーになっていて、面白かったです。最後に、首から剣を抜いた時にクマリックさんが剣を取り上げ「この剣について何か質問はありませんか」って言ったので思わず笑ってしまいました。
 そういえば、今日のメインマジシャン:伊藤夢葉さんの師匠、伊藤一葉さんがマジックを一つ見せるたびに「この件について何か質問はありませんか」って言っていましたね〜。
 オープニングは司会のミステラさんとぺるさんが楽しいアニメソングにのせて、次々とマジックを繰り出します。音楽にのせて、ところどころに入る二人の振付が楽しく、明るいパフォーマンスでした。

 チャレンジマッチのコーナーはハンターエースさんと磯部良多さん。
 ハンターエースさんはカードマジックでジョーカーのラブストーリー。ハンターエースさんがお話しするとそれに合わせるようにジョーカーの絵が変化していく不思議なマジックでした。ハンターエースさんは、ぺるさんが聞いたところ、お嫁さん募集中らしいです。見つかるといいですね!
 高校生の磯部良多さんもカードマジックで、ジョーカーでお客さんの選んだカードを捕まえるマジック。最後、捕まえ損ねた感じでしたが、なんとか捕まえられてホッとしました。

 ビジターマジシャンのコーナーはアリスさん。バレンタインデーも近いということで、ハート型のリングを使ってのリンキングリング。かわいらしいアリスさんにぴったりのマジックでした。
 魔人タジマーさんのコーナー。わか葉さんはコンテストで優勝したときの演技です。お客さんに一斤の食パンの中から一枚のパンを選ばせて、それを半分に折って紙袋のなかに入れて持ってもらいます。
 その間にピーナッツバターとジャムの位置が入れ替わるマジックをやるのですが、なぜかインチキくさい(笑)お客さんの持っている紙袋の中のパンを確かめてみると、そのパンにジャムとピーナッツバターが塗られていた。え〜!なんで〜!
 タジマジックさんは、緒川集人さんにもらった本を使ったマジック。お客さんに2冊ある本の中から一冊選んでもらって、お客さんが自由に開いたページがタジマジックさんの予言していたページと一致していてビックリ!!

 いよいよ、メインゲストのコーナーです。本日のメインゲストは、伊藤夢葉さん。夢葉さんは、僕は話しにしか聞いた事ありませんが、当時、初代引田天功さんと二分して大人気だった伊藤一葉さんの唯一のお弟子さんです。
 プリあらMagicマガジンには「〜お酒が好きだった師匠を忍んで〜」と題して、一葉さんについての楽しいコラムが掲載されています。
 ステージに、伊藤夢葉さんが登場です!夢葉さんと言えばムチですが、ムチを見せて「今日からは、このムチは使いません」とムチを使わない宣言をすると会場からは「え〜!」という声。会場中ががっかりしていると、おもむろに二本目のムチを取り出して「今日はこっちのムチを使います」って。最初から笑わせてくれます。
 それから、ずっ〜〜〜と、しゃべりっぱなしです。お客さんとのやりとりも楽しく、お客さんの手のひらの上に置いたタバコが飛び跳ねるマジック、ロープマジック、カードマジック、シルクと次々と目の前で繰り広げられるマジックがどれも素晴らしくマジックも堪能できました。
 特に僕は、夢葉さんのロープマジックがとても楽しく感じました。ロープマジックの現象だけ説明してロープをしまってしまう。お客さんからブーイングが来ると「説明が不十分でしたね、もう少し具体的に」と再度ロープを取り出し詳しくやり方を説明します。「これで、このマジックを十分理解できましたね」とまたロープをしまってしまう、、、この感じが大好きです。結局はちゃんとマジックをやってくれるのですが、それも僕の想像を超えたやりかただったのでビックリしました。
 改めて、夢葉さんのおしゃべり、休む事無く、ひたすらしゃべり続ける、すごい芸だと思います。30分が、あっという間に感じました。

  会長のコーナー!チャレンジマッチの結果は大接戦となり、33対34で、磯部良多さんの勝ち!、、、ですが、磯部さんがタイムオーバーしたため一点がハンターエースさんに移動!結果、ハンターエースさんの勝ちになりました。時間管理は、大切ですね^^; 磯部さん、敗者復活戦で頑張ってください。
 続いては、ミステラさんのレクチャーです。今日は、カードを使った花占い風のマジック。10枚のカードをアンダーダウンディールしていくと、落としたカードはすべて真っ白で、最後に残った一枚に「I love you!」って書いてある、バレンタインデーに合わせたマジック。
 会長いわく、このダウンアンダーという原理を使ったマジックだけで8冊の本を書いたマジシャンがいると紹介していました。会長は「今ちょっと考えたんだけど、カードを使わないで、紙を使ったらどうかな」と言って、A4くらいのレポート用紙を用意しました。それを8つにたたんでから広げ、折り目でできたそれぞれのマスに適当にYESを1つ、残りのマスにNOと書き、それをばらばらに切り離していきます。
 「これから僕と付き合うかどうか、YESがでたら付き合うんだよ」みたいな話をして、それをダウンアンダーディールしていくと必ずYESが残るというマジックでした。その場にあるもので、さらりとやってるのに、すっごく不思議!!
 このマジック、会長は今考えたそうです。本などどこにも載ってないそうです。会員の山田さんは「このレクチャーだけで参加費分の価値は十分にあるよ〜!」と絶賛していました。 
 次は、僕が楽しみにしている会長のマジック。今日は軽くやるよ、と一人のお客さんをステージに上げて6枚の封筒をよく混ぜて会長とお客さんが1枚ずつ封筒を選んでいきます。完全なフリーチョイスで、もちろん封筒に仕掛けなどは一切ありません。最終的に会長とお客さんで封筒を3枚ずつに分けました。
 はさみで封筒を開けてみると、一枚目の会長の封筒からは1万円札が、お客さんの封筒からは白紙が。2枚目の封筒も会長からは1万円札、お客さんからは白紙。三枚目も同じ結果で会長の封筒にだけ1万円札が入っていた訳です。不思議〜〜〜!!軽いマジックじゃないんじゃね、、、というのが率直な感想です!!ミステラさんも「軽いっていうか、衝撃的でしたね!!」とおっしゃってました。
 今日もあっという間の1時間半で、楽しい時間を過ごすことができました。仕事の関係で、なかなか参加できないのが残念なのですが、みなさんに会えるのが楽しみです。できる限り参加しますので、これからもよろしくお願いします。

1月20日(火)
鈴木隆世

 今日は新年最初の例会!メインゲストは幸条スガヤさん&サオリさんです。FISM受賞歴をお持ちのお二人、今回は「荒城の月」など様々な演技を披露して下さるそう。とても楽しみです。
 例会の前にタイマロさん恒例のグッズ紹介。カード型の折り畳みテーブルを紹介してくれました。とっても便利そうなテーブルです。
 さあ、例会が始まります。トップを飾るのは、ミステラさん&南海子さんです。新年らしいマジックのチョイスで、いきなり「おとしだま」と書かれた紙袋を持って登場。なにが入っているのかと期待していると、出てきたのは1枚のハンカチだけ。ところが次の瞬間その空の紙袋から突然ボーリング玉が落ちて出現!「これがホントのお・と・し・だ・ま(笑)」会場は大うけです。

 残念ながらお金は出てきませんでしたが、ミステラさん曰く、「お金はちゃんと働いて稼ぐもの(笑)」確かにそうですね。
 続いては「新春特別コーナー」と題して、ユナさん&iColor'sさんが演技を披露。ユナさんは女子高生マジシャンで、ステッキや新聞、CD、フラワーなどを使って初々しい演技を披露してくれました。

 少しのハプニングはあったものの、マジシャンデビューしたてとはとても思えないほど落ち着いた様子で、さすがだなと思いました。iColor'sの皆さんもコラボ出演。マジックとダンスの見事な融合をみせてくれました!このようなマジックの見せ方もあるのだなという勉強にもなりました。僕も高校生なのですが、同年代の方々がこんなに素晴らしいパフォーマンスをしているのをみると流石だなと思いますし、自分も頑張ろうという気持ちも高まります。
 ビジターマジシャンのコーナー。1人目はサイクロンZさんで、軽快な歌にのせて「手品のおじさん」を披露。去年もよくプリあらでパフォーマンスを見せてくれたサイクロンZさんですが、去年よりも格段にマジックもお笑いもパワーアップして面白くなっていました。会場は大爆笑です。

 2人目は藤本明義さん。風船を使ったコメディータッチの楽しいカード当てを見せてくれました。一瞬インチキマジックかと思いきや、最後は意外な形でちゃんと選ばれたカードを的中!ところどころに挟まれるジョークが面白かったです。
 3人目はケン正木さんです。赤と白のシルクでマジックを見せてくれました。これで終わりかと思っていると、なんと最後には鳩が出現!まさか鳩まで出てくるとは。新年からすごい気合の入れようです。会場には歓声があがりました。  
  次は魔人タジマーさんのコーナーです。もちろんお弟子さんのわか葉さんも一緒です。お客さんが自由に選んだカードを表を見ずに当ててしまいます。これだけでも十分不思議なのですが、その選ばれたカードを裏返すと、なんとそこには全く自由に選ばれた2つの料理の名前が書かれているのです。タジマジックさんらしく、1ひねり2ひねり加えた面白い演出で楽しませてくれます。お客さんとのやりとりも面白く、毎度楽しませていただいています。
 さあ、いよいよメインゲスト、幸条スガヤさん&サオリさんのパフォーマンスです。最初にスガヤさんによるマジックグッズの紹介。プリあらのために面白いグッズをいくつか持ってきて下さいました。どれも面白いものでしたが、なかでも、固いスーツケースの中から、絶対その中に入るはずのない大きさのバスケットボールが出てくるマジック(スガヤさんオリジナルだそうです)には、細かな工夫に驚かされました。

 グッズ紹介が終わると、本格的なショーがスタート。まず演技を見せてくれたのはサオリさんです。オープニングはダンシングケーン。2本のステッキが華麗に空中を舞います。その後もスリーカードモンテやファイヤーピラミッドなど数々の美しい演技を披露。本当に美しいです。最後はハンドバッグが一瞬でマントに変わってしまって華やかにフィニッシュ。
 続いてスガヤさんが和服姿で般若の面をかぶって登場。「荒城の月」の演技です。最初から投げテープと紙ふぶきで鮮やかにきめます。その後、女性顔のお面がまるで人格を持ったように着物と共に舞い、不思議な動きを繰り広げます。みるみるうちに幸条さんの世界に自然と引き込まれていきます。
 自分が幸条さんの作り出す世界を見ているというより、本当にその世界の中に入り込んでしまったように感じるのです。この感覚はこれ以上文章で説明するのは難しいのですが、幸条さんの演技を見るたびに、この気持ちの良い独特な感覚に襲われます。


 本当に魔法としか思えないほど美しく幻想的な世界に心奪われているうちに「荒城の月」はクライマックスを迎えます。なんとお面と着物の中から突如サオリさんが出現!今まで見た中でも最高のマジックでした。お二人のステージマジックは本当に世界一と言っても過言ではありません。
 例会の最後を締めくくるのは会長コーナー。
 最初はミステラさんのマジックレクチャーです。使用済みのマッチに魔法をかけると再び火がつくようになってしまうマジックをレクチャー。それに対する会長の的確なアドバイス。
 そして、どうしたら自然なシチュエーションでそのマジックを見せられるか考察してゆく過程で、特別に会長自らマッチを使った不思議なマジックをもう一つレクチャーして下さいました。やり方はシンプルなのですが会長の手にかかると本当の魔法のようです。家に帰って早速練習してみようと思います。
 続いて会長マジックです。今回はスパイをストーリーに組み込んだマジックを披露。スパイは日本全国に16人いることがわかり、その名前がマジシャンをもじっていて、思わず笑ってしまいました。
 現象は自由に選ばれたスパイの名前をタロットカードで占って当ててしまうというもの。選択の自由度がかなり高いにもかかわらず、占いはかならず的中してしまうのです。これは全く種がわかりません。あのケン正木さんも驚いてしまう不思議さです。しかも単に不思議というだけでなく、この一回のマジックのために専用の道具を用意したり、スパイという興味をそそる演出を取り入れたりというところに会長のマジックへの情熱・こだわりや、センスの良さを感じます。
 しかも会長のマジックは毎度興味を引くようなテーマにそってマジックのストーリーがきれいに組み立てられているので、マジックの勉強になるだけでなく、マジックをどう見せるかの勉強にもなります。
 それにしても、ステージにあがって、お客さんの役を務めたマジシャンのケン正木さんが、まるで一般のお客さんのように、カードを疑ったり、ノートに書いてあるコードをじっくりと見ながら、「こんなのわかる訳ないよ、、難しいよ、、、おかしいよ、、、」とブツブツ、本気モードになって、不思議がってる姿が印象的でした。 
 さて、最初から最後まで驚きと感動の連続のうちに今回の例会は終了。新年からこんなにも楽しく素晴らしいパフォーマンスが見られるとは、今年も素晴らしい一年になりそうです!
 今年はプリあらで多くのマジックを見て学ぶのはもちろんのこと、プリあらへの関わりを通じてたくさんの方々と繋がりをもっていくと同時にプリあらの良さをどんどん広めていきたいと思います。本当にありがとうございました。
1月8日(木)
古川 令

 2015年最初の恒例イベントは、1月8日の荒木会長のバースデーパーティーです。今年もプリあらやマジックの関係者だけでなく、TV芸能関係や荒木会長のご友人など総勢80名余りがiStudioに集まりました。
 プロのマジシャンやパフォーマーだけでも、ケン正木さん、ヒロサカイさん、ブラック嶋田さん、藤本明義さん、ぺるさん、タジマジックさん&わか葉さん、菅原英基さん、ドリームかずよしさん、竹たけをさん、ミステラさん、サイクロンZさん、ムーラさん、小林恵子さん、あさおか るいさんなどのそうそうたるメンバーでした。以下当日の様子をレポートさせて頂きます。
 昨年のCBファミリー・クリスマスパーティでも乾杯をされたTVプロデューサー田川一郎さんの音頭で乾杯。今年もプリあらが誇る女性陣スタッフによる、美味しい手作り料理を味わいながら、しばし歓談。
 斉藤さんによると、今年の料理は、味付けはもちろん、種類と盛り付けに凝ったとの事。お料理の品数は、アクアパッツァ、キッシュ、お餅、ローストチキンに、ポテトサラダ等々、和洋折衷で、なんと25種類。
 これだけの人数でも食べきれないほどの料理は、準備だけでも大変さが想像され、途中で焼きたて熱々の餃子が出てくるなど、スタッフの皆様のご配慮にも感謝です。

 自分は、残念ながらプリあらの例会にはしばらくご無沙汰でしたが、この機会に多くの方に新年のご挨拶ができました。特にヒロサカイさんからは、FISM ASIAでの私の演技のご感想、韓国の徴兵制とマジックの関係などの貴重なお話をお聞かせ頂けてラッキーでした。 

 パーティ恒例、プリあら名物の大きなバースデーケーキの登場です。今年は音楽プロデューサーのSWING-Oさんのキーボード演奏に合わせて、荒木会長がプロデュースされている、中・高生のダンスユニット「iColor's」がダンスと生歌を披露。その後、全員でバースデーソングを歌いました。登場したケーキは、、、、でか〜〜〜〜っ!!!
 銀座プランタンでパティシエもしたことのある佐藤理恵さんらの手作りで、毎年その味だけでなく豪華さにも驚かされます。今年はなんと直径1mもあろうかと思われる巨大ケーキです。ウェディングケーキは別にして、実際に食べられるケーキでこれだけ大きなケーキを見たのは初めてです(しかも、大きさだけでなくスポンジもしっとりしていて美味しいのです)

 荒木会長の年の数だけろうそくがありますが、さすがにこれだけ大きいと、反対側の蝋燭まで消すのは大変で、iColor'sとの共同作業になりました(笑)
 その後は、ケーキと一緒に記念写真。荒木会長の長年のご友人、マジシャン、プリあら関係、ダンス関係などグループでの撮影会。迫力のあるケーキのお蔭で、例年よりも記念撮影で盛り上がった印象です。
 出席者全員の集合写真の撮影前に荒木会長が、「まだ平川(SWING-Oさん)撮ってないよ」と・・・。主役でありながら、荒木会長の気配りには感心させられました。

 記念撮影会のあとは、恒例のプレゼント・オープンタイムです。荒木会長から紹介された参加者が、会長へのお祝いの言葉と共に、持参したプレゼントの紹介をするという形で進められます。これだけ人数が多いと、プレゼントタイムになって初めて参加されていた事に気づく知り合いも何人かいて、改めてすごい人数のパーティである事に気づかされます。
  プレゼントは多彩で、個人的にはブラック嶋田さんが40年前と最近のご自身の歌のCDをプレゼントされたのが驚きでした。
 プレゼントタイムにマジックも披露されました。竹たけをさんの即興カードマジック、ドリームかずよしさんの新聞紙の復活:パーティバージョン、サイクロンZさんの会長のためのマジックとコント、タイマロさん自作のパケットマジック、ムーラさんはパントマイムと(ケン正木さんも驚いた)カード出し、極め付けはケン正木さんのシルクマジックです。手順の最後に、昨年のプリあら例会出演マジシャン全員のサイン入り大シルクが出現!!


 マジックの演技の都度、会長から解説やつっこみがあり、会場は大盛り上がりでした。
 私がプレゼントに用意したのは、FISM ASIAの記念トランプと、これ以上美味しい蒲鉾は食べた事が無いという生まれ故郷:南紀田辺の「なんば焼」と珍味の「ごぼう巻」、そして一粒一粒が個別包装で木箱入りという超豪華な梅干(笑)、という良く判らない組合せ(汗)

 参加者の皆様がいろいろと知恵を絞り、気持ちを込めて選んだプレゼントの中で、特に歓声が大きかったのが、日本を代表する造形作家:茨木彰さんの剣を咥えた龍の像と、プリあらが誇る細工師職人:山田秀樹さんによる和風のクロースアップテーブルでした。クロースアップテーブルは、見た目の素晴らしさだけでなく、カードなどの小物入れのスペース、飽きたら天板を変えて将棋もできる・・と遊び心も満載で、さすがのケン正木さんも「いい仕事してますね〜」と感心しきりでした。

 乾杯と歓談、ケーキと記念写真、プレゼント・タイムと、起承転結の流れの最後は荒木会長からの参加者へのメッセージです。毎年、参加者へのお礼と荒木会長の人生観が紹介されます。
 今年は、らせん階段とゲーム板に例えたお話でした。毎年毎年、誕生日は巡ってくるが、その時に同じ位置ではなく、らせん階段のように少しずつ上に上がっていく事が人生では大事で、そのためには、目標を持つことと、自分の人生をゲームのように楽しむ気持ちが必要とのお話でした(そのためには人生というゲーム板の上の自分を客観的に見る事も大事と私は理解しました)
 荒木会長の素晴らしいところは、単に自分のゲーム板だけで自分の人生を楽しんでいるだけでなく、他人のゲーム板でも楽しむという考え方です。
 「そもそも、ゲームというのは楽しいもので、誰も悲観的な気持ちや、絶望感でゲームをする人は居ない。そのような場合には、それはその人にふさわしい人生ではない。その時に、もしその人が楽しくなるような手助けができて、その結果、その人が人生のゲームを楽しめるようになれば、それは自分にとっても楽しい事である。今の自分は自分のゲーム板だけでなく、他の人のゲーム板も使って人生を何倍も楽しんでいる」というようなお話でした。
  実際に今まで荒木会長からのアドバイスで新たな目標を定めて成功へのステップを踏み出した方も何人もおられ、人生が変わって少し余裕がでた結果、今年は去年よりも高価なプレゼントをされた方を引き合いに、「らせん階段を上がったプレゼントがもらえるうれしさ」を語られました。最後に「だからといって、もっと高価な来年のプレゼントを催促している訳ではないよ(笑)」とのフォローもさすがです。
 毎年、大勢の人が荒木会長のバースデーパーティーに集まるのは、このような荒木会長の人柄によるものと思います。らせん階段やゲーム板といった例えの中に、エンターテイナー、プロデューサーとしての荒木会長の感性が見事に反映されていたように思います。
 誕生日をお祝いするつもりでパーティーに参加しているつもりが、実は、「荒木一郎プロデュース、参加者のためのバースデーパーティー」を楽しませてもらっているのかも知れません。
 いずれにしましても、荒木会長やスタッフの皆様のお蔭で、楽しい時間を過ごす事ができました。今年は、「荒木一郎」という、荒木会長の音楽や映画の世界での活躍と内容が書かれた本が二冊も出版される予定と聞きました。
 この一年が、荒木会長を初め皆様が、らせん階段を楽しく上っていくような一年になる事を願って、私のつたないレポートは終わりたいと思います。どうもありがとうございました。

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